看護師の転職での面接対策で、最後に聞かれることが多い「何か質問はありませんか?」という「逆質問」に対して、何を聞いたらいいかわからない、仕事内容や研修制度など、どのように質問したらいいかという方も多いのではないでしょうか。
逆質問も面接の評価の対象になるので、「特にありません」ではなくあらかじめ何か質問を準備しておくと、募集内容だけではわからなかったことを聞けたり、面接官への好感度も上がります。
逆質問は単純に質問する場ではなく第一志望であるというアピールや、ここまでの質問にうまく答えられなかった場合でも最後に挽回できるチャンスの場でもあります。
今回は、看護師が転職の面接で準備しておいた方がいい効果的な逆質問を、目的別に14の例文を用意しました。
逆質問に悩んでいる方はぜひ参考にして面接対策に役立ててくださいね。
- 看護師転職の面接で意欲が伝わる逆質問
- 看護師転職の面接で職場の雰囲気を探る逆質問
- 看護師転職の面接で仕事内容を知りたいときの逆質問
- 看護師転職の面接で経験者だった場合の逆質問
- 看護師転職の面接でスキルアップについて知りたいときの逆質問
- 看護師転職の面接で未経験者だった場合の逆質問
- 看護師転職の面接で逆質問があったときのNG例
- 看護師の転職の面接で逆質問があった場合のQ&A
- 看護師におすすめの転職サイト・転職エージェント
- 看護roo!
- レバウェル看護
- ナース専科 転職
看護師転職の面接で意欲が伝わる逆質問
逆質問の時間は、単に自分が聞きたいことを聞けるだけではなく、面接官にやる気や熱意をアピールすることもできます。
入職の意欲が伝わる質問を1つ入れておくことで、好感度が上がることが期待されますのでぜひ導入しましょう。
- 入職までに勉強しておくことはありますか?
- どのような人が活躍していますか?
入職までに勉強しておくことはありますか?
何を勉強したら良いかを聞いておくことで、入社前に必要な知識やスキルを具体的に知ることができます。
企業側としても、入社前にできる限りの準備をしてもらい、早期に戦力となってほしいという期待を込めて、必要な情報を提供したいと考えているでしょう。
- 特定の医療機器の操作方法
- 病院独自のシステムの使い方
- 関係法規の知識など
どのような人が活躍していますか?
活躍している人の共通点や、求められる人物像を具体的に知ることができます。
また、自分の強みや経験が、その企業でどのように活かせるのかを具体的にイメージすることができます。
チームワークを重視する人、リーダーシップを発揮できる人、専門知識が豊富な人、患者さんとのコミュニケーション能力が高い人など
看護師転職の面接で職場の雰囲気を探る逆質問
職場の雰囲気は仕事へのモチベーションや定着率に大きく影響するため、事前にしておくことで入職後のことがイメージできたり、自分の理想の雰囲気かどうかを知ることができます。
- こちらで働いている看護師の方々の平均年齢はどのくらいですか?
- こちらで働いている看護師の方々の経験年数はどのくらいですか?
- 一つの病棟で働く看護師の人数はどのくらいですか?
こちらで働いている看護師の方々の平均年齢はどのくらいですか?
平均年齢を知ることで、職場の年齢構成を把握し、世代間のコミュニケーションや指導体制などをイメージすることができます。
- 若手が多い場合は、教育体制が充実している可能性がある
- 中堅層が多い場合は、経験豊富な看護師から多くのことを学べる可能性がある
- 高齢層が多い場合は、安定した職場である可能性がある
こちらで働いている看護師の方々の経験年数はどのくらいですか?
経験年数を知ることで、職場のスキルレベルや教育体制を把握することができます。
- 経験豊富な看護師が多い場合は、高度な医療を提供している可能性がある
- 若手が多い場合は、新しい知識や技術を積極的に取り入れている可能性がある
一つの病棟で働く看護師の人数はどのくらいですか?
病棟の人数によって業務分担やチームワークの状況が大きく変わるため、事前に知っておくとイメージしやすいでしょう。
- 人数が少ない場合は、一人ひとりの責任感が求められる
- 人数が多い場合は、チームワークを重視した働き方が求められる
看護師転職の面接で仕事内容を知りたいときの逆質問
募集の段階では、仕事内容については簡単にしか記載されないため、面接官は詳しく説明してくれるでしょう。
説明を聞いて、もう少し詳しく聞いてみたいな、説明されなかったな、ということを逆質問の場を借りて質問することもできます。
- こちらで働いている看護師の一日のスケジュールを教えてください
- 看護師が担当する看護以外の業務はありますか?
こちらで働いている看護師の一日のスケジュールを教えてください
具体的な仕事内容や勤務時間、休憩時間などを把握することで、仕事とプライベートのバランスやワークライフバランスについてイメージを掴むことができます。
- 残業時間
- 夜勤の頻度
- 休憩時間
看護師が担当する看護以外の業務はありますか?
看護以外の業務がある場合、事前に知っておくことで、入社後のギャップを少なくすることができます。
- 事務作業
- 医療機器のメンテナンス
- 患者さんの送迎など
看護師転職の面接で経験者だった場合の逆質問
看護師の面接は、実際にその場で働いている現職看護師の方が面接官の場合も多いです。
入職すれば上司に当たるかもしれないので、逆質問の場を借りてしっかりアピールしておきましょう。
- 中途採用の看護師に期待されていることはありますか?
- 現在職場で課題に感じていることや、解決に向けての取り組みがあれば教えてください
中途採用の看護師に期待されていることはありますか?
企業が中途採用者に求める人物像やスキルを具体的に知りたいという意欲を示すことで、入社後の活躍に繋がります。
- 専門知識
- リーダーシップ
- チームワークなど
現在職場で課題に感じていることや、解決に向けての取り組みがあれば教えてください
病院が抱えている課題や今後の展望を知ることで、自分がどのように貢献できるかを考え、面接でアピールできます。
- 人材不足
- 新しい医療技術の導入
- 患者満足度の向上など
看護師転職の面接でスキルアップについて知りたいときの逆質問
スキルアップできる環境について聞いておくことで、成長の意欲をアピールすることができます。
特に応募した仕事内容が未経験分野の場合は必ず聞いておきましょう。
- 外部の研修会に参加はできますか?
- 院内勉強会の内容や開催頻度について教えてください
- 資格支援制度はありますか?
外部の研修会に参加はできますか?
自己成長の機会があるかどうかを確かめることで、企業の教育制度やキャリアアップのサポート体制について理解を深めることができます。
- 研修会の種類
- 費用負担
- 参加できる頻度
院内勉強会の内容や開催頻度について教えてください
院内勉強会の内容を知ることで、自身のスキルアップに繋がる機会があるのか、職場全体の学習意欲の高さを知ることができます。
- 勉強会のテーマ
- 講師
- 参加者
資格支援制度はありますか?
資格取得を支援する制度があるかどうかを確認することで、キャリアアップの機会があるかどうかを判断できます。
- 支援内容
- 対象となる資格
- 手続き
看護師転職の面接で未経験者だった場合の逆質問
経験のない分野へ応募した場合、未経験者の入職経験の有無や教育制度について聞いておいた方が良いでしょう。
未経験者を採用した実績がなそうそうなら、入職してからスキルの差に悩むことがあったり、周りに相談しにくかったりする場合もあるので、質問しておきましょう。
- 未経験で入職された方は何人くらいですか?
- こちらの診療科は未経験なのですが、入職後に研修はありますか?
未経験で入職された方は何人くらいですか?
未経験者への教育体制が整っているか、また、未経験から活躍している先輩がいるかなどを確認でできます。
- 教育プログラムの内容
- メンター制度の有無
こちらの診療科は未経験なのですが、入職後に研修はありますか?
経験のない分野への配属でも、入社後にしっかりと研修を受けることができるかを確認できます。
- 研修期間
- 研修内容
- 研修担当者
看護師転職の面接で逆質問があったときのNG例
逆質問は募集内容を深掘りしたり自身をアピールする場として重要な時間なので、事前の準備が不可欠です。
ところがなんでも質問していいわけではなく、質問しない方がいい内容もあります。
ここでは、看護師転職の面接で質問しない方がいいNG例をご紹介します。
- 「質問は特にありません」と答える
- 給料や残業について質問する
- 調べたら分かる内容を聞く
「質問は特にありません」と答える
「質問は特にありません」と答えることは、病院側に「この仕事に興味がない」「事前に何も調べてこなかった」という印象を与えてしまい、残念ながら評価を下げてしまう可能性が高いです。
病院側としては、経験やスキル以外にも「意欲」や「熱意」を知りたいと考えており、逆質問は唯一アピールの場として設けられた時間と言ってもいいでしょう。
特にありません、と答えるのはかなりもったいないです。
給料や残業について質問する
給料や残業などの条件面について最初に質問することは、金銭面にしか興味がないと思われてしまう可能性があります。
病院側は、スキルや経験、病院への貢献意欲を評価したいと考えています。
給与面はあくまで確認の意味で聞くことは構いませんが、逆質問の場で昇給交渉のようなことを聞くのはNGです。
まずは仕事内容や職場環境など、仕事そのものへの興味を示すような質問をする方が好印象です。
調べたら分かる内容を聞く
病院のホームページや求人情報に記載されているような、事前に調べれば分かる内容を質問することは、準備不足であることを露呈してしまいます。
例えば、病院の理念や診療時間等はホームページを見たら載っているので、優しく答えてくれるかもしれませんが印象は良くありません。
看護師の転職の面接で逆質問があった場合のQ&A
看護師の転職で逆質問があった場合のよくある質問をまとめました。
- 新卒・既卒における看護師の面接で逆質問があったら何を聞けばいい?
- 看護師転職の面接で聞きにくいことを逆質問したいときは?
- 看護師転職の面接で逆質問がある確率はどれくらい?
- 看護師転職の面接で逆質問以外に聞かれることは?
新卒・既卒における看護師の面接で逆質問があったら何を聞けばいい?
新卒・既卒の看護師の方であれば、まずは職場環境や教育体制について質問することをおすすめします。
例えば、「新人教育プログラムはどのように行われていますか?」「先輩看護師との連携はどのように行われていますか?」といった質問は、「意欲」と職場への適応性を示す上で有効です。
また、将来のキャリアパスについても触れ、病院の育成方針を知りたいという意欲を示すことも大切です。
看護師転職の面接で聞きにくいことを逆質問したいときは?
聞きにくい質問をする際は、まずは「率直に伺いたいのですが」など、丁寧に切り出すことが大切です。
例えば、「離職率が高い理由」や、「職場の人間関係」について質問したい場合は、「この病院の離職率はどのくらいですか?」ではなく、「長く働いている看護師の方が多いと伺いましたが、その理由は何ですか?」のように、ポジティブな側面から質問を始めるのがおすすめです。
看護師転職の面接で逆質問がある確率はどれくらい?
看護師転職の面接で逆質問がある確率は、病院によって異なりますが、多くの場合逆質問の機会が設けられています。
もし、面接中に面接官とうまくコミュニケーションが取れていて、面接内でほとんど話し終わってしまった場合は逆質問の時間を取られないこともあります。
もしどうしても質問やアピールしたいことがあれば、「最後に1つよろしいでしょうか」と声をかけて時間をもらいましょう。
看護師転職の面接で逆質問以外に聞かれることは?
逆質問以外にも、自己紹介、志望動機、これまでの経験、強み・弱み、入職後の抱負など、様々な質問がされます。
看護師専門の転職サイトやエージェントを利用して、事前にしっかりと準備しておき、具体的に自分の考えを伝えるようにしましょう。
- 自己紹介
- 志望動機
- これまでの経験
- 看護師としてのスキル
- 仕事に対しての考え方
- 患者さんに対しての考え方
- 将来のキャリアプラン、目標
看護師におすすめの転職サイト・転職エージェント
看護師の転職での「逆質問」について例を挙げて説明してきましたが、面接で聞かれるのは逆質問だけではなく「志望動機」「スキル説明」「価値観」など多くの質問を対策しなければなりません。
看護師は専門分野のため、通常の転職サイト・エージェントでは求人を扱っていなかったり詳しい情報を持っていなかったりします。
今回おすすめしたいのは、看護師専門の転職エージェントです。
看護師の転職について知識を備えたアドバイザーに相談すれば、希望の待遇の病院に転職できる可能性が高まりますので、無料登録をして相談してみましょう。
- 看護roo!
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看護roo!
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看護師転職の面接で逆質問があったときはポジティブな質問で意欲を伝えよう
今回は、看護師転職の面接でどのような「逆質問」をすれば良いかの例をご紹介しました。
逆質問は、単に聞きたいことを質問をするだけでなく、自身の魅力をアピールするための貴重な機会です。
特に経験やスキルの浅い人は、他の人と差をつけるためにも特に意欲的な姿勢が必須です。
聞いてはいけないNG質問は避け、入職の熱意をアピールできる質問を選んで聞くようにしましょう。