就活を進めていても、なかなか就職が決まらないことってありますよね。
就職が決まらない原因といっても、「志望動機が浅い」「企業と自分の強みがあっていない」「面接対策が不十分」などひとによってそれぞれです。
内定を獲得できないといった方は、「なぜ自分が就職が決まらないのか」を振り返り、対策を講じるのが何よりも大事です。
そこで今回は就職が決まらない人の特徴や対処法、注意すべき点などにつていご紹介します。
就職が決まらなくて不安な方はぜひチェックしてみてくださいね。
就職が決まらない人の特徴9つ
就職がなかなか決まらない人は、「なぜ自分が選考に落ちてしまうのか」をしっかり分析する必要があります。
原因がわからないまま選考を続けていても、同じところで失敗したりマイナスポイントになる確率が高いですからね。
そこでここでは就職が決まらない人にありがちな特徴や原因についていくつかご紹介します。
「就職が決まらない理由がわからない」「自分ではきちんとやっているつもりなのに」という方こそ当てはまっていないか確かめてみてくださいね。
就職が決まらない人の特徴9つ
- ビジネスマナーに問題がある
- 就活の活動量が圧倒的に少ない
- やりたいことの方向性がブレている
- 応募書類に不備がある
- 面接の対策が不十分
- ネガティブな雰囲気が伝わっている
- 自己分析・企業研究が足りない
- 希望企業が偏っている
- 面接の振り返りができていない
➀ビジネスマナーに問題がある
社会人として基本的なビジネスマナーが備わっていないと、就職も決まりにくい傾向にあります。
具体的に就活におけるビジネスマナーとは、「挨拶の仕方」「言葉遣い」「身だしなみ」「電話やメールのやりとり」「面接での態度」などあらゆるものが挙げられます。
ほかにも、「正しい敬語が使えていない」「スーツや持ち物などの汚れやシワが目立つ」「清潔感がない」「挙動不審な態度」などの特徴がある方も要注意です。
ビジネスマナーに問題があると、「常識がない」「社会人として働いているイメージがわかない」といったマイナスイメージを企業に与えてしまうリスクがあります。
アルバイトなどで敬語は使えていると思っても、ビジネスでは通用しないパターンもあるので今一度振り返ってみてください。
②就活の活動量が圧倒的に少ない
そもそも就活の活動量が内定者よりも圧倒的に少ないと、当然のことながら内定確率は下がります。
もちろんたくさん受けたからといって必ずしも決まるという保証はありません。
しかし、選考の場数を踏むことでパターンを把握できたり、予想とはかけ離れた質問をされても臨機応変に対応できたりするメリットはあります。
また就活では、興味のある業界の説明会やインターンシップに積極的に参加することも大切です。
「ネットだけの情報だけで充分」と思う方もいるかもしれませんが、実際に体験したり話を聞くことで得られるものも必ずあるはずです。
とくに理系学生などは研究などで忙しく、なかなか就活に時間をかけられない就活生も多いでしょうが、早期内定したい方ほど準備などにしっかり時間をかけてみてください。
③やりたいことの方向性がブレている
就職したいと思っていても世の中にはさまざまな業界・業種・職種があるので、そもそも自分が何をしたいか定まっていないと就活は進みません。
「みんなが受けるから」「とにかく有名だから」といった気持ちで就活をおこなうと、企業側にも志望動機が弱いと判断されることもあります。
たしかに企業としての安定を重視することは大切ですが、ある程度興味・関心のある分野でないと働き続けることは難しいでしょう。
また、「自分が何を基準に業界や職種を選んでいるのか」そして「入社してからどんなキャリアを歩んでいきたいのか」など就活の軸となる部分をしっかりと描いたうえで企業選びをすることも大事です。
もし、「企業を探すうえで何を決め手にしたらいいかわからない」といった方は、以下のポイントをチェックしてみるといいでしょう。
企業を探すうえでの決め手の例
- 仕事内容や職種
- 業界
- 働きやすさ
- 企業理念に共感できるか
- 社会貢献性が高いか
- 活躍できる場所(外資系・日系)
- サービスの対象(BtoB・BtoC)
④応募書類に不備がある
「こんなことで落とされるの?」と思われる方も多いでしょうが、履歴書やエントリーシート、職務経歴書などの応募書類に不備があるとマイナスイメージとなって内定獲得には遠ざかります。
応募書類なのに、「汚れている」「書き損じがある」「記入漏れがある」などはありませんか?
また就活にそぐわない内容を書いているケースも少なくありません。
とくに注意すべきなのは趣味や特技の部分です。
いくら趣味だからといっても、ギャンブルや競馬、パチンコなどを記載してしまうと採用担当者からは「応募書類の意図を理解していない」「金銭的なトラブルを起こしてしまうのでは?」と懸念されます。
応募書類はどれだけ素晴らしい経歴を書いていても、文字や表現方法によってはマイナスに捉えられる可能性もあります。
「書き損じなどのミスがないか」「企業に寄り添った内容か」を何度もチェックしてから提出するようにしましょう。
⑤面接の対策が不十分
就職が決まらない原因には、面接の対策が不十分である可能性があります。
業界や企業研究を徹底的におこなっていても、いざ本番で「言いたいことが言えなかった」なんて経験はありませんか?
とくに場慣れしておらず緊張してしまったり、予想外の質問をされて頭が真っ白になったなんてことはよくあるケースです。
面接対策で最も有効なのは、模擬面接を繰り返しおこなうことです。
グループでもマンツーマンでも対応できるよう、できるだけ本番に近い状態で経験を積むといいでしょう。
さらに面接後は第三者からアドバイスをもらうと、より具体的な改善方法が見えてきます。
⑥ネガティブな雰囲気が伝わっている
就活に対して不安な気持ちで選考を受けていると、ネガティブな雰囲気が採用担当者に伝わって採用につながらないパターンもあります。
とくに面接では、「声が小さすぎる」「表情が暗い」「ぼそぼそと話している」といった態度や振る舞いだと「自信がないのかな」「ポテンシャルが足りないのでは?」と思われるため注意しましょう。
何度も選考に落ちてしまったり、なかなか内定が決まらなくて焦る気持ちはわかりますが、一度気分転換をするなどで切り替えることが大事です。
⑦自己分析・企業研究が足りない
就職が決まらない原因には、自己分析や企業研究が足りない可能性があります。
自己分析というのは自分の強みや適性を把握するため、企業研究は希望会社がどんな人材を求めるのかを知り選考で効果的なアピールをするため必要な作業です。
どちらも業界や職種への理解、志望動機、自己PRに欠かせないものなので、就活を始める前におこなうのが一般的です。
しかし自己分析や企業研究の部分をおろそかにしてしまうと、「会社のことを何も知らないのにエントリーしてきたのか」「仕事へのモチベーションが低いのでは」「早期離職をするのでは」と採用担当者に思われる可能性があります。
これまで自分でもきちんとやってきた自信のある方でも、もう一度やり直してみることをおすすめします。
結局自己分析ってどうやるの?上手く自己分析をして就活を楽にしよう
⑧希望企業が偏っている
希望企業や仕事選びの視野が偏っていると、就職が決まらない状況に陥りやすいので注意が必要です。
「大企業や有名企業だから」「周囲が受けているから」「人気の業界だから」と自分の適性と合わない企業や業界ばかり受けてしまっていませんか?
世間体などを機にして就活をおこなってしまうと、入社後にミスマッチが起きてしまったり、企業側からも「入社志望が低い」「熱意が足りない」と伝わるおそれがあります。
さらに、就活生から人気のある業界や企業というのは基本的に倍率が高いため、どうしても採用へのハードルは高くなってしまいます。
たしかに企業選びには興味や関心は必要ですが、大企業や人気企業でなくても優良企業はたくさんあります。
自分の性格や理想の働き方に合っているかどうかなどもふまえて、慎重に見極めてみてくださいね。
⑨面接の振り返りができていない
過去に受けた面接の振り返りができていないと、面接でも同じ失敗を繰り返してしまい就職が決まらなくなる可能性が高くなります。
企業との相性が合わなかったといった原因もありますが、面接での態度や立ち居振る舞い、企業への理解が足りないこともあります。
たとえば、「採用担当者からの質問に詰まってしまった項目」「同じ業界で必ず質問されること」「採用担当者のリアクション」などを振り返ってみてください。
そしてもし同じ質問をされる傾向にあるのなら、答え方や内容に問題がある可能性もあるため、もう一度企業研究や対策を練り直す必要があります。
就活面接で準備すべき質問の意図から人事の見ているポイントを徹底解説
就職が決まらない人が今すぐやるべき対処法6つ
では実際に、就職が決まらない人はどうすれないいのでしょうか?
就職が決まらない人は、先に述べた原因に対して何らかのカバーをする必要があります。
ここでは就職が決まらない人が今すぐやるべき対処法についてご紹介します。
就職が決まらない人が今すぐやるべき対処法6つ
- 就活にかける時間を増やす
- 第三者からアドバイスをもらう
- 自己分析・企業研究を徹底する
- 選考後に振り返りをおこなう
- 気分転換してみる
- 就活の視野を広げてみる
➀就活にかける時間を増やす
これまで忙しくて就活にかける時間が少なかったという人は、就活に割く時間を増やすことが一番です。
「いつもより早く起きる」「一日の間に必ず就活にかける時間をとる」「エントリー数路増やす」といった行動に切り替えてみてください。
時間をかければかけるほどいいというわけではありませんが、時間をかけることで企業や業界への知識は深まりますし、対策も充分にできるでしょう。
ただし反対にこれまで就活にかける時間をかけてきたのにもかかわらず決まらIのであれば、かえって煮詰まっている可能性があるのでときにはストレスを発散させることも必要です。
②第三者からアドバイスをもらう
就職が決まらなくて悩んでいるのなら、応募書類や面接の様子を第三者にみてもらうことがおすすめです。
自分では問題ないと思っていても、「自己PRや志望動機が薄い」「面接時の態度が気になる」「質問に対して適切に応えられていない」といったケースもよくあります。
ほかにも応募書類なら、誤字脱字や文章自体の読みやすさ、字の丁寧さなどもチェックしてもらうといいでしょう。
友人や家族に見てもらうのは気が引けるといった方は、より客観的な意見をもらえやすいキャリアアドバイザーや就活エージェントを利用してみるのもひとつです。
業界に精通した人や実際に採用に携わっている人に聞くことで、より企業に合わせた対策ができます。
③自己分析・企業研究を徹底する
先にも述べたように自己分析や企業研究をおこなってしまうと、なかなか就職が決まらないといった状況に陥ってしまいがちです。
自己分析や企業研究は、「自分に合った企業や職種選び」「志望動機」「自己PR」に直結します。
就職が決まらない理由には、「そもそも自分の特性に企業が合っていない」「企業が求める人材に合っていない」というものも挙げられます。
一度おこなっている人も再度掘り起こしてみたり、大学生時代にかかわらずもう少し前の状況や本来の自分の興味や関心について振り返ってみてください。
④選考後に振り返りをおこなう
とくに何度も選考を受けているのに就職が決まらないというのであれば、選考後に必ず振り返りをおこなうようにしてみましょう。
続けざまで落ちてしまうのであれば、面接なり応募書類に何らかの原因があると考えられます。
また振り返りに関してはできるだけその日のうちにすましておくのがおすすめです。
時間がある程度たつと内容を思い出せなかったり、ほかの選考対策をしなければいけない等遅れれば遅れるほど面倒になってきやすいですからね。
また、就活エージェントによっては落ちた原因について教えてくれるサービスもあります。
耳が痛いかもしれませんが、今後の対策や改善に必ず役立つので真摯に受け止めるようにしてください。
⑤気分転換してみる
就職が決まらないとどうしてもネガティブな気分に陥ってしまいますので、時には気分転換してみるのもおすすめです。
ネガティブな雰囲気のまま就活を進めていると、企業にもマイナスなイメージを与えてしまうおそれがありますからね。
「おいしいものを食べる」「ショッピングに行く」「就活以外のことを考える時間をとる」など、自分に合った気分転換の方法を試してみてください。
心身ともにリフレッシュすれば、自然と就活へのモチベーションにもつながるはずです。
やる気が出ない就活生は読んで!就活のモチベを上げる方法はコレだ!
⑥就活の視野を広げてみる
先にも述べたように、「大企業や有名企業だけ」「〇〇の職種のみ」などに限定してしまうとうまくいかない恐れがあるため、就活の視野を広げてみるといいでしょう。
就活の視野を広げるメリットには、企業の選択肢が広がるだけではなく、本当の意味で自分に合った企業が新たに見つかるといったものもあります。
世の中には知名度は低くても優良企業はたくさんありますし、人気業界だからと自分に合っているとは限りません。
広い視野を持って就活を進めることで、内定が決まる可能性も高くなるはずです。
就活の考え方!就活に失敗する人と成功する人の違いはココにあった
就職が決まらない人が利用すべきサービス
就職が決まらないと、「もうどうしたらいいのかわからない…」と焦りを感じてしまいますよね。
もしひとりで就活を進めていくにあたり不安を感じるのであれば、「ハローワーク」や「就活エージェント」を利用してみるのがおすすめです。
ハローワーク
「地元で働きたいと思っている」「大企業ではなくてもいい」方は、ハローワークを利用するのがおすすめです。
ハローワークとは、厚生労働省が管轄している全国にある公共職業安定所のことを指します。
具体的には求職者に対して主に中小企業を中心に紹介してくれたり、就活対策、職業訓練の斡旋など就職が決まらない人へのサポートを全般的におこなっています。
ハローワークのメリットは、「求人数が多い」「企業のほとんどが地元中心」であることです。
しかし一方でハローワークに登録している企業は多いからこそ、中にはブラック企業などが含まれている可能性もあるので注意しなければいけません。
就活エージェント
「近くにハローワークがない」「ある程度目指している業界が決まっている」といった方は、就活エージェントを利用するのが良いでしょう。
就活エージェントでは企業を紹介してくれるだけではなく、書類添削や面接対策などをおこなってくれるのが特徴です。
大手企業やベンチャー企業、未経験でも就職できる企業など幅広い企業や職種を見つけられますし、自分では見つけられなかった非公開求人なども見つけられます。
とくに専門性の高いエージェントが付けば、業界に特化した対策や具体的なアドバイスをもらえるので、内定への近道になります。
「就職の進め方に不安がある」「そもそもどこを目指したらいいかわからない」「具体的なアドバイスが欲しい」といった方はぜひ利用してみてください。
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就職先の可能性を広げるために持っておくといい資格
「自己PRが思い浮かばない」「就活を有利に進めたい」「就職先の幅を広げたい」方は資格を取得するのがおすすめです。
そこでここでは、就職先の可能性を広げるために持っておくといいおすすめの資格についていくつかご紹介します。
就職先の可能性を広げるために持っておくといい資格
- MOS
- 日商簿記検定
- ITパスポート
MOS
MOSは「マイクロソフトオフィススペシャリスト」の略で、おもにWordやExcel、PowerPointといったいわゆる「オフィス系ソフト」を使いこなせることを証明できる資格です。
業界問わず、会社員になればオフィス系ソフトを必ず使うことになるので、どんな職種でも通用するといった面ではかなりおすすめです。
なかでも、営業職や事務職、ITエンジニアといった職種であれば履歴書に記載するといいでしょう。
合格率も80%以上と資格としてはかなり高い方なので、「まだやりたい仕事の方向性が分からない」といった人であればとりあえず取得しておくと安心です。
日商簿記検定
事務職や営業職を目指しているのであれば、日商簿記検定を受けるのがおすすめです。
日商簿記検定とは債務や経理における知識があることを証明する資格で、3級以上であれば合格率の比較的高いので初めて目指すにはちょうどいいでしょう。
ちなみに、販売や購買など企業外部との取引を記録計算する技能について問う試験です。
なお日商簿記検定を取得できれば、基本的な計数理解があることをアピールできるので面接でも評価されやすい傾向にあります。
「啓さんが苦手なんだけど、資格なんて取れるの?」と不安な方もあるでしょうが、日商簿記検定の場合、試験に電卓を持ち込めるので安心して目指せます。
ITパスポート
ITエンジニアを目指すのであれば、ITに関する基礎的な知識を証明できる国家資格であるITパスポートがいいでしょう。
ITパスポートはストラジ系(経営全般)・マネジメント系(IT管理)・テクノロジ系(IT技術)の3つの分野から出される試験で、国家資格の中でも取得しやすいものになります。
IT関連の実務経験がなくても取得できる資格なので、「IT企業に勤めたい」「エンジニアになりたい」「ITの知識を活かせる仕事をしたい」方にはおすすめです。
またITパスポートは、IT関連の資格の中では最も基礎的な資格となるため、取得後はより上級でレベルの高い資格も目指せるのもポイントです。
IT業界を目指す学生が持つべき就活の軸とは?考え方や注意点を解説
就職が比較的決まりやすい業界4つ
「就職が決まらなくて困っている」「どうしてもやりたいことがない」「とにかく就職を決めたい」といった方は、未経験でも就職が決まりやすい業界や職種を目指すのもひとつです。
そこでここでは、人手不足などの理由から比較的内定が出やすいといわれている業界について4つご紹介します。
もちろん、それぞれに向いている人や求められるスキルは異なるので、自分に合った業界や職種を選ぶことが一番です。
就職が比較的決まりやすい業界4つ
- 営業職
- エンジニア
- 事務職
- 施工管理
➀営業職
営業職はおもに、BtoBやBtoCまで幅広くあらゆる商品やサービスを売り込み、契約を取ってくる仕事です。
ほとんどの人が持つイメージ通り、営業職はコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力、行動力、粘り強さなどが必要となり、「人と話すのが好き!」といった人にはおすすめの職種です。
営業職は未経験でもできる企業が多く、さまざまな商材やサービスを取り扱うことからどの企業でも働ける可能性が高いといったメリットがあります。
たとえばメーカーでもIT企業でも、小売業界でも営業と呼ばれる職種や他社に売り込む部署は必ず存在するので、「〇〇の商品が好き」「〇〇のサービスに興味がある」といったきっかけがそのまま志望動機に活かせます。
営業スキルがあれば、将来取り扱うものが変わっても転職でも有利になるため、1社目としてもかなりおすすめです。
②エンジニア
物事に対して論理的な思考を持っている、もしくは「何かしら手に職をつけたい」と考えている人はエンジニアになることをおすすめします。
エンジニアとは、大きく「機電エンジニア」「ITエンジニア」の2つに分けられています。
機電エンジニアでは主に機械や電気製品の製造・開発に関わる仕事で、何らかのものづくりに携わりたいと考えている人には向いている職種です。
比較的未経験からでも採用枠が多く、大手企業のグループ会社に勤められるメリットもあります。
ただし機電エンジニアの場合、大手や有名企業でも郊外の勤務先になる可能性が高いため、「今住んでいる場所からは離れたくない」「引っ越しは避けたい」といった人にはおすすめできません。
またITエンジニアはおもに、プログラミングスキルを駆使してアプリケーションやシステムの設計・開発・運用などに携わる仕事です。
ITエンジニアの場合、経験があるにこしたことはありませんが、たとえプログラミングの知識や経験がなくても入社できる可能性が高いため狙い目です。
多くの企業では、入社後に資格や研修制度があってそこで学べるので経歴に自信がない人はぜひ目指してみてください。
しかしエンジニアの選考では、面接時に「困難に対してどのように乗り越えたか」「ITに関する興味・関心があるかどうか」などを聞かれる可能性があるため、しっかりと答えられるよう対策が必要です。
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③事務職
「デスクワークの仕事がいい」「残業時間が少なめの職場がいい」といった方は、事務職がおすすめです。
事務職とは簡単に言うと、企業の事務作業をおこなう仕事で業務範囲も広く、経理・総務・人事・労務など各職種に分けられます。
先ほど紹介したMOSなどのパソコンスキルや、与えられたことを正確にこなせる能力、協調性などがあれば基本的には経験がなくても入社できます。
ただし、大企業や有名企業の事務などであれば給料が高く倍率もあがるため、ほかの希望者にはない能力やスキルを提示する必要があります。
④施工管理
「体力には自信がある」「学歴フィルターに引っかかりにくい仕事を探している」方は施工管理に就職するのもひとつです。
施工管理とはおもに、建設現場の建築計画を円滑に進めるために指示などをおこなう仕事です。
施工管理は現在、希望者が少なくつねに人手不足の状態が続いており、未経験者からでも採用してもらえやすい傾向にあります。
また建築物がある限り基本的には倒産しない業界なので、将来性についても心配することはありません。
施工管理は作業員と業者の間にたって仕事をするので、コミュニケーション能力や調整力、計画を遂行する能力などが求められます。
しかし施工管理の仕事は業界全体で残業時間が長い傾向にあるため、体力がある人でもかなりハードな勤務になることが予想されます。
募集内容や業界研究をしっかりおこなったうえでエントリーするようにしてください。
就職先として注意すべき企業の特徴3つ
就職が決まらないからといって、やみくもに就職先を決めるのはよくありません。
なぜなら、入社後のミスマッチやブラック企業で働くリスクがあるためです。
「入社してみないとわからないのでは?」と思われる方もいるでしょうが、実は求人内容の時点で見極められるケースもあります。
そこでここでは、就職先として注意すべき企業の特徴や共通点についていくつかご紹介します。
「ブラック企業になるべく当たりたくない」方はぜひ参考にしてみてくださいね。
就職先として注意すべき企業の特徴3つ
- ネガティブなニュースが目立つ企業
- いつも求人募集をしている
- 社内の平均年齢がが高すぎる
➀ネガティブなニュースが目立つ企業
いくら就職先がないからといって、ネガティブなニュースが目立つ企業はなるべく避けるべきでしょう。
たとえば、「業績が悪化している」「サービス残業が多い」「残業代未払い」など。
本当か嘘かはわかりませんが、ニュースに出てくるということは近い状態である可能性が高いですし、働く上で何らかの問題があることには変わりありません。
なかでも業界全体が落ち目にある場合、中小企業やベンチャー企業などに入社すると、リストラや倒産の影響を受けやすいといったデメリットも考えられます。
業界研究や企業研究を深めるためにも、就活期間はなるべくニュースや経済新聞などをこまめにチェックし、つねに動向を把握しておくようにしましょう。
②いつも求人募集をしている
いくつかの求人サイトを見ていて、どこの媒体でもいつも求人募集をしている企業は要注意です。
なぜならつねに求人を募集している企業というのは、「募集しても人が集まらないほど、萬世帝的に人手不足が続いている」「採用してもすぐに退職者が出やすい職場」「企業の人員計画が下手」といった問題が考えられるからです。
なかには、「残業時間が長い」「人間関係が劣悪」「給料が見合っていない」といった可能性も高いですよ。
企業が求人サイトに求人広告を出す場合、掲載する場所が多いほど必ずコストがかさむものです。
人手不足の企業はコストをかけてでも人を集めたいと考えているので、なかなか組織の改善までは手が届いていないおそれもあります。
もし「よく求人サイトで見かけるな…」と気になる企業があれば、実際に働いている人もしくはもう退職した人などの口コミサイトなどを見てから、エントリーするかを判断してみるといいでしょう。
③社内の平均年齢が高すぎる
大企業であれば年齢層が広いのはよくあることですが、ベンチャー企業や中小企業などでやたらと社内の平均年齢が高いと感じるのであれば、気を付けたほうが良いでしょう。
なぜなら、企業としての規模がそこまで大きくないのに平均年齢が高いと、若手が辞めやすい職場だったり教育体制が行き届いていない可能性があるからです。
ほかにも平均年齢が高いと、「社風自体が古い価値観である」「若手の意見を聞き入れてもらいにくい」「風通しが悪い」「気軽な相談などがしにくい」といったデメリットもあります。
もちろん「年齢を気にしない」といった方であれば問題ありませんが、上記のリスクがあることを念頭に置いておいたほうが良いでしょう。
就職先を決めるうえで平均年齢は意外に見落としやすいポイントで、入社後のミスマッチなどにもつながりやすいため、チェックしておくのがおすすめです。
就職が決まらなくても焦らず対策しよう!
今回は就職が決まらない人の特徴や対処法、注意すべき点などにつていご紹介してきました。
就職がなかなか決まらないと、誰しも不安や焦りが出てきてしまいますよね。
気分が落ち込んで負のスパイラルに陥ってしまうこともありますが、決まらない時こそ「どうして落とされてしまうのか」「自分には何が足りないのか」を振り返ることが大事です。
原因も改善もされないまま就活を続けていても、同じところでミスしてしまったり、評価されない状態が継続してしまうおそれがありますからね。
就職が決まらない原因といっても、書類の不備によるものなのか面接時での態度なのか、自己分析・企業研究の不足なのか人それぞれ異なります。
今回の記事を参考にするのもいいですし、「もっと客観的な意見が欲しい」「業界に合わせて対策したい」と考えるのなら、就活エージェントを利用するのがおすすめです。
就活エージェントは企業を紹介してくれるだけではなく、業界や企業に関する内情や選考に特化した対策などを教えてくれるメリットがあります。
就職が決まらない時こそ必要以上に焦らず、自分自身を見つめ直すことが大切です。