就職活動でガクチカや自己PRを書く際、アルバイト経験についてアピールする学生も多いのではないでしょうか。
しかし、アルバイトといってもさまざまあり、何を基準に選べばいいのはわかりませんよね。
なかには、お金を稼ぐ目的のほかに、「就活で有利になるバイトをしたい!」を考える方もいるはずです。
そこで今回は、就職に有利なバイトについてランキング形式でご紹介します。
「とくに今やりたいことはないけれど、就職に有利なバイトを探している」といった方は参考にしてみてくださいね。
就職に有利なバイトの種類とは?
そもそも就職活動で使えるアルバイトには、大きく以下の2種類に分けられます。
就職に有利なバイトの種類
- 長期インターン
- アルバイト
長期インターン
就職に有利なバイトをしたいなら、企業の長期インターンに参加するのがおすすめです。
企業のインターンや企業バイトとは一般企業が募集しているバイトのことで、学生でありながらも社会人と同様の業務を学べるといったメリットがあります。
業種・職種も幅広く、営業職やライター、マーケティング、エンジニアなどさまざま。
この職種や業種を体験しておけば間違いない!といったものはありませんが、自分が興味のある分野や将来就きたいと考えているものがあるとそこに参加するのがいいでしょう。
また企業のインターンに参加することで、業界や企業への理解度が深まったり、選考が採用につながったりするメリットもあります。
インターンに参加する学生は、通常のアルバイトをする学生よりも少ないため、一足早く情報を獲得できますし差もつけられるのでぜひ時間のある方はやってみましょう。
長期インターンの参加率は3%!?参加する学生の特徴とメリットも解説
アルバイト
やはり、学生のなかで通常のアルバイトをする方は多くいますよね。
通常のアルバイト経験でも、希望職種に直結する業務でなくても社会人として必要となるスキルが身につけられればそれも即戦力として評価される可能性があります。
たとえば将来営業職に就きたいと考えているのなら、コミュニケーション能力が高い人材の方が採用されやすい傾向にあるので、接客業や販売経験などがあるといいでしょう。
アルバイト経験は確かにガクチカや自己PRで使える要素ですが、アルバイトをやっていることそのものが大事なのではなく、その経験でどんなスキルや能力を得たのかが重要です。
研究やサークルなどでどうしても時間が取れないといった方は、無理にバイトをする必要はありません。
通常バイトを経験しても、短期間ですぐに辞めてしまったりするとかえってマイナスな印象を与えかねないので、アルバイト選びは慎重におこなうようにしましょう。
就職に有利なバイトTOP10
では実際に、どんなバイトだと就職に有利にはたらきやすいのでしょうか?
バイトは仕事内容や関わる人によって、就活でアピールできるポイントは異なります。
ここでは就職に有利だとされるバイトについて、以下の10のバイトをランキング形式でご紹介します。
「バイトでは具体的にどんなスキルが身につくの?」「とくにやりたいバイトもないから、就活でアピールできそうなバイトを探している」方はぜひ参考にしてみてくださいね。
就職に有利なバイトTOP10
- 1位:希望業種・業界のアルバイト(長期インターン)
- 2位:有名企業のサービス業
- 3位:塾講師
- 4位:コールセンター
- 5位:接客業
- 6位:ブライダル業界
- 7位:事務
- 8位:ホテルスタッフ
- 9位:IT関連
- 10位:イベントスタッフ
1位:希望業種・業界のアルバイト(長期インターン)
希望業種・業界のアルバイト(長期インターン)に参加すれば実務経験がつめるので、より効率的に専門スキルや知識を学べるのでおすすめです。
大学でも学べない分野についても実務経験を通じて得れるので、「〇〇の業界に興味がある」「〇〇の仕事に就きたい!」といった強い意志があるのなら希望企業のインターンに参加するのが良いでしょう。
またもし、インターン先で何かしらの実績や結果を残せたら、そのまま内定に直結するケースもあります。
仮に異なる企業を目指す場合でも、同職種・同業種の業務を経験していれば、入社後のギャップもなくなるため企業や業界への理解を高めるのにもインターンの経験は重宝します。
企業によっては大学1年や2年からなど、早い段階からでも始められるところもあるので、周囲と差をつけたい方はぜひ参加してみてください。
2位:有名企業のサービス業
有名企業のサービス業でバイトをすれば、以下の点において評価されるため就活で有利に働く可能性が高いです。
- 新人教育が充実していることが多く、社会人としての基本的なビジネスマナーが身につく
- 臨機応変に対応するスキルが身につく
「有名企業って具体的にどんなところなの?」と気になる方もいるでしょうが、たとえばスターバックスやマクドナルド、ディズニーランドなどが挙げられます。
もちろん、上記のバイトをしていれば必ず内定につながるといったわけではありませんが、知名度の高い企業であればそれだけ説得力が増すのは事実。
とくに接客を必要とする有名企業のバイトであれば、新人教育体制が整っているところが多く、通常のアルバイトよりも「接客の質が高い」「ひとりひとりのマナーや一般常識がきちんとしている」といった印象につながります。
ほかにも、たくさんの利用者を相手にする人気もしくは知名度の高いサービス業であれば、マニュアルだけではなく臨機応変な対応ができる人材だと判断されるケースが多いですよ。
基本に準じたサービスだけではなく、そこで働いている従業員それぞれがお客様目線で考える癖がついているので、高いホスピタリティを必要とする業界だと重宝されるでしょう。
3位:塾講師
とくに高学歴な学生や高収入を狙う人であれば、塾講師をしている方も多いのではないでしょうか。
塾講師のバイトでは、あらゆる年齢・タイプの生徒を相手にするため、「情報を正確に伝える力」や「相手のレベルに合わせて分かりやすく伝えられる力」などを評価してもらえます。
塾講師はさまざまな学習レベルの生徒を対象に、成績アップや受験合格といった目標に向かってサポートする仕事なので、教育関連の業界にとどまらずあらゆる業界に通用するでしょう。
社会人になってからでも、同僚や後輩に業務を説明する場面はたくさんありますし、営業マンなら商品を解説することもあるはずです。
コミュニケーションスキルの高さも大切ではありますが、ときには相手の話に耳を傾け、相手に理解してもらうためにわかりやすく伝える能力は必ず長所になります。
4位:コールセンター
学生がするバイトとしては珍しいですが、コールセンターのバイトも社会人として最低限の電話マナーや正しい言葉遣い、相手にわかりやすく説明する力などをアピールできます。
基本的なマナーについては入社後に新人研修としてある企業がほとんどですが、入社前から身に着けているとそれだけ好印象につながるのでおすすめです。
コールセンターのバイトのほかにも似たようなものだと、テレアポ(テレフォンアポインター)といったバイトもあります。
このように電話応対ができる学生は携帯電話の普及によって少なくなっているもしくは苦手に感じている傾向にあるので、とくに企業側からは重宝されやすい能力です。
なおテレアポといっても、「かかってきた電話を取るもの」「アンケート調査を伴うもの」「販売・アポイントなど営業に近いもの」などさまざま。
もし初めて始めるとしたら、受信のみのものを選ぶのが無難です。
電話応対に関するバイトは、どこの一般企業や業界でも通用するので経験しておいて損はないでしょう。
5位:接客業
学生時代を通じて、飲食関係やアパレル関連など瀬客行を経験した方は多いのではないでしょうか?
接客業をしていると、コミュニケーションスキルの高さや臨機応変な対応力などをアピールできます。
また、飲食店などではバイトリーダーとして活躍した人もいるでしょう。
もしバイトリーダーの経験があるのなら、一般的なバイトで培われるスキルのほかに、リーダーシップや人を管理するマネジメント能力などをアピールできるのでおすすめ。
マネジメント能力やリーダーシップをアピールする際は、「〇〇人以上を管理していた」「〇〇の部分で苦労した」など、できるだけ具体的な数字やエピソードを盛り込むとより再現性が増します。
6位:ブライダル業界
結婚式場でのバイトなど、ブライダル業界のバイトをする学生も多くいます。
ブライダル業界でのバイト経験はおもに、ホスピタリティやチームワーク力などをアピールするといいでしょう。
結婚式場といったブライダルは食事の配膳などののイメージがあり、どうしても「ほかのレストランや居酒屋との瀬客とどう違うの?」と思う方も多いはず。
しかしブライダルでのバイトはほかの接客業と異なり、フォーマルな場での立ち居振る舞いが求められるため、より高いレベルのマナーや身だしなみを身につけられます。
また、円滑に式を進められるようにスタッフ同士の連携が求められるため、臨機応変な対応力と同様にチームで仕事ができると評価されるのもおすすめポイントです。
将来、ブライダル業界に携わりたい人を中心に、格式高い場で仕事をしたい人などは挑戦してみるといいでしょう。
7位:事務
オフィス勤務を希望するのであれば、事務作業やデータ入力などのバイトもおすすめです。
事務作業やデータ入力といったバイトは、作業を正確にこなす能力やWordやExcel、Power Pointといった、社会人になってからでも実際に使うスキルが身につきます。
一見、「大学や専門学校でも学べるのでは?」と思う方もいるでしょうが、実践的な能力や入社後も役立つ業務なので即戦力として印象付けられます。
8位:ホテルスタッフ
同じ接客業の中でもホテルスタッフの仕事は、質の高い接客が必要でそれはバイトという立場であってもかなり厳しいマナーや礼儀を求められます。
とくにホテルでは、国内外問わずさまざまな相手を対象とするため、語学力や満足度の高いサービスを提供するための状況判断力や対応力などが身につきます。
バイトが経験する仕事内容はには、フロントの案内・食事の用意や配膳・清掃などのほかに、裏方の仕事を担当することも。
そのままホテル業界に進みたい人はもちろん、厳しい接客スキルを持っているからこそ、あらゆる現場での接客業や販売職、営業職、商社といったところで働きたい人にもおすすめです。
9位:IT関連
IT関連のバイトもまた、就活ではほかの学生と差をつけられる可能性が高いです。
IT関連といってもさまざまあり、大学や専門学校などでデザインを学んでいる人はWEBデザイナーなどがありますが、ほかにもITエンジニアなどといった選択肢もあります。
IT関連のバイトは長期インターンと同様、実践的なスキルを学べるといったメリットだけではなく、業界への理解を深める機会にもなるのでおすすめです。
またITのスキルに限らず、IT業界で働く上で必要な社会人としてのコミュニケーションスキルを磨けます。
もしそこで円滑な人間関係が築けたり、実績や結果を残せられれば選考が有利に進んだり、採用に直結する可能性も!
「IT業界に興味がある」「エンジニアになりたい」といった希望がある方は、ぜひバイトでの経験を積んでガクチカや自己PRなどにつなげてみてください。
10位:イベントスタッフ
おもに登録制のものであれば、1日や短期間ですぐに働けるイベントスタッフのバイト。
「すぐにお給料が欲しい!」「なかなか決まった曜日に入れない」「集中的に働きたい」といった学生であればやったことがある人も多いのではないでしょうか?
イベントスタッフの仕事は、場所もイベント内容、関わる仕事仲間もコロコロ変わるので臨機応変な対応力などが身につけられます。
またほかにも、イベントスタッフでは以下のスキルや能力などが身につくため、就活においてもあらゆる場面で通用するでしょう。
イベントスタッフで身につくスキル
- 臨機応変な対応力
- 周囲を観察して状況を判断する力
- トラブル処理やトラブルへの回避
- 指示通りに動ける能力
- あらゆる世代や年齢、性別とのコミュニケーションスキル
- ビジネスに必要なパソコンスキル(内容による)
イベントはイベントでも、就職や転職関連のイベントであれば企業からスカウトされたり、疑似的な就職活動の体験ができることも!
イベントバイトは予想外の事態が起きる可能性が高いので、具体的なエピソードが作りやすく、採用担当者にとっても興味をひかれやすいためおすすめです。
アルバイト経験がないと就職に不利になるって本当?
なかには、学生時代で1度もバイトをしたことがないといった学生もいます。
では、バイト経験がない学生は就活で不利になってしまうのでしょうか?
結論から言えば、バイト経験の有無によって不採用になったり、就活が不利になってしまうことはほとんどありません。
バイトの経験がなくても、サークルや部活、留学経験、ボランティアといった課外活動、趣味などで何かしらの実績やエピソードなどがあればそれも充分アピールになります。
また「バイトの経験はあるけど、短期のバイトしかない」といった方もいるでしょう。
短期のバイトであっても、バイト経験がないのと同様に就活が不利になる可能性はほぼないため安心してください。
ただし、短期ではなく長期バイトをやっており、1ヶ月程度ですぐやめてしまうのを繰り返したりすると印象が悪くなってしまう恐れがあるので要注意。
短期バイトでも、希望業種や業界に近い業務内容であれば即戦力として見られることもありますよ。
しかし短期バイトの場合、やはり習熟度の低さがデメリットとなるため、サークルや部活動などほかにアピールできるものがある人はそれを軸に作成するほうが良いかもしれません。
就職を有利に進めるためのバイトの選び方
就活で有利になりやすいといった理由だけでバイトを探すと、すぐに辞めてしまったり短期間しか続かない可能性があります。
できれば就活を有利に進めたい思いがあっても、「自分が何をしたいのか」「何のためにバイトをするのか」など目的意識をもってバイト探しをするようにしましょう。
バイトを探す際は、以下のポイントを押さえておくのがおすすめです。
就職を有利に進めるためのバイトの選び方
- 希望する業界で選ぶ
- 明確なスキルが身につくバイトにする
➀希望する業界で選ぶ
もともと興味のある職種や業界が決まっている人は、そのなかから募集しているバイトを選ぶのがおすすめです。
業界への理解が深まるだけではなく、新人研修などで学ぶ内容も入社前から身につけられるため周囲との差がつけられるメリットがあります。
また、面接や書類審査においても希望企業や業界で働いていた経験があれば、モチベーションや意欲の高さをアピールできます。
もしまだ自分の希望する業界が決まっていない方は、学部や学科に関連するバイトを選ぶのもひとつです。
学校のホームページや就職課と呼ばれるものには、過去の卒業生の就職先やデータが公開されていますので、参考にしてみるといいでしょう。
②明確なスキルが身につくバイトにする
とくに働いてみたい業種や職種がない場合、「そこで働くことでどんなスキルが得られるのか」で判断する方法もあります。
所属している学部に関連するものでなくてもいいので、「自分が社会人として働くうえでどんなスキルを身につけたいのか」「自分の長所を伸ばしてくれそうな職場」「自分が目指す働き方が叶えられる仕事」などで選んでみてください。
もし自分の長所や短所がわからないのであれば、バイトを始める前に自己分析を受けることをおすすめします。
最近ではネットでも気軽に診断できるところもあるので、自分の適性に合ったバイトを始めれば楽しみながらスキルを得られるでしょう。
アルバイト別のガクチカ例文5選!アピールポイントや書き方について解説
就活に向けて企業バイトを選ぶメリット3つ
就活を有利に進めたいのであれば、自分の興味のある分野などの企業バイトや長期インターンに参加することをおすすめします。
会社によっては選考に直結する可能性もあるほか、以下のメリットも挙げられます。
就活に向けて企業バイトを選ぶメリット3つ
- 実務経験やビジネススキルが習得できる
- 社会人とのコネクションができる
- 企業や業界への理解が深まる
➀実務経験やビジネススキルが習得できる
企業バイトをするメリットには、実務経験や社会人として必要なビジネススキルが習得できるといったものが挙げられます。
通常のアルバイトよりも再現性が高いので、採用担当者にとっても即戦力として重宝されるでしょう。
企業側は就職活動をおこなう学生に対して、「入社後にどんな働きをしてくれそうか」「会社にとって利益を与えてくれそうな人材か」どうかを見ています。
もちろん性格や適性なども重要ですが、業務に直結したり近いことをしてきた経験があるだけで働いているイメージが付きやすいので、就職活動も有利に進められるはずです。
②社会人とのコネクションができる
企業バイトでは学校で関わる同世代の人ではない、あらゆる年代やタイプの人とのかかわりを増やせるメリットがあります。
自分よりも人生経験の豊富な社会人と関わることで、自分自身の価値観や知見、視野を広げられるためおすすめです。
また、すでに就職活動を終えた人たちなので,この機会を使って就職活動時に気を付けていたことや、内定へのコツなどを聞き出すのもいいでしょう。
さらにさまざまなキャリアに対する考えに触れ、今後の業界の流れや自分自身のキャリアについて参考にしてみるのもひとつです。
③企業や業界への理解が深まる
就職活動が始まると、誰しも企業や業界について調べる人は多いでしょう。
しかしほかの学生が調べ始める前に、企業バイト(長期インターン)を経験していれば、いち早く企業や業界への理解が深まります。
とくに近年では20代の離職率が高いとされており、辞める理由はいろいろありますが、「入社前のイメージと後とのギャップ」や「憧れていた業界だったが、思っていた仕事内容と違う」といったミスマッチも!
しかし実際に企業で働くことで、本当に自分に合っている職場かどうかや仕事内容に対して面白いと感じるかどうかがはっきりします。
もし気になる業界や企業があれば、何も経験せずに応募するのではなくインターンに参加してみるといいでしょう。
まとめ
今回は、就職に有利なバイトについてランキング形式でご紹介してきました。
バイトでの経験はあらゆるスキルや能力を獲得できるだけではなく、ガクチカや自己PRでもエピソードとして再現性が高く採用担当者にとっても好印象を残せるメリットがあります。
なかには希望企業でインターン経験を積めば、コネクションが広がったり選考に直結することも。
ただし、ランキング上位のバイトをすることやバイトの経験を積むことが、必ずしも就活が上手くいくとは限りません。
あくまで何のバイトをしたかどうかではなく、バイトの経験によってどんなスキルや経験、考え方を得たのかをどうアピールするかどうかが重要です。
給与の高さだけではなく、「どんなスキルを身につけたいか」などの目的意識をもって、自分に合ったバイトを探してみてくださいね。