通信制高校とは?通信制高校に通うメリット・デメリット 2023.03.30
近年、入学希望者がどんどん増加している通信制高校。
今回は通信制高校プラザへ寄せられた在校生や卒業生の声から分析した、通信制高校に通うメリットとデメリットについてどこよりも詳しく解説します!
実際の口コミも紹介しているので入学を検討している皆さん必見です!
通信制高校に入学するメリット
ではまずは気になるメリットから解説します。
自分がどうして通信制高校への入学を検討しているのか思い出してみるといいです。
①自由な時間が多い!仕事や芸能活動との両立も
通信制高校では、登校は基本的に週に1回。
私立の学校のなかには年間登校日数がなんと5日未満で卒業できるという学校も少なくないです。
学校に行くのが苦手な人でも無理せず卒業できますし、授業がない日はアルバイトをして学費を自分で稼いだり、芸能活動をしたり、最近では自分の時間を有効活用するために”あえて”通信制高校を選択する人も多いようです。
在校生の声
・子どもがいるので登校日数が少ないのは助かりました。出産のため高校中退してしまいましたが、子どものためにも高卒資格くらいはとりたくって通信制高校への入学を検討。託児所がある学校に即決しました。(あーりん/25歳/女性)
・体調不良が多くて普通の高校に通うのは諦めてました。通信制ならほとんど家での勉強だけで済むので僕でも2年生になることができて嬉しいです。(yu/17歳/男性)
②教科科目以外の専門課程も学べる
私立の通信制高校では、幅広い進路選択や、勉強が苦手な人でも楽しく学校に通えるようにするための工夫が多くされています。
その一つが専門課程の授業です。
国語や数学などの高校卒業に必要な科目以外、たとえばネイルやメイクなどの美容、声優や俳優になるための指導、語学や音楽など幅広いジャンルから自分の好きな授業を選んで受講することができます。
まるで専門学校のように特定のジャンルをみっちり勉強できる学校から、興味のある授業を自由に選択できる学校までさまざまです。
③不登校対策などメンタル面のサポートが充実
通信制高校にはさまざまな事情で全日制高校や定時制高校を中退してしまった生徒も多く入学します。
そのため専用のカウンセラーが常駐していたり、自宅へ先生が来て学習指導してくれるサポートがあったりと、メンタル面でのフォローが充実している学校が多いです。
人間関係で悩みがちな人も安心して通うことができます。
卒業生の声
同級生との関係がうまくいかなくて、全日制高校から通信制の学校に転校しました。通信制高校は同じような経験をした人も多いせいか、先生も同級生もみんな優しくて過ごしやすかったです。(まどか/20歳/女性)
④全日制と比べると学費が安い
通信制高校の学費の相場は年間約30~40万円といわれています。
私立全日制高校の場合は年間約70万円が相場だとされているので、比較的安い金額で高校を卒業できるのも大きなメリットです。
就学支援金も他の高校と変わりなく利用することができます。
⑤入学・転入・編入がしやすい
通信制高校は転入・編入を随時受け付けている学校がほとんどです。
既に仕事をしている人や、なるべく急いで今通っている高校から転入したい人には嬉しいメリットになります。
また入学時期についても4月だけでなく、10月の秋入学を受け入れている学校も多いです。
入学前に注意すべきデメリット
真剣に入学を検討するなら、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解する必要があります。
あらかじめ注意したい点を確認して、入学前から家庭で相談しておくといいでしょう。
①自己管理能力が必須
通信制高校は登校日数が少なく自宅での自習が基本のため、全日制と違って生徒自身がしっかり自己管理して勉強を続けないと、3年間での卒業が難しいのが大きなデメリットです。
登校が少ないので「通信制はあまり勉強をしなくていい」と誤解しているケースも多いですが、通信制高校で単位を取得するためには「レポート」と呼ばれるワークのようなものを定期的に提出し、そのうえで単位認定試験にも合格しなければならないので、実は単位を落としたり途中でリタイアしてしまったりする生徒も多いのが実情なんですよ。
自分のペースで勉強ができるのはメリットともいえますが、一方で勉強が苦手な人や自宅学習の習慣がない人は苦労することもあるようです。
②コミュニケーションが不足しがち
高校生活で大事なのは勉強だけではありません。
文化祭や修学旅行など行事への参加でチームワークを学んだり、委員会活動や部活動に参加したり、特別意識をしていない人がほとんどですが、毎日誰かと面と向かって関わることで社会性を養うことができます。
通信制高校では学校に行く機会も少なく、行事への参加も生徒の自由としている学校がほとんどなので、全日制高校と比べると同級生や先生との関わりがかなり少なくなってしまうのがデメリットです。
指定のスクーリング日ではなくても、行事やイベントなど登校できる機会には積極的に参加し、先生や同級生と交流するようにするといいですよ。
卒業生の声
・人との関わりが苦手なので通信制高校を選びました。高卒資格は無事にとれましたが、面接で落ちてしまうことが多くて就職先が見つかっていません。今思えば通信制でやってた進路指導イベントとかにしっかり参加しておけばよかったと思います。(とも/20歳/男性)
まとめ
通信制高校に通ううえでのメリット・デメリットについて、口コミを紹介しながら解説しました。
通信制だろうと全日制だろうと何事も良い面・悪い面があります。
大事なのは誰かと相談したり対策を練ったりすることです!
メリットを最大限に活かすことができればきっと素敵な高校生活を送れること間違いなしですよ!