長い就活の間で「もう、就活したくない」「そもそも働きたくない」と考える人もたくさんいるのではないでしょうか?
やりたいことが決まっている方はいいですが、やはりあらゆる面において就活を早々に諦めてしまうのはかなり危険です。
また、働くことへのモチベーションや「どうして就活しているのかわからない」といった状況に陥ると、どうしても就活自体も上手くいきません。
そこで今回は、就活したくないと感じてしまう理由やメリット・デメリット、対処法などについてご紹介します。
「就活したくない」といった自分の気持ちを整理したい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
就活したくない!と感じてしまう理由6つ
そもそもなぜ、「就活したくない!」と感じてしまうのでしょうか?
なんとなく就活したくないと思いながら就活を進めていくと、どんどん負のループに陥ってメンタル面も消耗しやすくなります。
就活したくないと感じる人はそれぞれなので、自分がなぜ就活したくないと思うのかしっかりと向き合うことが大事です。
ここでは、就活したくないと感じる理由や原因についてご紹介します。
就活したくない!と感じてしまう理由
- やりたいことや向いている仕事が分からない
- 社会人として働ける自信がない
- 働くことへのモチベーションが低い
- 就活が難航している
- 自分の希望に合う会社が見つからない
- 組織や誰かの下で働きたくないと思っている
➀やりたいことや向いている仕事が分からない
自分のやりたいことや向いている仕事が分からず、就活したくないと感じる人もたくさんいます。
とくに社会人経験がほぼない大学生にとっては、自分がどんな仕事に魅力を感じるのかが分かりません。
就活が解禁しても、学業や経験が活かせる仕事は少ないため、「興味がないのに働きたくないな」と無気力にもつながります。
とりあえず周りに合わせて就活すのではなく、まずは自己分析から始めてみると、自分の適職や就活の方向性も見えてくるはずです。
②社会人として働ける自信がない
「自分は果たして社会人として働けるのか」といった自信のなさで就活をしたくないと感じる人もいます。
アルバイト経験がない人や、「仕事を覚えられなかったらどうしよう」と働く前からなんとなく不安な気持ちになる方はとくに陥りがちです。
また、家族や先輩などが発する仕事への愚痴、ブラック企業や過労死などのニュースを聞いて、就職に対してネガティブなイメージを持つケースも少なくありません。
ただし誰しも就職することへの不安はあります。
気になる方は企業の口コミや実際に働く方に話を聞いて、より就職への意欲を高めるのもひとつです。
③働くことへのモチベーションが低い
なかには、「そもそも働きたくない」「就活をしたいと思わない」といった働くことへのモチベーションが低い人もいるのではないでしょうか。
たとえば人間関係を構築するのが苦手だったり、責任のある仕事を任されるプレッシャーに耐えられないといった方に多い傾向にあります。
ほかにも大学生としての時間が充実しているからこそ、「まだ終わりたくない」「サークルや部活がひと段落すればやるつもりである」と考えている方もいるはずです。
「働きたくない」と思った方はまず、働くメリットは何かや働く意味について考えてみるといいでしょう。
「安定した収入を得られる」「興味のある〇〇の仕事に就ける」などが見つかると、徐々に就活へのモチベーションも高くなるかもしれません。
④就活が難航している
書類選考や面接などで落とされ、就活が難航している時もまた「就活をしたくない」と思うことがあります。
あれこれと準備をしたり、対策をしていたとしても不採用・不合格を続くとどうしても精神的にも身体的にも辛いですよね。
「自分なんて…」「自分が社会から必要とされていない気がする」とネガティブ施行にも陥ってしまいます。
内定が出ない原因はいろいろ挙げられますが、自己分析や企業研究、選考対策などが甘いなどが考えられます。
どうしても就活に嫌気がさしたら、ときには1日限定など期間を決めてリフレッシュすることも大切です。
⑤自分の希望に合う会社が見つからない
就活では業種や職種のほかに、給与や福利厚生面などさまざまな条件で探しますが、自分の希望に合う会社が見つからなくて就職したくないと感じる人もいます。
たとえば、「仕事内容は楽しそうだけど給与が低い」「福利厚生面は充実しているけれど勤務地が遠い」など。
しかし、自分の希望を全て叶えられる企業はほとんどありませんし、あってもかなりの高倍率が予想されます。
高倍率となると、それだけレベルの高い就活生が応募するので、内定獲得はかなり難しくなるでしょう。
いくつかの条件を決めて絞るのはいいですが、こだわりすぎると逆にどこにも応募できない状況になりやすいので要注意。
条件がある中でも、自分の中で優先順位を立てるようにすると、より企業の選択肢の幅も広がるはずです。
就活で行きたい会社がない場合の解決策とは?業界・企業の選び方教えます!
⑥組織や誰かの下で働きたくないと思っている
就職するということは組織の下で働くということなので、そもそも拘束されたり誰かに指図されるのが嫌な方は就活をしたくないと感じます。
たとえば仕事をしていると、上司や部下との関係を築きながら進めていかなければいけませんし、自分の裁量であれこれ決めることはできません。
「会社に人生を左右されたくない」といった方は、思い切って起業したりフリーランスになる方法もあります。
ただし、特にやりたいことがない人や安定志向の方にはおすすめできないので、慎重に見極めなければいけません。
就活以外の選択肢はある?7つのパターンを紹介
では、就活をしたくない人が就職する以外の選択肢はあるのでしょうか?
とくに就活生の場合、就職するほかに以下のパターンからも選べます。
「就活をしたくない」「特にやりたいことが見つからない」といった方や、もう少し気楽に就活したい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
就活以外の6つの選択肢
- フリーターになる
- 留年・休学する
- フリーランスになる
- 進学する
- 海外留学する
- 起業する
- 公務員の勉強をする
➀フリーターになる
就活をしたくない人でも生計を立てたいのなら、フリーターといった選択肢もひとつです。
フリーターとはおもに正社員としてではなく、アルバイトをするなどで時給で働く方法のことを指します。
フリーターになるメリットとしては、勤務日や勤務時間が自分で自由に決められることと、責任の重い仕事を任されにくいといった点です。
「毎日通勤するのはつらい」「他にやりたいことや夢がある」といった方であれば、好きな時に働けるフリーターはおすすめだといえるでしょう。
しかしフリーターの場合、雇用が安定しないことから社会的信用が低かったり、昇給など収入アップが目指しにくいデメリットがあります。
一見、時給で見るとアルバイトの方が高いかもと思うかもしれませんが、ボーナスなど長期的にみるとやはり正社員との差はかなり大きいといえます。
ほかにも年金や健康保険、失業保険といった社会保険がないため、自分で国民年金や住民税、所得税などを支払わなければいけません。
今後クレジットカードやローンなどを組みたい方や、将来的に家庭を持ちたいと考えている方にとっては、フリーターはあまりおすすめできないできません。
②留年・休学する
就活をしたくない人は卒業を保留にして、留年や休学をして就職するまでの時間を引き延ばすのもひとつです。
留年や休学の場合、4年制を卒業した大学生と同様に新卒カードが使えるメリットがあります。
しかし、留学や休学は注意しなければいけない点もいくつかあります。
留年や休学経験そのものが就活において不利になるケースは少ないですが、「なぜ留学・休学をしたのですか?」と企業からは必ず聞かれるため用意しなければいけません。
さすがに「就職したくないからです」とは言えないため、「語学能力を高めたい」「他にやりたいことがあった」など何かしら準備しておくようにしましょう。
また休学に関しては、学校によっては休学中でも学費がかかる可能性もあるので、もし検討しているのであれば必ず自分の通っている学校のホームページを確認するようにしてくださいね。
さらに最近では留年とはまた違い、就活のために大学卒業後も就職浪人をする方も増えてきています。
休学や留学ではないので同年代と卒業できるので、「就活に納得がいかなかった」と感じる方や金銭的余裕のある方にはおすすめです。
しかし就活においては、既卒として扱われるためエントリーできる企業数が新卒よりも少なくなったり、採用担当者からもなぜ就職浪人をしているのかを聞かれるため注意が必要です。
③フリーランスになる
学生生活の中で収入を得られる手段を得たのであれば、フリーランスとして働くのもひとつの方法です。
フリーランスとはおもに、独立して事業をおこなう個人全般のことを指し、企業から直接仕事をもらい受けて自分の技術などを提供するやり方を指します。
仕事の種類はアーティスト関連や技術系のほかに、最近ではWEBライターやデザイナーといったあらゆるものが含まれます。
フリーランスとして働くメリットには、勤務時間や勤務日数に縛られず自分の裁量で働けることや、出社・人間関係の悩みが最小限に抑えられるものが挙げられます。
したがって、「好きな時間に働きたい」「働く場所を自由に選びたい」といった方であればフリーランスは向いているでしょう。
ただし一方では、「月収が決まっていないため収入が安定しづらい」「社会的信用が低い」「税金などの管理をしなければいけない」といったデメリットもあります。
さらに、フリーランスは定時などが基本的にないため、自分で自分を律するのが苦手だったり怠けてしまう人には向いていません。
フリーランスは決して簡単なことではないため、もし考えている方は一度自分のスキルや技術がどれほどのお金になるのかを事前に精査するようにしてください。
また、仕事として安定させるためには時間がかかることも念頭に置いておきましょう。
③進学する
学びたい分野や研究をしたいものがある人は、大学院などに進学するのもおすすめです。
専門分野を究めることで就職希望先の仕事内容とマッチしていればアピールにもなりますし、学部卒よりも大学院卒の方が初任給が高いといったメリットもあります。
また大学院卒業後は新卒カードも使えるので、就職先の選択肢も広げられます。
ただし大学院は、学生期間を伸ばすということなので学費がかかってしまったり、社会人経験が2年以上遅れるといったリスクもあります。
同じ年齢でも入社したタイミングが違うので、先輩後輩といった関係性になることも。
自分で勝手に決められることではないので、大学院に進もうかと考えている方は家族の方と相談して決めるようにしましょう。
④海外留学する
進学や留年、休学のほかには海外に留学するのも選択肢のひとつとしてあります。
とくに将来、外資系企業や商社への就職を考えていたり、語学やほかの国の文化や価値観に興味がある方は留学がおすすめです。
また海外留学経験があれば、就活においても「行動力がある」「語学能力の高さ」、留学先で得た具体的なスキルなどをアピールできます。
ただし留学も院進の時と同じように、費用がかなりかかる可能性があるので注意しなければいけません。
さらに留学といっても、数週間程度なら就活でもそこまでアピールにならず、最低でも数か月から年単位での留学を見据える必要があります。
留学はほかの就活生との差別化が図れる分、留学費用の捻出などさまざまなリスクがあるため慎重に決めるようにしましょう。
⑤起業する
フリーランスとして働くのと似ていますが、やりたいことがある方は思い切って起業するのもひとつです。
起業する場合、企業と個人的に契約するのではなく、自分自身が個人事業主として収入を得る働き方です。
とくに経営学部や高学歴の大学生のなかには、大学在学中に起業する方も少なくありません。
起業をすれば、企業に属さずすべて自分の裁量で進められるため、「誰かの元で働くのは嫌」「事業で成功するビジョンがある」といった方にはおすすめです。
しかし起業にはあらゆることを自分で決められる分、失敗のリスクややらなければいけないことがたくさんあります。
さらに、ビジネスにおいての責任を全て追わなければいけないため、社会経験が乏しいうちはかなりのリスクがあると想定しておかなければいけません。
⑥公務員の勉強をする
就活をしたくない就活生は、公務員を目指して資格取得への勉強をするのもひとつです。
一般企業の就活は3月から6月にかけて内定が決まりますが、公務員試験であれば7月から10月あたりまで準備する期間が設けられます。
また万が一、公務員試験に落ちたとしても民間に切り替えた際、SPIなどの一部選考が免除されるケースもあります。
もし公務員になりたいのなら、中途半端な気持ちやとりあえずの気持ちで目指すのではなく、「なぜ就活をしたくないのか」の理由を明確にしておきましょう。
自己分析や他己分析、企業研究などをもう一度おこなうと見えてくることもあるため、公務員を目指すにしても目指さないにしても考えてみてください。
国内の就活事情では基本的にポテンシャル採用であることから、一般の就活のタイミングとずれると不利になる傾向にあります。
もし周囲と就活や就職のタイミングがずれてしまうのであれば、なぜ就活のタイミングがずれたかの説明と、ハンデに相当する経験やスキルを用意しておく必要があります。
「就活しない」ってアリ?どんな選択肢があるの?メリットとリスクを解説!
就活したくない!そもそも就活するメリットとは?
「就活をしたくない!」と考える人は多いですが、そもそも新卒で就職するメリットにはどんなものが挙げられるのでしょうか?
就活するメリットとデメリットについて考えたうえで、就活をするかどうかを決めるのもひとつです。
おもに就活をするメリットには以下のものが挙げられます。
就活するメリット7つ
- 新卒なので経験やスキルが重視されにくい
- 新卒しか応募できない大企業でもエントリーできる
- 中途採用よりも出世しやすい
- 安定した収入を得られる
- 向いていることややりたいことが見つかりやすい
- 社会的信用を得られる
- 人間関係の幅が広がる
➀新卒なので経験やスキルが重視されにくい
新卒から就活をおこなうメリットには、経験やスキルなどが重視されず新卒カードが使えるといったものが挙げられます。
日本の就活では新卒の場合、専門職での採用は別ですが、基本的に未経験でも寝る嫌人柄が企業とマッチしていれば採用される可能性が高いです。
一方、中途採用や空白期間があって既卒扱いになると、個人のポテンシャルのほかにこれまでの実績や経験なども必要となり、かなり内定へのハードルは高くなるでしょう。
②新卒しか応募できない大企業でもエントリーできる
募集する企業の中には、「新卒のみ」に限定しているところもあるため、就活が有利に進めやすいメリットが挙げられます。
もちろんすべての大企業がそうであるわけではないですし、留学や院進など理由がある場合はかえってアピールポイントになることもあります。
とくに大企業や有名企業を目指す方は、新卒カードを使えるうちに就活しておくといいでしょう。
③中途採用よりも出世しやすい
新卒で就職するメリットには、中途採用で入る人よりもキャリアアップしやすいといったものも挙げられます。
なぜなら新卒で入社した場合、中途採用で入社した人に比べてキャリア形成も早く、将来的な選択肢も増えていくためです。
また、新卒ではより早く人間関係を構築できますし、入社後の研修もしっかり受けられるので、今後より大規模な仕事に関われるチャンスも広いです。
しかし中途採用だと、これまでの経験やスキルを重視するためどうしても選べる職種の選択肢が狭くなってしまいます。
「新しい仕事をしたい」と思っても、自分の希望通りにならない可能性もあるため、一時的な気持ちで安易に就活時期をずらしてしまうのはおすすめできません。
④安定した収入を得られる
たとえ希望通りに条件に見合った企業に就職できなくても、どこかしらの企業に入社すればとりあえず安定した収入を得られます。
毎日出勤していれば、月々の基本給や残業代がもらえるので、生活面においてそこまで不安を感じることはありません。
一方、フリーターやフリーランスとして働く場合、月々の決まった金額が振り込まれるわけではないため、自分で自分を律する力がなければ収入に大きな変動が起きます。
また万が一、ケガや病気などで働けない状況に陥ったとき、一般的な会社員なら保険制度や手当が適用されるメリットがあります。
「一定の収入が欲しい」「生活面は安定させたい」などの考えが少しでもあるのなら、社会人経験を積むためにも就活は続けておいたほうが良いでしょう。
⑤向いていることややりたいことが見つかりやすい
就活を続けていれば、向いていることややりたいこと、自分が知らなかった企業について知れる機会が増えます。
周囲が就活しているタイミングであれば、履歴書に空白期間は生じませんのでとことん自分の納得できるまで就活ができるでしょう。
実際、就活生のほとんどは最初に希望していた業界や職種から、就活内で方向性を変える人もたくさんいるといわれています。
合同説明会やOB・OG訪問など、あらゆる企業や業界に触れることで本当に自分の興味のある分野や適職が見つかりやすくなります。
就職がしたいと思っていても思うように就職できるとは限らないため、将来起業などを考えている方も社会勉強だと思って就活は続けておいた方がいいでしょう。
⑥社会的信用を得られる
新卒から就職しておけば、収入面の安定だけではなく社会的信用を得られるメリットもあります。
反対にもし、新卒からいきなりフリーランスやフリーターになる場合、社会的信用が低く以下のリスクが発生する恐れがあるため要注意です。
- 家や車のローンが組めないおそれがある
- 金利が割高になる
- 賃貸物件を借りるのが難しくなる
- クレジットカードの作成ができない可能性がある
もちろん、上記のことが必ず起きるわけではありませんが、社会的信用が低いことで起きるデメリットもあることは念頭に置いておいたほうが良いでしょう。
とくに、就活浪人したうえで新居に引っ越す予定がある方は、家が借りれないおそれもあるので要注意です。
逆に新卒で就職をすれば社会的信用が得られるため、就活はつづけたほうが良いといえます。
⑦人間関係の幅が広がる
就職をすれば企業に所属することになるため、必然的に人間関係の幅が広がります。
「フリーターでも知り合いは作れるのでは?」と思うかもしれませんが、やはり正社員として働く方が他部署やクライアントとのかかわりなど圧倒的に差が出てきます。
また、フリーランスとして働く場合も基本的にはひとりで作業することが多いため、孤独感を覚えてしまったり、コミュニケーションが取りづらいといったリスクも。
企業で働いていると年齢やさまざまな価値観を持つ人が働いているため、視野を広げたり自分自身の成長にもつながります。
さらに就職すれば、社会人として必要なマナーやパソコンスキルが身につくメリットもあります。
一方、周囲とタイミングがずれて入社すればやはり差がついてしまったり、ひとりで黙々と作業しているとなかなかマナーやスキルは身につきません。
仮に将来、転職しようと思ったときにも企業で働いた経験は無駄にはならないため、起業や独立を考えている人も就職してみるのがおすすめです。
就活を続けるデメリット3つ
就職する気がないのに就活をなんとなく続けているのであれば、人によってはデメリットに感じる面もあります。
おもに就活を続けていくうえで考えられるリスクは以下のものが挙げられます。
就活するデメリット3つ
- 内定が出ないといったプレッシャーを受け続ける
- 手を抜くとブラック企業に当たる
- 就活以外のことができなくなる
- 妥協するとミスマッチにより早期退職につながる
➀内定が出ないといったプレッシャーを受け続ける
学生にとって新卒カードはかなり貴重なものなので、就活をすれば「無駄にできない」といったプレッシャーを受け続けることになります。
先にも述べたように新卒からの就職は、スキルや能力ではなく、就活生の性格や価値観が企業に合っているかどうかなどのポテンシャルによって採用されることがほとんどです。
したがって、内定が決まらないうちは「自分はなんてダメなんだ」と思う時期が長くなるので、人によってはストレスに感じてしまうことがあります。
②手を抜くとブラック企業に当たる
いくら就職したいからといってむやみゃたらと企業を受けていくと、ブラック企業に当たる確率が高くなります。
一般的に国内の就活では、少子高齢化の影響もあって企業が就活生を求める「売り手市場」にあるといわれています。
つまり希望や条件を選ばなければ、基本的に誰でもどこかしらの企業には就職できるということです。
もちろん、人気企業や大企業であれば倍率は高いので決まらないこともありますが、なかには短期間ですぐに内定を出す企業もあります。
しかし、あまりにも簡単に内定を出す企業や、「内定を出すから就活をやめろ」といったことを言ってくる企業だと人材不足からブラック企業の可能性が高いので要注意です。
「必ずどこかに就職しなきゃ」と焦って就活をするくらいなら、リフレッシュの期間を設けてみたり、「そもそもなぜ就活をするのか」など根本的なところから見直してみるのがいいでしょう。
③就活以外のことができなくなる
とくに就活解禁日の3月から内定が出始める6月にかけては、就活が本格化するためサークルや勉強、趣味など就活以外のことができなくなるおそれがあります。
「就活の時期をずらせばいいだけなのでは?」と思う方もいるでしょうが、そうすると自分の希望する企業や業界の募集が終了してしまいます。
さらに、勉強やサークルに時間を割きすぎてしまうと、自己分析や企業研究への時間が十分に取れなくなるため結果的に就活で後悔するリスクも。
「他にやりたいことがある」「長期間にわたって勉強したい」といった方は、思い切って休学や留学をすることも視野に入れてみるのもひとつです。
④妥協するとミスマッチにより早期退職につながる
「早く内定獲得しなきゃ」と自分の希望条件に合わない企業に妥協して就職すると、入社後のミスマッチにより早期退職につながる可能性もあります。
実際、新卒で入った新入社員が3年以内に退職する割合は、おおよそ30%程度だとされています。
つまり、3人に1人が早期退職しているということですね。
早期退職の理由は人それぞれですが、多くは「思っていた仕事内容ではなかった」「社風が自分に合わなかった」「人間関係に関するトラブル」などが挙げられます。
ほかにも就活の時点で、企業・業界研究や自己分析が十分できておらず、自分のやりたいことや向いている社風などが分からないまま入社してしまったパターンも少なくありません。
周りが就職するからなんとなくといった気持ちや、就活の軸が定まらないまま就活を進めていると再び転職活動することになるのでおすすめしません。
就活したくないと思った時にできる対処法5つ
中途半端な気持ちで就活をしていると、入社後のミスマッチなどで後悔する可能性もありますが、それなりにリスクもあります。
したがって、就活したくないからと早々に諦めてしまうのはおすすめしません。
そこで今回は、「就活したくない」ときにやるべきことや対処法についてご紹介します。
「自分は本当に就活すべきかどうか迷っている」方はぜひ参考にしてみてくださいね。
就活したくないと思った時にできる対処法5つ
- 徹底的に自己分析してみる
- ライフプランを考える
- 社会人として働く人の話を聞く
- 納得できるまで就活する
- やりたいことがあればやり切ってみる
➀徹底的に自己分析してみる
「就活したくない」と思った時は、あらためて徹底的に自己分析をしてみましょう。
たとえば、なかなか内定が決まらなくて就活に嫌気がさしている場合、受けている企業や職種が自分と合っていないことや、ストレスにより冷静に自分のことを見れていない可能性があります。
ほかにも、「周りが受けるからなんとなく」「大企業や有名業界ばかり受けている」といったときにも、業界研究がままならず落とされてしまったりしますよ。
自己分析では、自分の長所や短所、得意分野、興味・関心のある分野は何かを掘り下げることが大事です。
また、自分だけで考えこんでしまうと偏ったものになってしまうので、可能性であれば友人や家族、キャリアアドバイザーなどに自分のことを聞いてみるのもおすすめです。
より客観的な意見が聞けますし、自分では気づかなかった面などについても知れるのでぜひ利用してみてください。
さらに、インターネットでの情報だと限られたものしか見えないため、合同説明会や企業説明会、OB・OG訪問などに参加するのもひとつです。
さまざまな業界や職種があることが知れれば、就活へのモチベーションも次第に上がってくるはずですよ。
②ライフプランを考える
就活への意欲が下がったら、今後自分がどんなことをしていきたいのかなどライフプランについて考えてみましょう。
つい選考準備や面接対策などに時間を追われてしまい、「なぜ企業に入社したいのか」が明確にならず就活そのものが目的になっているおそれもあります。
たとえば、10年後の自分についてイメージしてみてください。
仕事で成功してバリバリ働いていきたいのか、早めに結婚して子育てをしたいのかなどによっても今すべきことは変わってきます。
また、高収入を目指すなら競争率の高いところがおすすめですし、反対に収入はそこそこに自分の時間もしっかり取りたい方なら公務員などの選択肢もあります。
長期的な目標や目的意識が見つかれば、今ある就活の必要性や重要性にも気づくはずです。
もしそこで、「就活しなくてもよい」と判断したのなら、就活以外の道を検討するのもいいでしょう。
③社会人として働く人の話を聞く
就職への不安により就活したくないと思っているのなら、社会人として働く人の話を聞くといった方法もおすすめです。
就活をしている人の中には、「まともに自分なんかが働けるのだろうか」「自分が社会人として働いているイメージができない」ことで不安を感じている人もいます。
すでに社会人として働いている人から実情を聞くことで、よりリアルに働くイメージができるので就活への不安も軽くなっていくはずです。
社会人に話を聞く方法はいろいろありますが、OB・OG訪問などがいいでしょう。
できるだけいろいろな人に話を聞くことで、企業の実態についても知れますし、自分に合った仕事や興味のある仕事が見つかる確率もアップします。
④納得できるまで就活する
どうしてもやりたいことが決まっている人なら別ですが、とりあえず納得できるまで就活してみるのもひとつです。
最近では、「既卒から就活をする」「就活もしない」といったさまざまな選択肢が用意されていますが、やはり留学や進学以外で周囲と就活のタイミングがずれてしまうと不利になるのは否めません。
また誰しも初めての就活において、すべての就活生が自分の納得できる企業に就職できるとは限りません。
実際に働くことで、本当に自分が求める働き方が見えてくる可能性もあります。
一昔前まではひとつの企業で定年まで働き続けるのがメジャーでしたが、現在は転職をする方の方が多数派にもなってきています。
就活は確かに人生において重要なものではありますが、「合わなかったら転職すればいい」「起業のために社会人経験を就職で積みたい」といった意識の方が案外うまくいくこともあります。
⑤やりたいことがあればやり切ってみる
やりたいことが明確にあって就活したくないと思うのであれば、思い切ってやり切ってみるのはいかがでしょうか?
研究や課外活動、趣味においては、実際に社会人として働くとなるとなかなかまとまった時間は取れません。
やらずに後悔してしまうくらいなら、一般的な新卒や就活生と同じレールに乗らずにやりたいことをやるといいでしょう。
やり切った先に学びや新しい考え方、本当にやりたいことが見えてくることもありますからね。
しかし、休学や既卒などで空白期間があった場合、就活では少し気を付けなければいけない面があります。
採用担当者からは必ず「なぜ空白期間があるのですか?」「空白期間では具体的に何をしていましたか」などと聞かれるため、しっかりとした説明ができるようにしておきましょう。
また、ただ何となく目的意識のないまま空白期間があると怠けてしまうだけなので要注意です。
就活を後回しにしてやりたいことをおこなうのであれば、それなりにリスクがあることやあらかじめ期間を設けておくことが大事です。
就活が辛いと感じたときはどうすればいい?原因と対処法について解説
就活しないと決める前に気を付けるべき注意点
就活しないメリット・デメリットをふまえてもなお、就職しないといった選択をする方もなかにはいるでしょう。
新卒カードを捨てて企業に就職しないのはかなりの決断です。
やりたいことを優先して「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に、もう一度以下のポイントについておさえておきましょう。
就活しないと決める前に気を付けるべき注意点
- 一時的な感情で決めていないか
- 就活しないリスクやデメリットを考える
- 本当に興味・関心のあることはないかを探してみる
➀一時的な感情で決めていないか
就活をしない選択をする場合、「就職したくない」「就活が嫌」といった一時的な感情で決めていないかを慎重に判断することが大事です。
人の感情や考え方は日によって変わるため、就活においても内定が出ないから就活期間だけ嫌になってしまっている可能性がありますからね。
一時的な感情ではないかを決める際は、「なぜ自分が就活をするのが嫌なのか」「就活をしたくないと感じるのか」の理由を明確にしましょう。
なかには、もともと飽きっぽい性格だから就活に対しても飽き始めているといったケースもあるかもしれません。
就活を粘り強くおこなうことで本来の性格を改善できますし、自己分析をすることで「自分が本当はどうしていきたいのか」「どんな自分になりたいのか」が見えてくることもあります。
就活は長期戦でもあるので、短時間や短期間であれば気分転換をするのもおすすめです。
②就活しないリスクやデメリットを考える
実際に就活をしないといった道を選ぶのであれば、最後にもう一度就活しないリスクやデメリットについて考えてみてください。
また、考えられうるデメリットやリスクだけではなく、問題点に対しての対策なども一緒に考えるようにしましょう。
20年後などあまりにも先のことまで考える必要はありませんが、10年後など少し先の将来についても考える必要があります。
「自分のキャリアに傷がつかないか」「やりたいことをやった先に働けるのか」などを冷静に考えるようにしてください。
さらに就活をしないにしても、周囲が働いている間や就活をしている間の時間を何に充てるのかについても具体的に考えることも大事です。
先にも述べたように、就職することは「一定の収入を得られる」「社会的信用が得られる」といったメリットがありますが、フリーターや働かないといった場合はかなりの負担が予想されます。
経済的にも時間的にも犠牲になる可能性を踏まえて、本当に就活しないのが得策なのかを見極めましょう。
③本当に興味・関心のあることはないかを探してみる
就活をするにしてもしないにしても、本当に自分が興味・関心のあることはないかを探しておく必要があります。
やりたいことが見つからないから見つかるまで休む方もいますが、無計画で就活をしない選択をすると後悔してしまいますし、ただいたづらに時間が過ぎてしまうだけです。
とくに目標もないといった場合でも、期限や小さくても目標を立てて取り組むようにしましょう。
就活したくない気持ちは甘えではない!原因を追究しよう
今回は、就活したくないと感じてしまう理由やメリット・デメリット、対処法などについてご紹介してきました。
周りが就職をしていく中で、「就活をしたくない」と考える人はたくさんいます。
もちろん、やりたいことや目標があるのであれば就活しないのも選択肢のひとつですが、新卒カードが使える時期にあえて就活しないのはかなりリスキーです。
将来、起業やフリーランスを目指す方であっても、いきなり始めるのではなく一度就職して社会人経験を積むのもおすすめです。
就活が上手くいかずに悩んでいる人はいますし、「就活したくない」といった気持ち自体はまったく甘えではありません。
しかし、早々に就活をあきらめてしまうのではなく、「なぜ自分が就活をしたくないのか」の原因を追究することが大事です。
一時的な感情である可能性もありますし、気分転換や自己分析をやり直すことで案外解消されることもありますからね。
今回の記事を参考に、「就活をしたくない」気持ちを大切にしながら自分のペースで就活に向き合ってみてくださいね。