一人暮らしは寂しいときもあるので、猫と一緒に暮らすことで生活が楽しくしたいですよね。
しかし、一人暮らしの大学生が猫を飼うとなると、不安なこともたくさんあるでしょう。
そんな人に向けて、今回は一人暮らしの大学生が、猫を飼うときに気をつけるべき10のことをご紹介します。
大学生が一人で猫を飼う際に気をつけるべきこと10選
大学生が一人で猫を飼うことは可能です。しかし、実際に猫を飼い始める前に、以下のような気を付けるべき点を抑えておくことが大切です。
- 毎月猫にかかる費用を払えるか
- 猫を飼うなら食事にこだわろう
- 水をこまめに替えられるか
- ペット可の物件か
- 猫がリラックスできる場所はあるか
- 高さのある家具があるか
- 猫に壊されて困るものはないか
- 万が一の時にすぐ動物病院に行けるか
- 規則正しい生活ができるか
- 猫を責任もって飼えるか
上記それぞれの詳細についてご説明していきます。
毎月猫にかかる費用を払えるか
猫を飼うと毎月費用が発生します。
基本的にかかる費用は、餌代とトイレ砂代です。
これ以外にも、おもちゃや爪とぎ用品などを考慮すると、ひと月で5,000円程度想定しておけば問題ありません。
また、急な病気やケガなどをした際に、通院費が発生する可能性もあります。
ペット保険のアニコム損保による「ペットにかける年間支出調査 2019」によると、病気やけがの治療費は年間で平均23,919円かかるとのことです。
上記のような費用を問題なく払えれば、一人暮らしの大学生でも猫を飼うことが十分可能です。
猫を飼うなら食事にこだわろう
猫を飼う場合、適切な食事を与えることが大切です。
キャットフードにはドライフードとウェットフードがありますが、1日の摂取カロリー内であればどちらを与えても問題ありません。
ドライフードとウェットフードで、それぞれ猫にも好みがあるので、猫が好む方を与えましょう。
猫の食事の頻度としては、1日4回~6回に分けることがおすすめです。
猫は一度に多くの量を食べるのではなく、少ない量をこまめに食べる傾向があります。
一人暮らしの大学生にとって、こまめに餌をあげることは難しいかもしれません。
その場合、スマホから遠隔で餌を与えられる「猫用自動給餌器」を使用したり、可能な限りこまめに分けたりして餌を与えましょう。
水をこまめに替えられるか
猫にとって水は体の6割~8割を占めます。
したがって、新鮮な水を与えることが重要です。
水は時間が経つと劣化していくので、毎日変える必要があります。
目安としては、1日2回水を変えるのがおすすめです。
一人暮らしの大学生は、サークルのイベントや、テスト期間、就職活動などで忙しくなり、水を変え忘れる可能性も高いです。
朝起きたときや、帰宅したタイミングなど水を変える習慣をつけて、忘れないようにしましょう。
ペット可の物件か
一人暮らしの大学生が猫を飼うには、ペット可の物件に住む必要があります。
都内でペット可の物件を探すと割高になる傾向にありますが、ペット化の物件自体は存在します。
ペット可の物件は、猫や犬の爪が傷つきにくい床になっていたり、ペットの感電防止のためコンセントが高めに付けられたりします。
また、物件の近くに動物病院が近くにあると便利です。
大学の近くや希望する立地内で、ペット可の物件を探すことは難しいかもしれませんが、ペット可の物件を探すことは必須です。
大家さんに猫を飼えるかどうか相談してみるのもよいでしょう。
猫がリラックスできる場所はあるか
猫がリラックスできる場所を設けることは大切です。
猫は生活に支障がでるような部屋だと、ストレスを感じます。
例えば、食事場所やトイレ、寝床に行きづらい間取りだと猫によって、ストレスになりがちです。
よく猫が同じ場所で寝ていることがあるように、猫が安心してリラックスできる場所を作ってあげましょう。
また、季節ごとにも猫のリラックスできる場所は異なります。
猫は汗をかくことができず、暑さに弱いので夏場は涼しい場所を好みます。
一人暮らしの大学生だと、家を留守にする際、エアコンをつけておくなどの工夫が必要です。
高さのある家具があるか
室内外の猫にとって、高さのある家具は以下のようなメリットがあります。
- 遊び場として登る
- 運動不足解消
- リラックスできる場所
猫は木に登って狩りを行う動物ですので、本能としてジャンプして高いところに登ります。
一人暮らしの大学生だと、ワンルームであることが多いので、狭い部屋で室内飼いをすると猫にストレスがかかります。
そこで、高さのある家具やキャットタワーがあると、運動不足解消になったり、リラックスできる場所になったりします。
一人暮らしの大学生で、猫を飼う場合は、棚やキャットタワーなどの高さのある家具を用意しましょう。
猫に壊されて困るものはないか
猫は好奇心旺盛なので、部屋にあるものにいたずらをする可能性が高いです。
また、生理現象として爪とぎを行います。
爪とぎは、しつけで治るものではないので、爪とぎされやすいようなものは置かないように気を付けましょう。
また、猫は棚やテーブルに置いてあるものを落とすことが多くあります。
これは飼い主に単なる好奇心で触ってしまったり、かまってほしかったりすることが原因です。
大学生においては、割れやすいコスメや、コップ、フィギュアなどは高いところに飾らないように気を付けましょう。
万が一の時にすぐ動物病院に行けるか
猫が急な病気にかかった場合、早めの通院が必要となります。
猫はストレスや高齢などの理由により、以下のような病気にかかりやすいです。
- 腎不全
- 膀胱炎
- 胃腸炎
- 心筋症
- 糖尿病
- 歯肉炎
猫が呼吸を苦しくしていたり、尿に血が混じっていたりといつもとは違う症状が出た場合、早めに動物病院を受診しなければなりません。
一人暮らしの大学生だと、近くに動物病院があれば便利ですが、そうでない場合は通院することも大変でしょう。
そういった万が一の時、すぐに病院に行けるかどうかも、検討しておくことがおすすめです。
規則正しい生活ができるか
猫は毎日決まった時間に食事をします。
したがって、飼い主も規則正しい生活を送る必要があります。
一人暮らしの大学生だと、バイトやサークルの飲み会などで帰宅時間が遅くなり、餌を与える時間が遅くなってしまうこともあるかもしれません。
しかし、食事の時間になると催促までしてくる猫も少なくないので、出来る限り毎日決まった時間に餌を与えましょう。
また、猫は飼い主の生活パターンに慣れる傾向があります。
餌を与える時間や寝る時間を覚えて、それに合わせて生活を順応させることが可能です。
なるべく規則正しい生活を送るようにして、猫にもストレスをかけないように、生活を充実させましょう。
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猫を責任もって飼えるか
猫を飼うことは生き物を飼うことになるので、責任が伴います。
猫が寿命を迎えるまで、責任を持って餌を与えたり、世話をしたりして預かることになります。
猫が他の人に危害を加えてしまったり、糞尿などにより迷惑をかけたりしてしまうかもしれません。
この場合も、飼い主の責任になるので、猫の行動にも注意を向けて生活する必要があります。
また、動物の飼い主の義務は法律でも定められており、猫が他人に危害を加えたり、逆に猫に危害を加えたりすると、もちろん法律で処罰されます。
大学生でも、一人暮らしという点では、猫に負担をかけやすいかもしれません。
猫を飼うときはそれなりの責任を持って飼いましょう。
一晩以上家を空けるのは猫が生活に慣れてから
一人暮らしの大学生で家を一晩留守にすることもあるでしょう。
しかし、猫を飼い始めたばかりという状況では、一晩以上家を留守にすることは避けなければなりません。
猫は住む環境が変わると、落ち着く場所を見つけて、生活リズムが整うまでストレスを感じます。
猫がその家での生活に慣れて、問題ないことが確認できてから、一晩以上家を空けるようにしましょう。
家を空ける場合も室温管理には気をつけよう
家を留守にする場合、室温管理に気を付けなければなりません。
猫は汗をかくことができないので、夏場は特に涼しい環境を用意してあげる必要があります。
冬場も暖房をつける必要があり、猫の種類によって寒さへの態勢は異なります。
以下のような猫については、ダブルコートやロングヘアの被毛によりある程度の寒さに対応可能です。
- ペルシャ
- メインクーン
- ノルウェーフォレストキャット
一人暮らしの大学生で、家を留守にする際は季節に合った温度で、エアコンを忘れずに入れるように気を付けましょう。
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猫を飼うために必要な費用
実際に猫を飼うためにかかる費用は初期費用や、毎月の餌代、緊急時の通院費など様々です。
ここでは猫を飼うために必要な費用について、以下の内容をご紹介します。
- 初期費用
- 毎月いくらかかる?
- 猫を飼いたいなら貯金するのがおすすめ
上記について、詳しくご説明していきます。
初期費用
猫を飼う際は初期費用が発生します。実際に初期費用がかかるものは以下の通りです。
- 餌や首輪、トイレなど備品購入
- 避妊治療代
- ワクチン代
上記を合計して3万円から5万円程度(猫自体の価格を除く)、予算を見積もっておけば十分です。
避妊治療代とワクチン代(健康診断込み)だけで約3万円程度はかかることが多いので、予算は多めに用意しておくことがおすすめです。
毎月いくらかかる?
猫を飼った際の年間の費用は以下の通りです。
- 治療費…23,919円
- フード、おやつ…49,713円
- トリミング料 …2,623円
- 日用品…12,118円
- 首輪やリード…2,354円
- 光熱費…15,183円
ペット保険のアニコム損保 ペットにかける年間支出調査 2019より
上記の合計を12で割ると8825円なので、毎月かかる費用は9,000円程度となります。
計算上は9,000円になりますが、急な通院が発生した場合、さらに費用が掛かるので注意が必要です。
猫を飼いたいなら貯金するのがおすすめ
一人暮らしの大学生で猫を飼いたい場合、ある程度の貯金をすることがおすすめです。
まず猫自体の価格は5万円程度~50万円と幅広いです。
猫種や年などによりますが、お気に入りの猫がいる場合はあらかじめチェックしておきましょう。
猫を飼った後も、初期費用が発生するほか、毎月の費用として9,000円程度の支出が発生します。
一般的な一人暮らしの大学生を想定すると、上記のような費用をまとめて負担するのは簡単ではないでしょう。
よって、大学生で猫を飼いたい場合、あらかじめ貯金しておくことがおすすめです。
猫を飼う準備・必要なモノは?
猫を初めて飼う際の、準備や必要なものは以下の通りです。
- キャットフードや水飲み食器
- 猫用トイレ
- 本棚やおもちゃ
- 爪研ぎ器
- 毛布などの寝具
- 猫用ケージやキャリーバッグ
それぞれの詳細についてご説明していきます。
キャットフードや水飲み食器
猫が食事をしたり、水を飲んだりするための食器は必須です。
猫用の食器は、以下の点を考慮して選びましょう。
- 食器の形状
- 食事をする際の安定性
- お手入れがしやすいか
食器の形状は餌の食べやすさに繋がります。
おしゃれな形を選びたい気持ちはわかりますが、食事がしづらい複雑な形状だと、猫にとってストレスです。
食器の深さや淵の形はなるべくシンプルなものにしましょう。
食器は食事をする際の安定性も重要です。底の形状によっては、猫が餌を食べる際にがたつきが出る可能性もあります。
食器を置く場所を考慮して、食器が安定しやすい底の形を選びましょう。
最後は、お手入れがしやすいかです。
猫が食事をした後は、毎回食器を洗浄する必要があります。
毎日洗うものなので、飼い主にとって洗いやすいものを選ぶことで、作業の負担を軽減できます。
上記これらの点を確認したうえで、猫用の食器を購入するのがおすすめです。
猫用トイレ
猫用のトイレを購入するうえで、以下の点を考慮するのがおすすめです。
- トイレの形状
- 猫砂の種類
- 設置場所との相性
猫用のトイレは壁のないオープンタイプや、ドーム型のトイレなど種類が豊富です。
それぞれ特徴があり、猫にとって使いやすいものでないと、トイレを使ってくれない可能性もあります。
例えば、壁のないオープンタイプは、比較的安価でお手入れがしやすく、猫にとっても使いやすいです。
一方、ドーム型のような、周りが覆われているタイプであれば、猫砂が飛び散りづらく、臭いも広がりづらい特徴があります。
ただ、お手入れはしづらいデメリットもあります。
猫砂も種類によって、臭いの吸収率や、猫砂の飛び散りやすさが異なります。
トイレの形状に合ったものを選ぶのがおすすめです。
設置場所との相性については、トイレの大きさや猫がトイレに入りやすいかどうかを考慮して決めましょう。
本棚やおもちゃ
本棚やおもちゃは猫をリラックスさせる効果があります。
猫は本能で高い場所に登るので、背の高い本棚や、キャットタワーを設置するのがおすすめです。
リラックスできる場所が増えるほか、運動不足解消の効果もあります。また、猫は好奇心旺盛なので、おもちゃでよく遊びます。
例えば、猫じゃらしやレーザーポインターなどは飼い主と共に遊ぶことができるので人気です。
また、猫は狭いところが好きな傾向があります。
よって、トンネルのようなおもちゃがあると、お気に入りの場所も増えるのでおすすめです。
爪研ぎ器
猫は爪研ぎを行う修正があります。
爪研ぎ器がないと、壁や床などが傷だらけになってしまう可能性が高いです。
一人暮らしの大学生であれば、賃貸の壁や柱が傷だらけになり、修繕費用がかさむこともあるので、注意が必要です。
爪研ぎ器には、安価で購入できる紙や段ボールタイプと、ゴミが出にくい麻縄、綿縄タイプ、丈夫な木材タイプがあります。
それぞれの特徴を考慮して、適切なものを選びましょう。
一部屋に最低ひとつは、爪研ぎ器を置くことがおすすめです。
毛布などの寝具
猫は基本的に、冬場の寒さに弱い傾向があります。
そこで、毛布などの寝具を設置することで猫が寒さをしのげたり、リラックスできる場所になったりします。
猫は狭いところが好きなので、毛布にもぐってトンネル代わりになるメリットもあります。
猫を飼う際は、猫用に毛布などの寝具を1枚準備してあげましょう。
猫用ケージやキャリーバッグ
猫用のケージやキャリーバッグは、様々な場面で役立ちます。
まず猫用ケージは部屋に設置することで、来客があった際や、引っ越した際などに便利です。
また、猫がケージに慣れておくことで動物病院やペットホテルに預けられた際に、猫はストレスを感じにくくなります。
キャリーバッグは、動物病院への通院時や猫と出かける際に必要です。
急な通院時にはキャリーバッグがないと不便なので、猫を飼う際は用意するようにしましょう。
猫を飼う前は必ず家族に相談しよう
一人暮らしの大学生は、猫を飼う前に家族に相談することは重要です。
生き物を預かることには、責任が伴います。
よって、猫を飼うことに対して、事前に家族に承諾してもらうのがおすすめです。
家族に猫を飼うことを相談しておくことで、自分が忙しい時期に、猫の面倒をみてくれるかもしれません。
また、家族だけでなく友人にも伝えておくことで、猫をかわいがってくれたり、時には面倒をみてくれたりすることもあるでしょう。
大学卒業後のことも考えよう
一人暮らしの大学生で、猫を飼う上で大学卒業後のことを考えておく必要があります。
大学卒業後に就職先企業の近くに引っ越す可能性もあり、その場合はペット可の物件を再度探すことになります。
さらに、社会人になり仕事で忙しくなったことで、猫の餌やりやトイレ掃除などの世話がいままで通りできなくなるかもしれません。
そうなってしまった場合、猫にストレスを与えてしまう可能性が高くなります。
一人暮らしの大学生は猫を飼う前に、卒業後も責任を持って猫のお世話ができるかどうかも考えておきましょう。
【まとめ】一人暮らし大学生でも猫は飼える!責任をもとう
今回は一人暮らしの大学生が、猫を飼うときに気をつけるべき10のことをご紹介しました。
一人暮らしの大学生で猫と一緒に暮らす事にあこがれを持つ人も多いでしょう。
しかし、猫を飼うことは、しっかりと世話を行ってあげる責任が伴います。
今回ご紹介した経済的な面や、自分の生活面を踏まえた上で、猫を飼うことができるかを検討してみてください。