無事に希望する会社からの内定を勝ち取り、就活が落ち着くと、内定者懇親会という会社の行事が開催されます。
内定者懇親会とは、主に内定者同士や企業の社員の方々との交流を目的とした行事のことを指します。
内容は、企業によっても異なりますが、学生側からするとどのような服装や髪型で出席するのが望ましいのか悩む人も少なくないでしょう。
そこで、この記事では内定者懇親会に適した髪色について解説していきます。
これから出席する予定があるという人はぜひ参考にしてみてください。
内定者懇親会の髪色は「黒」もしくは「地毛に近い色」がベター
内定懇親会に出席する際には、たとえ入社前の学生の期間であったとしても、最低限のマナーを守って身だしなみを整えておく必要があります。
初めて会う会社の先輩や役員の方であれば、特に外見は第一印象に大きく影響します。
そのため、男性女性関係なく、清潔感のある黒髪で出席するのが望ましいでしょう。
または、落ち着いたブラウンくらいであれば問題ないとする企業もあるかもしれません。
このような場では、特異な髪色で目立とうとするのではなく、いかに社会人としてマナーを意識して身だしなみに気を遣えるかが非常に重要です。
内定者懇親会の髪色は業界によっても異なる
企業の業種や職種によっても、多少許容範囲が変わってきます。
もちろん、どのような業種・職種でも黒髪であれば問題ありません。
とはいえ、就活中と全く変わらない髪色・髪型ではなく、少し自分らしさを演出できる髪型にするのも良いでしょう。
自身の出席する業界や業種によっても、多少許容範囲は異なるため、業界別に解説していきます。
銀行などお堅い業界は「黒」
銀行などの金融業界であれば、かっちりした清潔感のある印象が重要であるため、黒髪で出席するのが望ましいです。
入職後もお客様を相手にした、お金を取り扱う信用第一の業種であるため、企業のイメージを損ねない身だしなみが大切です。
内定者懇親会においても現場で実際に働いている先輩方や役員の方も出席し、内定者を見ているわけですから、極力染色をしていない黒髪の状態での出席がおすすめです。
アパレル・ファッション系ならカラーのボーダーがやや緩め
アパレル業界の内定者懇親会の場合でも、特段派手な髪型は避けるのがベターです。
アパレル業界に興味がある学生であれば、普段からファッションに合わせて染色を行っている場合が多いでしょう。
企業側からも、身だしなみを整えて出席くださいという程度で、それほど厳しい制限は設けられていないかもしれません。
とはいえ、内定者懇親会は会社やホテルの一室などを設けて行われる立派な行事です。
お客様の前に立って接客を行う際には、お洒落だと目を引く髪色でも問題ない場合もありますが、会社の行事の際には会社のイメージや開催場所に合わせて出席するのが社会人の良識ある行動であるといえます。
自身では問題ないと思っていても、判断するのは周りの将来の上司や先輩です。
そのため、社会人としての常識や自覚があるように見られるかは、最初のイメージを決めてしまうため非常に重要です。
あくまで、ビジネスの場にふさわしいかを判断基準として、考えるようにしましょう。
内定者懇親会でNGの髪色・ヘアスタイル
時期的にはまだ学生かもしれませんが、まもなく社会人になるにあたって、内定者懇親会は社会人としてのマナーを身につける場だと理解して気を引き締めて出席する必要があります。
その際には、髪色だけでなく、ヘアスタイルにも気を遣う必要があります。
髪色は問題なくても、整えられていなければ、残念な印象を与えてしまいます。
そこで、避けるべき髪色やヘアスタイルについて解説していきます。
「メッシュ」「グラデーション」
就活中は、黒髪にする就活生がほとんどですが、就活が終わると髪色を明るくする人も多いですよね。
確かに、髪色が明るくなるだけで、ファッションに合わせやすかったり、雰囲気が華やかになったりするかもしれません。
しかし、内定者懇親会は自身の好みを最大限表現する場ではありません。
もちろん、普段はメッシュやグラデーションなど好きな髪型で過ごすのは自由ですが、会社の行事となると、自身の行動や表現が会社のイメージにも及ぶことを考えなければなりません。
ある程度の自分らしさの演出は素晴らしいことですが、あまりにも目立つような髪色やへアルタイルだと、身だしなみの域を超えてしまいます。
そのため、内定者懇親会とはどのような場で、内定者に求められていることは何かを考えて常識の範囲内での行動を心がけましょう。
長髪
もちろん、長髪自体には問題はありません。
ただ、内定者懇親会に出席するにあたって、清潔感のあるヘアスタイルを心がけましょう。
正面から見た時に、表情がわかる程度に前髪は整えたり、前に垂れて邪魔にならないように後ろ髪はまとめておくなどの工夫が必要です。
うまく髪がまとまっていなかったり、表情が見えにくかったりすると、「普段から身だしなみに気を遣わない人なのかな」「だらしない人なのかな」と思われてしまいます。
ヘアスタイル一つで印象を変えてしまうため、特に注意が必要です。
まとめる際にも、カラーのヘアピンやゴムを使用するのではなく、黒やブラウンなど髪の色に馴染むアイテムを使用するのが好ましいでしょう。
プリン
髪の毛のプリン状態とは、明るい色に染色してからしばらく時間が経った際に、生え際の地毛の色と染色した部分の色がはっきりとわかる状態のことをいいます。
プリンの状態は根本の髪の毛の色味のことであるため、たとえ短髪でも、綺麗に毛先の髪の毛をまとめていても、周囲の人は気になるものです。
そのため、身だしなみを整えて出席することを考えると相応しくないヘアスタイルであるといえます。
本来、「身だしなみを整える」とは、相手に不快感を与えないことが基本です。
特に、それほど明るくない茶色であっても、外に出て日を浴びた時にわかりやすかったり、そもそも周りから見ると顕著にわかる場合もあります。
そのため自身で確認してこれくらいなら大丈夫か、と判断するのではなく、前回の染色から数ヶ月経っているようであれば、髪色を染めに行くのが無難でしょう。
派手なもの
就活を終えた学生ですから、非常に派手で目立つような髪型をしている学生は少ないかもしれませんが、派手な髪型はもちろん控えるべきです。
金髪や、華やかなカラーの髪色は、企業のイメージも損ねることになりかねません。
さらに、髪の毛の長い女性は特に髪の毛をまとめる必要があるからといって、華やかなクリップやヘアピン・ヘアゴムを用いてしまっては本末転倒です。
ビジネスシーンでのまとめ髪に合う、落ち着いた色味のヘアピンやヘアゴムを選びましょう。
男性女性関係なく、ボリュームがありすぎるヘアスタイルもビジネスシーンでは浮いてしまう傾向にあります。
いずれにしても清潔感が最重要であるため、会社に出社できるようなスタイリングを心がけましょう。
黒染めスプレーの使用
就活中は黒髪にしている学生が多いですが、綺麗な黒に染まりきれていない場合や、急遽黒髪にしなければならない場合などには、よく黒染めスプレーが使用されます。
ドラッグストアやネットなどでも簡単に手に入り、通常のヘアスプレー同様髪の毛に吹きかけるだけですぐに髪色が真っ黒に染められるというものです。
加えて、スプレーを落とす際にもシャンプーで落とせるため1本持っておくと便利なアイテムです。
しかし、黒染めスプレーは髪色が真っ黒になるため、黒染めスプレーをしている学生は見ただけでわかる場合があります。
もちろん生え際だけや、わずかな細かい箇所に使用しているだけの場合には気づきにくいですが、全体的に明るくしていた髪色をスプレーで黒くするとなると、表面がツルッとした質感になるため違和感があるのです。
もちろん、明るい髪色のままで出席するよりは黒染めスプレーをして出席した方が良いかもしれませんが、会社側からするとあまり良い印象は持たないため避けた方が無難です。
どうしても、黒染めスプレーを使用しなければならない際には、スプレーが服に付着しないように、袋やカバーを肩からかけて、スプレー使用後にスーツを着用するのをおすすめします。
スーツにスプレーが付着してしまっては、それこそ意味がないため、慎重に使用する必要があります。
内定者懇親会では髪色だけではなく髪型も重要
内定者懇親会に出席する際には、就活を終えて緊張感から解き放たれたからか、内定が決まっているのだから少しは自由な服装や髪型で良いのではと気が緩むことがあるかもしれません。
しかし、内定者懇親会では、想像以上に上司や先輩などは内定者のことを見ています。
就活中のイメージと違った、なんて残念な印象を抱かれないように、最低限のマナーを守った身だしなみで出席する必要があるでしょう。
男性の場合
改めて、内定者懇親会に出席する際には、社会人の常識の範囲内かという点と清潔感があるかという点に注意しましょう。
将来の同期と新しい環境に高ぶる感情を抑えて、ビジネスシーンであることを忘れてはなりません。
男性の髪型で気をつけるべきは、以下の点です。
- 耳にかからないほどの短髪
- 落ち着いた髪色
- 適量な整髪料でのセット
男性に関しては、前髪が顔にかからず襟足が長くないすっきりとした髪型が好ましいです。
特に耳にかからない長さだと、非常に清潔感があって好感が持てます。
髪色については、茶髪で問題ないとされる企業もありますが、本当に茶色で問題ないのかと心配するようであれば黒に染めておいた方が無難です。
さらには、朝起きたままのヘアスタイルではなく、整髪料を使用して適度にまとめたりして清潔感のある演出をすることも重要です。
これから入社するという学生であれば、上司や先輩に顔を覚えてもらう必要もあるため、表情が見えづらい目の上ギリギリの前髪やおしゃれ目的のボリュームあるパーマなども避けた方が良いでしょう。
会社の様々な年齢層の先輩社員から役員の方までが出席する場であることをわきまえて、スーツを着用するにふさわしい髪型で出席する必要があります。
女性の場合
女性の場合は、様々なヘアスタイルがあるため悩んでしまう方も多いでしょう。
清潔感があるかを基準に、内定者懇親会に出席するためにふさわしい髪型を紹介していきます。
- 落ち着いた髪色
- 華やかすぎないパーマ
- ハーフアップやポニーテール
- 落ち着いた色味のヘアゴムやヘアピンの使用
- 髪をまとめるための整髪料の使用
男性同様、内定者懇親会では先輩社員や役員の方とも交流するため、自分を覚えてもらう必要があります。
そのため、表情がわかりやすい短めの前髪や額を出したスタイルが適切です。
耳にかからないようにまとめた髪や清潔感のある印象になるハーフアップもおすすめです。
特に、耳にかかるとそれだけで野暮ったい印象になるため、この点を注意するだけでも明るい印象になります。
結んだ際に、フェイスラインの短い毛や耳の後ろの毛をヘアピンで留めておくだけでも、髪の毛がバラついて落ちてくるのを防げるため、1日中安心して過ごせますよ。
ボブやショートカットの場合でも、整髪料で表面を綺麗に整えて、耳にかけておくだけでも涼しい印象になり好感を持たれるためおすすめです。
普段ではラフなヘアスタイルや若干目にかかるような前髪にしているという場合も、内定者懇親会はビジネスの場であり、社会人になるための基礎を学ぶ場だとわきまえて出席しましょう。
内定者懇親会では落ち着いた髪色で好印象を残そう!
この記事では、内定者懇親会に出席する際の髪色や髪型について解説しました。
内定者懇親会が開催されるタイミングは、まだ学生であることから、そこまで考える必要があるかと思う方もいるかもしれませんが、考えすぎて損することはありません。
社会で働くうえでは、自身の行動に対して自ら考え、責任を持つことが重要です。
会社に入社すると、属している間は一個人ではなく、その会社の人間として扱われます。
そのため、自身の行動がその会社の人間としてふさわしいかは常に考えていく必要があります。
就活も落ち着き、やっと緊張から解き放たれて気分も高揚してしまうかもしれませんが、内定者懇親会はこれからの社会人生活の大切な一歩目です。
そのため、これからの会社での成長が楽しみだと安心してもらえるような身だしなみ・雰囲気作りを心がけましょう。