「単位が足りなくて留年してしまった…」というそこのアナタ!
留年した大学生にとって心配なのが、就職活動ですよね。
留年は良くないイメージが先行しやすく、面接の際には「どうして留年したの?」と理由を聞かれることもしばしば。
しかし、諦めるのはまだ早いです。
留年してしまったからといって、就活がダメになるわけではありません。
むしろ「留年中にどう過ごすのか」と「面接でどう答えるか」によって、留年は強みにできるのです!
今回は、留年中の過ごし方・面接での答え方について徹底解説します!
「留年=就活で不利」ではない
まず、「留年=就活で不利」という意識をなくしましょう。
留年した本人が就活を諦めていては、満足のいく就活を送ることができません。
学費や家賃が余計にかかってしまい、周りに迷惑をかけた罪悪感があるかもしれませんが、就活となると話は別です。
留年に対しての罪悪感を一旦忘れることで、前向きな行動につながります。
前向きな気持ちは留年のイメージを払拭する力をもちます。
面接では雰囲気をよく見られるので、留年だからといって不安な気持ちを表に出さないことが大切です。
企業は留年よりもポテンシャルで判断する
実際、留年が就活に不利に働くことは少ないです。
理由は、新卒採用において企業が重視しているポイントは「自分の企業で働く意欲」や「会社に合っているかどうか」だから。
教育する必要があることを前提とし、ポテンシャル(これから成長する可能性)がある学生を採用します。
留年したかどうかではなく、上記のポイントにより当てはまっている学生が選ばれるのです。
自分が留年であることばかりを意識していると、企業がほんとうに知りたい情報を伝えられないまま面接が終わってしまいます。
ですので、留年したかどうかよりも企業が重要視しているポイントを意識した生活や面接をしましょう。
今後はコロナの影響でより留年は就活と無関係に
新型コロナウイルスの影響で、20卒以降の就活は以前と大きく変化しました。
例えば企業説明会やインターンがオンラインになり、住んでいる地域を気にせず全国の企業にエントリーできます。
また経済的な事情で休学しなければならない学生や、予定していた留学が出来なかった学生が増えました。
学生がそれぞれの事情を抱えて就活に挑んでいるため、企業側も配慮しながら採用活動を行っています。
そのため留年したからといって、評価を下げられることはほとんど考えられないのです。
これまでの経歴よりも、選考でどれだけ「企業の求める学生」であるかのほうが重要だといえます。
就活に強くなる!留年中にやるべきこと3選
就活で留年をマイナスイメージにしないためには、留年した後の過ごし方が大切です。
「留年したからダメ!」ではなく「留年してしまった。今からどうする?」という気持ちに切り替えましょう。
留年したということは、大学生活がもう1年長くなったということです。
4年で卒業する大学生よりも、たくさんの「なんでもできる時間」が与えられたと捉えることもできます。
留年してしまう前と同じ生活を繰り返してはもったいないと思いませんか?
不足している単位をとることはもちろんですが、プラスαで何かに挑戦することをおすすめします。
では、具体的に何に挑戦すれば就活でプラスになるのでしょうか?
役に立つ資格を取ろう
1つ目は「役に立つ資格を取る」ことです。
資格ならなんでも良いかというと、そうではありません。
出来るだけ就活で話してプラスになる資格が望ましいです。
具体的に言うと、TOEICやFP技能検定、日商簿記など。
理由は「就職した後に活かせるスキルを証明したもの」だから。
これが「役に立つ」ということです。
しかし、留年中に資格を取る場合注意してほしいところがあります。
それは就活の選考においては、資格よりも人格のほうが重視されるということです。
たしかに資格を持っていれば「頑張って取ったんだな」という評価に繋がります。
ですが、あくまでも選考の際に一番見られるのは人格だということは覚えておいてください。
TOEICは就活でプラスになる!
TOEICなどの英語力を証明する資格は、海外進出を考えている企業では有利に働くでしょう。
600点以上あれば資格として履歴書に書くことができ、750点以上あるのが望ましいです。
英語だけでなく、中国語が分かる人材も重宝されるので中検(中国語検定)やHSKなどを受験することもおすすめします。
FP技能検定や日商簿記は就活でプラスになる!
FP(ファイナンシャルプランナー)技能検定や日商簿記は、財務や会計などのお金回りの知識や管理のための資格です。
どんな企業であっても、お金の管理をする人は必要ですよね。
むしろ、お金に知識がある・管理ができる企業でないと生き残っていけません。
そのため、FP技能検定や日商簿記などの資格は持っていて強みとなるでしょう。
長期インターンに参加して社会経験をしよう
2つ目は「長期インターンに参加する」ことです。
長期インターンでは、学生のうちから会社で実際に企画をしたり、社員と一緒に業務に取り組みます。
長期インターンには、営業・マーケティング・ライター・企画など様々な職種があり、自分のスキルアップにもなります。
社会人と話す機会でもあるため、自分が将来やりたいことを明確にすることにもつながりますよ。
社会人と一緒に仕事をして学んだことや自分の業績を話せば、面接でプラスな評価が得られるでしょう。
長期のインターンの場合、時給制や歩合制でお給料が出るので、「何かチャレンジしたいけどお金がない…」という大学生にもハードルが低いです。
最近はオンラインで参加できるインターンも増えているため、全国どこからでも気軽に始められますよ。
海外で新しい経験をしよう
もしお金に余裕があるのなら、海外に出て新しい経験をしてみてはいかがですか?
留学やボランティアは目的がはっきりしており、面接で話題にすることができます。
留学はその国の言葉を学ぶこともできるので一石二鳥です。
海外に滞在していると、日本を客観的に見ることができます。
今よりも視野が広がれば、問題解決の場でいろんな視点から意見を述べられるようになりますよ。
また、文化や宗教の違う友人を作れば、自分とは異なる価値観を知ることができます。
「海外に行った」というだけでは強みになりませんが、「海外に行ってこんなことを学んだ」と自分の成長を語ることができれば面接で有利になるでしょう。
現在は新型コロナウイルスの影響で、渡航できない国があったり留学自体が中止になるケーズがあったりします。
しかし100%海外に行けないわけではありません。
家族とよく話し合って、万全な対策を行えれば、海外に挑戦することが可能です。
何かひとつ「頑張った!」といえることをしよう
今回紹介した例以外でも、留年の1年間は「頑張った!」といえる挑戦を1つしてみましょう。
内容はなんであれ、成し遂げたことは自分の強みとして堂々と話すことができます。
また、何かにチャレンジすることで自然と自分に自信がつき、面接でも態度に現れますよ。
伝え方で留年は強みにすることができる
最初にお伝えした通り、留年で就活を不利にしないためには、面接での伝え方が非常に重要です。
留年したとき、面接で抑えるべきポイントを紹介します!
理由を聞かれて何も答えられないのはNG
面接では、「なぜ留年したのか?」といった理由を聞かれることがあります。
このとき一番やってはいけないのは何も答えられないことです。
留年をした時点で、採用面接でどんな質問をされるかはある程度予測できますよね。
採用面接の前に必ず留年をした理由を答える準備をしておきましょう。
理由を答える準備といっても、事実ではないことを話す必要はありません。
ここで、「採用されたいから」と事実とは違った回答を用意しても、後々自分が苦しむだけです。
面接の途中で話が噛み合わなくなり、面接自体を失敗に終わらせてしまうことになりかねません。
また、選考を通過できたとしても嘘をついてしまったという罪悪感が残ります。
ありのままの自分を評価されたわけではない状態で、気持ちよく入社することができるでしょうか?
留年の理由を話すときは、事実を正直に話しましょう。
留年を誰かのせいにするのはNG
留年の理由を話すとき、気をつけてほしいポイントがもうひとつあります。
留年したことをバイトや友だち、家と大学の距離など、自分以外のせいにしてはいけません。
「バイトをたくさんやらなければいけない事情があった」「毎日飲みに誘ってくる友だちがいた」
「留年したのは仕方がなかった」そう思うことは簡単です。
しかし、たくさんバイトをした、遊びの誘いに応じたのは自分ですよね。
面接では、留年を誰かのせいにするのは絶対にNGです。
なぜかというと、社会に出たらすべて自分の責任で行動するのが当たり前だから。
留年した理由を誰かのせいにすれば、「自分のやってしまったことを人のせいにする学生」という評価をつけられてしまいます。
これでは留年したことが面接に悪影響を及ぼす結果になってしまいますよね。
もしも留年した理由が反省するべきことであれば、過去の自分の行動を反省し、改善したといった「その後の展望」について話しましょう。
過去にしたことが世間的に良くないことであっても、それだけで面接が不利になることはありません。
自分のこれまでの過ごし方を振り返り、非を素直に認めて反省できる人は好印象です。
留年について前向きな理由を話そう
「何も言わないのはNG。事実を話す」「留年した理由を人のせいにしない」
ということに加え、留年をさらに好印象に感じさせるテクニックを紹介します。
面接で留年について聞かれた際には、留年を前向きに捉え、成長したエピソードを話しましょう。
例えば、「バイトをしすぎて学校に行けなくなってしまい留年してしまった」という場合。
「留年してしまうほど大学に行けなくなったことを反省し、留年した年はきちんと単位を取った。自分の学んでいる分野をさらに勉強し、資格試験にも挑戦した。現在は簿記2級に挑戦中だ。」
留年というネガティブな話題から、留年によって勉強の素晴らしさに気づき、資格試験にも挑戦し続けているとったポジティブな話に変わっていますね。
面接官が留年について問う場合、留年という話題で学生がどう答えるのか単純に興味がある場合がほとんどです。
新卒採用では「人柄」が最も重視されるため、留年という事実よりも「事実をどう捉え、どう行動したか」という点が注目されます。
留年した場合に限らずですが、就活に自信を持って挑めるような大学生活を意識してみましょう。
就活で留年は強みにできます!
いかがでしたか?
留年したということ自体が就活に影響することはありません。
大切なのは「留年をどう捉え、どう行動するか」です。
留年したからといって就活を諦めず、悔いのない大学生活を送りましょう!