大学に入学して数年経つと、大学の同級生などのなかには長期インターンシップへ参加する人が何人かいますよね。
長期のインターンシップに参加していると就活に有利という話も聞くし…なんとなく羨ましい…自分も参加してみようかな?と考える人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな長期インターンシップに興味を持ち始めた人へ向けて、スタートアップ企業での長期インターンについて徹底的にご紹介します。
スタートアップ企業で長期インターンシップに参加するメリット
長期インターンを募集している企業のほとんどは、スタートアップ企業です。
では、スタートアップ企業のインターンシップに参加するメリットには、何があるのでしょうか。
筆者がスタートアップ企業で働いた経験を交えながらご紹介します。
1.「会社員として働く」を具体的にイメージできるようになる
インターンシップに参加することで、なんとなくしか想像できなかった会社員の働き方をを理解することができるようになります。
これは、企業の業務体験ができる長期のインターンシップならではのメリットです。
私の場合、インターンシップに参加するまで会社員として働くイメージは、社会人のドラマなどフィクションをなんとなく参考に想像していました。
学生の皆さんのなかにはそういった人も少なからずいるのではないでしょうか。
しかし、フィクションの中の会社員って他の社員との会話や会議がメインですし、そうでなければ会社で起きたイレギュラーの対応ばかりしていて、普段の働いている姿を想像しずらいです。
私はインターンシップに参加することで、はじめて会社員としてスケジュールをこなす感覚を具体的に理解することができました。
2.社内の偉い人との距離が近い
スタートアップ企業のほとんどは、肩書関係なく企業全体でフランクに話をすることが是とされている雰囲気です。
そのため、インターンシップに参加した学生でも、社長をはじめとした肩書のある社員と日常的にお話しできる機会があるでしょう。
スタートアップ企業の経営者は若くして起業した人が多いため、数年前は大企業に勤めてバリバリ働いていた…なんて人もたくさんいます。
そんな人たちと近い距離で話せる機会はあまりないです。
インターンシップで働きながら、やり手ビジネスマンの興味関心事やどんな人材を必要としているかなど話を聞ければ、とても良い経験になりますし、就活にももちろん活かせるでしょう。
3.事業の成長を肌で感じられる
スタートアップ企業は、はじまったばかりの事業を成長させるために、社員全員で協力して仕事をします。
インターンシップで参加した学生も例外なく事業成長のための仕事を任されるため、自分の関わった事業がどんどん成長する様子を間近で確認することができます。
事業が安定するまで様々な課題がうまれ、解決のために皆で力を合わせます。
事業成長の一端を担うことで、自分の仕事にやりがいを感じる学生は多いようです。
4.自分で考えて行動するが当たり前になる
スタートアップ企業の事業はまだはじまったばかりのものがほとんどなので、社員が抱える仕事はどんどん変化し新しいものになります。
これはインターンシップに参加した学生も同じです。
社員さんから任された仕事が、社内の誰もやったことのない作業になることももちろんあります。
そんな時に、社員さんにやり方を一から提案してもらって作業をしたのでは、社員さんが学生に仕事を任せた意味がありません。
インターンシップに参加してすぐには無理でも、だんだんと社員さんの意図を理解しながら自分なりに作業を進めることが求められます。
また、時には急に作業の手が空いて仕事中に暇になる…なんてこともあります。
そういった場合に自分に出来ることはないか考えて行動することも、社会に出てから求められる能力です。
学生のうちから努力して身に着けられるようにしましょう。
ただのアルバイトよりもスタートアップ企業で長期インターンシップをした方が良い?
長期インターンシップはほとんどの企業が参加した学生に給料を支払うので、就活のことを考えるなら、ただのアルバイトよりも長期インターンシップに参加して、効率よくお金を稼いだ方が良いのではないかと考える人もいるでしょう。
筆者の個人的な意見ですが、私は迷っているなら長期インターンシップに参加した方が良いと思います。
人によって志望業界や志望職種は異なるので、長期インターンシップの経験が必ず就活に活かせるかというとそうではないですが、将来会社員になるつもりなら長期インターンシップの経験は必ず役に立ちます。
将来やりたいことが決まっている人はもちろん、決まっていない人も自分の興味のある企業でインターンシップをしてみると良いでしょう。
インターンとアルバイトの違いとは?あなたはどちらを選ぶべき?
スタートアップ企業での長期インターンシップに参加する前に覚えておくこと
ここまでスタートアップ企業での長期インターンシップに参加するメリットをご紹介してきましたが、長期インターンシップへの参加は良いことばかりではありません。
参加途中で辞めたくなっても投げ出すのは難しいですし、長期間負担を抱えることになってしまいます。
参加した後に後悔しないように、今のうちに長期インターンシップに参加するリスクをご消化します。
実は地味な仕事も多い
スタートアップ企業の長期インターンの求人を見たことがあるでしょうか?
求人を見るとどの企業も魅力的で、ここでならすごいことが出来そうだ…と思う人も多いのではないでしょうか。
募集している職種もカタカナや英語だったりしてちょっと格好いいですよね。
しかし、実際にインターンシップに参加してみると、雑用ともとれる地味な仕事を任されることもたくさんあります。
安易に参加してしまうとギャップに悩まされてしまう可能性があります。
裁量の大きさに期待しすぎない
スタートアップ企業で働く面白さの一つは、個人に与えられる裁量が大きいことです。
長期インターンシップの求人でも、企業紹介などで働くメリットとしてよく挙がる内容だと思います。
しかしこれはあくまで「ただのアルバイトに比べれば」、という話だと認識しておきましょう。
前述したとおりスタートアップ企業では、肩書関係なく社員同士で率直な話ができる雰囲気です。
そのため、インターンシップに参加した学生の意見に耳を傾けてくれる社員さんもとても多いでしょう。
しかし、基本的には社員さんの考えに従って仕事を進めていく必要があります。
「自分でなんでも決めて仕事をしてみたい」という考えでインターンシップに参加しようと思っている人は、参加期間のなかで社員さんの信頼を勝ちとって「好きなようにやってみて」と言われてからにしましょう。
教育体制はあまり整っていない
スタートアップ企業ははじまったばかりの企業が多いので、教育体制は整っていないところが多いです。
もちろんインターンシップに参加する学生を放置するような企業はほとんどなく、分からないことは聞けば教えてくれますが、手取り足取り最初から最後まで指示を出す企業はほとんどないでしょう。
仕事を覚えるにあたって時には、自分から社員さんとコミュニケーションを取る必要がある場合もあります。
良くも悪くも「自由」であること
スタートアップ企業には、社員一人一人の個性を尊重する雰囲気があります。
仕事の進め方に関してもいちいち決まりはありません。
早く正確に終わればなんでも良いのです。
だから、仕事を任される時の指示は割とざっくりしてますし、期限なんかも大まかにしか決まってない場合があります。これは自分で決めて動きたい人にとってはとてもありがたい環境です。
しかし、一つ一つ細かく確認しながらでないと、仕事を進められないような人にはあまり向いていません。
参加しようと思っている人は自分が仕事を進める上でどんなタイプに当てはまるのかを考えてみましょう。
インターンシップ漬けになる可能性も
インターンシップに参加する場合、週に3日以上のコミットを求められることが多いですが、働き始めてみると学校以外の時間は全てインターンシップに参加している…なんて人も見受けられます。
長期インターンシップは私生活を占める割合が大きくなります。
インターンシップ漬けでも楽しめる人は問題ないですが、私生活では他にもやりたいことがある…という場合はインターンシップに参加する前に慎重に考えましょう。
こんな人におすすめ!スタートアップ企業での長期インターンシップ参加に向いている人
ここで、まだ長期インターンシップへ参加するか決断できない人へ向けて、どんな人がインターンシップに向いているかをご紹介します。是非参考にしてみてください。
社会人と交流した経験が少ない人
就活前にインターンシップに参加することで、学生間の交流では分からない社会人の意識を知ることができます。
特に、スタートアップ企業は基本的に社員の個性を重視しているので、他の企業に比べて経歴などが多様な社員が多いです。
インターンシップで働くなかで、数人の社員に就職や働き方について話を聞いてみると様々な意見が聞けて参考になりますし、就活や就職した後に役立てることができます。
また、インターンシップで働いてみると、自分がどんな人と一緒に働くのが向いているのかを知ることもできます。
自分に合う人を知ると就活で企業を選ぶ際の基準にできるのでおすすめです。
将来起業を考えている人
将来企業を考えている人は、スタートアップ企業で長期インターンシップに参加するのがおすすめです。
経営者と近い距離で仕事ができるため、経営者目線での事業成長について話を聞くことができます。
また、起業するためには会社全体を理解する必要があります。
会社全体の規模が小さいスタートアップ企業は、他の部署の話も回ってきやすいため、例えば採用の部署にいなくとも採用の話題を知ることができます。
スタートアップ企業でのインターンシップの経験は、起業するうえで非常に有効でしょう。
自分の武器を見つけたい人
就活をする際にESや面接で必ず問われるのが「自己PR」です。
インターンシップに参加する前から自分の長所を分かっている人は多いかと思いますが、その長所がどのように仕事で活かされるのかを知っている人は少ないと思います。
インターンシップを経験することで、仕事で活かせる自分の武器を発見し、就活の際の自己PRにしましょう。
現段階では自分の長所が分からないという人も、インターンシップを通して自分では気づかなかった長所を見つけたり、努力して人よりも優れたスキルを身に着けたりすることで、就活を有利に進めることができるようになります。
そしてこれは、社員の個性を尊重するスタートアップ企業でのインターンシップだからこそできることだと思います。
まとめ
いかがでしたか。学生期間だからこそ、大手企業ではなくスタートアップ企業で働くという決断ができますし、長期とはいえ期間は決まっています。
この記事を読んで、スタートアップ企業での長期インターンシップに参加してみたいと思った人は挑戦してみましょう。