大学の単位を落とすと、「GPAが下がってしまう!」と不安な気持ちになりませんか?
さらに、GPAが低いことによる就活への影響を考えると、なおさら心配になると思います。
しかしそんな方も、この記事を読めば不安が解消!
「大学の単位を落とすとGPAはどうなるの?」という疑問にお答えし、さらに、単位を捨てると就活に不利になるのかについても詳しく解説していきます。
単位を落としてしまった人、GPAが低くて不安な人はぜひ最後までお読みください!
大学の単位を落とすとGPAはどうなる?
単位を落とした人は「GPAはどうなってしまうの?」と気になりますよね。
ここではGPAについてわかりやすく解説します。
算出方法もご紹介するので、自分のGPAを計算してみてください!
単位を落とすとGPAは下がる!
結論から言うと、ほとんどの学校では単位を落とすとGPAが下がります。
なぜなら、GPAを算出するときに、落とした単位の成績が0の評価になるからです。
しかし、学校によっては落とした単位をGPAに含めないことがあります。
この計算方法はかなりややこしいので、これから詳しく説明していきます。
そもそもGPAとは?
GPAは、大学の成績を簡単に数値化した評価方法で、「Grade Point Average」の頭文字を取った略語です。
特殊な方式で算出され、良い成績を取れば取るほどGPAは高くなります。
GPAはアメリカで一般的に使用されている評価方法です。
日本では導入されてからあまり時間が経っていないため、まだ半数以上の大学しか使っていません。
GPAが導入されている大学では、留学や奨学金制度で利用されます。
成績評価基準の段階は大学によって異なりますが、多くの大学が最高値を4.00、最低値を0.00としています。
GPAの算出方法は?
GPAの算出方法は少し複雑です。
成績ごとに大学のGPA基準で定められたポイントを合計し、合計単位数で割ったものが、あなたのGPAになります。
まずは、あなたの学校の成績の付け方を確認しましょう。
学校ごとに成績の付け方は変わってきますが、大体は成績に応じて0.00~4.00の点数を付けられます。
例えば、
- Aや秀→4ポイント
- Bや優→3ポイント
- Cや良→2ポイント
- Dや可→1ポイント
- Fや不合格→0ポイント
となります。
全てのポイントを合計して、それを合計単位数で割ったものがあなたのGPAです。
計算例をご紹介。
まず、1講義1単位と仮定して、あなたの取った単位数を10個とします
その成績は、
- Aが2個(8ポイント)
- Bが3個(9ポイント)
- Cが4個(8ポイント)
- Dが1個(1ポイント)
で、合計26ポイントです。
ポイント÷合計単位数なので、26÷10をして、あなたのGPAは2.6になることが分かります。
ちなみにこの1~4ポイントの付け方は、その単位を取っている学生の相対評価で決まります。
例えばあなたがテストで50点を取ったとき、周りが30点ばかりだと3~4ポイントをもらえる可能性が高いです。
逆にあなたがテストで50点を取っても周りが80点を取った人ばかりだと、1~2ポイントしかもらえない可能性が高くなります。
0ポイントは単位を落としたときにしか基本的に付かないので、単位取得の基準を下回った場合は注意です。
単位を落としてしまった場合は、ポイントは0で合計単位数が変らないので、GPAが下がってしまいます。
GPAの平均は?
GPAの平均は大体、2.4~2.8です。
意外と低いのでびっくりしますよね。
あなたのGPAが低くても、平均程度ならあまり気にする必要はありません。
単位を捨てるのは就活で不利になる? 基本的にはあまりならない!
単位を捨ててGPAが下がっても、基本的にはあまり不利になりません。
高くて悪いことはありませんが、低すぎないかぎり、あまり就活には影響しないのです。
「2018年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」では、企業が選考にあたって特に重視した点がまとめられています。
ここでは、GPAでの成績を重視すると回答した企業は4.4%のみでした。
このことから、ほとんどの企業でGPAを重視しないことが分かります。
しかし、4.4%は重視するように、例外としてGPAが必要になることもあります。
そのため、単位を捨てるくらいなら、1ポイントでもいいので取っておくのがおすすめです。
GPAが必要になるケースは後半の方でお伝えしますね!
就活でGPAが低くても大丈夫な理由は?
ここでは、就活でGPAが低くても大丈夫な理由をご紹介します。
GPAが低くて不安な人は、知って損なしです
GPAを就活で活用している企業は少ないから
GPAを活用している企業は少ないです。
なぜなら、「学校によって評価方法が様々で、ただ単に数字だけで比べられないからということが挙げられます。
例えば、偏差値の低い学校の学生が3.5のGPA、偏差値の高い学校の学生が2.5のGPAだったとします。
その場合、偏差値の高い学校の2.5の方が、偏差値の低い学校の3.5より学業で優秀なことがあるのです。
このように相対評価で決まるGPAは客観的に比べられず公正に判断できないため、重視する企業は少ない傾向にあります。
GPAでは学生の人間性が判断できないから
学校の成績よりも学生の人間性を重視するため、GPAをあまり見ないという企業が多いです。
就活で最重要視されるのは、人間性や就職後にどう企業に貢献するかです。
学生時代に何を頑張ってきたか、これからどう頑張っていくかに注目します。
そのため、面接では学校の成績よりも長所や短所のような人間性を問う質問や、入社後に何をしたいかなどが聞かれるのです。
企業は成績よりも他のところを見て採用を決めるため、GPAが重視されない傾向があります。
GPAが大切になる場合がある!どんな時に必要になる?
基本的にはGPAが重視されませんが、場合によっては必要になることがあります。
ここではどんなときに必要になるのかをご紹介。
あなたにGPAが必要なのかどうか確認してみてください。
外資系や大手企業はでは必要となることがある!
GPAはアメリカでよく使われる指標なので、外資系の採用では注目されることがあります。
足切りラインとしてGPAを使用している企業もあるため、「低すぎると書類選考の時点で落とされる」なんてことも……。
外資系で活躍したいと考えている人は、GPAを上げておくのがおすすめです。
また、大手企業では、他の学生と比べる基準としてGPAを用いることがあります。
選考で迷ったときに、判断材料として使われる可能性があるようです。
例えば、GPAが高いAさんと、GPAが低いBさんのどちらを採用しようか迷った時、GPAの高いAさんを採用するというものです。
GPAが高い=真面目ともとれるので、最後の判断として使うことがあります。
GPAは高ければ高い方がいいです。
勉強の頑張りをアピールするときに使える!
自分のアピールポイントが「勉強を頑張った」というものだった場合、GPAはその材料として使えます。
例えば、勉強を頑張ったことを伝えるときに客観的に判断できる数字がないと、信ぴょう性に欠けます。
しかし、「GPAが3.8あります」と言うと、誰が見ても勉学に励んだことが分かります。
そのため、「勉強を頑張った!」とアピールしたい人はGPAを上げておいて損がありません。
また、学生時代に努力したことをGPAの高さでアピールできるので、努力を伝えたい人は高いGPAを目指して頑張りましょう。
GPAが低すぎるのは印象が悪くなる!
基本的にGPAは高すぎなくても大丈夫ですが、低すぎるのは問題です。
相対評価なので、「周りの人よりも勉強を頑張らなかった」という見方をされてしまいます。
特にGPAが1.5点以下になると印象は悪いです。
「この人は真面目じゃないのかな?」
「努力できない人なのかな?」
などと思われてしまう危険があります。
そのため、GPAが低くなりすぎないように勉強をしておきましょう。
平均の2.4~2.8以上を取っておくのがおすすめです。
GPAはそこまで就活に影響しないが単位は捨てない方がいい!
本記事では、「単位を落とすとGPAは下がるの?」という疑問にお答えし、就活への影響について解説しました。
大学の単位を捨てるとGPAは下がってしまいます。
正直、GPAはそこまで就活に影響しませんが、低すぎるのは問題あり。
大学の単位を捨てるとGPAが下がり、就活に悪影響を与えるかもしれません。
よっぽどのことがない限り、単位は捨てないようにしましょう!
大学で単位を大量に落としたらどうなるの?留年のリスクは?対処法を解説!