「企業説明会って何をするの…?」
「対策や準備は必要なのかな…」
企業説明会と聞くと、社員さんが企業の概要を説明して終わり…というイメージがありますよね。
「つまらなさそう…」「時間の無駄じゃないの?」と思っている方もいるでしょう。
しかし、実際は選考を受けるために参加が必須だったり、採用に近づくヒントが隠れていたりと、就活生のみなさんにとって重要な役割があるのです。
企業説明会はただぼーっと参加するだけでは意味がありません。
企業説明会に参加する就活生の目的やメリットを知って、自分なりに目的を設定することが大切です。
今回は、企業説明会について詳しく解説!
必要な準備や服装、就活生のメリットについて考えていきましょう。
- 企業説明会って何をするところ?
- 目的をもって企業説明会に参加しよう!学生側のメリットとは?
- 企業説明会までに準備しておきたいこと
- 企業説明会で知っておくべきマナーとは?
- 前日に確認!企業説明会に必要なもの
- 企業説明会に遅れそう…参加辞退や遅刻する際の対処法
- 企業説明会後はお礼メールを書こう!
- 企業説明会にただ参加するだけではもったいない!目的意識と準備が大切
企業説明会って何をするところ?
まずは、企業説明会の内容について知りましょう。
「みんなが参加しているから…」といった理由で、内容を知らないまま参加するのは危険です。
「企業説明会とは何なのか」を理解した上で、目的の設定や事前準備を行いましょう。
企業説明会には2種類存在する!単独説明会と合同説明会
企業説明会には大きく分けて2種類存在します。
1つの企業が開催する「単独企業説明会」と、複数の企業が開催する「合同企業説明会」です。
「単独企業説明会」は、事前予約や定員が設けられている場合があります。
企業について知る機会というだけでなく、選考に参加する意思を表明する「プレエントリー」の役割をもつ場合も。
説明会の中でエントリーシートを記入したり、1次選考を行ったりする場合があるので、応募する際に説明会の内容を確認しておきましょう。
「合同企業説明会」は、同じ業界の複数の企業が開催するものや、マイナビなどの就活情報サイトが様々な業界の企業を集めて開催するものがあります。
合同企業説明会は、一度に複数の企業について知ることが可能なので「色んな業種を見たい」「効率良く企業について知りたい」という方におすすめです。
自分が知らない企業や、注目していなかった企業と出会えるチャンスでもあるので、就活の視野を広げることにもつながります。
「単独企業説明会」「合同企業説明会」のどちらも、参加しておいて損はありません。
興味のある業界・企業が開催している企業説明会には、できるだけ参加しておきましょう。
企業説明会の流れ
企業説明会に参加するためには、締め切りまでに申し込み(予約)をする必要があります。
就活情報サイト、企業のホームページ、大学のキャリアセンターなどで情報を集め、申し込みをしましょう。
その後、案内のメールやはがきが届くので、場所や日時の確認を忘れないように。
単独企業説明会
単独企業説明会の主な流れは
- 企業の概要を説明
- 業務内容の説明
- 質疑応答(座談会)
質疑応答では、説明会全体で行うものや、社員さんと学生が数人ずつのグループに分けられ座談会として行われるものがあります。
また、企業によってはエントリーシートの記入、グループワーク、面接が行われる場合もあるため、選考に向けた準備をしておかなくてはなりません。
選考を行わない場合でも、企業説明会への参加が選考に参加する条件(プレエントリー)となっていることがあるので、興味のある企業の説明会にはできるだけ参加するようにしましょう。
合同企業説明会
合同企業説明会では、企業ごとに15~30分ほどの説明を聞くことができます。
多くの企業のブースがあるため、事前に説明を聞く企業を決めておくのがおすすめ。
企業ごとに予約ができる場合もあるので、効率よく多くの企業を見て回るためにも予約をしておきましょう。
合同企業説明会も、企業の説明を聞くことがプレエントリーの役割を果たすことがあるため、参加することのメリットは大きいと言えます。
目的をもって企業説明会に参加しよう!学生側のメリットとは?
企業説明会は、ただ参加するだけでは非常にもったいないです。
企業説明会に参加することは
- 業界・企業研究のための情報収集
- 選考に通過するためのヒント
- 社員さんに好印象を与えるチャンス
- 同じ業界を目指す学生と繋がるチャンス
といったメリットがあります。
「企業のここをもっと知りたい!」
「社員さんに質問をして自分をアピールしよう」
「この業界が自分に合っているか確かめよう」
というように、何か自分なりに目的をもって参加することで、企業説明会をさらに意味のある時間にすることができるのです。
ここでは、就活生にとって企業説明会がどんな意味を成すのかについてお話します。
理念やビジョンを知る・自分自身と照らし合わせる
企業説明会では、企業の理念(経営や活動の基本的な考え方や価値観)や、ビジョン(構想や未来像、企業の理想の姿)についての説明があります。
企業の理念やビジョンは、自分に合った企業を選ぶ上で非常に重要です。
いくら「この企業の商品かっこいいな」「このサービスに携わりたい」と思って志望した企業でも、理念やビジョンに共感できなければそこで働くことは難しいでしょう。
理念やビジョンに共感できる者同士が集まるからこそ、組織として成り立ちますし、同じゴールに向かって業務に励むことができます。
説明会に参加した企業の理念やビジョンに共感しなければいけないというわけではなく、共感できる企業を見つけるために企業説明会に参加してください。
また、企業説明会では、実際に企業で働く社員さんの様子を見ることができます。
一緒に働くことになるかもしれない人だという視点で観察することも、自分に合う企業か見極めるために有効な手です。
企業と自分自身を照らし合わせることで、入社したいと思える企業を見つけていきましょう。
得た情報が業界・企業研究の材料になる
企業説明会で得られる情報は、インターンネットで得られるものよりも新鮮で正確なものが多いです。
インターネットでも様々な情報を手に入れることができますが、誰が書いたのかわからないものや、主観の入ったものが多くありますよね。
企業説明会では、企業の正式な情報や、実際に働く人の生の声を聞くことができます。
また、企業説明会や社員さんの雰囲気から感じ取れることもあるために、インターネットの情報だけに頼るよりも理解を深めた状態で選考に臨むことが可能です。
仮に、「この企業はなんか違うな…」と思ったとしても、業界についての理解を深めることになりますし、他の企業を選ぶ際の判断基準にすることができます。
そのため、「情報収集ならインターネットでもできる」と思わず、企業説明会に足を運びましょう。
重要だと思ったところはメモを取ろう
説明の中で重要だと思ったところや、「今の説明ではよくわからなかったな…」と思ったところはメモをするのがおすすめ。
「記憶しておけるから大丈夫」と思っても、大切なことを忘れてしまうときってありますよね。
せっかく企業について知れるチャンスなので、メモ帳とペンの用意は必ずしておいてくださいね。
企業説明会は質疑応答の時間を設けている場合が多いので、できるだけ疑問点が残らないように質問を考えておきましょう。
質問をする際の注意点ですが、企業説明会の場で聞かない方が良いこともあります。
後ほど具体的な例を出して説明しますが、質問の内容は一度を吟味するようにしましょう。
企業研究を面接の内容に活かす
企業説明会で集めた情報は、企業研究に使って終わり!というわけではありませんよね。
企業研究は、自分が企業を選ぶ際に役立ちますが、選考を受ける際にも活用することができます。
企業側がどんな学生を求めているのか、どんな強みをもっていると評価に繋がるのかを企業説明会で集めた情報から考えましょう。
つまり、企業説明会の最大の目的は、選考に通過するために情報収集することや、社員さんとの交流することです。
企業説明会では、「この企業の選考に通過するためには何を話せばよいのか」を考えながら情報収集をして、企業への理解を深めましょう。
同じ業界を志望する学生と交流する
企業説明会では、社員さんに直接質問できることに加えて、説明会に参加した学生と交流することもできます。
同じ説明会に参加しているということは、興味のある業界が同じだったり、志望する企業が似ていたりする可能性がありますよね。
仲間ともライバルとも言える学生と仲良くなることで、他の企業の情報を手に入れたり、面接対策について情報交換ができたりするかもしれません。
気を付けて欲しいのが、自分が得するためだけではなく、お互いWIN-WINになることを考えるということ。
相手の立場になって考えればわかることですが、自分の就活のために近づいてき人とは仲良くしたいと思えませんよね。
同じ企業説明会に参加した人と交流することにはメリットがありますが、自分の損得だけを考えて動かないように気をつけましょう。
企業説明会までに準備しておきたいこと
ここでは、企業説明会当日までに準備しておきたいことについてお話します!
前日までにスーツにアイロンをかけたり、持ち物をカバンに入れておいたりすることはもちろんですが、企業説明会に向けて情報集め、質問を用意しておきましょう。
企業について調べて分かることは事前に把握しておく
インターネットで調べて出てくることは、できるだけ把握しておきましょう。
企業説明会では、企業が属している業界や商材などの基本的なことは、ある程度知っている上で説明が行われることがあります。
また、質疑応答の際に、調べれば分かることを質問するのは失礼にあたります。
企業について知りに行くとはいえ、インターネットでも調べられることは調べてから参加するようにしましょう。
質疑応答での質問は事前につくっておく
質疑応答は、説明会の中で疑問に思ったことを聞く場だと思っていませんか?
もちろん、企業に対する疑問を解消することは目的のひとつですが、自分の存在を企業にアピールするために質疑応答の時間を利用するという手もあります。
企業説明会を開催する企業側の目的は、学生に企業についての理解を深めてもらうことと、優秀な学生を見つけることです。
そのため、受付から退出をするまで、社員さんは学生の態度や行動を意識的に見ています。
説明会でガムを噛んだり友だちと話したりする姿も、一生懸命メモを取りながら話を聞いている姿も見られているのです。
企業説明会中の学生の様子は、社内で共有されるため、選考時にも影響することがあります。
質疑応答の時間も例外ではなく、企業について関心をもつこと・質問することは良いアピールとなるのです。
そのため、質疑応答では必ず質問をすると決め、あらかじめ用意しておくことをおすすめします。
企業説明会でNGな質問
企業説明会で聞かない方が良い質問があります。
質問を考える際は、こちらの質問例を避けて考えましょう。
「残業はありますか?」
「サービス残業はありますか?」
「定時で帰れますか?」
気になる部分かもしれませんが、「やる気がない」と判断される可能性があります。
「○○が得意なのですが、採用してもらえますか?」
「○○大学なのですが、採用してもらえますか?」
現時点で答えられないことが明確な質問はやめましょう。
○○大学卒だから、資格をもっているからという理由で就職できるほど世の中は甘くありません。
面接で、自分の人間性などを分かってもらった上で判断してもらいましょう。
また、説明会で社員さんが説明してくれた内容と被るものもNGです。
話を聞いていなかったと思われてしまいます。
企業説明会で知っておくべきマナーとは?
企業説明会では、社会人としての意識とマナーを守った行動が大切です。
就活でのマナーはこちらの記事を参考にしてください。
前日に確認!企業説明会に必要なもの
企業説明会でのもちものは、説明会に申し込んだ際に送られてきた案内のメールやはがきに記載されています。
また、メモ帳や筆記用具、持っている人は名刺などがあると良いでしょう。
就活の場ですので、香水やお菓子などの不要物は家に置いていくことをおすすめします。
また、服装に関しても企業側から指定がありますので、指定された服装で臨みましょう。
「服装自由」「私服でお越しください」と書かれている場合も、なんでも着て良いわけではありません。
こちらの記事を読んで、当日の服装を確認しましょう。
企業説明会に遅れそう…参加辞退や遅刻する際の対処法
「やばい!説明会に遅刻しそう…!」
「大事な予定があってキャンセルしたい…」
という場合はどうすれば良いのでしょうか。
そんな緊急時の対処法は、こちらの記事を参考にしてください。
企業説明会後はお礼メールを書こう!
企業説明会後はお礼のメールを送るのがおすすめ。
「熱意のある学生だな」「丁寧な対応だな」
などの好印象を与えることができます。
お礼のメールの書き方はこちらの記事を参考にしてください。
企業説明会にただ参加するだけではもったいない!目的意識と準備が大切
企業説明会についての理解は深まりましたか?
企業説明会に参加する際は、自分なりに目標を設定することが大切です。
実際に企業説明会で積極的に自分をアピールしている学生はいるので、負けてられませんよね。
出来ることを全てやりきって就活を終えたいのであれば、企業説明会とはいえ気が抜けません。
選考に繋がる企業説明会にするために、企業のリサーチ等の準備を行いましょう!