自己分析のやり方って、調べても多すぎるし複雑…」という就活生のために、自己分析で決めるべきことをまとめました。
順番に質問に答えていけば自己分析の大枠は完成だよ!ということです。
頭の中だけで考えてしまうと言語化がしっかりできないので、紙とペンの用意をしてくださいね。
自己分析のやり方を解説!あなたの軸はなんですか?
その①「得意」×「需要」×「好き」に何が当てはまる?これがあなたの軸です
まずは自分のやりたい仕事について明確にしていきましょう。
自分の仕事内容はこの3つの観点から考えます。
あなたの「得意」はなんですか?
まずは「得意」。これまでの人生で自分が得意だと思ったことを思い浮かべてください。
思い浮かんだことを紙にいくつでもいいので書き出してみましょう。
「幼少時代、ブロックで大きな建物を作るのが得意だったなあ…」「中学生の頃、授業の内容を上手くノートにまとめていたからいつも友達に貸してって言われていたなあ…」「大学に入って一人暮らしを始めたら、自炊が得意なことに気が付いた」など。
一見職業や仕事に関係なさそうなことも出します。
一旦「就活のため」「仕事の適性を見つけるため」という気持ちは忘れましょう。
「得意」を出すことはできましたか?
さて、得意なことを出すことはできましたか?就活を始めて「自分には得意なことが無い…」と落ち込んでいた人も、小さなことを拾い集めたら「私って意外と得意なことあるじゃん!」と思ったのではないでしょうか?
たくさん「得意」が出てこなかったとしても、それは人より劣っているということでは断じてないので安心してください。
「得意」がひとつだけという人はそれをピカピカに磨くことができますから。
それ、社会に需要ありますか?
次に、「需要」について考えていきましょう。
「好きなことで生きていければお金が生まれなくてもいい」なんて言っている人がたまにいますが、お金は必要です。
そして、筆者はお金にならないことはないと思っています。
どんなことでも、売れる仕組みを作ればお金にすることができます。
それでも「これをお金稼ぎのために使いたくないんだ…!」という人がいれば、やりたいことを続けるために何か別のことを仕事にしましょう。
少し脱線しましたが、先ほど書き出した「得意」で、社会で需要がありそうなことはどれですか?
書き出したところに数字をふって順位をつけてみたり、わからなければ調べてみたりしましょう。
ここで覚えておいてほしいのは「今」の需要よりも「この先」需要があることの方が重要だということです。
私たちはこの先何十年も社会人として働くことになります。
ひとつの企業で一生働かないとしても、「得意」の「需要」があるのかどうかは知っておくべきですよね。
もうひとつ書いてほしいことがあります。
それは、「得意」には書かなかったけど「需要」があることです。
例として挙げるならば「AI」など。これも調べて書き出しましょう。
これから成長していく産業を知ることは就活という枠を超えて長期的に必要なことです。
また、その中で「初めて知ったけど、なんか面白そう」と思ったことがあれば今まで関わりの無かったジャンルであってももう少し深掘りして調べてみて下さい。
それがあなたの「好き」の種です。
それ、あなたは好きですか?
「得意」と「需要」を書き出せたかと思います。
「得意」が少なかった人も、「需要」でたくさん書けたのではないでしょうか?
最後の観点は「好き」です。「小学生の頃鉄棒が得意だったけど、別に好きではなかったな」というように、「得意」なことが必ずしも「好き」なわけではありません。
逆に「好き」だけどなかなか上達しない趣味を持つ人もいるかもしれませんね。
好きな食べ物や地域などもどんどん書いてくださいね。
あなたの「得意×需要×好き」=何になる?
どうでしょうか?紙にはあなたの「得意」と「好き」、そして世の中の「需要」が書かれています。
3つの観点全てを網羅した事柄があればそれは職種として是非考えてほしい要素です。
3つともに当てはまらないことのほうが多いと思いますが、「得意」×「好き」であれば、満足度の高い仕事にできそうですね。
「需要」×「得意」であれば、自分の実力で大きな利益を生むことができそうです。
紙が真っ白だった時よりも自分のことを知れたのではないでしょうか。これが職種の軸になります。
その②あなたの「これだけは!」はどこ?
人間が働く際に考えるべきポイントは大きく分けると3つ。
「お金」、「成長」、「仲間」です。つまり、「どのくらいの収入は譲れなくて、やりがいはこれくらい求めていて、職場での人間関係はこうがいい!」が決まっていればそれが就職先の条件になるということです。
「お金」のこれだけは!はどこ?
あなたが思い描く生活はどんな生活ですか?
どこに住んで、どのくらいの広さの部屋を借りて、どんな食生活を送りたいですか?
趣味にはどのくらいお金をかけたいですか?
途中で結婚や出産することも想定してください。
途中で家を買いたいのであれば、いくらくらいかかるでしょうか。
自己分析は、自分のこれからのライフプランを考えることが必要です。それが「将来こういうことがしたいのが今の自分」だからです。
そして、そのライフプランにかかるお金をざっくり計算してみましょう。
月収はいくらになりますか?また、「このくらいの生活なら妥協できる…!」というラインを作りましょう。
そして、残りの「成長」と「仲間」とを天秤にかけて優先順位を決めます。これも全て紙に書き出してください。
「成長」のこれだけは!はどこ?
「成長」とはつまり仕事で得られるやりがいのことです。
「自分のやりたいことをやる!」という強い思いがあれば、それが「お金」のこれだけは!とどちらが大切でしょうか?
どちらも満たす条件の仕事がある場合もありますが、探してみてなかった場合はどちらか選べるように決めておきましょう。
逆に、「やりがいはそんなに要らない。収入の安定が大切」という人もいます。
そうやって一度自分の価値がどこにあるのかを確認してみてください。
「仲間」のこれだけは!はどこ?
「仲間」とは人間関係のことです。
人間関係とは、つまり社風と言っても良いでしょう。
また、家庭や友人にどれくらい時間を割きたいのかと考えることもできます。
プライベートの時間を大切にしたいのであれば、残業が多い仕事は選べません。
アットホームな会社にいたいのであれば、どの企業が条件を満たすのかインターンなどで確かめてみる必要があるでしょう。
そこまで「仲間」にこだわりがなければ、「お金」や「成長」を優先すればよいのです。
自分の気持ちを書き出せたら、この3つを10点満点で重要度順に並べてみましょう。
これが企業選びの際の軸になります。
その③それ、ズレてるかも…企業が重要視する部分がどこかを知ろう
自己分析はこれだけでは終われません。
次に、せっかくの自分の強みや思いを企業に正しく伝えるためのポイントを抑えておきましょう。
自己分析を頑張ったのに失敗する人に多いのが、「企業の知りたいことと違うことを猛アピール」したという事例です。
面接に通るためには、自分のありのままから企業に伝えるべきことを伝えるということが非常に重要なのです。
アルバイト経験やサークル活動?企業が見ているところはそこじゃない
多くの就活生が面接でアピールすることに「バイトは何年続けて…」といったアルバイト経験、「サークルの幹部を務めて…」「ゼミでは協調性を…」といったサークル・ゼミなどの学内のコミュニティでの経験があります。
確かに頑張ってきたことがあるのは良いことですし、面接で話してはいけないということではありません。
時には面接官から質問が飛んでくるので、全力で経験から得たことを伝えましょう。
しかし、実は企業が一番知りたいことはそこではないのです。
企業が知りたいことを知っておこう!1位はあなたの「人柄」です
リクルートの「就職白書」によれば、企業が知りたいことの1位はあなたの「人柄」です。
これは起業の93%が重視しています。
あなたがどんな人か、ありのままを伝えることが最も重要だということです。
つまり、自己分析。自分を正しく知り、言語化できている必要があるということですね。2位は「企業への熱意」で企業の78%が重視しています。
自分の「得意」と「好き」、それが社会に「需要」があるということを知っていれば、「自分のやりたいことができる企業」として自然と熱意がもてると思います。
ここで嘘をついても面接官は見抜いてしまいますよ。
そして3位が「今後の可能性」で企業の72%が重視しています。
自分がその企業で働く具体的なイメージをもっていれば、企業側から今後の可能性があると判断されやすいでしょう。
後悔しない就活にするために、自分を正しく知ろう
どうでしたか?この自己分析に自分のエピソードを加えればそのまま面接に使うことができます。また、一度就職したあとも同じ考え方で軸を作り直すことができます。
自己分析は就活のためだけではなく、満足のいく人生を送るためにあると考えてみて下さい。
これは新しい趣味を探したり、結婚したりするときにも使える軸です。
軸を決めてしまえば、「これは私の軸に合っている」「これは違う」と結果的に就活が少し楽にすることができますのね。
就活で迷ったら、一度自分の軸に立ち返りましょう。後悔しない就活にできることを願っています!