就活のためにインターンに参加したい…!そう考える大学生は年々増加しています。
しかし、「大学卒業のための単位が危ない…」「インターンに時間を割くと大学に行けなくなりそうで心配…」といった事情があると、インターンに参加することを迷ってしまいますよね…
実は、インターンに参加すると単位がもらえる制度があるのです!
文部科学省によると、インターンに参加して単位がもらえる学校(大学・大学院・短大・専門学校)は全体の81.6%!
約8割の学校がインターンで単位認定を行っているのは驚きですよね。
しかし、実際に単位認定されるインターンに参加した学生(大学・大学院)は21.1%と、この事実を知っている学生は少ないのが現状です。
今回はそんな「単位がもらえるインターン」について徹底解説していきます!
インターンで単位をもらう方法!難しいことはひとつもありません
ここからは、実際にインターンに参加して単位をもらう方法を紹介します!
インターンで単位をもらうためには、大学に事前に申請が必要な場合がほとんどです。
また、参加できるインターンが限られているので注意してください。
インターンは開催時期の数か月前に募集や選考があるため、インターンへの参加を考えている人は早めにチェックすることをおすすめします。
単位がもらえるインターンは行きたい企業に行けるわけではない
企業が開催しているインターンがすべて単位認定の対象というわけではありません。
大学が連携している企業のインターンから選択する形式が取られています。
所属する学部によって単位認定のインターンが異なる大学も存在します。
ですので、企業側から「この大学の学生ほしいな…」と思われている大学であるほうが単位のもらえるインターンが豊富というのが事実です。
また、企業との繋がりが強い大学には、単位がもらえるインターンがたくさんあります。
例えば、企業にその大学のOBがいたり、創業者と関係が深かったりといった繋がりです。
ですので、必ずしも自分が希望する職種や業界、企業のインターンがあるわけではありません。
もし、インターンに参加したい企業が明確に決まっているのであれば、個人で申し込むことをおすすめします。
単位はもらえませんが、自分の就活ややりたいことの実現を目的にインターンを選んだほうが賢い時間の使い方と言えるでしょう。
インターンで単位をもらうには事前の申請が必要
自分の大学で「単位認定のあるインターン」として募集がある中から行きたいインターンが見つかった場合は、大学に申請をする必要があります。
たとえ大学と連携している企業のインターンでも、申請をしなければ単位を取得することはできません。
また、大学に対する申請はほとんどの場合事前にしておく必要があります。
申請に必要な書類や時期などは大学によって異なるので、単位認定のあるインターンを希望する人はできるだけ早めに確認しましょう。
基本的にはキャリアセンターや学生部などで取り扱っています。
インターンに参加すると2単位もらえる
単位のもらえるインターンに参加すると、基本的に2単位もらえます。
ただし、一部の大学や短大などで1単位しかもらえない場合もあるため、もらえる単位数は確認しておきましょう。
1単位しかもらえないのに2単位がもらえると思い込んでいると、卒業単位が不足してしまうかもしれません。
「2単位じゃないと卒業が危ない!」というような単位数ギリギリの大学生は特に要注意です。
単位がもらえるインターンの開催時期、期間は?
大学と企業が連携し、単位がもらえるラッキーなインターンはどんな時期にどのくらいの期間開催されるのでしょうか?
もちろんインターンにはそれぞれ定員や募集時期があるため、自分の大学HP等でできるだけ早めに調べておきましょう。
行きたいインターンがあった場合に募集時期を過ぎていた、既に終わっていたなんでことがあればかなりショックですよ。
単位がもらえるインターンは2週間未満で実施される!
単位認定のあるインターンは、2週間未満のものが多いです。
文部科学省の規定では、「単位取得を認めることのできるインターンシップは5日以上のもの」とされているので、5日以上15日未満のインターンということになります。
ですので、1dayインターンや2,3日のインターンは単位のもらえるインターンには含まれません。
1日5時間インターンに参加するとして、2週間(平日の10日間)が開催期間だとすると、5時間×10日で50時間働くことになります。
2単位取得できる通常授業(半期)が90分×15回だとすると、22時間30分授業を受けている計算です。
つまり、インターンに参加して2単位取得するよりも、通常の授業に出席して2単位取得したほうが圧倒的に拘束時間は短いと言えます。
しかし、位とは別でインターンに単参加することと、インターンに参加しながら単位をもらえることを比べて考えると、この制度はやはり学生にとってありがたいものです。
単位のためにインターンに参加するという人におすすめできませんが、インターンをしたいという気持ちがあるのであれば利用して損はありません。
単位がもらえるインターンは夏休みの期間に開催される!
単位認定のあるインターンは2週間かけて開催されるものが多いため、夏休みなどの長期休みを使って実施されます。
インターンは基本的に会社の営業時間である平日9時~17時の間に行われるため、日中に予定がない日でないと参加できません。
インターンや就活も大切ですが、インターンのために授業に出られなくなっては困りますよね。
単位のもらえるインターンは授業と被ることはないので安心してください。
インターンへの参加を考えている大学生のみなさんは、夏休みに2週間の時間を空けられるか確認しておきましょう。
企業が決めた日程で参加しなければならない場合もあるので、臨機応変に予定が組めるようにしておくと確実にインターンに参加することができます。
単位がもらえるインターンで給料は出ない!
単位がもらえるインターンは給料が出ない場合がほとんどです。
インターンに参加する大学生は「企業を知る」「社会を知る」「スキルを身につける」「志望する企業から内定をもらう」といった目的があります。
自分の将来を考えた選択であれば、給料が発生しないことに対して文句を言う人は少ないでしょう。
通常の授業に出席してもお金がもらえないのと同じです。
インターンでは、給料の代わりに単位がもらえると考えましょう。
お給料がほしいなら長期インターンがおすすめ
個人で探して参加するインターンで、長期(1か月以上)のものは給料が発生します。
「インターンに参加したいけど、お金を稼がないと生活が苦しい…」「2週間以上会社に所属して、経験値を上げたい」という大学生は長期インターンがおすすめです。
こちらは単位とは無関係なので注意してください。
単位がもらえるインターンはどんな人が参加しているの?
では、実際に単位がもらえるインターンは誰が参加しているのでしょうか。
文部科学省の調査結果から、どんな学生が単位をもらえるインターンを利用しているのか分析しました!
これを参考にインターンの参加を検討してはいかかでしょうか?
単位がもらえるインターンは国立大学での実施率が高い!
実は、単位がもらえるインターンを実施している大学は国立が多いということが分かっています。
これは、多くの企業が国立出身の学生に「ウチの会社に来てほしい!」と思っているからだと考えて良いでしょう。
それに伴って、国立大学の就活生のインターン参加率は高いです。
しかし、私立大学に通っているからといってインターンに参加できないわけでも、参加しなくていいわけでもありません。
年々単位認定のあるインターンは国公立・私立ともに増えてきており、インターンを実施する企業や参加学生の数も増えてきています。
興味のある企業や業界があれば、積極的に説明会やインターンに参加しましょう!
単位がもらえるインターンは学部3年、修士1年が参加している!
単位がもらえるインターンは、大学では3年生、大学院では1年生の参加率が高いです。
まさに就活が始まるという時期にインターンに参加していることが分かります。
先ほど述べたように、単位のもらえるインターンは夏休みの開催が多いです。
つまり、就活を意識し始めた大学3年生の夏ごろにこの制度を知ると遅い場合があります。
単位のもらえるインターンに参加したいのであれば、申込時期や大学への単位申請の時期はできるだけ早く調べておきましょう。
学部3年、修士1年の夏といえば、1dayインターンや企業説明会も多数開催されるので、スケジュール調節も早めに行うと良いです。
また、そんな就活生にとって大切な時期だからこそ「単位がもらえるから」という理由で単位認定のあるインターンを選ぶことはやめておくことをおすすめします。
あくまでも「やりたいインターン」がある場合の選択肢にして、なかった場合は大学の枠を考えず幅広くインターンを探しましょう。
やりたいことが明確なら、個人で参加するのがおすすめ
単位がもらえるインターンの中にしっくりくるものがなくても、インターンに参加するチャンスは他にもあります。
大学の単位認定の枠では参加できないインターンでも、個人的に申し込んで参加できる場合があるのでまずは一度調べてみてください。
単位はもらえませんが、夏休みや春休みなどの長期休暇を使えば、大学の授業に支障なくインターンをすることができます。
大学生活の貴重な時間をなにに使うかは非常に重要ですよ。
単位がもらえるインターンをチェック!
インターンに単位認定を設けている学校は8割以上です。
興味のある業界や企業のインターンがあなたの大学で「単位認定のインターン」に指定されているかもしれません。
チャンスを逃さないためにも、是非一度単位がもらえるインターンをチェックしてみてください!