「公務員は収入が安定しているイメージだけど、どんな仕事なのだろう」「どうすれば公務員になれるのか知りたい」そんなあなたに公務員ついての基礎知識や、地方公務員と国家公務員の違いを解説します!
公務員になるためには早めの準備が必要です。採用方法についてもここで確認しておきましょう!
公務員ってどうすればなれるの?
公務員って、景気に関わらず給料が安定していたり、休日をしっかり取れたりするイメージがありますよね。
そんなイメージもあってなのか、学生からの人気も根強いです。
公務員になるためには、民間企業の就活とは違う方法で内定を獲得しなければなりません。
ここでは公務員になるためのステップを紹介します。
試験と面接に通過すれば公務員になれる!
公務員になるための試験には一次試験と二次試験が存在しています。
この2つをどちらも通過しなければなりません。
一次試験が筆記での試験、二次試験は面接です。
筆記試験を通過することができれば面接を受ける資格が手に入ります。
民間企業との違いは、試験までにきちんと勉強をする必要があるところです。
つまり、公務員になりたい場合はできるだけ早めに対策をしなければならないのです。
試験の時期は?種類によって違う公務員の試験時期
肝心な試験の開催時期ですが、公務員の種類によって異なります。
公務員には地方公務員と国家公務員の2種類があります。
この2つは、同じ公務員といっても役割や仕事の内容が全く違います。地方公務員は4月から受験の受付を開始、6月が試験本番といった日程です。
国家公務員はその中でも総合職と一般職に分かれています。
総合職は4月から一次試験が開始され、一般職は6月半ばから一次試験が開始されます。
地方公務員の場合は地方自治体ごとに独自で試験を開催するため、細かな日程は早めに調べておくことをおすすめします。
日程を把握した上で、余裕をもって試験対策をしましょう。
公務員の試験は職種別に細かく分けられている
公務員の試験は地方公務員・国家公務員ともに職種によっても細かく分かれています。
大きく分けると事務系区分か技術系区分に分けられ、事務系区分や技術系区分の中でも「法律」、「土木」、「福祉」など、細かな区分に分かれています。
現時点で漠然と「公務員になりたい!」と考えている人も、受験に申し込むまでにどんな職種で働きたいのか決めておく必要があります。
地方公務員の場合は、地方自治体の規模によって区分の数が異なるため、自分が働きたいと考えている地域には何の区分があるのかを確認しておきましょう。
試験にはレベルが存在している
公務員の試験は、受ける職種によって難易度も異なります。
単純に倍率の高い職種は合格するのが難しいです。
国家公務員の中でも国家総合職、裁判所総合職などは非常に人気で特に倍率が高いです。
また、公務員試験には難易度別で異なった試験が存在します。
地方公務員には上級・中級・初級があり、合格した級によって任される仕事の内容や給料が異なります。
上級は大学卒業程度、中級は短大・専門学校卒業程度、初級は高校卒業程度の難易度です。
中級・上級の試験を突破すると将来幹部になれる可能性がありますが、初級の試験に合格して公務員になった場合は事務作業がメインになります。
公務員試験は誰でもすべての級が受けられる
合格した級が業務内容や給料に影響するため、出来ることならレベルの高い級を受験したいですよね。
級ごとに難易度が設定されていますが、高校卒業後に初級しか受けられないわけではありません。誰にでも受験資格があるのです。
しかし、公務員試験のための勉強はどうしても必要なので、高校卒業後に公務員試験対策のための専門学校に入る人もいます。
長い目で見ると、少し努力をしてレベルの高い級を受験したほうが良いというわけです。
公務員ってどんな人が求められているの?
就活をする際、公務員についての情報は民間企業と比べて少ないです。
そのため、「面接でどんなところを強みとして話せば良いのだろう」と思っている人もいますよね。
面接や職場ではありのままの自分でいられることが一番ですが、公務員に求められる姿を知っておくことで上手く自分をアピールできます。
また、公務員に求められる姿を目指すことで、字事も円滑に進めることができます。
公務員は責任をもって仕事に取り組める人が望ましい
公務員は責任感をもって業務ができる人が望ましいです。
民間企業では、自分がミスをしてしまったら会社の不利益になります。
それももちろん避けるべきことなのですが、公務員のミスはそのまま国民や住民に影響を及ぼす場合があります。
責任をもって仕事に取り組み、国民の幸せを守らなくてはなりません。
また、公務員は民間企業で働く人に比べて重要な書類を扱う機会が多いです。
他人の情報や保管しておくべき大切な書類の管理をしなければならないので、任された仕事を責任もって最後までやりきることができる人が求められます。
公務員は正しく分析し正しく発信できる人が望ましい
公務員は、国民や住民の声を受け取り、仕事に反映させていく必要があります。
国民や住民の意見を集め、それを正しく理解し分析する能力が求められています。
そして、国民や住民に満足してもらうために、自分たちがこれからしていく政策などを正しく発信しなければなりません。
国民や住民の声を正しく受け取ることは、国や地域を良くすることに直結します。
また、国や地域を良くするために活動したのであれば、何をしたのか、どう変わったのかを伝えるのも公務員の仕事です。
公務員はコミュニケーション能力のある人が望ましい
公務員は、コミュニケーション能力が必要な仕事です。
国や地域を最前線で守る立場として、職場での情報や意見の交換は必須だと言えます。
ひとりの力では果たせない大きな仕事もたくさんあるため、日頃から協力してもらえるような人間関係を形成しておくことが望ましいでしょう。
また、国や地域を支える立場として、国民や住民とのコミュニケーションは欠かせません。
信頼を得るためにも、人との関わりには積極的になれる方が望ましいでしょう。
公務員になるとどうなるの?
では、公務員になるとどのような生活を送ることになるのでしょう。
達成感ややりがいはあるのでしょうか?また、民間企業で働く人との違いはあるのでしょうか?
公務員は日本国民のために働く仕事
公務員は日本国民、地方公務員でいうと自分の任された地方自治体の住民のために働く仕事です。
公務員とひとことで言っても業務内容は様々ですが、公共施設や道路といった住民の生活に欠かせない部分に関わったり、人の生活や命に関わったりする仕事があります。
民間企業と比べると、自分の業務が国民の生活に大きく関わっていると感じられるでしょう。
公務員はやりがいが大きな仕事
公務員は日本国民の生活のどこか一部に大きく関わる仕事なため、その分大きなやりがいを感じられる仕事です。
しかし、このやりがいがどれくらい感じられるかは、自分次第なところがあります。
自分の業務が国民や住民の生活にどう影響するのか、理解した上で業務をこなせる人である必要があるのです。
ただ目の前の仕事をするだけでは、どこで働いてもやりがいを感じることができないでしょう。
そのためにも先ほど述べたように積極的なコミュニケーションや責任感が必要になります。
公務員は安定していて福利厚生が充実した仕事
公務員は何といっても安定した収入が特徴です。
また、国や地方自治体に所属するだけあり福利厚生が充実しています。
職種や地域によって違いはありますが、土日休みな上に年次有給休暇が20日ほど確保されていたり、結婚や出産などの個人的な事情で休みを取りやすかったりします。
また、扶養手当や残業手当、住宅手当、ボーナスなどがきちんと貰えます。
そのため民間企業に比べて福利厚生が受けやすい環境であると言って良いでしょう。
その代わり、一部を除いて副業が禁止などのルールもあるので注意が必要です。
地方公務員の仕事内容は?
地方公務員とは、地方自治体で働く公務員のことです。
住民の声を直接聞き街の制度ついて見直すことができるため、直接住民の暮らしに働きかけることができます。
国家公務員や民間企業に比べて地域に密着することができるので、働きかけが結果として現れたときの達成感を味わうことが出来ます。
地方公務員には「一般職」と「特別職」という2種類に分けられています。
一般職は公立の教育機関、医療機関、図書館などで働いたり、水道局などに勤務して街の整備に携わったりします。
また、消防士や警察などの町の安全を守る仕事もあります。
特別職は知事や市町村長などの選挙によって選ばれる仕事です。そのため、特別職は筆記試験と面接のルートではなることができません。
国家公務員の仕事内容は?
国全体のことを考えて業務を行う公務員を国家公務員と呼びます。
国の財政について考えたり、外交に携わることができたりします。
また、地方公務員よりも広い範囲の医療や教育に携わる仕事もあります。まさに国の軸を作り、支える仕事といっても良いでしょう。
国家公務員も「一般職」と「特別職」という2種類に分けられています。
一般職には内閣府、文部科学省、金融庁などの給与法適用職員と呼ばれる職種や、裁判に出席し被告人が犯罪を行ったことを証明する役割を担う検察官、国立公文図書館や造幣局、国立印刷局などで働く特定独立行政法人職員が挙げられます。
特別職は、大臣や裁判官、国会議員など国民の投票で選ばれる仕事です。
国や地方自治体に直接関わりたいなら公務員になろう
いかがでしたか?地方公務員、国家公務員ともに責任は大きいですが、やりがいのある仕事であることがわかりました。
重要な役割を担う代わりに収入や福利厚生が安定しているのですね。
公務員として責任を全うしたいと思えるのであれば、試験や面接対策は早めにすることをおすすめします。この記事を参考に是非公務員を目指してみてください!