ベンチャー企業への入社を考えているそこのあなた!
「ベンチャー企業ってなんかカッコいいから」「ベンチャー企業は裁量権あるって聞いたけど…」といった曖昧なイメージで就職先を決めようとしていませんか?
ベンチャー企業への就職には、メリットもデメリットもあります。
そして、就職先は人生を左右します。今回は「本当にベンチャー企業でいいのか?」を判断するために、ベンチャー企業の魅力とリスクをわかりやすく解説します!
こんな人には魅力的!ベンチャー企業への就職
ベンチャー企業への就職…あなたはどんなイメージをもっていますか?
多くの就活生は「バリバリ働いて自分で事業を動かす」とか、「若い人が多い、堅苦しくない」などといったイメージをもっています。
企業には大手企業や中小企業、ベンチャー企業といった種類がある中、どれが良くてどれが悪いというのは存在しません。
しかし、自分がどの種類の企業と合うかは存在します。
では、どんな人がベンチャー企業に向いているのでしょうか?
ベンチャー企業の特徴と併せて紹介します!
常に成長志向でいたい人はベンチャー企業向き
「常に成長し続けたい!」そんな人はベンチャー企業に向いています。
ベンチャー企業の大きな特徴として「成長スピードの速さ」「成長率の高さ」が挙げられます。
絶対に成長するとは言い切れませんが、上手くいけば急成長を遂げることができるのです。
そして、自分もその急成長に関わる、急成長している会社にいることができる。
それはとても楽しく、ワクワクすることでしょう。
何度も意見を交わしあい、ひとつの目標に向かって一緒に努力してきた仲間と、成長した喜びを分かち合うこともできます。
ただし、その喜びはベンチャー企業に入ったら絶対味わえるというものではありません。
鳴かず飛ばずのベンチャー企業が星の数ほどあるということは忘れてはなりませんよ。
新規事業にチャレンジしたい人はベンチャー企業向き
ベンチャー企業の特徴として、ベンチャーではない企業よりも「新しいことを始められる」というのが挙げられます。
そもそもベンチャー企業の定義が「新しい価値や新しいモノを生み出す」なので、当たり前のことと言えますね。
そんな「新しいことをする」ことにワクワクできる人は、ベンチャー企業に向いています。
大手企業が新規事業を立ち上げないというわけではないですが、大きな会社ほど自分の意見を上司に通すことや、自分が企画することは難しくなります。
結果、既存事業に取り組んだり、既存のルールに従ったりする義務が多くなってしまいます。
しかし、ベンチャー企業だから100%自分で事業を立ち上げられるというのは勘違いです。実力が備わってこそ、自分のやりたいことはできるのです。
アイデアを事業に反映させたい人はベンチャー企業向き
人数が比較的少なく、風通しのよいベンチャー企業は自分のアイデアを上司に伝えたり、事業に反映させたりすることができます。
社員が一桁の場合や、各部署に数人しか所属していない場合、むしろ意見を出せと言われることもあるでしょう。
ベンチャー企業側も、どんどん新しいアイデアを出してくれるような人を求めている場合が多いです。
逆に、自分で考えて意見していくスタイルが苦手だという人にとってはしんどい環境かもしれません。
「自分の思いを形にしたい!」という人にはベンチャー企業がおすすめです。
不安定を恐れない!常に変化し続けたい人はベンチャー企業向き
ベンチャー企業には、既存の看板商品や安定した収入源がない場合があります。
それは不安定とも言えますが、そこから自分たちの手で会社を変化させやすいというメリットとも捉えられます。
逆に、大きな会社だと自分ひとりの力で商品やPRのやり方を変えるのは難しいです。
年功序列の大企業であれば働いた年数だけ自分の力も大きくなっていきますが、それまで待てない人はベンチャー企業に挑戦する価値があるでしょう。
会社を自分の手で成長させたい人はベンチャー企業向き
自分の手で会社を大きくしたいという気持ちがある人は、ベンチャー企業に向いています。
その気持ちが大きければ大きいほど、少人数のベンチャー企業に魅力を感じるのではないでしょうか?
少人数のベンチャー企業は、自分が任される仕事量や責任が大きくなります。
任された責任をストレスに感じることもあると思いますが、質の高い仕事で会社に貢献すれば、自分の手で利益を上げたという感覚がもてるでしょう。
ここで気を付けてほしいのは、ミスをした場合の責任も大きいということです。
入社後比較的早く責任のある業務を任されることは嬉しいことですし、業務を達成したやりがいもあると思いますが、成功イメージだけをもってベンチャー企業に入社すると痛い目に合うかもしれません。
「それでも挑戦してみたい!」という気持ちがあれば、是非ベンチャー企業で自分の力を発揮してください。
将来起業を考えている人はベンチャー企業向き
「将来的には起業したいと思っています!」そんな人は一度ベンチャー企業で働いてみましょう。
大きな会社よりも会社がどう動いているのかを見ることができる環境が、ベンチャー企業にはあります。
就職する企業の大きさにもよりますが、どうやって経営しているのかを経営陣に直接聞ける機会もあるでしょう。
また、これまでに述べてきたような特徴をもつ同僚が自分の周りにいるということは、同じように独立や起業を考えている人がいる可能性も高いのです。
同じ目標のある仲間に出会えれば、起業のための情報収集や人脈づくりも捗ります。
実力でどんどん昇格したい人はベンチャー企業向き
ベンチャー企業で働く人の中には、大手企業で働く人よりも年収が高い人がたくさんいます。
「年功序列は嫌!実力を評価してほしい!」という人は、ベンチャー企業向きだと言えるでしょう。
年功序列の大企業に就職すれば、自分がどれだけ仕事できても上司に逆らうことができません。
良い上司に出会えれば意見することはできるでしょうが、上司の判断は絶対ということになります。
それがたとえどんなに自分よりも仕事ができない場合でも、です。自分の実力を見てほしい、それによって立場も給料も上げてほしいという人は、ベンチャー企業に挑戦してみてください。
どのくらい成績が立場や給料に反映されそうなのかは、インターンに参加したり、実際に社員に聞いてみたりすることをおすすめします。
ベンチャー企業に潜むリスクって?就活生が考えるべきポイント
ここまで記事を読んでくれた方なら、もう気付いているかもしれません。
ベンチャー企業は、「急成長できる」「意見を通しやすい」「自分で事業を起こしやすい」というメリットがありますが、それらを得るためには常にリスクを伴います。
自分がミスをしなくても、ひとつ間違えばすぐに倒産なんてことも…。
せっかく新卒で入った会社がすぐにつぶれてしまうのは笑えないですよね。
ベンチャー企業に就職するリスクは、必ず知っておいてほしいです。
社会人になっても収入が安定しないというリスク
先ほど、「ベンチャー企業には収入が高い人もいるよ!」ということをお伝えしましたが、もちろんその逆という人もたくさんいます。
なかなか業績を上げられない、会社が成長しないという場合、収入がなかなか安定しないというリスクがあることを知っておきましょう。
ベンチャー企業の中でも、設立して数年の会社は特に不安定です。
「でも、ドカンと成功するかもしれない…」それは、誰にも分からないことです。
すべては自分次第、会社次第なのです。
ベンチャー企業を選ぶなら福利厚生には期待できない
ベンチャー企業への入社を考えているのであれば、福利厚生に期待してはいけません。
大手企業であれば、休日がしっかり確保されていたり、結婚・出産で手当てがもらえたり、家賃の一部を会社が負担してくれるといった保障がある場合がありますが、ベンチャー企業はそういった福利厚生が少ないです。
「残業しないと仕事が終わらない、それも成長のため…!」といって苦しい思いをしてしまう可能性もあります。
できるだけブラックではない会社を選びたいですが、ベンチャー企業となると多少の無理はつきものかもしれません。
安心や安定を求めるならベンチャー企業は向いていない
「自分で仕事を見つけるとか大変」「言われた仕事をこなしたい」「出来るだけ心に負担をもちたくない」という人はベンチャー企業には向いていません。
ベンチャー企業で働く人でも、自分でストレスを上手く発散させて楽しく働いている人はたくさんいます。
しかし、なるべく安心していたい、安定した生活が送りたいという人は、既存の商品が売れている“倒れない会社”を選びましょう。
それは全く悪いことではありません。自分の希望するライフスタイルに合った企業を選ぶことが望ましいです。
私に合うのはどっち?インターンに参加して雰囲気を知ろう
もしも自分がベンチャー企業に向いているのか、そうでないのかわからないという場合は、いくつかの企業のインターンに参加してみることをおすすめします。
実際にオフィスで社員と働いてみれば、雰囲気が掴めるはずです。
自分に合っている企業かどうかを感覚で知るということは、入社後のミスマッチを防止するという意味でも非常に重要です。
迷ったら自分にとっての価値がなにかを考えて
いかがでしたか?ベンチャー企業の特徴や、ベンチャー企業に向いている人がどんな人なのか分かったと思います。
大切なのは「自分にとってなにが大切なのか」です。
それを知ることや、自分の価値観と合う企業を選ぶことが就活なのです。
後悔のない就活、後悔のない人生のために、もう一度自分にとっての価値がなにかをよく考えてみてください。