「また長期インターン落ちた…ショックで心折れそう…」
いくつか長期インターンに応募してみたけど、採用されないそこのあなた。
もしかして、長期インターンに落ちる人の特徴に当てはまる行動をしていませんか?
私も長期インターンの面接を5社以上受けたことがあります。
企業で面接を受けることにも社会人と話すことにも慣れていなかったため、最初は不採用通知ばかりでかなり落ち込みました。
しかし、面接対策をした結果、徐々に採用通知をもらえるように。
私自身が長期インターンに受からない人間だったのではなく、受かる方法があったのです。
今回は、長期インターンに落ちる人の特徴と受かる方法を解説します!
長期インターンに落ちるのは対策不足が原因?
長期インターンになかなか受からず凹んでいるのは、あなたが勘違いをしているからかもしれません。
長期インターンの募集は、企業が一緒に働く学生を募集しているということですよね。
企業は、何を考えているのかが分かり、利益に貢献してくれる学生が欲しいのです。
アルバイトや短期インターンの就業体験とは全く意味合いが異なります。
そのため、落ちる要因は就活とほとんど同じです。
- 企業の色や価値観と合わないから
- 学生側が自分自身のことを理解できていないから
もしかして、あなたは社会に出る・企業で働くという意識がないのではありませんか?
または「長期インターンは面接対策をしなくても受かる」と思っていませんか?
それは、長期インターンに対する大きな勘違いです。
長期インターンを実施する企業の多くはベンチャー企業。
「学生の成長のため」という気持ちだけで採用するわけではありません。
長期インターンに受かるためには、自分を知り、自分を正しく伝えるための練習をする必要があるのです。
長期インターンに落ちる人の特徴・原因7つ
「長期インターンの選考に落ち続けている」といった方は何かしらの原因があると考えられます。
おもに長期インターンに落ちる人の特徴は以下の問題が挙げられます。
- ESやSPI対策をしていない
- 面接対策をしていない/面接対策を間違えている
- 社会人としてのマナーができていない
- 受け身で長期インターンに参加しようとしている
- 企業が求める基準に達していない
- スキルや経験不足
- 志望動機や自己アピールが弱い
それでは、ひとつずつ確認してみましょう。
➀ESやSPI対策をしていない
ES(エントリーシート)などの書類選考や、SPI(適正検査)の段階で落ちる場合は、それぞれ対策が甘いと言えます。
本格的な就活がまだという人も多いと思いますので、最初からうまくできないのは当たり前です。
しかし、企業で社会人と一緒に働くつもりがあるのであれば、長期インターンのためにきちんとESやSPIの対策をしましょう。
また、「まずは長期インターンがどういうものか知りたい」という人は、書類選考がない長期インターンも多くあるので一度面接を受けに行ってみることをおすすめします。
実際に働く様子を見たり、直接話を聞いたりできるので、長期インターンに対する理解が深まりますよ。
②面接対策をしていない/面接対策が間違っている
長期インターンの面接は、企業の人事担当者が行う場合が多いです。
また、面接を通過してきたインターン生や社長と面接を行なう場合もあります。
そのため、面接にはそれなりの準備が必要です。
面接でうまく行かないと感じている人は、自分をよく見せようとしすぎていたり、準備をせずに挑んだりしていませんか?
私も練習を一切せずに挑んだ面接では、予想していたよりも緊張してしまい、気持ちに余裕のないまま面接が終わってしまいました。
何度も面接をするうちに雰囲気にも慣れ、気持ちに余裕が出てきたことを覚えています。
また、受けてきた面接の改善点を考えることで、面接のクオリティを上げることにも成功しました。
どういった改善策で長期インターンに受かったのかは後ほど解説します。
③社会人としてのマナーができていない
就活が始まるまでは社会人としてのマナーを知る機会が少ないため、「そんな決まりがあるの!?」といったこともあるでしょう。
「まだ学生だからできなくても仕方がない」と思う気持ちも分かりますが、長期インターンに参加するのであれば社会人としての意識をもつべきです。
働く中でのマナーは一旦置いておいて、ここでは長期インターンに受かるまでに必要なマナーを紹介します。
- 面接会場へは2~5分前に到着する
- メールは見たらすぐに返信する
面接会場へは2~5分前に到着する
長期インターンの面接のために企業を訪問する際は、早すぎず遅れない時間に到着するようにしましょう。
例えば、午後1時から面接の約束をしている場合。
あなたが15分前に到着するとどうなると思いますか?
企業側は分刻みでスケジュールを立てて動いているため、あなたを待たせるか、急いで準備をしなければいけなくなります。
逆に、約束の時間よりも遅く到着するのは絶対にNGです。
「約束を守ることができない」という評価をされてしまい、遅刻した時点で不採用が確定してしまう企業もあります。
企業側の事情を考えて、10分前には会場周辺に着いておいて予定の時間までは待機しておくことをおすすめします。
メールは見たらすぐに返信する
就活では当たり前のルールですが、長期インターンを受ける時期の学生は知らないことが多いようです。
メールは見たらすぐに返信するのが基本です。
遅くても24時間以内には返信、企業の就業時間外は送らないこともマナーのひとつです。
メールですので夜中に送っても迷惑になることはありませんが、「不規則な生活をしている」「マナーを考えていない学生」という印象を与えてしまう可能性はあります。
もちろん、長期インターンを就活よりも緩く捉えている企業はありますが、就活の練習のつもりでマナーから気を配りましょう。
④受け身で長期インターンに参加しようとしている
受け身で長期インターンに参加しようとしていませんか?
受け身とは、おもに以下の動機が挙げられます。
- 長期インターンに参加したら成長できる
- 長期インターンに参加したら社員さんが色々教えてくれる
- 長期インターンに参加していると就活に有利になる
- 長期インターンに参加するとスキルが手に入る
受け身の条件を読んでドキッとした人もいるのではないでしょうか。
実際に長期インターンに参加している学生の中にも、受け身な人はいます。
しかし、今長期インターンに受からない人は意識を変えることで受かるようになる可能性が考えられます。
長期インターンは学ぶ場ではなく、自分の力で企業に貢献する場です。
「スキルをもっていないし、業務についてわからないことが多いし…」と思う人は、貢献するためにスキルをつける、わからないところは聞くという姿勢で面接に挑戦してみましょう。
意気込みは表情や発言に出るため、主体性があることに気付く面接官は多いでしょう。
まずは、長期インターンへの意識を変えてみてください。
⑤企業が求める基準に達していない
長期インターンに落ちてしまう理由には、そもそも企業が求める基準に達していなかったといったものが考えられます。
とくに長期インターンの場合、「勤務条件」や「対象者」のミスマッチによって採用が見送られるケースが多いと言われています。
たとえば勤務条件だと、「週〇日以上」「1日〇時間以上」「最低〇ヶ月(もしくは1年)以上」の勤務などがあらかじめ条件として掲げられています。
あまりにも参加できる日数や時間が短いと、企業にとっては覚えてほしい業務が身につかないのではといった懸念があります。
また、長期インターンでは対象者に規定を設けているケースも。
ほとんどは大学3年もしくは大学院1年がメインとなっていますが、そこで大学4年や1年などで応募すればミスマッチとして落とされてしまいます。
「何度も応募しているのになかなか通らない」といった場合、そもそも自分が企業の求める採用基準に満たした人材かどうかをチェックするようにしてみてください。
⑥スキルや経験不足
とくにエンジニアやデザイナーのインターンでは、スキルや経験不足によってインターンを断られるケースがあるといわれています。
上記の専門職だと、応募の時点で何らかのスキルや経験を問われる可能性が高く、ポートフォリオの提出などを求められたりもします。
もし未経験でもインターンに参加したいのであれば、事前に「未経験者でもOK」といった表記がされていないかを前もって確認すると受かりやすいでしょう。
また「必須条件」ではなく「歓迎条件」にスキルや経験の有無を掲載しているところであれば、比較的未経験でも合格する確率が高いのでおすすめです。
⑦志望動機や自己アピールが弱い
志望動機や自己アピールが弱いと、どうしても長期インターンの選考では落ちてしまいやすくなります。
なぜならインターンといっても、企業にとっては入社する可能性のある就活生にできるだけ参加してもらいたいと考えているからです。
そこで参加目的や入社へのモチベーション、自己アピールが弱いとなると、一緒に働いているイメージがわきません。
つまり、インターンの場合でも就活と同様、自己分析や企業研究が必要だということですね。
自分がどのような人物で強みがあるのか、採用することによって企業にどのようなメリットをもたらすのかを考えましょう。
長期インターンに受かる人の共通点とは?
長期インターンに落ちたことは、長期的な目で見るとチャンスです。
自分への理解を深めることや、面接のコツを今掴めば、就活はかなり楽になるでしょう。
私も、長期インターンの面接を受けていた時期は「就活の練習」とポジティブに捉えていました。
そうすれば、失敗も良い経験になり、落ち込むことはなくなりますよ。
先ほどから長期インターンに受かるための方法はいくつか紹介していますが、ここからは面接で話す内容について具体的に説明していきます!
- 長期インターンに明確な目的がある
- ありのままの自分で挑んでいる
- 逆質問に対応できている
➀長期インターンに明確な目的がある
長期インターンに受かる人は、長期インターンに挑戦する意味や目的をはっきりとさせています。
例えば
- 将来エンジニアとして月収80万円欲しいからスキルを身につけたい
- 実際に企業に所属することで業界について理解を深めたい
- 起業を考えているので、間近で経営を見て学びたい
- どんな業界でも通用する人間になるために、営業スキルをつけたい
ただ「成長できそうだから」「就活に有利だと聞いて」という志望理由では面接官が冷めてしまうのは当然です。
自分がなぜ長期インターンを始めようと思ったのかをもう一度よく考え、面接で話せるようにしておきましょう。
実際に長期インターンに参加することになった際も、目的があると頑張れますし、スキルアップも早いです。
②ありのままの自分で挑んでいる
長期インターンの面接に受かる人は、ありのままの自分の話しかしません。
見栄を張ってこれまでの経歴で嘘をついたり、将来の夢がないのに「あります」と言ったりしてもすぐにバレてしまいます。
はっきりとした将来の目標がなくても
「就きたい職業は決まっていませんが、日本を大きく動かす立場になりたいです」
「学生生活で遊んでばかりだったことを後悔しており、今の自分を変えたいと思いました」
など、等身大の姿で話したほうが好印象です。
自分をつくりすぎると「言っていることが完璧すぎてよくわからないな…」と思われてしまいます。
大切なのは、本当の自分を理解していること。
強みと課題だと感じている部分は、面接までに論理的に話せるようにしておきましょう。
③逆質問に対応できている
面接の最後には、たいてい面接官から「質問はありますか?」という逆質問がされます。
純粋に聞いておきたいことはないかを聞いている他に、あなたの意欲を確認するものであることを知っておいてくださいね。
そのため、質問は「あったらする」ものではなく「絶対にする」ものだと思っておいた方が良いでしょう。
急に思いつかないという人は、あらかじめ準備しておいてもOKです。
質問内容は、説明で聞くことができなかったインターン生の業務内容や、面接官が思う「企業の良さ」など。
インターネット等で調べてすぐに出てくることはNGですが、専門的なことを質問する必要はありません。
「ウチに興味をもってくれているんだな」「ここで働くことを実際にイメージしているんだな」と思ってもらうことが重要です。
長期インターンの選考に受かるためにすべき対策5つ
長期インターンで落ちてしまう原因についてご紹介してきましたが、「受かるためにはどうすればいいの?」と気になる方もいるはずです。
そこでここでは、長期インターンの選考に受かるために意識すべき対策についてご紹介します。
「なかなか受からない」といった方は以下のポイントを振り返ってみて下さい。
- ビジネスマナーについて知る
- 志望動機・自己アピールを見直す
- 企業への理解を深める
- 落ちた理由について聞いてみる
- 「未経験歓迎」の企業に応募してみる
➀ビジネスマナーについて知る
長期インターンの選考が決まらないといった場合、基本的なビジネスマナーが身についていない可能性があるため一度振り返ってみるといいでしょう。
面接などでは社会人としての最低限マナーを見られているので、礼儀が伴っていないとどうしても印象が悪くなってしまいます。
たとえば、以下のマナーができているかチェックしてみてください。
- 清潔感のあるスーツを着ている
- 遅刻をしない
- メールなどの連絡のやり取りを早く返す
- 挨拶をしっかりする
- お礼のメールを送る
当たり前だとは思いますが、意外と本番では緊張してしまいできないこともあるため基本的なビジネスマナーは抑えておき、ときには場慣れすることも大事です。
②志望動機・自己アピールを見直す
先も述べたように、志望動機や自己アピールが浅いとなかなか採用されづらいので注意しましょう。
インターンでは参加するきっかけや理由を必ず聞かれます。
そこで「希望企業でなければいけない理由(会社の〇〇の部分に魅力を感じたなど)」「企業が自分を採用するメリット」「企業で自分が活かせるスキルや能力」などをしっかり述べられるように準備することが大事です。
さらに具体的なエピソードや数字などを述べられれば、より再現性が高くなるのでおすすめです。
「〇〇の企業だからこそ参加したい!」といったモチベーションや熱意の高さをアピールできれば、より深い志望動機につながるでしょう。
③企業への理解を深める
就活でもそうですが、インターンでも企業研究・業界研究は必要です。
企業についての理解を深めておくことで、企業にも志望度の高さをアピールできるメリットがあります。
企業研究をおこなう際は、以下の情報を中心にチェックしておくといいでしょう。
- 事業内容
- 社風
- 社長、代表者の名前
- 仕事内容(取り扱っている商材・サービス)
- 勤務条件
- 給料
- 募集要項
ひとつの業界でも企業によってやっていることは異なるため、しっかり調べておかないとミスマッチにもつながるおそれがあります。
とくに社風や事業内容については把握しておくと、志望動機にも盛り込めるのできちんと調べておくようにしておきましょう。
④落ちた理由について聞いてみる
「どうして落とされたのかわからない」といった方は、就活エージェントや企業を通じて落ちた理由について直接聞いてみるのも手です。
必ず教えてくれるとは限りませんが、中には親切な企業によっては教えてくれることもあります。
不合格の理由を聞く際は、「差し支えなければ教えていただくことは可能でしょうか」「今後の就職活動の参考にさせていただきたい」といったフレーズを入れて、メールなどで問い合わせてみるといいでしょう。
「〇〇の経験があると良かった」などと教えてくれれば、同業界の次回以降の選考にも大いに役立ちます。
⑤「未経験歓迎」の企業に応募してみる
これまで応募したけれどなかなか採用してくれないといった場合、自身の能力やスキルが企業の求めるレベルまで達していない可能性が高いです。
もしそれでもインターンに参加したいのであれば、「未経験歓迎」などの表記があるインターンに申し込んでみると受かりやすいでしょう。
なぜなら経験不問の企業の場合、即戦力となる人材よりも就活生のポテンシャルで採用される傾向が強いからです。
自己PRや志望動機などで熱意が伝われば、自然と採用への道も開けてくるはずです。
また就活生に人気の企業や有名企業だと倍率自体が高くなるため、少しでも経験のある人がライバルでいればそちらを採用し落ちる確率が高くなります。
同業界での経験を積みたいのであれば、中小企業やベンチャー企業、そこまで知名度が高くない企業などをあえて狙って応募してみるのもひとつです。
長期インターンの採用率とは?
長期インターンで落ちてしまう理由のひとつには、そもそも倍率が高いといった原因が挙げられます。
そもそもインターンを実施する企業には中小企業やベンチャー企業が多く、有名企業や大手企業ではそこでま活発におこなわれていないことがほとんど。
したがって、知名度の高い企業や就活生から人気の企業だとどうしても応募が集中してしまうのです。
実際、長期インターンの採用率はおおよそ1~2割程度だといわれています。
もし能力やスキルに自信がないのであれば、大手と並行してあえて知名度の低い企業を受けてみるのも検討してみてください。
長期インターンに落ちても切り替えることが大事!
長期インターンに受からなくても、落ち込む必要は全くありません。
私も過去に、いくつかの面接に落ちていますが「面接官と相性が悪かっただけ」「就活の練習になってラッキー」と自分の課題すらも前向きに受け止めていました。
実際、私が必要とされなかった人間だったのではなく、複数から採用通知をいただきました。
長期インターンは、落ちてもすぐに切り替えて前に進めば採用されます。
就活でも同じことが言えるので、長期インターンの面接は練習として価値を見出してみてください。
いくつもの面接で落ちて疲れてしまった…という場合は、休憩するのもアリですよ。
自分について考える時間は自分を成長させます。
長期インターンは1年を通して募集しているものも多いので、自分のペースで挑戦しましょう!