「NTT」とは、内定がもらえない就活中の大学生のことを指します。
「Nai(無い)Nai(内)Tei(定)」
頭文字をとって、「NNT」です。
就活中の大学生にとって、内定がもらえない状況というのはとても不安ですよね。
周りの友達がどんどん内定をもらっているので焦る、という人も多いのではないでしょうか?
この記事では、内定がもらえない就活生の特徴と解決策を紹介していきます。
内定をもらうためにどのような工夫ができるのか、一緒に考えてみませんか?
この記事を読んでわかること
- 「NNT」の意味
- 「NNT」な大学生の特徴と解決策
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「NNT」は「無い内定」を表す就活用語
就活中に耳にする「NTT」という言葉。
これは「無い内定」を表す就活用語です。
もしかすると、就活をしている大学生の中にも聞いたことがない人や、言葉は聞いたことがあるけれど意味は知らないという人もいるかもしれません。
なかなか内定がもらえない状況のなかでこのような言葉を聞くと、“内定が無いことはダメなこと”だと捉えてしまいそうになりますが、言葉に振り回され過ぎないことも大切です。
実際に「NNT」を使う就活生は少ない
「NTT」という就活用語は存在しても、実際に使っている就活生は少ないようです。
就活を始めると、耳慣れない言葉にたくさん触れるようになります。
何を指す言葉なのかをきちんと理解しておくことが大切です。
分からない言葉は自分で調べたり周りの人に聞いたりする癖を、普段から身に付けておきましょう。
「内定の無い就活生は価値がない」は思い込み
「NNT」のような略語を耳にすると、人によっては「内定の無い就活生は価値がない」と言われているように聞こえる人もいるかもしれません。
この言葉がどのような経緯で生まれたにせよ、表面的な言葉だけに踊らされない意識を持つことが大切です。
内定が無いことと人の価値の有無は、まったくの無関係です。
なかなか内定がもらえないと、自分自身の存在を否定されているかのように感じることがあります。その気持ちはとても理解できますが、就活は“縁”です。
お互いの条件がマッチングしなければ成立しないということを頭に入れておきましょう。
就活は、“企業が社員を選ぶ”だけでなく、“応募者が企業を選ぶ”という側面もあるのです。
選んでもらうためにどうするかを考えることはとても大切です。同時に、自分はどこで何をしたいのかということも考えてみましょう。
「NNT」内定の無い就活生の9つの特徴と解決策
ここからは、内定の無い就活生の9つの特徴とその解決策について解説していきます。
内定がもらえないと悩んでいる人は、自分と照らし合わせながら読んでみてください。
特徴に当てはまるからダメということではなく、これからどんな工夫ができるのかという点に焦点を当ててみましょう。
そもそもエントリー数が少ない人
エントリー数が少ないと、一つの企業について時間をかけて準備ができる反面、“視野が狭くなる”“不採用になった場合のリスクが高くなる”というデメリットがあります。
興味のあること・やりたいことが決まっている場合、エントリーしたい企業もある程度絞られていきます。自然とエントリー数も少なくなるでしょう。
しっかりと自己分析した上での職種や業種・企業選びは大切ですが、自己分析が不十分な場合は注意が必要です。
就活は企業と応募者のマッチングで決まると述べましたが、そもそもマッチングする相手を見つけるためには、そのチャンスを増やす必要があります。
エントリー数があまりにも少ないと、マッチングする企業と出会うチャンスが減ってしまうので、不採用となる確率は高くなってしまいます。
その少ない確率に賭けるという方法もありますが、その分リスクを伴うということを理解しておく必要があります。
マイナビが発表している2019年卒就活生の平均エントリー数は29.3社。
キャリタスの発表によると、同じく2019年卒のデータで26.2社となっています。
エントリー数は、一人一人の状況やスキルに合わせて調整が必要です。
数社しかエントリーしていないという人は、平均値も目安にしながら今後の就活のやり方を見直す必要があるかもしれません。
解決策:選考前から企業を絞りすぎない
エントリー数が少ない人に多く見られる特徴として、選考前の段階で企業を絞りすぎているという点が挙げられます。
エントリーする企業を選ぶことは大切な作業ですが、就活を始めたばかりの段階で絞り過ぎると、視野が狭くなり、自分の可能性を狭めてしまう場合があるのです。
つい興味のある職種や業種に視点が偏ってしまいがちですが、視野を広げてみると、思いがけない企業と出会うこともあります。
興味のある分野から派生するものにも、目を向けてみましょう。
白い紙を用意して、興味のある職種や企業から思い浮かぶものをすべて書き出してみてください。
目に見える形にすることで、新たな発見があり、企業選択の幅を広げる材料になりますよ。
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ES(エントリーシート)が読みづらい人
ESの作成は、就活の中でも苦労する人が多いのではないでしょうか?
自分のことを知って欲しい気持ちばかりが強くなると、一方的なESになってしまうことがあります。
ESは、応募者から企業への手紙だと考えてみてください。
- これまでの経験から学んだこと、考えたこと
- その経験から構築されてきた自分の大切にしたい価値観や考え方
- どうしてその企業で働きたいと思ったのか
- 入社後の将来イメージ企業はこれまでしてきたことではなく、その経験から、今何を考えているのかを知りたいはずです。
ESに記入できることは限られています。
その限られた情報の中で、企業はこれから共に働く人材を絞るのです。
あなただったら、どんな人と働きたいでしょうか?
価値観や考え方、生き方に惹かれる人と働きたいとは思いませんか?
相手に伝わるESを作成するためには、まず相手のことを知る必要があります。
企業が大切にしていること、価値観や考え方、企業が目指している今後の展望。
これらを知るためには、企業について情報を集め、研究する必要があります。
自分本位なESは、読みにくいです。読み手のことを考えて作成することを心掛けましょう。
解決策:先輩や得意な人に添削してもらう
作成したESを人に見せるのは、なんだか恥ずかしいと感じる人もいるかもしれませんが、自分以外の人に読んでもらうだけでも、今後のESの質が変わっていきます。
身近に相談できる先輩や文章を書くことが得意な人がいるのであれば、ぜひ、作成したESを読んでもらいましょう。
人に読んでもらうことで、自分の書き方の癖に初めて気が付くこともあります。
自分のESに○や×を付けるということではなく、より相手に伝わるESにするための工夫として、人に添削してもらうことはとても効果的ですよ。
社会人としてのマナーが守れない人
就活が始まると、面接に限らず社会人と関わる機会が増えます。
その時に身に必ず付けておきたいのが、社会人としてのマナーです。
社会人としてのマナーと聞いて、どのようなことを思い浮かべるでしょうか?
曖昧で分かりにくいと感じる人もいるかもしれませんが、“相手に不快感を与えない”ということがひとつの基準になります。
- 清潔感のある服装や髪型
- 明るい挨拶
- 余裕を持って行動し、時間を守る
- より良いコミュニケーションを意識する
- 報告、連絡、相談を忘れない
- 整理整頓を心掛ける
以上のポイントは、社会人としての基本的なマナーです。
身だしなみや挨拶は、コミュニケーションの基本です。
普段から時間に余裕を持って行動し、約束の時間に遅れてしまう場合は、必ず連絡をして到着時間を伝えましょう。
分からないことはそのままにせず、自分から聞く姿勢が大切です。
分からないこと・知らないことは、決して恥ずかしいことではありません。
むしろ分からないままにしておくことの方が恥ずかしいという意識を持ちましょう。
実際に仕事を始めると、大量の書類を扱う機会が増えます。
どこに何があるのかをきちんと整理できていると、仕事もはかどり、大切な書類の紛失も防ぐことができます。
個人情報を扱っているという意識を持って、普段から整理整頓を心掛けることが大切です。
学生とはいえ、これから社会に出るための準備をしている段階です。
基本的なマナーが身に付いていない学生は、企業側も見ていて不安になります。
つらい就活から抜け出したい!そんな気持ちを楽にするための方法とは?
解決策:面接マナーを覚えて練習する
面接マナーが不安な人は、早めに覚えて練習しましょう。
面接対策も大切ですが、普段の生活の中から意識をして行動を変えていくことが大切です。
面接では、どんなに面接用の自分で臨んでも、どこかで普段の自分が表れます。
企業が知りたいのは、採用を得るために作りだしたあなたではなく、普段のあなたの姿や考え方です。
だからこそ、毎日の生活の中で、意識をして人と関わることが大切です。
もちろん面接で気を付けたいマナーもあるので、練習時間を確保することも忘れずに。
お金を稼ぐ意欲がない人
お金を稼ぐ意欲がない人は、ESや面接で何を伝えれば良いのか分からない場合もあるかと思います。
働く目的は人それぞれです。しかし、ESや面接ではエントリーした理由や就職してからやりたいことなどを質問されます。
その時に、動揺せずに受け答えできるように事前の準備が必要です。
解決策:企業の利益に貢献したい気持ちをアピールする
アピールポイントが定まっていないという人は、企業の利益に貢献したい気持ちを伝える方法もひとつです。
どんな形で貢献できるのか、具体的に述べることができると、企業も今後をイメージしやすくなります。
利益を上げることで企業は大きく成長し、経済が回っていきます。
企業の成長に貢献してくれる若手の人材は、企業にとっても貴重な存在です。
志望動機が薄い人
志望動機が薄いと、企業も働いているイメージが湧きにくく、結果として不採用になってしまうことがあります。
エントリーするからには、企業について情報を集め、その企業に入りたい理由を明確にしておきましょう。
良く知らない状態でエントリーしてしまうと、企業はなぜうちに応募したのかと疑問を感じてしまいます。
具体的に説明できるように、志望動機の内容を濃くしましょう。
解決策①:まずは企業のことをよく知る
志望動機が薄い理由のひとつに、企業についてよく調べていないという点が考えられます。
逆の立場に立って考えてみてください。
あなたと一緒に働きたいという人が、あなたについて何も知らないと分かったら、この人はどうして応募してきたのだろうと思いますよね。
OB・OG訪問をして実際にそこで働く先輩に話を聞いてみたり、企業の活動や考え方についてより詳しく調べてみたり、就活も研究が大切です。
解決策②:「絶対に御社がいい」理由を具体的に説明する
その企業のどこに惹かれてエントリーしようと思いましたか?
たとえ第一希望の企業でなかったとしても、エントリーするからには、自分の思いを伝える義務があります。
入りたい企業が定まらないことは、決しておかしなことではありません。
むしろ入りたい企業が見つかる人の方が稀だと言っても良いでしょう。
まずは、一つ一つの企業と真摯に向き合うことが大切です。
自分自身について説明できない人
就活では、自分を知ることが内定に近づく一歩になります。
自分の得意なことや苦手なこと、性格や特性、大切にしたい価値観や考え方が説明できないという人は、自己分析から始めてみましょう。
自分を深く知る作業は、人によっては辛いと感じる場合があります。
可能な範囲で、今の自分がこれまでの経験からどのような変化をしてきたのかを、客観的に見てみましょう。
自己分析を行うと、自分でも気が付かなかった自分の新たな一面に出会うことがありますよ。
解決策①:自己分析を行う
自己分析と聞くと、適性を知ることができるチェックシートなどを利用して、自分の考え方の傾向や癖を知る方法をとる人が多いですよね。
その他にも、取り組んできたことや普段の生活の中で大切にしていることを、「なぜ?」「どうして?」と自分自身に問いかけてみる方法もおすすめです。
「なぜ?」「どうして?」掘り下げていくことで、自分自身の原点や価値観が見えてきます。自分自身の“軸”を掴むことができると、“仕事の軸”も定まります。
解決策②:これまでの経験と学んだことを紙に書きだす
真っ白な紙を用意して、これまでの経験とそこから学んだことを思いつく限り書き出してみましょう。
目に見える形にすることで、整理しやすくなるだけでなく、自分自身を客観的に見ることができます。
これまでの経験からどんなことを学び、今後それをどのように活かしていきたいと考えていますか?
どんなことを大切にして、仕事をしていきたいですか?どんな人生にしていきたいですか?
働くことを考えるということは、自分自身の人生について考えるということでもあります。
自分の価値観を大切にしながら働ける環境を見つけることも、就活において大切な作業です。
志望する業界や職種と自分の適性が合わない人
志望する業界や業種と自分の適性が合わないという人も、なかなか内定がもらえない場合があります。
まずは、今持っている自分の力を活かせる場所で経験を積んでから、やりたいことに挑戦するという選択肢もあります。
経験を積むことで、それが自信になり、未来の自分の背中を押してくれます。
就活をするのは、今だけではありません。社会人になってから路線変更をする人は大勢います。
本当に“今”でないとだめなのか、一度立ち止まって考えてみましょう。
解決策:やりたいことより自分の力を発揮できる場所を選ぶ
自分の希望と適性の不一致で内定が決まらないという人は、今の自分の力を発揮できる場所に方向転換してみる方法もひとつです。
やりたいことを諦めるということではなく、できることを増やして自分の地盤を固めてから、改めてやりたいことに挑戦するということです。
仕事では、できることが多いほど可能性が広がっていきます。
まずは自分の武器を増やすことで、やりたいことに自信を持って挑戦できることもあります。
やる気が出ない就活生は読んで!就活のモチベを上げる方法はコレだ!
自分の考えや意思などの主体性がない人
周りに流されて自分の進路を決めてはいませんか?
あなたの人生は、あなたにしか決めることができません。
たとえ上手くいかなかったとしても、自分で選択したことは自分自身の経験になります。
自分で考えて選択するという癖を、普段から身に付けておきましょう。他人はあなたの人生に責任を取ってはくれません。
解決策①:自分を実際よりも良く見せようとしない
つい自分をよく見せようと背伸びをしてしまうことは誰にでもあると思います。
良く見せたいという気持ちはとても理解できますが、未来の自分が苦しむことになるということを覚えておいて欲しいです。
等身大の自分を見せることは勇気が必要ですが、今の自分を見てくれる人が、今後もあなたの大きな支えとなってくれます。
そういう人の存在を、見逃さないでください。
解決策②:行動ひとつひとつに理由をつける
主体的に判断することに慣れていないという人は、ひとつひとつの行動に理由をつけるところからはじめてみませんか?
“私が○○だから、これをする!”
○○に入るのは自分の気持ちです。
“私が○○だと思うから”という意識を持つ癖を身に付けましょう。
自分で決める楽しさを覚えると、人生も豊かになります。
人事の考えや発言を受け入れようとしない人
人事に限らず、人の考えや発言を受け入れようとしない人は、柔軟さが足りないと判断される場合があります。
他人と自分は別の人間です。
人の数だけ考え方があり、理解できないと感じる人に出会うこともあります。
理解できないことが悪いのではなく、自分なりの考え方があるように、他人にもその人なりの考え方があるということを改めて理解しながら、他人と関わることが大切ではないでしょうか。
解決策:他人の意見は素直に受け入れる
理解できない意見を耳にしたとき、つい否定的に受け取ってしまいがちですが、「そういう考え方もあるんだな」と俯瞰して他人の話を聞くことも大切です。
他人の意見を参考にして、自分の価値観や人生観を振り返ってみると、新たな発見もあり面白いですよ。
「NNT」でも落ち着いて解決策を実行していこう
いかがでしたか?
内定が無いからと言って、その人に価値がないということでは決してありません。
深呼吸をして、解決策をひとつひとつ実行していきましょう。
今している“就活”という経験も、きっと将来の自分を支えてくれます。