「面接の自己紹介って何を話せばいいの…?」
初めての面接で、イキナリ「自己紹介をお願いします」と言われても焦ってしまいますよね。
面接の自己紹介は、事前に内容を考えておく必要があります。
自分の思いを長々と話す場ではないため、大事なところだけわかりやすく話すことがポイントです。
また、せっかく話すなら面接官を惹きつけられるような自己紹介がしたいですよね。
今回は、面接の自己紹介で話す内容と、周りと差をつける魅力的な自己紹介の仕方を教えます!
面接の自己紹介は30秒~1分で簡潔に話す
面接の自己紹介は、30秒~45秒程度で自分について簡単に話します。
また、企業によっては「1分で自己紹介をお願いします」と指示される場合も。
そのため、自己紹介はあらかじめ30秒~1分程度で話せるように文章でまとめておくと良いでしょう。
30秒~45秒の自己紹介は文字数だと約200字、1分の場合は約300字です。
時間は短いですが、面接の最初に話すことになるため、あなたの第一印象や面接の内容を決める大事な時間といえます。
しかし、自己紹介で志望する企業に対しての思いや、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)について伝えきる必要はありません。
むしろ、「自己紹介」からはみ出た内容を話してしまうと、面接官に「そういうことじゃないんだよなあ…」と思わせてしまいます。
ここからは、重要な役割を果たす自己紹介でどんなことを話せばよいのかについて解説します!
面接の自己紹介で話す内容
面接の自己紹介で話すべき内容は主に3つあります。
- 自分のプロフィール
- 学生時代の活動
- 自分がどんな人間なのか
自分のプロフィールは、基本的に「氏名、大学名、学部、学年」です。
例文:
「〇〇大学〇〇学部(○○学科)4年の□□□□と申します。」
次に、学生時代の活動や経験を話します。
サークルや部活動、ゼミ、アルバイト、インターンなど、学生時代に所属していたコミュニティについて話しましょう。
最後に、自分がどんな人間なのかを話します。
ひとことで自分が大切にしていることを話し、人間性を伝えましょう。
ここからは、「学生時代の活動」と「自分がどんな人間なのか」について、具体的に説明します!
学生時代の活動はサークルやゼミについて話そう
「学生時代の活動」は、所属していたサークルや部活動、ゼミ、アルバイト、インターンについて話します。
ここで取り上げた活動が、後で「学生時代力を入れたこと(ガクチカ)」として面接官に深掘りされます。
そのため、「フットサルサークルと、テニスサークルに所属し、国際経済のゼミに入っています。」などと学生時代に所属していたコミュニティ全てについて触れる必要はありません。
自分がサークルの幹部やゼミ長として主体性をもって活動していたコミュニティに重点を置いて話しましょう。
「テニスサークルに力を入れていました!」とわかりやすく伝わったほうが、面接官があなたのことを覚えやすいですし、自分がアピールしたいことを話題にしやすいです。
そして、自分が力を入れたコミュニティでどんな思いで、どんな存在として自分が頑張ったのかをひとことで簡潔に話します。
自己紹介では、あなたの学生時代の活動のイメージができれば良いので、「私がサークルの代表を経験して成長したと感じたところは~」などと話を膨らますのはNGです。
後ほど面接官から深掘りする質問があった場合に答えましょう。
抑えておきたいポイントは
- 学生時代、一番力を入れたことについて話す
- 内容はひとことにまとめる
ポイントを意識して、自分の言葉で自己紹介をつくってみましょう。
活動が思い浮かばなくても何も言わないのはNG
「サークルにもゼミにも参加しなかった…」「学生時代に力を入れたことが思い浮かばない…」という場合は、自分の趣味や特技について話しましょう。
学生時代に夢中になることは、学校やバイトなどのコミュニティでできることだけではありませんよね。
無理やり話をつくるよりも、素直に自分が夢中になったこと、打ち込んだことについて話したほうが思いは伝わります。
自分が学生時代に時間をかけてきたこと、夢中になったことについてひとことでまとめましょう。
【例文】面接の自己紹介「学生時代の活動」
テーマ:サークル
「私は大学時代、テニスサークルに所属していました。50人のメンバーを率いるサークルの代表として、メンバーの個々の技術も、集団の結束力も高められるような運営にこだわりました。」
テーマ:アルバイト
「私は大学時代、飲食店のアルバイトに力を入れました。バイトリーダーとして、アルバイトのモチベーションを維持し、お客様に質の高いサービスを提供し続けました。」
テーマ:読書
「私は学生時代、毎日読書をしました。年間1000冊という目標を3年間達成し、毎回本の感想をブログにまとめています。」
面接官はたくさんの学生の「学生時代力を入れたこと」を聞きます。
成果として具体的な数字を言うと、さらに説得力のある活動や経験に。
自分だけのエピソードを添えると印象に残りやすくなりますよ。
自分がどんな人間なのかを簡潔に話そう
次に「自分がどんな人間なのか」について話します。
先ほど説明した「学生時代に頑張ったこと」に繋げて、自分の人間性や個性をひとことでアピールしましょう。
人間性とは
- コミュニケーション能力
- ヒアリング力(聴く力)
- 課題解決力
- リーダーシップがとれる
など。
自分の特徴を活かして、どのようにコミュニティを盛り上げたのか、卒論の研究を進めたのかを話します。
【例文】面接の自己紹介「自分がどんな人間なのか」
(「学生時代の活動」につなげて)
「私は、友人の些細な変化に気づくことが得意です。ゼミ内の人間関係を良好に保ち、誰ひとり辞めることなくゼミ対抗の論文コンクールに出場することができました。」
あくまでも自己紹介なので、話題の導入に触れる程度でOKです。
面接官から指示があった場合は従うのがベスト
面接官から「1分で自己紹介をお願いします」「氏名、大学名、学部をお願いします」と指示される場合があります。
面接官から指示がある場合は、言われた通りに自己紹介をしましょう。
せっかく用意してきたからといって、指示されたこと以外について話すのはマイナスです。
面接官は、「人の話をきちんと理解しているか」というポイントも見ています。
周りに差をつける!面接の自己紹介で抑えておきたいポイント
ここからは、自己紹介で抑えておきたいポイントを解説します!
面接において、第一印象は非常に重要です。
いかに好印象を与えるかで面接全体を左右するので、ポイントを知っておくと他の学生との差がつきますよ!
自己紹介は導入!簡潔に話したほうが好印象
先ほども説明しましたが、自己紹介はあくまでも導入です。
端的に、わかりやすく伝えることが面接官に好印象を与えるコツです。
聞き取れる速さで30秒~45秒におさまる文章をつくっておきましょう。
また、「結論は先に話す」ことを意識すると一気にわかりやすい文章になりますよ。
自己理念があると魅力的な自己紹介になる
自己理念、自分の軸があると自己紹介は魅力的になります。
例えば、「私は誰かを笑顔にする仕事がしたい」「私は、地方が活性化することに取り組みたい」など。
「自分が大切にしていること」がひとつあると、話す内容に一貫性が出るため、面接官にも好印象が得られます。
自己理念や自分の軸があると、「学生時代の活動」と「自分がどんな人間なのか」にも一貫性がうまれ、納得しやすく魅力が伝わる自己紹介になりますよ。
「自己理念なんて急に思いつかない!」という方も多いと思いますが
「今回の面接では自分の“どんな環境にも適応できるところ”を伝えられるようにしよう!」など、目標を設定すると一貫性がうまれます。
台本通りにではなく自分の気持ちを使えよう
面接本番では、用意しておいた文章を忘れてしまったり、面接官の指示で全く違うテーマの自己紹介をお願いされたりすることが想定できます。
つくっておいた文章通りに話そうとすると、気持ちは上手く伝わりません。
実際に面接官の前で話すときは、自分の言葉で話しましょう。
伝えたいポイントだけ抑えておけば、あとは台本通りでなくても大丈夫です。
「考えてきたことをそのまま話しているな」という印象を与えてしまうのは避けたいですね。
自分だけのオリジナルな一文を用意しておこう
サークルや部活動、ゼミ、アルバイトは多くの大学生が経験していることです。
ありきたりな自己紹介を避けたいのであれば、自分だけのエピソードを一文にして用意しておくことをおすすめします。
例えば、「ゼミでは、スズメバチについて研究していたため、ゼミの仲間からは“ハッチー”という愛称で呼ばれていました。」など。
エピソードは具体的であるほどイメージしやすくなり、その分記憶にも残りやすくなります。
「あ、スズメバチの研究をしていた子だ」覚えてもらえれば、面接官の心を惹きつけることができます。
面接の自己紹介は話し方も重要!
面接の自己紹介は、話の内容だけではなく、話し方が重要です。
どれだけ良いことを言っていても、ボソボソ話していたり、姿勢が悪かったりすると良くない印象を与えてしまいます。
面接の自己紹介は声のトーンや表情にもこだわろう
面接の自己紹介は、声のトーンやスピード、表情にもこだわりましょう。
声のトーンは高めで、ゆっくりはっきり話すことを心がけます。
面接本番は緊張して速くなってしまいがちなので、練習するときは「ちょっと大げさかな?」というくらいゆっくり話すことをおすすめします。
表情ですが、少し口角を上げて話すことを意識しましょう。
前向きな気持ちや、自信を面接官に伝える効果があります。
面接に向かう前に、一度鏡で自分の顔が怖くなっていないかチェックしてみてくださいね。
面接中は姿勢やしぐさにも気をつけよう
面接全体で言えることですが、姿勢やしぐさにも気をつけましょう。
座っているときは、背もたれから背中を離し、手は基本的に膝の上に置きましょう。
背もたれにもたれていると、面接官から態度が悪いと思われます。
せっかく自分の思いやこれまでの頑張りを伝えられる場なので、姿勢でマイナスポイントをつけられないようにしましょう。
自己紹介は簡潔に!自分らしさを伝えよう!
いかがでしたか?
自己紹介はあくまでも「面接の導入部分」です。
自分の経歴や人間性をわかりやすく簡潔に伝えましょう。
また、自分にしか言えない「オリジナルさ」を加えれば、他の学生よりも好印象を与えられます!
例文を参考に、自分らしい自己紹介をつくってみてください!