苦しい就活を経てやっともらえた内定。
しかし、内定をもらった後に留年を言い渡されることがあります。
「留年を取り消す方法はないの?」
「内定は取り消されるの?」
「企業にはどう話せばいい?」
と不安だらけですよね。
本記事では、「留年したら内定は取り消しになるの?」という疑問にお答えし、わかりやすく解説します。
留年を言い渡された後に取るべき行動もお話しているので、ぜひ最後までお読みください!
留年したら内定は取り消しになる?
「留年したら内定が取り消しになるの?」とすごく気になりますよね。
ここでは、内定が取り消しになるケースとならないケースについて詳しくお伝えしていきます。
大手企業の場合は取り消しになる確率が高い
大手企業の場合は内定が取り消しになる可能性が高いです。
理由は、
- 新入社員がたくさんいるので一人いなくてもなんとかなるから
- 大手企業は優秀な人材が多く集まってくるので、あなたよりもっといい人を雇えるから
などが挙げられます。
「企業が内定を取り消すのはダメなんじゃないの?」と思う人がいるかもしれませんが、問題ありません。
企業の新卒採用は、3月に大学を卒業する前提で採用しています。
そのため、この場合は学生側に問題があるので認められるのです。
内定取り消しを言い渡されてしまった場合、受け入れるしか方法はありません。
内定取り消しにならないケースもある
留年の決定後も、内定が取り消されないことがあります。
企業によっては以下のように採用してもらえるケースがあるのです。
9月の卒業まで待ってもらえる
留年確定後でも企業側に説明した場合、卒業まで待ってくれることがあります。
1年待つのは難しくても、9月に卒業できる見込みなら採用しようと考えるからです。
企業は一人雇うのに約100万円をかけています。
多くの労力とお金をかけて採用しているため、「再度新しく雇うくらいなら待った方が良い」と判断するケースが多いようです。
9月までアルバイトやインターンとして働く
9月の卒業まで、アルバイトやインターンとして雇ってくれる企業も多くあります。
例えば単位を一つだけ落として留年した場合、週に1回しか学校に行く必要がありません。
そのため、週に1日を除いて普通に出社できるため、卒業まで別の方法で雇ってくれることがあるのです。
内定取り消しになるが、次年度の選考が優遇される
事実上内定は取り消しですが、次年度に優先して採用してくれるケースもあります。
例えば、
- 一応面接はするが、採用がほとんど確定している
- 最終面接から選考に参加することができる
などの方法で優遇されるケースです。
この場合、完全な内定取り消しよりも次年度採用される可能性が高いので、比較的安心して1年を過ごすことが出来ます。
企業に連絡する前に、留年を取り消す努力をしよう!
必要な単位を落とした場合、「留年が決まった……」と落胆してしまいますが、落ち込むのはまだ早いです。
努力次第では、留年を取り消すことができるかもしれません。
ここでは、留年を取り消すために取るべき行動をご紹介します。
教授に相談する
まず、留年が確定してしまったことを指導教官など、大学側に相談してみましょう。
その際に「内定が決まっている」と伝えるのがポイントです。
学校側も大学のイメージを下げたくないので、留年を取り消すために動いてくれることがあります。
必ずしも留年を回避できるとは限りませんが、一旦相談してみるのがおすすめです。
追加レポートを提出する
単位を落とした講義の教授に相談すると、救済措置を提示してくれることがあります。
その教授は「内定が決まっている学生が単位を落とした」ことを知らないケースがほとんどです。
そのため、事情を知った場合に追加レポートなどで単位をくれることがあります。
再度採点制度を利用する
「きちんと出席して、テストも良い点を取ったのになぜか単位を落とした」など、採点がおかしいと感じた場合は、再度採点制度を利用しましょう。
再度採点制度は、学生から申し出があった場合にもう一度採点し直してくれるというものです。
採点が間違っていた場合には、この制度を利用することで単位がもらえるかもしれません。
持っている資格が単位にならないか確認する
大学によっては、持っている資格が単位になるケースがあります。
例えば、「TOEICの点数が○点以上の場合、外国語Ⅱの単位が与えられる」というものです。
まずは、自分の落としてしまった単位を持っている資格で補えないのかチェックしてみて下さい。
留年は企業に隠せないので絶対にやめよう!
「留年を回避する方法を全て試したが、無理だった」という場合には、正直に留年したことを話さなければなりません。
その時に、「留年を隠して入社できないかな?」などの考えがよぎることがありますが、それは絶対にやめましょう。
なぜならば、入社前に卒業証明書の提出が求められ、最終的にバレるからです。
バレた後に話したところで、お互い良い結果にはなりません。必ず留年が決まったら正直に話しましょう。
留年が確定したらすることは?
留年が確定したら、すぐに内定をもらった企業に相談しましょう。
「どうしよう……」と焦る気持ちは分かりますが、まずは落ち着いて行動することが大事です。
ここでは、留年が確定したときに取るべき行動をお伝えします。
電話で報告する
まずはなるべく早く留年を伝えるため、企業に電話しましょう。
企業側も留年の報告を受け、様々な対応を考える必要があります。
きちんとやり取りをするため、メールではなく電話で連絡しましょう。
また、電話をしたときには、直接会って謝罪する日にちを決めて下さい。
きちんと会社に訪問して謝罪をすることで、誠意を伝えることができます。
直接会って謝罪する
会社に訪問する日にちが決まったら、直接謝罪に行きましょう。
謝るときには、しっかりと誠意を伝えることが大切です。
留年してしまったことをまずはきちんと詫びましょう。
今後について相談する
謝罪した後は、今後どうしていくか相談しましょう。
その時にポイントになるのは、入社したい意志をしっかりと伝えることです。
まずは「御社で働きたいと考えています」と今の気持ちを正直に伝え、その上で「御社に入社する機会をいただけませんか?」と聞いてみましょう。
内定先の企業に誠意が伝わった場合、
- 卒業まで待ってもらえる
- アルバイトやインターンとして卒業まで雇ってもらえる
- 次年度の選考で優遇してもらえる
など、内定取り消しを回避出来る可能性があります。
内定先にどう思われるか不安に襲われるかもしれませんが、誠心誠意謝罪し、勇気を出して入社の機会をもらえるか聞いてみましょう。
ただ1つ注意があります。
それは「内定をどうにか取り消さないでもらえませんか?」など、懇願することです。
そのようなことをすると相手の企業を困らせてしまいます。
懇願したりはせず、自分の気持ちを伝えることにとどめましょう。
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内定取り消しになったらどうする?
最終的に内定が取り消されてしまったときは、諦めて次の就活に向けて準備をしましょう。
ここでは、次年度の就活に向けての心構えや、すべきことをお伝えします。
今後の就職活動に影響は出る?
留年経験があっても、次の就活に影響が出るとは限りません。
留年の理由をしっかりと説明し、一年間で努力したことを伝えれば大丈夫です。
内定の取り消しを悲しむより、一度は内定をもらえたことに自信を持ちましょう。
企業側からも「この人は一度内定をもらっている人だ」と見てもらえるので、良い印象を与える可能性があります。
内定取り消しを悔やみすぎずに、就活経験があるとプラスに捉えましょう。
内定取り消しになった時にすることは?
内定が取り消しになると自暴自棄になったり、落ち込んで立ち直れなくなったりすることがあります。
しかし、いつまでも落ち込んではいられません。次の就活はすぐに始まります。
ここでは内定取り消しになったとき、次の就活に向けてすべきことをご紹介します。
単位を取得する
まずは、落としてしまった単位を取得し、きちんと卒業しましょう。
内定取り消しを引きずってしまうと、学業に身が入らず、また単位を落としてしまう可能性があります。
このような状況だからこそ身を引き締めて、しっかりと頑張りましょう。
前期のうちに単位を取得できると、集中して次の就活に取り組めます。
気持ちを切り替えて頑張ることが大切です。
資格を取得する
せっかく時間があるので、就活で使えるような資格を取得するのもおすすめです。
目指している業種がある程度決まっている場合、その職業で使えるような資格を取得しましょう。
資格を持っていると就活で有利に働き、留年した一年間で努力したこととして語れます。
時間がある人はぜひ取ってみてください。
次の就活のエピソードになるような経験をする
次の就活で語れるエピソードを増やすため、様々な経験をするのもおすすめです。
例えば、海外旅行をして日本ではできない体験をしてみたり、珍しいアルバイトをしてみたりするなど、様々な経験をして語れるエピソードを増やしましょう。
視野や可能性も広がるので、留年をチャンスと捉えて多くのことに挑戦してみるのがおすすめです。
留年をチャンスと捉え、もう一度立ち上がろう!
本記事では、「留年したら内定は取り消しになるの?」という疑問にお答えし、解説しました。
内定の取り消しはとても辛く、大きな試練となります。
しかし、ここで諦めずに頑張ることで、もっと良い未来を築ける可能性が生まれてくるのです。
ここで燃え尽きずに、最後まで頑張りましょう!