就活が進んでくると、Webテストを受験する機会も増えてきますよね。
また、エントリーシートの作成で多忙な中、Webテストの勉強時間の確保に苦戦している就活生も多いことでしょう。
Webテストの内容は、能力検査や性格検査が基本です。
特に自宅で受験できる場合もあり、希望する会社の選考結果がかかっているために、調べながら受験していいのか気になっている人も多いと思います。
この記事では、Webテストは調べながら受験が可能かということについて解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、就職活動においてWebテストの重要性を理解するのに役立ててください。
Webテストは調べながら受験してはいけない
Webテストの受験方法には、テストセンターでの受験や自宅受験など様々ありますが、いずれにしても調べながら受験するのは厳禁です。
Webテストは、自宅で受験できて監視の目がないことからも、わからない問題が出題された際には調べて回答してもいいのでは?と考える人も少なくないと思います。
確かに、学校の教室で行われるような試験とは異なり、周りの受験生がどのような環境で受験しているかはわかりません。
とはいえ、企業採用担当者に「調べながら受験していいですか?」と尋ねられる勇気を持った人もいないでしょう。
実際には、Webテストをクリアするための勉強をきちんとしている就活生もいますし、一発本番で臨んでいる就活生もいます。
しかし就活が本格化すると、説明会への参加やエントリーシートの作成に追われて、勉強自体できないという事態は容易に想定されます。
だからといって、勉強できないことや内定を勝ち取りたいがために、回答を調べたり参考書を持ち込んで受験するのは、立派な不正行為です。
近年では、就活生になりすまし、不正にテスト代行する替え玉受験で逮捕されるという事件もあったように、国もこのような不正行為への関心を強めているほどです。
実際に社会に出た時に、時間がないことを理由に不正を働くのは許されません。
本来のWebテストの意義を考えて、自力でテストに臨みましょう。
企業は能力だけではなく、志向性もチェックしている
大企業の場合は特に、全国から非常に多くの人が選考のためにエントリーします。
そこで、一人ひとりと面接する時間が取れないため、Webテストで自社で採用するメリットがある人間かどうかを性格検査や能力検査で見極めます。
とはいえ採用する際には、頭の賢さだけではなく、職業適正や自社風土に合うかも非常に大事な要素です。
会社として、将来を担う若手社員を採用するわけですから、先代の想いや理念を理解して引き継いでいってもらう必要があります。
しかし入社してみて、性格的に向いていなかったということになれば、応募者と企業側双方にとって不利益な結果をもたらしてしまいます。
そのようなミスマッチを無くすためにも、Webテストは貴重な試験なのです。
面接やエントリーシートだけでは理解しきれない、受験者の志向性までもを見極められるため、ありのままの自分で受験する必要があります。
調べながらWebテストを受けたのがバレる理由
調べながら回答することが不正だとは知りながらも、中にはバレなければ大丈夫だと考えている人もいるかもしれません。
しかし、Webテストを調べながら受験すると、高確率でバレてしまいます。
そこで、バレてしまう理由を解説していきます。
➀正答率が高すぎる
正答率が高すぎる場合は、高確率で、調べながら受験していると疑われる可能性が高いです。
どれだけWebテストの対策をしたとはいえ、どの分野においても満点に近い点数を取ることは至難の業です。
そのため、採点者側として違和感を覚えるのは当然です。
その時点では、例え調べたことがバレなかったとしても、疑われている時点で試験は不利に働きます。
いずれにしても、不正が疑われるような怪しい行為はやめるべきでしょう。
②回答速度や時間が早すぎるため
回答を調べている方法にもよりますが、回答速度が極端に早すぎることや試験に要した時間が短いことが理由でバレてしまう可能性もあります。
Webテストでは、受験者の平均回答時間や平均正答率など、多くのデータを収集しています。
そのため、調べながら回答を進めた場合には、平均の回答時間から大きく乖離してしまう場合があるのです。
さらに、30分で終わるテストを10分で終えた人についてもかなりの確率で怪しまれます。
稀に回答時間が早い問題があった場合などであれば問題はないでしょうが、ほとんどの設問で回答時間が早かったとなれば疑われるのは当然です。
回答の内容や正答率だけでなく、パソコンを開いている以上は、何を監視されているかわからないという緊張感を持って臨むと良いでしょう。
③複数タブを開いているのがわかる
調べながら回答していくためには必要な手順ではありますが、複数タブを開いてタブ間を移動しながら回答した場合にも、調べて回答していることを疑われます。
そんなことまでわかるのかと驚いてしまうかもしれませんが、タブの滞在時間も監視されているため、テスト画面以外を開いている状況はバレるリスクがあります。
他のサイトを読み込んだり、タブ間を行き来して、本来の試験ページに滞在していなかったとすると、怪しく感じるのも当然です。
そのため、調べながら回答しているわけではなかったとしても、テスト回答時間中にはテストだけに集中して他の作業は控えるようにすべきでしょう。
④AI監視をおこなっている
受験するWebテストの種類にもよりますが、近年ではAIが監視を行うWebテストというのも登場しています。
パソコンに搭載されたカメラを通じて、AI試験官が受験中の受験者の様子を監視するというシステムです。
不審な行動が検知された場合には、すぐに採用担当者に報告されます。
しかし、AIからの報告があったからといって即時に不正だとみなされるわけではなく、採用担当者が動作などを確認したうえで判断します。
全てのWebテストにAIが搭載されているわけではなく、AI監視型のWebテストの場合は試験前にマニュアルの読み込みが行われるため、受験者もすぐにわかります。
とはいえ、AI監視型でなくても、Webテストは不正を疑われることなく堂々と受験しましょう。
⑤回答の矛盾
Webテストは、回答速度や正答率など様々なデータを収集しています。
その対策として、回答時間や正答率などを調整して、あたかも自身の力で受験しているかのように演出することも可能でしょう。
しかし不正行為をしている限りは、Webテストという限られた時間の中で、計算しながら隠し通すことは極めて困難です。
時間配分や正答率をうまく調整したとしても、難易度の高い問題は解けて低い問題で間違っているなど、どこかで矛盾が生じてくるはずです。
そのように、不正を犯してバレるリスクに怯えながらWebテストを通過しても、その後に面接があることを忘れてはいけません。
不正をしたことでバレるリスクに怯えながら面接に挑むのでは、本来の力も発揮されず、本末転倒です。
調べながらWebテストを受けるリスク
自宅で受験する場合などは特に、不正を働いてもバレないだろうと安易に考えている人もいるかもしれません。
さらには、面接に進むためのステップとして、Webテストを通過することしか見えていない人もいるかもしれませんが、不正を犯すことでもたらされるリスクがあることを覚えておく必要があります。
その後に、影響が及ぼされる範囲をしっかり想像して、見誤らないことが大切です。
➀内定が取り消しになる
Webテストを調べながら受けたことがバレた場合、内定が取り消しになる可能性があります。
当然のことですが、不正を働く応募者を採用したい会社はありません。
それほど、Webテストにおける不正行為は重く考えられているのです。
また、不正行為を働いた事実がバレてしまえば、Webテストを導入している企業にそのカンニング履歴が共有されてしまう場合さえあります。
つまりは、同じWebテストを採用していた会社からの内定を複数社いただいていた場合には、一気に内定が取り消される可能性があるということです。
万が一、そのまま入社できたとしても、そのWebテストをもとに自身が評価されていることを理解しておく必要があります。
つまり、入社した企業での社会人生活最初の配属先をも左右する可能性がある大事な試験だということを忘れてはならないということです。
②Webテストを実施している企業のブラックリストに入る
内定が取り消されるのは当然ですが、最悪の場合、不正行為を働いて内定取り消しにあった学生というレッテルが貼られて、業界全体に知れ渡る可能性があります。
つまり、社会的な信用を失うということになるのです。
周りの友人たちにもバレないという保証もなく、精神的にも落ち込んで、まともに大学にさえ行けなくなる可能性もあります。
それ以降は、受験さえも認められず、就活はほぼ絶望的だと思った方が良いでしょう。
たったWebテストを調べて回答しただけだと思うかもしれませんが、社会に出るということは信用が非常に重要だということを肝に銘じておく必要があります。
③入社後のミスマッチ
容易に想像できることではありますが、自身の実力以上の結果が出るわけですから、入社後に何らかのミスマッチは生じます。
本来、Webテストは企業との相性や自身の能力を測るものです。
そしてそのWebテストの結果を元に、配属部署や業務内容を検討するのですから、本来の自身の能力を生かしきれない部署に配属する可能性も十分に考えられます。
仕事を始めた途端に、Webテストの結果との乖離や思ったような仕事ぶりが得られないようであれば、内定を決定付けた要因について疑わしく思われることもあります。
また、入社後に共に働く同期は不正を働かず正攻法で入社しているため、引け目を感じたり自己嫌悪に陥ったりすることもあるでしょう。
このように、内定が欲しいがためにこれくらい良いだろうという考えで行動した軽率な行いが、自身の入社後の首を締めてしまうことに繋がるのです。
④そもそも答えが間違っているケースも
そもそも、ネットで調べたり人から調べて教えてもらった回答は本当に正解なのでしょうか?
いざ、テスト後に蓋を開けてみたら不合格だったということもあります。
ネットで調べるにしても、情報が溢れすぎており、さらには誤った情報が多いのも事実です。
調べて回答した結果誤っているくらいであれば、自身でWebテストの勉強を行い対策する方がよほど賢明です。
Webテストを受験するのは自分であり、内定後にその会社で働くのも自分です。
社会で働くということは、自身で考えて、自身の行動に責任を持ち、最後までやり遂げるということです。
そのための試験は、情報元がわからないものに頼らずに、自身の力を信じて取り組みましょう。
Webテストを調べながら受験するのは絶対にダメ!
この記事では、Webテストでの受験の際に、調べながら受験しても良いのかをバレる理由やリスクを含めながら解説しました。
自宅受験の場合はどうしても監視の目がないことから、安易に、回答を調べたくなる気持ちも理解できます。
それでも、初めての就職先を決める重要なテストであることから、最大限できることは行い、将来の自分に恥じない努力はしておくべきです。
さらには、自身の行動がその後に及ぼす影響を深く考えることが重要です。
Webテストは、受験して終わりではなく、社会に出た後も付き纏ってくるということを理解しておきましょう。
説明会やエントリーシート・履歴書の作成に忙しい時期ではありますが、Webテストの意義や、クリアするための正攻法を逆算して考えて、後悔のない有意義な就活生活を送ってください。