「お祈りメールってなんか腹立つ…」
「あんなテンプレで毎回落ち込むのは嫌だ!」
「お祈りメール」とは、ストレートに言うと「不採用通知」。
採用選考で不合格になってしまった場合に届くメールのことです。
メールの終わりで「〇○さんの今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」とお祈りされることから、就活生の間で「お祈りメール」と呼ばれるようになりました。
採用選考に一つも落ちない人の方が珍しいため、お祈りメールは「就職活動の醍醐味」です。
お祈りメールはほとんどがテンプレート。
そして、今後関わることのない企業から送られてくるということで、お祈りメールで落ち込むのはとってももったいないのです。
今回は、お祈りメールに対する不満を解消し、就職活動を気楽にするためにこの記事を書きました!
いくつかお祈りメールのテンプレを紹介するので、「この企業もテンプレで祈ってて可愛いな」と思えるメンタルを作ってくださいね。
- お祈りメールはテンプレ!落ち込む必要はない!
- お祈りメールを前向きな気持ちで読むには?
- お祈りメールのテンプレを紹介!
- お祈りメールは返信しなくても良い
- 逆お祈りメールは学生が内定を辞退すること
- お祈りメールに対して悪質な返信は絶対にNG
お祈りメールはテンプレ!落ち込む必要はない!
お祈りメールが送られてくると、就活生は落ち込みます。
当たり前です。
「志望していた企業の選考にこれ以上進めない」
「入りたかった企業にもう入れない」
「頑張ったのに評価されなかった」
お祈りメールを受け取ったとき、ほとんどの就活生はマイナスに捉えますよね。
気持ちはわかりますが、お祈りメールで落ち込みすぎて就活を進めることができないのは非常にもったいないです。
企業は作業の効率化のためにテンプレを使用する
では、なぜ企業はお祈りメールにテンプレを使用するのでしょうか?
答えは、単純にお祈りメールを送るのにかかる時間を少しでも短くしたいから。
新卒採用を行う時期、人事部は大量の仕事を抱えています。
不採用になった学生に対して時間を割こうとは思いませんよね。
そのため、お祈りメールはほとんどの場合がテンプレです。
合否が変わらないなら早く切り替えたほうが良くない?
メールの内容を読んで、「面接の手ごたえはあったのに、淡泊なメールしか送られてこなかった…」と思うかもしれませんが、ほとんどのお祈りメールはテンプレです。
どんな評価をされても、不合格の場合は同じ内容の文章が送られてきます。
そのため、お祈りメールで落ち込む必要は全くありません。
面接での反省点などは今後のために考えるべきですが、気持ちはすぐに切り替えましょう。
お祈りメールを前向きな気持ちで読むには?
それでも、志望した企業から祈りメールが送られてきたときのショックは大きいですよね。
企業と自分が合わなかっただけと割り切ることができれば良いですが、多くの就活生は自分の価値を否定されたような気分になるでしょう。
しかし、お祈りメールにいちいち落ち込んでいては、満足のいく就活ができませんよね。
そこで、できるだけお祈りメールをポジティブに捉えて、就活に明るさを取り入れることをおすすめします。
就活生の誰もが受け取るお祈りメール、せっかくなら楽しみましょう!
お祈りメールに対するツッコミを考える
お祈りメールに対して、ツッコミを考えてみましょう。
「私のご希望に添えない…って書いてあるけど、私じゃなくて企業の希望に私が添えなかっただけでしょ!」
といった自虐ツッコミでもよし。
「僕も貴社の今後のご活躍を心からお祈りしていますー!(泣)」
といった企業想いツッコミでもよし。
実際に企業に返信することはできませんが、お祈りメールに対してネタ風の返信を考えてみると楽しいですよ。
不採用に納得できず、イライラしている場合は、企業に対する文句を考えてストレス発散するのもアリです。
注意してほしいのが、メールの返信画面で文章を作成してしまうと、間違えて送ってしまう可能性があるということ。
どれだけ企業に腹が立っていても、直接またはSNSなどを使った中傷は絶対に辞めましょう。
お祈りメールをコレクションする
就活生の中には、たくさんの企業の選考を受けている人がいます。
たくさんの選考を受けることで面接の練習になるため決して悪いことではありませんが、その分お祈りメールを受け取る回数も多くなるでしょう。
たくさんのお祈りメールを受け取った場合は、メールをコレクションすると楽しいのでおすすめです。
企業によってメールの内容はひとつずつ違うため、「この企業は優しめの文章だな…」「この企業はメールが雑だな…」と感想を付けるのも良いでしょう。
お祈りメールの数は、失敗した数ではありません。
自分が挑戦した数だと思って今後の励みにしましょう。
お祈りメールのテンプレを紹介!
ここからは、企業から送られてくる実際のお祈りメールを紹介していきます!
お祈りメールの内容に慣れておくことで、自分に届いたときのダメージを和らげることができるかもしれません。
- お祈りメールのパターン①何の変哲もないテンプレ
- お祈りメールのパターン②質問に答えてくれる
- お祈りメールのパターン③学生への気遣いが見られる
- お祈りメールのパターン④一人ひとりに感想を書いている
お祈りメールのパターン①何の変哲もないテンプレ
○○○○様
こんにちは、株式会社〇〇の〇〇です。
先日は当社の説明会にお越しいただきましてありがとうございました。
選考結果のご連絡をしたくメールいたしました。
社内で慎重に検討いたしましたが、誠に残念ながら貴意に添えない結果となりました。
何卒ご了承くださいますようお願い申しあげます。
末筆になりますが、貴殿の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。
○○様
〇〇株式会社の〇〇です。
先日は当社の新卒選考採用にご参加いただき
ありがとうございました。
大変申し訳ございませんが、書類選考の結果、
○○様のご希望には添えないこととなりました。
○○様の就職活動の成功を心よりお祈り申し上げます。
こちらが、よく送られてくる「普通の」お祈りメールです。
構成は決まっており、
- 選考に参加してくれたことへのお礼
- 結果(不採用であることを伝える一文)
- 不採用を通知したことへの謝罪
- 今後の就職活動や社会での活躍をお祈りする一文
言葉は企業によって少しずつ違いますが、内容は同じです。
不合格を知らせるだけの業務メールなので、内容にショックを受ける必要は全くありません。
お祈りメールのパターン②質問に答えてくれる
○○○○様
先日は、弊社の新卒採用選考をお受けいただきまことにありがとうございます。
人事部の〇〇と申します。
慎重に検討致しました結果、残念ながら今回は○○様の採用を見送らせていただくことになりました。
○○様の実力が生かせる場所は、他にあるという判断に至ったからです。
今回はご縁がないという結論に達しましたが、○○様のこれからの就職活動が順調に進むことをお祈りしております。
もしも就職活動に関してなにか質問がありましたら、遠慮なくご相談くださいませ。
誠心誠意対応させていただきます。
それでは、今回は弊社にエントリーして下さりありがとうございました。
○○様を、採用担当者全員で応援しております。
○○○○様
大変お世話になっております。株式会社○○人事部の○○です。
先日は、弊社の新卒採用に参加していただき誠にありがとうございました。
採用担当チームで何度も検討を重ねました結果、○○様は弊社にはマッチングしないという結論に達しました。
何卒、ご承知いただけるようによろしくお願いします。
今回は弊社とはご縁がないということになりましたが、○○様の実力は底知れません。
これからの就職活動にも、全力で取り組んでいただけたらと思います。
もしも何か就職活動における質問等がございましたら、遠慮なくこちらまで質問していただけると幸いです。
こちらも、答えられる範囲でサポートさせていただきます。
それでは、○○様のこれからの益々のご活躍を心よりお祈り申し上げております。
最初に紹介したテンプレよりも、丁寧な印象があると思いませんか?
実力が評価されたことが分かるのが嬉しいポイントですよね。
ただ、こちらも不採用を伝えるテンプレであることは忘れてはいけませんが…
注目してほしいのが、「質問を受け付けている」という点です。
「採用してほしい!」といった要望には応えてくれませんが、面接の良かった点・悪かった点や、アドバイスをしてくれるということです。
不合格の学生に対しても丁寧に向き合ってくれると、今後採用とは別の形で関わることになった場合に良いイメージがもてますよね。
逆に質問には答えないと念押しされる場合も…
先ほどのメールとは真逆で、「質問は受け付けておりません」と念を押される場合もあります。
○○○○様
株式会社○○採用担当の○○です。
先日は、当社説明会及びに選考会にお越しいただきまして
誠にありがとうございました。
今回の募集におきまして、慎重に選考を行いましたところ、
誠に残念ながら貴意に添いかねる結果となりました。
何卒ご了承頂けますようお願い致します。
なお、現在個別の採用不合格理由についてのお問い合わせは
控えさせていただいております。
大変申し訳ございませんが悪しからずご理解の程よろしくお願いいたします。
就職対象として○○に興味をお持ちいただき、
本当にありがとうございました。
末筆ながら、○〇さんの今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
質問を受け付けることは、企業にとってデメリットである場合が多いです。
企業として採用しないと決めた学生に対して時間を割かなければならないことや、結果に対する文句、採点基準などの答えられない質問が送られてくると対応に手間がかかります。
そのため、質問が送られてきても対応しないということを事前に伝えておく企業があるのです。
メールを受け取った側からすれば冷たく感じて悲しいですが、企業側からすれば合理的なメールだと言えますよね。
お祈りメールのパターン③学生への気遣いが見られる
○○○○様
お世話になっております。
先日は、弊社の新卒採用選考をお受けいただきありがとうございました。
今回は、結果通知のためにメールさせていただきました。
担当者で話し合いを重ねた結果、残念ながら○○様とはご縁がないという結論に達しました。
大変お待たせしたにもかかわらず、残念なお知らせとなってしまい、大変申し訳ございません。
多くの会社の中から弊社に応募いただいた事に改めて御礼を申し上げますと共に、○○様のこれから一層のご活躍をお祈り致します。
就活経験者に話を聞くと
「2週間以内にメールを送ると聞いたのに、1ヶ月後に届いた」
「連絡すると言われたのに、いつまで経っても連絡が来なかった」
といった声をよく聞きます。
選考を通過した場合のメールはきちんと提示された日までに届くことが多いですが、不採用通知は後回しにされることもあるのです。
しかし、先ほど紹介したメールでは、返信が遅くなったことを謝罪する一文が入っています。
不安な気持ちで結果を待ち続けた学生側に対する配慮が見られますね。
○○○○様
こんにちは。
○○株式会社人事部の○○です。
この度は一次選考課題、企画書のご提出
誠にありがとうございました。
社内にて慎重に審議いたしました結果、
誠に残念ながら今回ご希望に添いかねることになりました。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
尚、ご応募頂いた書類に関しましては、
弊社プライバシーポリシーに従いまして適切に処理させて頂きます。
末筆ながら、今後貴殿のご活躍をお祈り申し上げます。
よく見られるのが、履歴書やES(エントリーシート)、面接時に話した内容などの個人情報をきちんと処理することを伝える内容。
捨てられてしまうことにショックを感じる人もいるでしょうが、個人情報の取り扱いについてきちんと明記されているのは企業側の配慮とも考えられます。
不採用通知が届かないことを「サイレントお祈り」と呼ぶ
選考後に合否のメールが届かないことを「サイレントお祈り」と呼びます。
学生側からすれば、選考に通過したのかどうかわからずモヤモヤしますよね。
時には、「メールで結果をお伝えします」と言っていたにも関わらずメールが送られてこないこと…
しかし、そんなときも前向きに考えられます。
「メールの管理ができない企業には入りたくないな」
「不採用の学生に対して失礼な態度の企業には興味ないね」
対応にむかついたら、こちら側から企業をお祈りしてやりましょう。
お祈りメールのパターン④一人ひとりに感想を書いている
こちらのパターンは、お祈りメールの中では神対応とも呼べる内容です。
○○○○様
こんにちは。株式会社○○人事部の○○です。
先日は、最終面接にお越しいただきありがとうございました。
採用担当で選考を進めさせていただいた結果、今回は、採用を見送らせていただくことになりました。
何卒ご了承いただけるようによろしくお願いします。
結果的にご縁はございませんでしたが、○○様の集中力とコミュニケーション能力の高さには目を見張るものがありました。
○○様なら、その長所を生かせる場所を探すことが出来ると感じました。まだ就職活動は続くと思われますが、ぜひ頑張っていただきたいです。
また何かの形でご縁がありましたら、その際はよろしくお願い致します。今回は弊社の新卒採用を受けていただき、本当にありがとうございました。
読んで分かるように、面接の感想がメールに書かれています。
つまり、お祈りメールを一人ひとりにきちんと書いているということです。
選考を受けたことに対する企業側の感謝の気持ちが伝わってきますよね。
選考に落ちてしまったのは残念ですが、温かい気持ちになれるお祈りメールです。
このように一人ひとりに対して丁寧なお祈りメールを送る企業は珍しいので、出会えたら「ラッキー!」と思いましょう。
お祈りメールは返信しなくても良い
よく、「就活のメールはすぐに返すべき」などと言われますが、お祈りメールへの返信は必要なのでしょうか?
さっそく答えですが、お祈りメールには基本的に返信しません。
結果に不満があり、問い合わせたいかもしれませんが、お祈りメールが送られてきた時点で結果が覆ることはほとんどないので諦めましょう。
また、面接のお礼をしたいという人もいるかもしれませんが、よほどお世話になった企業でない限りがメールは送らないのが基本です。
最終選考の場合はお礼のメールをしても良い
最終選考まで残った場合や、インターンなどで社員さんと仲良くなった場合など、特にお世話になった企業に対してはお礼のメールをしてもOKです。
お祈りメールの返信という形で感謝の気持ちを伝えましょう。
内定辞退者が出た場合にチャンスが回ってくるかも…
最終選考のお礼のメールを送っておくと、内定辞退者が出た場合に声がかかる場合が考えられます。
非常にまれですが、「こんな学生いたな…」と採用担当者の印象に残しておくためにお礼のメールを送るという作戦もあるのです。
あまり期待はできませんが、最終選考まで残った場合にはお祈りメールに対してお礼のメールを送ることをおすすめします。
逆お祈りメールは学生が内定を辞退すること
就活生の中には「逆お祈りメール」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
逆お祈りメールというのは、企業側が合否のメールを出す前に、選考を辞退するメールを送ることです。
採用選考は「相互評価」の場。
面接を受けて「なんか違うな…」と思ったら、学生側からお祈りメールを送ることも可能なのです。
お祈りメールに対して悪質な返信は絶対にNG
先ほどもお話しましたが、お祈りメールに対して文句や抽象などの悪質な返信はしないようにしましょう。
選考に落ちた悲しみや怒りで、企業を責めたくなる気持ちは分かりますが、お互いにとって何の得もない行動です。
お祈りメールが送られてくるのは悲しいですが、笑いに変えて前に進みましょう。
お祈りメールは就活の醍醐味!すぐに切り替えよう
いかがでしたか?
「お祈りメール」は、就活生であれば誰しもが受け取るものです。
落ち込む気持ちもわかりますが、お祈りメールを重く捉えず、前向きな就活ができると良いですね!