「圧迫面接をされて何も言えなくなってしまった…」
応募した企業の面接が「圧迫面接」だったら、あなたはとっさに対応することができますか?
もし圧迫面接をされたら…と思うと不安ですよね。
今回は、実際に圧迫面接をされたらどう対応すれば良いのかを解説します。
面接の本質を知って、適切な受け答えができるようになりましょう!
- 圧迫面接って実際に存在するの?
- 圧迫面接の具体例を紹介
- 学生側が圧迫面接だと感じているだけかも…
- 圧迫面接にはどう対応するのが正解?
- 圧迫面接をした企業の選考は受け続けるべきか
- 圧迫面接で上手くいかなくても落ち込む必要はない
- 圧迫面接を受けても冷静に対応しよう
圧迫面接って実際に存在するの?
「圧迫面接」という言葉は、就活生であれば一度は聞いたことがありますよね。
実際には経験したことがないという人も多いと思いますが、圧迫面接は存在します。
企業の方針で行っており、面接官本人が圧迫面接をしたいと思っているわけではない場合もありますし、面接官が無意識のうちに学生に高圧的な態度をとってしまっていることもあります。
では、圧迫面接では面接官がどんな態度をとるのか、どんな発言をするのかについて知っていきましょう。
圧迫面接の具体例を紹介
ここからは、圧迫面接の具体例を紹介します。
- 「なぜ?」と繰り返し聞かれる
- 質問のペースが速い
- 質問に答えても無視される
- 睨まれる・態度が悪い
- 自分の発言をすべて否定される
- 話し方がキツイ・大声を出す
事前に圧迫面接について知っておけば、自分が受けても「圧迫面接の具体例に書いてあったやつだ」と思えるので焦らずに対応することができます。
「なぜ?」と繰り返し聞かれる
圧迫面接では、自分が話したことに対して「なぜそう思ったのですか?」「なぜ良いと思ったのですか?」などひたすら理由を問われます。
このパターンは、学生側からすれば圧迫面接だと感じるかもしれませんが、面接官はそのつもりがない場合が多いです。
なぜかというと、面接官は学生の考え方やこれまでの経験を聞き、その人の人物像を理解するのが仕事だから。
学生の回答の仕方に要因がある可能性も考えられるので、すぐに圧迫面接と決めつけるのはよくありません。
「なぜ?」と繰り返し質問してくる際に、必要以上に深堀りしてくる、学生をひるませようとするなどの態度が見られたら、それは圧迫面接の可能性があります。
質問のペースが速い
学生側が十分に時間を与えられていないと感じるほど、質問のペースが速い場合は圧迫面接かもしれません。
学生が質問に答えおわると同時に次の質問をする、面接官の話すスピードが速いという場合は、学生を焦らせようとしている可能性があります。
圧迫面接を受けた学生が面接官のテンポについていけなかったことで落ち込んでしまうことがありますが、学生は何も悪くありません。
次々と質問が飛んできたとしても、自分を見失わないことが大切です。
質問に答えても無視される
圧迫面接では、質問に答えても何も返事がもらえないというパターンもあります。
面接官の質問に答えたのに、スルーされてそのまま次の質問にうつってしまうと精神的なダメージはかなり大きいです。
「自分の回答が何かまずかったのかな…」
「面接官を怒らせるような態度とったかな…」
多くの学生は自分に非があると勘違いしてしまいますが、面接の方針か、面接官の態度が悪いだけなので気にしなくて良いでしょう。
返事がなくても質問にきちんと答えていけば、選考を通過できる可能性は十分あります。
睨まれる・態度が悪い
面接官の態度が悪いことによって、圧迫面接と感じてしまうこともあります。
睨まれている、腕を組んでいる、頻繁にあくびをしているなどの行動は、圧迫面接の場合もありますが、意図していない場合も十分あります。
特に、面接官が年配の場合、年齢による表情の変化で目つきが悪くなっていたり、腕や足を組む姿勢が楽だったりします。
少し態度が悪いからといって、すぐに圧迫面接と決めつけることはできません。
意図的に態度を悪くしている例を挙げるとすれば、面接官が複数人いる場合に、学生にも見えるところでヒソヒソ話をしたり、学生の回答に対して笑ったりすることです。
学生側にとってはかなりキツイ状況ですが、何か悪いことをしたわけではないので焦ってどうにかしようとする必要はありません。
自分の発言をすべて否定される
圧迫面接では、自分の考え方や意見、学生時代に頑張ってきたことなどを否定されます。
こちらも、面接官が自分の考えを押し付けたいだけかもしれないので一概に圧迫面接だとは言えませんが、可能性はかなり高いです。
面接はあくまでも学生がどんな人間なのか、どんなことをしてきたのか、どんな考え方をもっているのかについて聞く場です。
面接に来た学生が面接官と違う価値観をもっていたり、理解できない考え方をしていたりしても、否定や修正をするのは間違っています。
企業と合わない価値観であれば、選考の合否に反映させればよいのです。
面接官は、学生が意見を否定されたときにどう反応するのかを見たいと思っています。
泣くことや、ムキになって反論することはできるだけやめたほうがよいでしょう。
話し方がキツイ・大声を出す
面接官の中には、話し方が威圧的だったり、大声だったり、学生の話に対して怒鳴ってくる人がいます。
怒鳴られるとかなりメンタルに来ますが、ストレス耐性をみたいという意図で仕掛けてくる企業もあるので耐えましょう。
もしも圧迫面接のストレスで腹痛などを起こしてしまう場合は、トラウマになっている可能性があります。
あまりにもひどい圧迫面接の場合は退出しても良いですし、次の選考を辞退するのも手です。
学生側が圧迫面接だと感じているだけかも…
これまでもお話している通り、学生が圧迫面接だと思っていても、面接官はそのつもりがないという場合もあります。
上から目線な態度やタメ口も、面接官が普段からそのような態度で部下に接しているだけで悪気がない場合も多いのです。
面接官は圧迫面接のつもりがない場合もある
「圧迫面接を受けている」と感じてしまうと、精神的なストレスが大きくなってしまいます。
面接官が意図していないのに、不安な気持ちで面接に挑むのは非常にもったいないですよね。
「威圧的だな…」「答えづらいな…」と思っても、いつも通りに面接することを意識しましょう。
圧迫面接にはどう対応するのが正解?
ここまでは、圧迫面接にはどのような種類があるのかについてお話しました。
今回紹介したような圧迫面接を自分が受けてしまった場合、とっさに対応できますか?
いつ圧迫面接は行われるかは、圧迫面接をすることで有名な企業以外はわかりませんよね。
どんな面接でも自分の力を出し切るためには、事前の対策も重要です。
- 事前に質問されることを想定しておく
- 態度を変えない・落ち着いて受け答えする
- 面接官の本当に知りたいことを考える
ここからは、圧迫面接にはどう対応するのが正解なのかをお話したいと思います。
事前に質問されることを想定しておく
圧迫面接に上手く対応するために、事前にさまざまなシチュエーションを想定しておくことをおすすめします。
例えば、面接で必ずといってもよいほど聞かれるのが「ガクチカ(学生時代に力を入れていたことは?)」です。
もちろんES(エントリーシート)や面接の準備をする段階で「ガクチカ」の内容は決めていますよね。
圧迫面接に対応するために、自分が「ガクチカ」を話した後に質問されそうなことまで考えておきましょう。
「ガクチカ」やそれ以外の自分の発言は、曖昧であればあるほど面接官に深堀りされてしまいます。
いくら質問されても答えられるように、想定できる質問を紙などにメモしておくと良いでしょう。
態度を変えない・落ち着いて受け答えする
圧迫面接を受けたときに一番大切なのは、冷静でいることです。
焦ったり、びっくりしたりすることで頭が真っ白になってしまうと、自分の本当に伝えたいことや考えてきたことが話せなくなってしまいます。
また、会話を続けることができても、表情や動きで動揺しているのが伝われば、あまり良い印象だとは思われないでしょう。
感情的になるのはNG
面接官の横柄な態度にイラついてしまうかもしれませんが、怒りや焦りの気持ちを表現するのはよくありません。
圧迫面接に特別な対応は不要です。
とにかく、自分がしたいと思った面接を最後まで続けましょう。
圧迫面接であっても気にせず、落ち着いて対応した学生は選考を通過しやすいです。
面接官の本当に知りたいことを考える
面接官が知りたいことについて考えたことはありますか?
採用面接は何のために行っているのでしょう。
学生が企業の社風に合っているか、やる気はあるか、自分で考えて動けそうかを確認するためですよね。
面接官は上記のことを知るために、学生に「なぜそう思ったのですか?」「きっかけは何ですか?」などの質問をします。
面接官が質問を何度もする場合は、面接官の知りたいことを学生が伝えられていない場合が多いです。
企業研究や面接練習の時点で「面接官の知りたいことにきちんと答えられているだろうか」ということを意識してみてください。
面接の本質を理解していれば、「なぜ?」という質問は減りますし、圧迫面接であっても自信をもって挑むことができますよ。
圧迫面接をした企業の選考は受け続けるべきか
圧迫面接をした企業の選考を通過した場合、次の選考は受けるべきでしょうか?
圧迫面接を受けてもなお、「この企業に入りたい」と思うのであれば選考を続けても良いでしょう。
今後の面接も高圧的なものが続くかもしれませんが、耐えるしかありません。
圧迫面接だった企業が本命ではなく、面接官の態度によってかなりのストレスを感じた場合は、選考を辞退するのもアリでしょう。
内定をもらったとしても、圧迫面接をするような企業で働きたくないと思う学生も多くいます。
面接は相互評価ですので、企業のイメージが悪くなった場合は学生側が選考を辞退しても良いのです。
就活はストレスのかかることですので、できるだけ自分に負担のない選択をしてください。
圧迫面接で上手くいかなくても落ち込む必要はない
圧迫面接を受けて失敗してしまっても、落ち込む必要はまったくありません。
「圧迫面接の対策をしていたのに…」
「面接中に耐えられなくて泣いてしまった…」
という場合でも、あなたに非はないのです。
圧迫面接と呼んでいるくらいですから、通常の面接とは別物です。
実は、圧迫面接でストレス耐性や思考力をはかることは間違っているとされています。
自分が上手く対応できなかったのではなく、圧迫面接自体が良いものではないので、気にせず切り替えましょう。
圧迫面接を受けても冷静に対応しよう
いかがでしたか?
圧迫面接を受けても、焦らずにありのままの自分で挑むことが大切です。
面接官に腹を立ててしまうこともあるかもしれませんが、面接が終わるまでは耐えましょう。
面接の仕方は企業の方針があらわれているとも言えます。
自分に合わない面接だと思えば、その企業の選考を受け続けること自体も検討する必要がありますよ。
この記事を参考に、事前の対策をきちんと行って就活に臨みましょう!