大学生が就活前に参加する「短期インターンシップ」ですが、実際何社参加するのがベストなのでしょうか。
ただでさえ学年が上がって大学も私生活も忙しいのに、インターンシップもたくさん参加するとなると大変ですよね。
今回は短期インターンシップのおすすめ参加社数と参加するインターンシップの選び方をご紹介します。
たくさんあるインターンシップから賢く選んで参加し、就活前に余裕ある大学生活を送りましょう。
短期インターンシップの特徴
短期インターンシップは1日~3日の期間で開催されることが多く、長くても2週間ほどで終了します。
1日で終わる場合は、業界・企業説明会や職場見学が主なプログラムになることが多いようです。
3日~1週間以上になれば、企業がインターンシップ用に準備した課題の解決と発表を、ワークショップとして行うことが多いようです。
インターンシップの参加方法は、1日で終了するものであれば申し込みの先着順の場合が多く、期間が長めのものや人気のインターンシップになると就活と同じように選考で参加者を決める場合が多いです。
短期インターンシップに参加するメリット
前述の通り、短期インターンシップは業界・企業説明会や職場見学、ワークショップが主な内容となります。
長期インターンシップのように実際の業務を体験するわけではないので、就職活動に有利なビジネススキルが身に着くかと言われると少し違うようです。
では、短期のインターンシップに参加するメリットは何でしょうか。次にまとめてご紹介します。
1.参加するだけで業界・企業研究ができる
企業がインターンシップを開催する主な目的は「学生に自社の魅力を伝えるため」です。
そのため、ほとんどの短期インターンシップは、プログラムの中で業界・企業説明を必ず行います。
就活の前に自分の志望業界を決めたいと考えている人にとっては、ぴったりのイベントです。
特に、1日で終わるインターンシップはスケジュール調整もしやすく、参加条件が申し込み先着順など、インターンシップ前の準備時間が比較的少なくて済むものがほとんどです。
興味のある業界や企業の話を気軽に聞ける良い機会になってくれるでしょう。
2.就活で必要なスキルを磨ける
短期のインターンシップであっても、人気のインターンシップになると選考は就活本番と同じくらいの厳しさになります。
ESや面接で聞かれる内容は、ほとんどが就活でも聞かれます。
そのため、就活前の時期にインターンの選考を受けることで、就活に必要な自己分析や面接での対応力を身に着けることができます。
特に、選考前に行う自己分析は就活ではかなり深く掘り下げることになるので、就活前の準備としてやっておいて損はないでしょう。
インターンシップを通して、自分が志望企業の内定をもらうためには何が必要かを早めに知り、就活に備えておくと、周りの学生より一歩リードできるでしょう。
3.人脈を広げられる
インターンシップに参加することで、参加企業の社員さんとはもちろん同じインターンに参加した学生とも交流することができます。
就活は、志望企業について研究したり選考の対策を行ったりなど、他の学生より多く情報を持っていた方が有利になる場合があります。
多くの情報を獲得するためにインターンシップで人脈を広げておくのは、実はとても大切です。
短期インターンシップは何社参加するべき?
では、短期インターンシップは、何社参加するのが良いのでしょうか。次にご紹介します。
インターンシップ全体の参加数は平均3社
2018年にマイナビが調査した結果によれば、学生のなかでインターンシップ経験者の平均参加社数は「3社」です。
このデータは短期・長期インターンシップのどちらも含めた数ではありますが、インターンシップに何社参加すれば良いか迷っている人は参考にすると良いでしょう。
私が学生時代の時は、インターンシップに参加している同級生は3社ほどに参加している場合がほとんどでした。
短期インターンシップのおすすめ参加社数は4~5社
短期のインターンシップに参加する時期は人それぞれではありますが、大体は長期休みの間になるでしょう。
1日で終わるインターンシップも合わせれば、4~5社参加してもそんなに忙しくなりません。
様々なインターンシップに参加することは、就活の備えになるので、自分の志望する業界や興味のある業界の中から4~5社ほどに絞って参加してみましょう。
特に、まだ志望業界が決まっていない人は4~5社と限ることなくたくさんの短期インターンシップに参加してみましょう。
就活直前になって「志望業界が決まらない」「企業研究を一からしなければならない」となると苦労してしまうので、時間があるうちに行動しましょう。
また、短期インターンシップは事前に連絡すれば参加辞退も可能なので、エントリーの段階では多めに応募して、スケジュールに余裕がなくなったら絞って参加する方が良いでしょう。
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短期インターンシップにはスケジュールと相談しながら参加しよう
一方で、学生の本分はやはり勉強です。大学の授業が疎かになってしまうほどインターンシップにのめりこむのはやめましょう。
学部によっては学年が上がるごとに勉強が忙しくなる場合もあります。
私の友人は3年生ではじまったゼミが思いの外忙しかったために、インターンシップとの両立にとても苦労していました。
大学では、インターンシップなどの就活を考慮して課題を調整してくれる先生は少数です。
忙しくなりすぎてしまうと、せっかくのインターンシップに中途半端な態度で参加することになる可能性もあるので注意しましょう。
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短期インターンシップには最低でも2社参加してみよう
スケジュールの余裕がないために、インターンシップの参加があまりできない人もいるでしょう。
忙しい人は最低でも2社参加してみましょう。1社のみの参加はあまり良くないとされています。
理由としては、1社しかインターンシップに参加しないと、「そのインターンシップが良いものであったのかどうか」「自分に合っている仕事・会社かどうか」などを判断することが難しくなるためです。
様々なインターンシップに参加し比較することで、自分が興味のある業界や仕事、適性などを理解することができるようになるため、インターンシップは極力複数参加することを心がけましょう。
短期インターンシップに参加する企業をどうやって絞ればいい?
最後に、インターンシップに参加する企業をどのように選ぶのかについて方法をいくつかご紹介します。
短期のインターンシップは期間が短いとはいえ、貴重な休み時間を費やして自主的に参加するものです。
少しでも実りのあるインターンシップになるよう、どの企業に参加するかは賢く選びましょう。
タイプ別で次にご紹介するので自分に当てはまるな、と思うものを参考にしてみてください。
①志望業界や志望職種がはっきり決まっている場合
おすすめは、同じ業界内で企業の規模や業界内の順位の違う企業を選んでインターンシップに行くことです。
志望業界や志望職種がはっきり決まっている人は、現段階で周りの人より業界研究や企業研究が進んでいる人かと思います。
そこで気になるのが、志望する企業と自分は相性が良いのかどうか、という点だと思います。
私の経験では、企業によって多少の差はあるものの、同じ業界・同じ職種であればそこで働いている人の雰囲気や価値観は似ています。
まずは、志望業界のなかでできるだけ大手で人気のインターンシップに積極的に応募し、そこで働いてる人たちと自分が上手くマッチするかどうかを考えてみましょう。
かなり相性が良い場合は、インターンシップの時点で内定につながる可能性もあるでしょう。
自分のやりたいことが決まっている場合はインターンシップは大きなチャンスなので、就活と同じくらいの意気込みでインターンシップに参加するのが良いと思います。
また、人気のインターンシップは選考などで社員さんとお話しする機会があると思います。
社員さんとお話しできる機会は貴重なので、選考でいろいろ聞けるように準備していきましょう。
さらに、同じ業界で規模が異なる企業や中堅・ベンチャーに位置する企業に応募してみましょう。
業界のなかでの企業の位置によって、同じ職種であっても通常業務が少しずつ異なります。
やりたかった仕事が大手ででしかできなかったなどのトラブルがないように、インターンシップで気づけるような仕事に対するギャップは、無くせるように行動するのが良いでしょう。
②興味のある志望業界や志望職種がある場合
おすすめは、興味のある業界の企業2、3社と特に興味がない業界の企業1、2社に参加してみることです。
興味のある業界では人気のインターンシップに1社参加できることを目標にし、他は同じ業界で企業の規模や業界内の位置が異なる企業を探して参加してみましょう。
また、興味のない業界については、1日で終わるインターンシップを中心に参加してみると良いでしょう。
インターンシップに参加する企業を選ぶ上で大切にしてほしいことは、「比較すること」です。
興味がある程度で志望業界を決めてしまうと、就活の時に志望動機で「ここが良い」と思った根拠を示すことができません。
「なんとなく良いと思った」という薄っぺらいものになりかねません。
そのためには、この業界・職種でないなければならない理由を探す必要があります。
そこで筆者おすすめの方法として、興味のない業界のインターンシップに参加し、なぜこの業界・職種が興味がないのかを掘り下げることです。
1日で終わるインターンシップは負担も少ないですし、業界や企業の魅力を分かりやすく教えてくれます。
ここで自分の志望動機を明確にする材料を探す気持ちで参加してみましょう。
また興味のない業界であっても話を聞いて気になるようになった、なんてこともあります。視野を広げる意味でも参加するのは有意義でしょう。
③現状ではやりたいことが何か決まっていない場合
おすすめは、異なる業界のインターンシップにできるだけ参加してみることです。
特に、1日で終わるインターンシップは業界・企業説明に時間を割く企業が多いため、おすすめです。
やりたいことが決まっていないという人はまずは色々な業界に詳しくなることを目的に、様々な企業に学びにいく姿勢で行動することが大切です。
業界の話だけでなく、インターンシップに参加した企業に入社した場合、どんな仕事をするのか、一日の仕事ベースで働いている自分を想像することで、「自分のやりたいことか」「向いている仕事か」などを考えてみましょう。
また業界ごとにインターンシップに参加する企業を決めるときのおすすめは、同じ大学の学生が参加する企業に自分も参加することです。
就活に学歴は関係ないと良く言われますが、やはりほとんどの企業は社員の出身大学に偏りがあります。
まだ何も決まってない段階なら業界でどのくらいの位置にいる企業を選ぶかは、周りの人を参考にした方が無難です。
短期インターンシップに参加する企業を選ぶ際に注意すること
業界・職種など企業の属性が同じようなところにいくつも参加するのは、おすすめできません。
学生がインターンシップに参加する主な目的は、色々な企業を見ることで自分のやりたいことを固めることだと思います。
そのため、インターンシップに参加した後は、参加した企業の比較をすることが大切です。
比較の時にあまり違いがない企業ばかりを選んでしまうと自分のやりたいことなのか、自分に向いている仕事のなのかなどを考える時に役に立ちにくくなってしまいます。
就活前だからこそ、広い視野を持っていろいろな企業を見ることを大切にしましょう。
ただし、志望業界・志望職種がすでに決まっている場合は、同じ属性の企業のインターンシップにたくさん参加しても問題ないです。
内定につながる成果を出せるよう、本気でインターンシップに参加しましょう。
まとめ
短期インターンシップはスケジュールに余裕があれば、4~5社参加するのがおすすめです。
短期インターンシップで効率良く業界研究や企業研究を進めて自分のやりたい仕事は何かを考えてみましょう。
また、参加した短期インターンシップが満足のいくものでなかった場合でも、すぐに終わるのが短期インターンシップの良いところです。
平均社数にとらわれることなく、満足のいくまでどんどん参加してみましょう。