「サマーインターンって参加したほうが良いの?」
「夏休みのインターンってどんなメリットがあるの?」
3年生の夏休みは「行きたい業界は決まっていないけど、そろそろ就職に向けて動き出したほうがいいのかも…」と不安になりますよね。
夏休みに開催されるサマーインターンは、主に就活を控えた3年生が参加します。
「就活について考えるのはまだ早いんじゃないの?」と思う方もいるでしょうが、行きたい業界・企業に行くためには参加しておくべきだと言えます。
インターンを実施する企業、参加する学生は年々増加しており、インターンに参加することは就職活動で大きな意味をもつのです。
今回は、就活のスタートともいえるサマーインターンの、募集時期や日程について解説していきたいと思います!
インターンに参加する大学生は7割以上!
マイナビは、『マイナビ2020』に登録している20卒の大学生・大学院生を対象に「2018年度マイナビ大学生インターンシップ調査」(2019年11月)を行いました。
その結果、インターンの参加率は72.8%と過去最高ということが判明。
ここから、就活ではインターンへの参加が当たり前だということが分かります。
20卒の就活生の7割以上がインターンに参加しているということは、22卒・23卒の就活生はそれ以上の参加率であることが予想されます。
現在は新型コロナウイルスの影響で、就活イベントはオンラインが中心です。
しかしインターンの認知度自体は高いため、参加者は今後も増えていくでしょう。
後ほど詳しくお話ししますがインターンには、「業界や業界や企業について知ることができる」「内定に近づくことができる」など多くのメリットがあります。
多くの企業がさまざまな時期にインターンを開催しますが、季節によって目的が異なります。
1年中開催されているインターンですが、夏休みの「サマーインターン」に参加する大学生はどのくらいなのでしょうか?
サマーインターンに参加する人が最も多い
キャリタス就活 2020が行った「インターンシップに関する調査」(2019年4月)によると、参加した時期は3年生(または修士1年生)の8月が最も多い23.8%。
次いで2月が21.3%、9月が3番目に多く13.7%でした。
大学の長期休みに集中して開催されるインターンですが、中でも夏休みの「サマーインターン」に参加する大学生が1番多いようです。
【インターンの参加時期】
- 1位 8月 23.8%
- 2位 2月 21.3%
- 3位 9月 13.7%
夏休み中(8、9月)の参加率は36.9%!
授業がなく参加しやすい、多くの企業が「サマーインターン」を開催しているなどの要因が考えられます。
また、就活生が最初に参加するのが夏休みのインターンです。
他の学生に遅れを取るわけにはいかないため、夏休みのインターンは行くべきだと言えます。
サマーインターンの内容は大きく2種類!
サマーインターンが実施される夏休みは、多くの大学生・大学院生にとって就活のスタート時期にあたります。
そのため、プログラムの内容は「グループワーク」が78.5%、「講義・座学」が77.7%と大きく2種類あることがわかります。
インターンと聞くと「職業体験」というイメージがあるかもしれませんが、「仕事体験」は27.5%、「実務」は5.2%と割合としては少なめです。
夏休みのインターンは、グループワークを行う「プロジェクト型インターン」と企業についての説明が受けられる「説明会型インターン」が多いのです。
「プロジェクト型インターン」には参加するために選考が設けられている場合が多いので、早めに準備しておく必要があります。
「説明会型インターン」も、会場の大きさの都合で抽選や先着での募集が多いです。
「参加できなかった…」ということにならないよう、自分の気になっている業界・企業のサマーインターンの情報は早めに入手しておきましょう。
(参考:2019年4月 「インターンシップに関する調査」キャリタス就活 2020)
サマーインターンに参加するメリット3つ
サマーインターンではどんな企業なのかを知るためのプログラムが多いので、自分の志望する業界や職種がわからない方は是非たくさんのインターンに参加してみてください。
また、志望する業界や企業があるという方も、他に面白そうだと思える仕事があるかもしれません。
行きたい業界・企業が決まってからインターンに参加するというのは就活生の大きな勘違いです。
本格的に新卒採用が行われるまでに時間のあるサマーインターンだからこそ、たくさんの企業のインターンに参加することをおすすめします。
- 気軽に参加しやすい
- さまざまな業界・企業を知れる
- 就活の内定につながりやすい
➀気軽に参加しやすい
サマーインターンのメリットは、忙しい大学生でも参加がしやすいということです。
就活というと、「バイトも遊びも我慢し、毎日スーツを着て…」というイメージがありませんか?
サマーインターンは、そんなみなさんのイメージを覆します。
まず、夏休みに開催しているということで普段授業やサークル、バイトなどで忙しい大学生も予定を合わせやすいです。
あらかじめ行きたいインターンの日程を把握しておけば、遊びもバイトも思いっきりできます。
1つのインターンは1日~5日間ほどなので、旅行や帰省も可能です。
また、「企業について知ってもらいたい!」という思いで開催されているインターンが多いので、私服での参加OKというところも多いです。
私服といっても短パンやサンダルなどは常識外ですが、比較的ラクな気持ちで参加できるインターンだと言えます。
本格的な就活時期から離れているからこそ、参加するべきなのです。
②さまざまな業界・企業を知れる
サマーインターンはさまざまな業界・企業のものに参加できます。
企業側も、参加者全員が自社を志望しているという風には捉えていません。
そのため、「まだ業界とか決まってなくて…」という方でも大丈夫。
「この業界ちょっと行ってみようかな」くらいの気楽さでいろんな世界を知りに行きましょう。
サマーインターンの企業側の目的は「企業について知ってもらうため」、学生は「自分の興味を知るため」という目的で参加します。
その後の就職活動をスムーズに進めるためにも、夏休みのインターンには参加しておきましょう。
③就活の内定につながりやすい
夏休みに開催されるインターンの中には、「内定直結型」というものがあります。
これは何かというと、「参加すると選考が免除になったり、内々定はもらえたりするインターン」のことです。
夏休みにインターンに参加したら、内定が手に入るって見逃せないですよね。
参加するために選考が設けられている場合が多いですが、参加することができれば大チャンスです。
行きたい業界や企業があれば、選考を恐れず応募することをおすすめします。
参加しただけで内定がもらえるわけではありませんが、グループワークなどで積極性を見せれば就活をかなり有利に進めることができますよ。
「内定直結型」の選考やグループワークには対策が必要です。
こちらの記事も参考にしてみてください。
サマーインターンの募集はいつから?
ここからはサマーインターンの募集時期や日程について詳しく紹介していきます。
「気づいたら行きたいサマーインターンの募集が締め切られていた…」などということにならないようにあらかじめ把握しておきましょう。
一般的にサマーインターンのスケジュールは以下の流れとなります。
- 情報収集(4月中旬~5月下旬)
- 応募(5月末~6月末)
- 選考(6月末~7月末)
- 参考結果の発表
- サマーインターン当日(8月上旬~9月中旬)
サマーインターンの情報については4月中旬~5月下旬に公開されるため、参加したいと思っているならば春から動き出す必要があります。
情報が公開されれば、「企業」「いつ」「プログラム内容」「募集期間」「選考方法」についてチェックしておきましょう。
さらに複数のサマーインターンに参加する方はスケジュール調整のため、最低でも5月の終わりまでにはチェックしいくつかリストアップしておくのがベストです。
サマーインターンの募集については5月末~6月末から始まります。
とくに就活生から人気の企業だと選考を実施するところもあるため、開催日だけでなく参加条件や選考方法、募集期間も必ず確認しておくようにしてください。
早めに選考方法を早めに把握しておくことで、書類他面接など余裕をもって対策ができるはずです。
サマーインターンの選考に通過するためのポイント
インターンの選考は主に以下の3種類があります。
- 書類選考(ES)
- 適性検査(Web)
- 面接
先にも述べたようにサマーインターンの選考は6月末~7月末に集中するため、より早めの対策をしておくのがベスト。
そこでここでは、選考別にサマーインターンの選考に通過するためのポイントについて詳しくご紹介します。
書類選考(ES)
書類選考では、ESと履歴書の対策が必要となります。
エントリーシートは基本的な学歴のほかに、自己PRと志望動機が重要となり、自己分析や入社後のビジョンが企業に伝わるように書くのがポイントです。
また基本的な「結論から述べる」「具体的なエピソード」「自分の強み」など、文章作成のルールに則ることも忘れてはいけません。
履歴書については、企業が指定する書き方に合わせて、誤字脱字や丁寧に字を書くことなどを意識してみてください。
適性検査(Web)
人気企業や業界によっては適性検査をおこなうこともあります。
適性検査は大きく言語分野と非言語分野に分かれ、語彙力や計算力、論理的思考力を問われるものが多いです。
また性格検査では、就活生の人柄や職種の適性が企業の求める人物像にマッチしているかを確認しています。
世間では対策などを記しているものもありますが、性格検査で意図的な回答をしてしまうと矛盾が生じてしまうおそれもあるので要注意。
ミスマッチにもつながるので、直観的に判断することが大事です。
面接
面接では、個人面接やグループ面接、グループディスカッションなど企業によってさまざまなタイプがあります。
個人面接では、就活サイトや大学のキャリアセンターなどで模擬面接を受ければある程度慣れてくるでしょう。
グループ面接では自分が話すときだけではなく、ほかの人が話している時の態度なども見られているので気を付けなければいけません。
グループディスカッションでは複数人の応募者とひとつの作業を完遂するものがあり、なかなか対策が難しいです。
しかし、企業や業界によっては過去に出したテーマや、よく出るテーマなどがあるため調べてみるといいでしょう。
サマーインターンの日程は?
選考を通過することができれば、いよいよサマーインターンです。
サマーインターンは多くの大学が夏休みの8月上旬~9月中旬に開催されます。
実際に企業に行ったり、社員の方と関わったりできる機会なので、心も身体も万全の状態にして挑みましょう。
しかし、せっかくのチャンスに目的のないまま参加してしまうと、「なんのために参加したんだろう」と思いながら帰ることになりかねません。
次に、サマーインターンに参加するにあたっての心構えについて説明します。
サマーインターンに向けて準備しておきたいこと3つ
夏休みのインターンを意味のあるものにするためには、インターンに向けた事前準備が重要です。
ここでは、インターン当日までに準備しておきたいことを紹介します!
- プログラム内容や企業を把握する
- サマーインターンに参加する目的を明確に使用
- 自己紹介を事前に考えておく
➀プログラム内容や企業を把握する
プログラム内容や、開催する企業について事前に把握しておくことをおすすめします。
事前に日程が分かっていれば、初めての場所や雰囲気でも落ち着いてインターンに挑めます。
急に社員の人から質問が来た!なんて場合にも対応できます。
企業側も、自社のことをきちんと調べてきてくれた学生に対しては好印象をもちますよ。
②サマーインターンに参加する目的を明確にしよう
サマーインターンに参加する際には必ず「目的」を明確にしましょう。
目的や目標をもって参加できれば、得られるものも多くなります。
「どんな観点で企業を見るのか」、「どんな姿で挑むのか」をあらかじめ決めてメモしておきましょう。
あとから企業の情報や自分の姿を振り返りやすくなりますよ。
また、せっかくの機会なので、疑問点があれば積極的に質問しましょう。
社員さんに聞きたいことも事前にメモしておくことをおすすめします。
③自己紹介を事前に考えておく
グループワークを行うインターンでは、自己紹介を求められます。
あらかじめ自己紹介を考えておいたほうが社員さんは好印象を抱くでしょう。
好印象を与える自己紹介のつくり方はこちらの記事を参考にしてください。
夏休みのインターンは積極的に参加しよう!
今回はサマーインターンについて詳しくご紹介してきました。
サマーインターンは行きたい業界・企業が決まってなくても気軽に参加できるのが特徴です。
「まだ就活について何も考えていない…」という人でも参加することをおすすめします。
夏休みに開催されるインターンに参加して、就活のスタートダッシュを切りましょう!