就職活動をおこなっていると、「ほかの友人は内定をもらえているのに、自分だけが内定をもらえない…」といった状況に陥り、焦る人は多いのではないでしょうか?
次々と内定が決まり始める6月ごろや何社も受けているのになかなか決まらないといった人は、何かしらの原因があると考えられます。
内定をもらえない原因には、自分が気付いていないものもありますし、考えや見立てが甘いといったものもあります。
そこで今回は内定がもらえない人の共通点や対策方法についてご紹介します。
「内定をもらえなくて焦っている」「内定をもらえない原因がまったくわからない」と悩む就活生はぜひ参考にしてみてくださいね。
内定をもらえない人の15個の共通点
先にも述べたように、内定をもらえない人には就活生自身に何かしらの原因があると考えられます。
そこでここでは、内定をもらえない人の共通点についてご紹介します。
「どうして内定がもらえないのかわからない…」といった方は参考にしてみてください。
内定をもらえない人の15個の共通点
- 就活の軸が定まっていない
- 企業研究・業界研究ができていない
- 大手や有名企業ばかり受けすぎている
- たくさんの企業を受けすぎるもしくは少なすぎる
- 企業側が就活生の働いている姿をイメージできない
- 書類に不備がある
- 自己分析が甘い
- 基本的なビジネスマナーができていない
- 身だしなみが乱れている
- 的外れなた答えをしている
- 表情やリアクションが薄い
- 話し方が下手
- 熱意や将来のビジョンが伝わってない
- 話が長いもしくは短すぎる
- 自分にマッチしていない企業を受けている
➀就活の軸が定まっていない
内定がもらえない理由のひとつには、そもそも就活の軸が定まっていないことが考えられます。
「周囲の人が受けているからなんとなく」「人気だし、有名企業だからとりあえず受けている」「タイミングがあったから」といった理由で企業エントリーしていませんか?
就活の軸が定まっていないうちから企業にエントリーしていると、書類でも面接でも志望動機に熱意やモチベーションの高さが伝わりません。
実際に企業側から「あなたの就活の軸は何ですか?」と聞かれる場面もあります。
具体的に、就活の軸とされるものには以下のものが挙げられます。
就活の軸の例
- 成長できる職場である(ベンチャーや中小企業に多い)
- グローバルな事業展開
- ワークライフバランスを重視している
- 発展している業界である
- 給与が高い
- 大学で学んできた知識やスキルを活かせる
就活の軸は企業選びの基準にもなるので、入社後のミスマッチを防ぐためにも必ずしっかりと準備しておきましょう。
②企業研究・業界研究ができていない
企業研究や業界研究ができていないと、どうしても内定獲得にはつながりにくいでしょう。
たとえ同じ業界であっても、取り扱っているサービスや商品、業務内容や社風は企業によって大きく異なります。
企業・業界研究をおろそかにしてしまうと、面接や書類で企業が求める人材とは異なった主張をしてしまったり、「あまり自社のことについて理解していないのでは?」と捉えられるおそれがあります。
とくに選考が進めば進むほど、企業側も徐々に業界や企業についての深い質問をしてくる可能性が高いので、志望度の高さをアピールするためにも早めに準備しておきましょう。
企業のホームページを見るのはもちろんですが、時間に余裕のある方はインターンなどに参加すればより企業や業界への理解が深まるのでおすすめです。
③大手や有名企業ばかり受けている
大手や有名企業、学生から人気の業界はどうしても憧れてしまいますが、その分、競争率や倍率が高いので内定獲得は難しいでしょう。
確かに大企業であれば、「給与や待遇面が安定している」「大手に内定したという事実が誇らしい」「長く働ける」といったメリットがあります。
しかし希望企業でなければいけない理由が明確でなければ、企業の採用担当者は就活生を取りたいとは感じません。
大手企業を否定するわけではありませんが、中小企業やベンチャー企業であっても優良企業はたくさんあります。
「自分がどんな働き方をしたいのか」「経営者の価値観が自分に合っているか」を考え、広い視野を持って企業を選ぶことが大事です。
④たくさんの企業を受けすぎている
就職活動は広い視野を持って動くことが大事ですが、あまりにも手当たり次第に企業を受けすぎるのはおすすめできません。
とくに業界もコロコロと変えてしまうとその分、それぞれ対策を練らなければいけないので大変ですし、かえって浅くなってしまうおそれもあります。
たとえ優秀な就活生であっても、志望動機が薄くなってしまうと「もしかしてほかの企業に流れてしまうのでは?」「すぐに辞められてしまうのでは?」と思われる可能性もあるので、せめて業界や職種あたりは絞っておきましょう。
また、内定が決まらない人には受けすぎている人のほかに、逆にエントリーする企業数が少ないといった可能性もあります。
たしかに企業を絞って就活をするのはいいことですが、あまりにも応募する企業が少ないと落ちてしまった時にすぐに対応できないといったリスクがあるので要注意です。
理系学生など研究に忙しく、就活にあまり時間をさけられない人にありがちなので、少なくとも20社程度は受けておくといいでしょう。
⑤企業側が就活生の働く姿をイメージできない
「能力や知識は充分だけれど、イマイチ自社で働くイメージができない」といった理由で内定を出さない企業も少なくありません。
もちろんスキルが分かりやすい数字で表されることはありませんし、採用担当者の感覚や実際に働いている人のタイプなどで判断していることがほとんどです。
働いているイメージが想像できない理由のひとつには、「学生気分が抜けていない」「社風が合っていない」ものが挙げられます。
就活生として活動している間は厳密にいうと学生ではありますが、社会人として働くモチベーションが高いことや入社後に何をしたいかをアピールできるようにしておきましょう。
⑥書類に不備がある
内定がもらえない人の共通点には、エントリーシートや履歴書などの書類に不備がある可能性が高いです。
よくあるケースとしては、「就活マニュアルやサイトなどの書き写し」「文章の使い回し」「書類の字が雑」「書き損じがある」などです。
そもそも応募書類というものは「自分は企業に対して強い入社希望がある」「自分とはこんな人です」とアピールするためのものなので、雑に書いてしまうと「注意力が足りない」「モチベーションが低い」といた印象を与えられます。
「同じ業界なんだから一緒でいいだろう」と考える人もいるでしょうが、同じ業界でも大企業とベンチャー、中小企業によっても強みは異なります。
字の美しさは人それぞれですが、自身がない方でもできるだけ丁寧に書くように意識しましょう。
誤字や脱字、記載漏れがないかどうかなども重要なので、何度かチェックをするのもおすすめです。
⑦自己分析が甘い
就活が成功するかどうかは、自己分析がきちんとできているかどうかで大きく変わってきます。
自己分析が甘いと、自分に合った業界や企業が見つけられなくなり、入社後のミスマッチや自分の強みを効果的に伝えられないといったリスクにもつながります。
とくに「やりたいことが分からない」「自分には何が向いているのかわからない」「将来なりたい人物像がイメージできない」方は自己分析が足りない可能性がありますよ。
企業側は、選考のなかで就活生の人間性や長所が自社に合っているかどうかで内定を出すかを決めています。
自己分析を深めれば深めるほど、自己PRでも説得力を持たせられるのでなるべくたくさんの時間をかけて取り組むようにしてください。
結局自己分析ってどうやるの?上手く自己分析をして就活を楽にしよう
⑧基本的なビジネスマナーができていない
社会人としての言葉遣いやビジネスマナーができていないと、どうしても「常識がない」「働いているイメージがわかない」と思われて落とされます。
「そんな細かいところまで見ているの?」「自分はきちんとやっているつもりだ」と考える就活生もいますが、意外と抜けている可能性もあるので要注意です。
とくに敬語の使い方は間違えやすいものなので、気を付けるようにしましょう。
間違えやすい敬語
- 二重経度…「~させていただきます」など
- 了解です→「承知しました」「かしこまりました」が正しい
- 大丈夫です→「問題ありませんが正しい」
- 〇〇みたいな~…「〇〇のような」
営業職希望であれば取引先や顧客を訪問する機会があり、実務経験に影響してきます。
つい小さいことだと軽視しやすい部分ではありますが、最低限のマナーや言葉遣いについては今一度見直してみてください。
⑨身だしなみが乱れている
寝ぐせやシワだらけのシャツといった身だしなみが乱れていると、ずぼらな印象を与えてしまうので就活では不利になってしまいます。
身だしなみは社会人にとって第一印象を左右させる、重要なポイントです。
大学や遊びに行くときなどはめいいっぱいおしゃれをしてもいいですが、就活ではオシャレは基本的に必要ありません。
身だしなみで一番重要なのは、「清潔感」です。
「靴下やストッキングが破れていないか」「寝ぐせは直しているか」「スーツやシャツには汚れやシワがないか」などを必ず面接前にチェックするようにしましょう。
また、就活は夏に本選考をおこなう企業も多いので、においのエチケットも必須です。
制汗剤などを持ち歩いたり、面接直前にお手洗いなどで済ませておくと安心ですね。
とくに、いくつかの企業を1日で受けるときは何かと抜け落ちやすいポイントなので注意してください。
⑩的外れな答えをしている
採用担当者からの質問の意図とはかけ離れた回答をすれば、「仕事でも指示した内容が伝わらないのでは?」と思われてしまいます。
面接では以下の質問がされやすいため、事前に頭の中で用意しておくことをおすすめします。
面接でよくされやすい質問
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
- 自分の強みor弱み
- 入社後にやってみたいこと
- これまで苦労したエピソード
- 苦手な人のタイプ
- 仕事観について
上記の質問内容に対する回答を文章にしてから覚えるのがおすすめですが、あまりにも暗記しているような印象を与えてしまうと不自然になってしまいます。
緊張で部分的に忘れてしまう可能性も踏まえ、キーワードのみ頭に入れておくのがいいでしょう。
企業側は、「就活生が何をモチベーションにしているのか」などの就活生自身の人となりを判断するために質問をしています。
ときには見当もつかないよな意外性のある質問をされることもあるでしょうが、すぐに応える必要はありません。
焦って的外れな回答をするのであれば、「少し時間をください」と待ってもらってから落ち着いて答えるのが賢明です。
⑪表情やリアクションが薄い
面接などで緊張してしまうのは致し方ないことですが、「無表情」「声が小さい」「リアクションが薄い」といった態度が目立つと、採用担当者にはマイナスに移ってしまいます。
どれだけ綿密な準備を重ねても、本番で自信のない印象を与えてしまうともったいないですよね。
とくに営業関連や接客の必要な企業であれば、「お客様や顧客にもマイナスな印象を与える」と思われてしまうので、まずは背筋を伸ばし声をはるところから意識してみましょう。
またオンラインでの面接の場合、より表情や仕草が見えにくくなるので第三者からアドバイスをもらうのも有効です。
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⑫話し方が下手
話すのが得意でないと、「コミュニケーション能力に問題があるのでは?」と捉えられるので注意が必要です。
たとえば、話始める前や考えている時に「えー」「あのー」などといった言葉を多用してしまう癖がある人は気をつけましょう。
ほかにも、普段から話すスピードが早めの人は就活の面接のときは緊張も相まってより早くなる可能性があるので、ゆっくり話すように心がけてください。
「自分がどんな話し方の癖があるのかがわからない」といった方は、就活エージェントやキャリアカウンセラーに模擬面接をしてもらうのもおすすめです。
⑬熱意や将来のビジョンが伝わってない
希望企業に対して、「どうしても御社で働きたいと思っている!」といった熱意や将来のビジョンが伝わっていないと、やはり内定獲得にはつながりません。
企業を選ぶ際は必ず就活の軸があり、「社会人になったらこんな仕事がしてみたい」「希望企業の〇〇な部分に惹かれた」など理由があるはずです。
将来のビジョンがないと、「すぐに辞められてしまうのでは?」「最低限のパフォーマンスしかしないのでは」「向上心がないのでは?」とマイナスイメージにつながることもあります。
採用担当者は、仕事への価値観や熱量、志望度の高さについて知りたいと思っているので、「入社したら〇〇のスキルを磨きたい」などできるだけ具体的に話すことで説得力も増します。
⑭話が長いもしくは短すぎる
面接は基本的に自分のことを話すものですが、あまりにも話す時間が長すぎたり短すぎたりと極端なのは考えものです。
一般的には自己紹介だと30秒程度、志望動機や自己PRは1~2分あたりが望ましいとされています。
どうしても「たくさん伝えたい!」といろいろな要素を盛り込んでしまいがちですが、長すぎる話はかえって採用担当者が「何を伝えたいのだろう?」と要領を得ず不安になる原因になってしまいます。
話が長い人は、結論を先に言うことや事前準備の際に時間を図っておくと安心です。
また、話が短い人は質問に対して1フレーズで答えるのではなく、理由やきっかけなどを付けたすイメージを持つといいでしょう。
⑮自分にマッチしていない企業を受けている
自分が通っている大学や人気の業界だからと、自分にマッチしていない企業を受けていると内定は出にくいでしょう。
もちろん自分が学んできた知識を活かしたい理由で企業を受ける就活生は多いですが、本当はそこまで興味がないのに受けてしまうと入社後に後悔してしまうおそれがあります。
また、「自分にマッチしていない=企業・業界研究ができていない」こともあるので、企業側にも熱意が低いことが伝わってしまいます。
いくら口コミが良かったり、優良企業とされているところでも最終的には自分の性格が社風と合っているかどうかが重要です。
周囲に流されることのないよう、自分に合った企業を探してみてください。
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内定が出始めるのはいつから?
そもそも企業の内定がで始めるのはいつ頃が多いのでしょうか?
ひとつの基準としては、「ゴールデンウィーク前後」が挙げられます。
年によっても変わりますがゴールデンウイークあたりにはおおよそ就活生の半数近くが内定を持っているといわれています。
また就活ルールとして6月から本選考が始まることから、6月から7月にかけて約8割程度の就活生が内定を持っている状況になります。
しかし、目指している業界や業種、企業によって選考時期自体変わってくるので、そこまで焦る必要はありません。
企業の中には夏・秋採用といって、内定が出始めるタイミングから募集をかける企業も!
ただし秋ごろの就活生のなかには、公務員から民間企業に切り替えた優秀な就活生もいるので、競争率や倍率が高くなる可能性もあるため注意が必要です。
内定をもらうためにできる対策10つ
内定をもらうためにできる対策10つ
- 就職エージェントに登録する
- 自己分析・企業研究を徹底する
- 企業ごとに書類をかき分ける
- 話す練習をおこなう
- 面接対策をする
- 就活の軸を明確にする
- インターンやOB・OG訪問に参加する
- 面接の様子を録画する
- 見た目の印象から変えてみる
- 業界の動向をチェックする
➀就職エージェントに登録する
内定が出なくて悩んでいる就活生は、就活エージェントをつけるのがおすすめです。
就活エージェントは業界などに特化したエージェントがつき、企業の紹介や書類添削、面接対策などをおこなってくれるサービスです。
「ひとつも内定が決まらない」「いつも面接で落とされる」といった原因がまったくわからない時は一度、客観的なアドバイスをもらうと一気に解決することもあります。
さらに自分では、見つけられなかった非公開求人や優良企業なども就活エージェントから紹介してくれるのでおすすめです。
とくに新卒の就活生向けの就活エージェントは基本的に無料のものがほとんどなので、ぜひ利用してみてください。
②自己分析・企業研究を徹底する
内定が一つも決まらないという方は、もう一度自己分析や企業研究をやり直してみてください。
「今更やったところで何も変わらないのでは?」と思うかもしれませんが、選考を経験してきたからこそより深い分析ができることもあります。
また自分の強みに関してはひとつだけだと、企業によってはマッチングしないケースもあるので受ける企業が求める人物像に合わせていくつか用意しておくことも大事です。
ほかにも企業選びの軸がブレているといたづらに受けることになるので、「自分が企業を選ぶ時の基準」「自分の理想の働き方」と理由について考えると方向性も見えてくるはずです。
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③企業ごとに書類をかき分ける
どれだけ忙しかったり、業界が同じであっても企業ごとに書類をかき分けるようにしましょう。
たとえ同じ業種・業界であっても、企業によってサービス内容や誰を対象としたものなのかは異なります。
使い回しをしてしまう方もいるでしょうが、企業側は案外気づくパターンが多いですよ。
それぞれの企業の社風や特徴を必ず事前に把握し、受ける企業に合わせて自分が企業にマッチした人物であることをアピールしましょう。
④話す練習をおこなう
話すのが得意でない人や話自体が長かったり短すぎる人は、話す練習をおこなうのがおすすめです。
話す練習をする際はまず、質問に対してどんな答えをするのかを事前に用意しておくと本番でも焦らなくなります。
よく質問されるものについては、以下のものが挙げられるため要点だけでもおさえておきましょう。
面接でよく聞かれる質問
- 自分の長所・短所
- 自己PR
- 周囲からどんな人だと言われるか
- 苦手な人や尊敬する人
- 座右の銘について
- あなたを〇〇に例えると?
- 企業選びの軸・就活の軸
- これまで苦労したことやつらかったことをどう乗り越えてきたか
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
- 最近のニュースで気になること
すべての質問に対して完璧に用意するとなるとかなり大変ですが、業界や企業によって出されやすい質問などもあります。
過去に出された質問などを先輩に聞いて、あらかじめ対策しておくのもおすすめです。
また、自分が気付かない話し方の癖などに気づかないケースもあるので、第三者や友人などに聞いてみるのもいいでしょう。
⑤面接対策をする
内定獲得には面接対策を徹底的におこなうのが重要です。
面接では基本的に採用担当者が就活生に対して質問をするスタイルですが、なかには採用担当者が就活生に「何か質問はありますか?」と聞かれる逆質問をするケースもあります。
逆質問をおこなう企業の目的としては、「自社への志望度を確かめる」「コミュニケーション能力を測る」「質問力があるかどうか」などが挙げられます。
逆質問で採用担当者に注目されるためにも、どんな質問をするかどうかは事前に用意しておくといいでしょう。
具体的には以下の質問をしておくと、より企業への理解が深まるので参考にしてみてください。
逆質問の例
- 御社の強みと弱み
- 企業で働く上でどんな能力やスキルが必要か
- どのような人(性格や年齢層)が働いているか
- 入社までにやっておくといいこと
- 採用担当者が企業に入社した決め手
- どんな人が評価されるか
- 詳しい仕事内容、配属先について
また面接対策をする場合は、とにかく場数を踏むことも大事です。
いろいろな企業を受けることで慣れていくのもひとつですが、キャリアセンターや就活イベントで本番に限りなく近い状態で何度も練習をするのも有効です。
面接を繰り返すことで緊張にも慣れますし、想定外の質問をされたときの臨機応変な対応力なども身につきます。
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⑥就活の軸を明確にする
「なかなか内定が決まらない」と悩む方は、就活の軸をあらためて明確に定めてみるといいでしょう。
先にも述べたように、「周囲が受けているから」「人気業界だからなんとなく」といった理由で就活を進めてしまうと企業にも熱意が伝わりません。
「自分が何を基準に企業を選んでいるのかわからない」のであれば、これまでエントリーした業界や企業を振り返ってみてください。
仕事内容や社風、給料の高さ、自分の理想のキャリアプランなど、何を大事にして企業選びをおこなうかどうかは人それぞれです。
「自分がどんなことに興味・関心を持っているのか」「会社に対して何を求めるのか」が見えだすと、就活へのモチベーションアップにもつながります。
もし興味のある分野から企業を選ぶのなら、以下の要素をチェックしてみると進めやすいですよ。
企業選びの際に見ておくべきポイント
- 直近3年以内の利益の推移や発展状況
- 主力商品やサービス内容
- 誰をターゲットにしているか(BtoB・BtoC・国内外・年齢層など)
- 代表的な広告
- 企業ならではの強み
⑦インターンやOB・OG訪問に参加する
自分が働いているイメージができないといった方は就活でも決まりにくいので、インターンやOB・OG訪問に参加するのがおすすめです。
実際に働いてみたり、働いている人からリアルな内情を聞くことでより仕事に対するイメージが明確になります。
気になる企業や業界があるのならとくに、社風を知るためや入社後のミスマッチを防ぐためにも積極的に参加するといいでしょう。
さらに面接時でもインターンやOB・OG訪問でのエピソードは使えます。
「実務経験を積んだことで〇〇の部分にやりがいを感じた」「先輩の価値観に共感できた」などを伝えられれば、より志望度の高さや仕事に対する熱意などがアピールできるでしょう。
⑧面接の様子を録画する
面接でいつも落とされてしまう方は、自分の面接の様子を録画して客観的な目でチェックしてみるといいでしょう。
「自分の面接を確認するのは恥ずかしい…」と思う方も多いでしょうが、改善すべきところを自覚するには録画をチェックする方法が一番なのです。
本番を撮影することはできませんが、面接練習や自室の中であればできるので手軽なのもメリットです。
自分ではきちんと話しているつもりでも話のテンポが良くなかったり、話している時の態度に癖などがついている可能性もありますからね。
「自分が人からどう見られているのか」を確かめ、次回の面接に備えるためにも面接のチェックは大事です。
就活の面接で落ちる理由を徹底解説!やってはいけない行動と受かるコツを紹介!
⑨見た目の印象から変えてみる
先にも述べたように、面接での第一印象はかなり重要なポイントなので、見た目から改善してみるのもひとつです。
見た目といっても、芸能人のように容姿そのものをガラッと変える必要はありません。
就活で重要視される見た目の印象というのはズバリ、清潔感です。
とくに何度も面接や就活イベントに参加していると、どうしても身に着けているスーツやシャツ、靴などが汚れてしまいます。
さらに一日で何社も面接を掛け持ちすることもあり、寝ぐせやニオイといった部分もつい見落としがちになります。
清潔感がないといった理由のみで落とされる可能性は低いですが、採用担当者からは「注意散漫である」「ズボラである」「見た目を気にしない」とマイナスイメージにつながりやすいのは確かです。
なかでも、営業や接客のようなクライアント先に出向く業務であれば、会社の顔となることから就活の時点でチェックされやすい傾向にあります。
社会人として一般常識があることをアピールするためにも、面接直前には必ずお手洗いなどで見た目を整えるようにしましょう。
⑩業界の動向をチェックする
企業研究をする人は多いですが、業界そのものの動向をチェックすることも非常に大切です。
業界全体の動向や競合企業にはどんな会社があるのか、今後の将来性などについて知ることで、自分のキャリアの進むべき方向性についても知れるメリットがあります。
業界の動向についてはインターネットでも調べられますが、SNS(TwitterやInstagramなど)や口コミサイトによっては間違った情報が掲載されているケースもあるので要注意です。
より正確な情報を得るのなら、新聞や経済ニュースなどを見ておくといいでしょう。
「安定している業界や企業を目指している」「入社後に後悔したくない」といった方は、ぜひ企業・業界研究に時間を割いて把握しておくようにしましょう。
~まとめ~内定がもらえなくても焦らないことが大事!
今回は内定がもらえない人の共通点や対策方法についてご紹介してきました。
就活では、周囲がぞくぞくと内定を獲得するなか自分だけが決まらないと、どうしても焦ってしまいますよね。
しかし、内定がもらえないときこそ焦って就活を進めてしまうのは禁物です。
もし「内定がもらえない」と悩んでいるのなら、冷静に落ちてしまう原因について分析してみてください。
書類の時点で落とされるのか、面接のどの部分で落とされるのかによっても原因は違ってきますからね。
また、自分では気づかない部分で企業にマイナスイメージを与えてしまっている可能性もあります。
「何が原因がわからない」方は、キャリアカウンセラーや就活エージェントなどを利用して第三者からのアドバイスをもらうのもおすすめです。
今回の記事を参考に内定がもらえない原因を突き止め、改善してみてくださいね。