大学に入学してから、サークルや授業で一緒になる先輩が「インターン行かなきゃ」と言っているのを聞いたことはありませんか?
大学1年、2年のころは実感がわきませんが、3年生になってくるとみんなインターンへの応募を始めていきます。
学生の皆さんは事前にインターンとは何か、インターンに参加するメリットや種類を知ってから、どれに参加すべきかを決めておきたいですよね。
今回はインターンとは何か、また参加するあたって知っておくべき情報を紹介していきます。
インターンとは
インターンとは、「インターンシップ」の略称です。
主に学生が参加する就業体験のことで、実際に企業の指定した場所でワークを行ったり、業務を体験することで企業や業界に対して理解が深まります。
四季報などで企業の情報を調べるだけでも、ある程度企業分析をすることはできます。
しかしインターンに参加することで、実際に現場で働く社員さんに話を聞く事もできますし、企業の事業内容や働き方について質問することもできます。
その他にも下記の特徴があります。
ディスカッションやグループワークを行うことが多い
インターンの参加期間にもよりますが、ディスカッションやグループワークを行うことが多いのが、インターンの特徴です。
学生数名と社員が1グループになって、与えられた課題に対してグループワークを行い、終了時間前に全体の前で発表します。
またグループでディスカッションを行い、結論もとに全体で理解を深めるケースもあります。
オンラインインターンもある
従来はインターンは対面式で行われることが多かったのですが、最近ではオンラインでのインターンも増えています。
新型コロナウイルスの感染拡大につれて、オンラインでワークを行う企業が増加しているためです。
オンラインでの参加ということで、遠方に住んでいても参加が認められることがあり、距離をネックにインターンに参加できない人でもハードルが低く設けられています。
自宅でできるのでリラックスした状態で挑めるのは大きなメリットでしょう。
大学は関与しないことが多い
学生がインターンに参加するにあたって、大学は関与しないことが多いです。
インターンは学生の学外活動として認定されることが多いため、参加後の活動に関しては関与してもらえないことも多いです。
ただし大学のキャリアセンターで求人を紹介していることもありますので、一度通っている大学に確認しておくことをおすすめします。
またインターンに参加していることで、大学の単位がもらえることもありませんので、注意が必要です。
インターンに参加するタイミングは8月と2月が多い
世間的に大学生のインターンの開催・参加時期は、8月と2月が多いです。
大学生の採用や就職活動解禁に向けた自社の魅力付けが目的ですので、大学生の時間の取りやすい夏休みや大学入試期間に開催しています。
ただし参加するためのエントリー期間は、参加予定の2か月前程度から始まることが多いです。
気になる企業があるなら事前に張っておかないと、満席になってしまうこともありますので、注意が必要です。
インターンは期間で3つに分けられる
インターンと一口に言っても、参加期間によって3つの種類に分けられます。
①夏・冬開催の1dayインターン
一番インターンとして認知度が高いのは、夏・冬開催の1dayインターンです。
その名の通り参加期間は1日のみで、職業体験が主なワーク内容になることが多いです。
複数回開催され、開催期間の枠は先着順になる企業も多いのも特徴の一つ。
インターンに参加後には、一部の参加者に座談会招待のメールが送られることもあり、企業に自分をアピールできるいい機会になります。
②短期インターン
短期インターンは1dayとは異なり、1週間から1か月間をめどに行われるインターンを指します。
職業体験とは異なり、与えられた課題に対して、グループで解決策をディスカッションしたり、担当者にプレゼンを行うこともあります。
大手企業で行われることも多く、事前に選考が実施されることも少なくありません。
③長期インターン
長期インターンは最低3か月から始められる、実践型のインターンです。
実際に企業内の部署に配属されて、実務を担当することになります。
社員と同じ扱いを受けることになりますので、他の学生よりも一足先にビジネスを体験できるメリットがあるのです。
また長期インターンは給料が発生することもあります。
アルバイト替わりで参加しながら、希望している業界の働き方を学ぶことが可能です。
大学生がインターンを選ぶ時の4つのポイント
大学生がインターンを選ぶ時には、下記の4つのポイントがあります。
- 参加と学業を両立できるか
- 企業分析をしたい業界を探す
- 参加できるエリアか
- 他のインターンと被っていないか
以下で詳しく解説していきます。
①参加と学業を両立できるか
インターンを選ぶ基準として、参加することと学業を両立できるかが重要です。
インターンは基本的に大学3年生ターゲットにしていることが多いです。
しかし大学3年生にもなると、ゼミに所属したり卒業論文の作成に着手したりと、何かと忙しい時期に当てはまります。
参加することで学業を圧迫してしまうのは本末転倒ですので、予定をよく考えて選んでいきましょう。
②企業分析をしたい業界を探す
インターンは直接採用担当者と話せたり、事業について質問できる機会です。
就職活動を見据えている方は、企業分析をしたい企業に申し込んでみる事をおすすめします。
企業分析を徹底することで、自分に向いている業界がどこなのか、判断がつきやすくなります。
自分の興味のある業界を中心に、インターンを選んでいきましょう。
③参加できるエリアか
インターンがそもそも参加できるエリア以内に入っているかも、重要なポイントです。
わざわざ遠方に泊りがけていくのは、大学生の懐事情的似も難しいでしょう。
また移動に時間がかかってしまいますので、通常参加している人よりも多くの時間的コストが必要になります。
特にインターンの開催場所は、本社ではなくホールや貸会議室で行われることも多いので、きちんと開催場所の住所を確認しておきましょう。
④他のインターンと被っていないか
インターンに参加する学生は、複数インターンに参加することが多いです。
そのためスケジュール管理が甘いと他のインターンシップと重なってしまうこともあります。
スケジュールを変更するのは、相手にも迷惑が掛かってしまいますので、できるだけアプリなどを活用して予定を管理しておきましょう。
大学生がインターンに参加する4つのメリット
実際にインターンに参加する前には、自分にとってどんなメリットがあるのか気になりますよね。
大学生がインターンに参加するメリットは、以下の4つです。
- 社員と実際二コミュニケーションが取れる
- ガクチカとしてアピールできる
- 早期選考会に招待されることがある
- 就活の準備ができる
以下で詳しく解説していきます。
社員と実際にコミュニケーションが取れる
インターンに参加することで、企業の社員と実際二コミュニケーションが取れ、社風や雰囲気を肌で実感できるメリットがあります・
通常通り、大学生として生活していては、ビジネスの最前線で活躍している社員と関わる機会は少ないでしょう。
将来自分も働くときのイメージを付けやすくなるので、就職活動に活かすことも可能です。
ガクチカとしてアピールできる
長期インターンに参加することで、就職活動の際にガクチカとして採用担当者にアピールすることができます。
長期インターンは自分の時間を使って、企業で仕事をこなし、ビジネスの現場を体験することがほとんど。
つまり採用する企業側からしたら、ビジネスの経験者が入社してくれるわけですから、現場で活躍してくれることを期待してくれるのです。
実際に長期インターンに参加している学生は少ないですから、留学をしている他の学生に差をつける点でもメリットが大きいです。
早期選考会に招待されることがある
インターンに参加することで、早期選考会に招待してもらえることがあります。
インターンの取り組みで他の学生よりも突出した動きを見せている場合、監督している社員が名前を確認してリストに入れていきます。
優秀な学生をピックアップして、早期選考会に招待して優先して採用しようとするのです。
そのためインターンに参加することで、就職活動を有利に進められることもあるんです。
就活の準備ができる
インターンの中には参加する前に、エントリーシートの記入が求められることも多いです。
就職活動の準備にもなりますので、場数をこなして行くといいでしょう。
万が一企業の採用担当者にFBをもらえる場合には、もらえるだけもらっておきましょう。
大学生がインターンに参加するときの注意点
大学生がインターンに参加するには、メリットばかりではありません。
以下の注意点を把握しておかないと、インターンに参加できなかったり時間を無駄にしてしまう可能性があります。
ブラックインターンもある
ブラック企業のように、インターンにもブラックインターンがあります。
ブラックインターンとは、やりがいをエサに学生を無給でインターンとして雇うことを指します。
長時間の労働に加えて出勤日数が多くなりますので、学業に影響を及ぼすことも多いのです。
実際にブラックインターンにハマってしまい、貴重な学生の時間を無駄にしてしまった学生もいますので、注意が必要です。
大手や人気企業は選考会があるので準備必須
インターンは中小企業だけではなく、大手や人気の企業も実施しています。
一度に全国から多数の応募がありますので、参加する人数を絞り込むために選考会を開くことが多いです。
優秀な学生を選考に通過させるのは当たり前のことですから、選考に通過するために事前の準備が必要になります。
絶対に参加したいインターンがあるなら、前もって自己分析を実施しておくことをおすすめします。
申込時期が限られている
インターンは年中開催されているわけではなく、企業の余力のある時期にのみ申込を受け付けていることが多いです。
そのため事前に申し込み時期を確認していないと、せっかく応募したかった求人を逃してしまうことにもつながりかねません。
事前に申し込み時期を確認して、忘れずに応募できるようにしておきましょう。
語学力を試したいなら海外インターンもあり
語学力を試したいと感じているなら、国内のインターンだけではなく海外のインターンに参加することも検討してみましょう。
海外ではインターンは長期的に行うものとしての認識が強いため、実務経験を積めるメリットがあります。
もちろんビジネスの場での英語力が求められることになりますので、日本で学んだ語学力を最大限に活かすことができます。
東南アジアやヨーロッパ、アメリカで開催されていることが多いので、気になる業界の求人がないか、アンテナを張っておくことをおすすめします。
インターンの求人を探すなら専用サービスを利用しよう
インターンの求人を探すのであれば、専用のサービスを利用することをおすすめします。
現在インターン専門の求人を取り扱うサービスが増加しており、業界やエリアを絞って検索できる機能も付いています。
とりあえず参加できるインターンを探したい!と考えている学生さんは、是非利用を検討してみてくださいね!
インターンシップに参加して企業理解を深めよう
いかがでしたか?
インターンとは、短期でも長期でも企業理解を深める目的で開催される、一種の職業体験です。
目的に合わせてインターンシップを選ぶことで、自分の将来の就職活動に役立てられるので、是非自分に合った求人を選んでみてください。