「スタートアップってどんなメリットがあるの?」
「ベンチャー企業とスタートアップの違いって何?」
長期インターンを探していると目にする「スタートアップ」という言葉ですが、はっきりとした定義をわかっていない人は多いのではありませんか?
実は、スタートアップでの長期インターンにはメリットがいっぱい。
「成長したい!」「スキルをつけたい!」と考えている方にはぜひ挑戦してほしいのです。
今回は、ベンチャー企業とスタートアップの違いと、スタートアップ企業で長期インターンをすると良い理由をわかりやすく解説します!
ベンチャー企業とスタートアップってなにが違うの?
長期インターンを探しているみなさんは、「スキルアップ」「成長」「就活を有利にする」といった目的がありますよね。
では、どんな基準で企業を選べば効率よく自分を成長させられると思いますか?
長期インターンを選ぶ際は
- 自分が得たいものが得られるのか
- 自分が働きたい環境なのか
- 自分に合う環境なのか
を見定める必要があります。
自分に合った企業かを判断するために、「スタートアップ」を名乗っている企業かどうか確認することをおすすめします。
なぜかというと、長期インターンをするすべての大学生がスタートアップ企業のほうが成長できるとは限らないから。
しかし、「スタートアップ企業とベンチャー企業って何が違うの?」「そもそもベンチャー企業ってどんな企業?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
まずは、ベンチャー企業やスタートアップ企業とはどういった企業のことを指すのか、わかりやすく解説します!
ベンチャー企業とスタートアップに明確な定義は存在しない
ベンチャーとは、「企業として新規の事業へ取り組むこと」を指します。
そして、
- 新しい技術やビジネスモデルで事業を展開する
- 新しいサービスやビジネスを展開する
このような特徴のある企業をベンチャー企業と呼びます。
そして、スタートアップ企業はベンチャー企業の中に含まれます。
- ベンチャーキャピタル(VC)から資金援助を受けている
- 新しいビジネスを短期間で成長させる
- 創業から3年以内
- 社員が少人数
このような特徴のある企業をスタートアップ企業と呼ぶ場合が多いです。
しかし、ベンチャー企業とスタートアップに年数や人数などの明確な定義は存在しません。
“ベンチャー企業”は日本でしか通じない
実は、“ベンチャー企業”という言葉は日本にしか存在しません。
対して、スタートアップ企業という言葉はアメリカのシリコンバレーが発祥です。
そのため、地域や時代によって言葉の意味合いが少しずつ異なるのです。
シリコンバレーといえば、ITに関連する企業があつまる場所です。
海外でスタートアップ企業というと、IT企業のイメージが強いかもしれませんが、日本では業界問わず「新しい事業を展開させる新しい企業」のことを指します。
そのため、ベンチャー企業やスタートアップ企業の意味合いは人によって異なる可能性があることを知っておいてください。
本記事では先ほど紹介した特徴のある企業をベンチャー企業やスタートアップ企業と呼びます。
スタートアップはベンチャーキャピタル(VC)から投資を受けている
ここでは、スタートアップ企業(ベンチャー企業)とその他の企業との違いをお話します。
スタートアップ企業の特徴に「ベンチャーキャピタル(VC)から資金援助を受けている」というものがありましたよね。
ベンチャーキャピタルとは、未上場の企業に出資する投資会社のことです。
ベンチャーキャピタルは、スタートアップ企業が成長することを見込んで資金を「出資」します。
「出資」は、資金を返済する必要がありません。
ベンチャーキャピタルは、出資したスタートアップ企業の事業が成功し、上場した場合に株式を売却して資金を回収します。
スタートアップ企業と名乗っていないベンチャー企業でも、ベンチャーキャピタルから出資を受けている場合もあります。
「企業がお金をあつめるときって銀行に借りるんじゃないの?」と思う方もいますよね?
実は、スタートアップ企業は実績がないため、信用や担保(保証)がなく銀行からお金を借りることができないのです。
スタートアップ企業が急成長できる理由
銀行でお金を借りた場合、企業は銀行に貸した金額(+利子)を返しますよね。
このとき銀行は、企業が成長してもしなくてもお金を返してくれればそれで良いのです。
しかし、スタートアップに出資したベンチャーキャピタルは違います。
できるだけスタートアップ企業には短期間で成長してもらいたいと考え、たくさんの資金を出資します。
スタートアップ企業が成長すればするほどたくさんのお金が返ってきますし、倒産すれば1円も返ってきません。
そのため、スタートアップ企業は銀行からお金を借りている他の企業よりも短期間で急成長することが可能なのです。
インターン生としては、0から企業が大きくなっていくところを間近で見られるというメリットがあります。
また、ベンチャーキャピタルが出資する企業ということで、優秀な経営者に出会える可能性も高いのです。
スタートアップは創業から2~3年である
現在の日本がスタートアップ企業と位置づける企業は、創業して間もないことが多いです。
創業して間もないということが、インターン生にとってどんな影響をもたらすでしょうか?
まずは、「ルールが少ない」または「ルールがすぐに変わる」という特徴があります。
決められたルールに従って仕事をするのが好きな方にとっては、明確なルールがなかったり、途中でルールが変更されたりすることがストレスになる恐れがあります。
逆に、「もっとこうしたほうが良くなるのでは?」といった自分の意見を反映させたい人にとっては働きやすい環境だと言えます。
スタートアップ企業では、ルールがない中でどれだけクオリティの高い仕事ができるのかが問われます。
スタートアップは社員数が少ない
スタートアップ企業は社員数が少ない場合が多いです。
創業したての企業の中には~5人というところもあります。
インターン生として参加したとしても「6人目の戦力」としてカウントされ、結果を求められるでしょう。
ひとりひとりの仕事量が多く、教育制度も整っていないため、自分で仕事を見つける必要があります。
もちろんすべてのスタートアップ企業が上記のような環境ではありませんが、「社員のひとり」として企業に貢献することに挑戦してみてください。
大変そうだと思うかもしれませんが、スタートアップ企業のような環境で得られる経験はとても貴重です。
人間として大きく成長したいのであれば、スタートアップ企業の長期インターンに参加することをおすすめします。
スタートアップで長期インターンをするメリット
ここからは、先ほど紹介したスタートアップ企業の特徴を踏まえて、長期インターンをするメリットを紹介します!
アルバイトに比べて責任感も求められる力も大きいですが、その分自分を成長させてくれるきっかけはたくさんあると言えます。
スタートアップは本当の意味で裁量権がある
ベンチャー企業は、ひとりひとりに裁量権があります。
それも、創業して間もない、少人数のスタートアップ企業ならなおさらです。
社員さんやインターン生の人数は、少なければ少ないほど自分で考えて動く場面が増えます。
そのため、「言われたことをただこなす」だけの社会人にはなりたくないという人はスタートアップ企業の長期インターンがおすすめです。
インターンを募集する際に「学生でも裁量権がある!」とアピールする企業はたくさんありますが、実際にはなかなか自分の意見が通らない企業も多く存在します。
本当に裁量権があるのかを見分けるために、社員さんとインターン生の人数は把握しておきましょう。
スタートアップは経営者と働ける
スタートアップ企業は経営者の近くで働くことができます。
先ほどと同じく、人数が少なければ少ないほど関わる機会は増えると言えます。
起業を考えている人には特におすすめ
経営を間近で見ることができたり、いろんな仕事に挑戦できたりする環境は、将来起業をしたいと考えている人にとって非常に魅力的です。
学生のうちに努力しておけば、社会人になったときに必ずどこかで報われます。
「長期インターンに興味はあるけど始められていない」という方も、勇気を出して一歩進んでみてください。
想像しているスキルや経験以上のものが得られるかもしれませんよ。
自分の力で事業を成長させることができる
スタートアップ企業での長期インターンは、自分の力が試されます。
裁量権がある分、責任もあります。
自分がどれだけビジネスについて勉強し、どうしたら事業がうまくいくか考え、行動できるかが売上となります。
自分の力量が数字でわかるというのは、どんな結果であれ刺激的でしょう。
自分のアイデアや選択で売上をアップさせることができたときの達成感は計り知れません。
もちろんあなたは学生で、わからないこともたくさんありますよね。
困ったときに、周りの人に質問することや協力してもらうこともスキルのひとつです。
せっかく組織に所属しているのですから、周りに頼りながら事業を成長させていきましょう。
自分の経験値・力量によってはうまくいかないことも
もちろん、インターン生でありながら事業に大きく関わることはリスクでもあります。
経験も知識もない状態では、うまくいかないこともあるでしょう。
そのため、変化を恐れず、失敗を前向きに捉えられる人がスタートアップ企業に向いているでしょう。
スタートアップで長期インターンをするデメリット
次に、スタートアップ企業で長期インターンをするデメリットを紹介します。
スタートアップ企業には向いている人とそうでない人がいます。
メリットとデメリットを理解して、自分に合っている企業はどんな企業なのか考えてみてください。
自分について理解することは、長期インターン選びだけではなく、就活やその後の人生設計にも繋がりますよ。
スタートアップは教育制度がない場合がある
スタートアップ企業では、教育制度が整っていない場合があります。
そのため、社員さんからの指示を待っているだけでは、とても苦しいインターンになってしまいます。
自分で何をするべきなのか、どうしたらうまくいくのかを考えて行動できる人でないと、スタートアップ企業の長期インターンは難しいでしょう。
スタートアップ企業は、主体性がある人におすすめです。
スタートアップは結果が求められる
スタートアップ企業は売上など、目に見える結果が求められます。
そのため、どれだけ努力しているつもりでも、数字に表れないと頑張りを認めてもらえない可能性があるのです。
結果を求められることで頑張れるタイプなら良いですが、ミスをしてすぐに心が折れてしまうタイプであれば向いていないでしょう。
ビジネスは長期インターンを始めてすぐに結果が出るほど簡単ではありません。
仕事への熱意やメンタルの強さが求められます。
長期インターンは就職に有利はおまけでしかない
長期インターンを始める理由として「就職に有利だから」というものが挙げられますが、それはおまけでしかありません。
スキルアップや実務経験、社会人とのコミュニケーションを通して成長することが、結果的に就職で強みになるのです。
長期インターンに挑戦するのであれば、自分自身の成長を目的にしましょう。
長期インターンをするならスタートアップがおすすめ
いかがでしたか?
長期インターンを選ぶ際は、自分に合った企業を選ぶことが重要です。
選択肢のひとつとして、短期間で急成長が期待できるスタートアップは非常におすすめですよ。
スタートアップ企業では、自分の実力がそのまま結果として表れます。
自分で考えて動く力やコミュニケーション能力、専門的なスキルが求められることも多いでしょう。
しかし、大変なだけ得られるスキルや経験は大きくなります。
せっかく長期インターンに挑戦するのであれば、「就職に有利だから」という理由だけではなく、自分の成長のために企業を選んでくださいね!