「インターンに参加したいけど、たくさんあってどれを選べばよいのか分からない…」
インターンによって期間やプログラム内容が異なり、自分にとって意味のあるものを選ぶのは難しいですよね。
インターンは就活生の9割以上が参加しており、就職活動には欠かせない存在です。
なぜ多くの就活生が利用するのかというと、情報収集やスキルアップ、志望する企業へのアピールなど、多くのメリットがあるから。
しかし、ただ参加すればよいというわけではなく、自分の目的に合ったインターンを選ぶことが重要です。
自分の目的とは違うインターンに参加してしまうと、時間の無駄になってしまう可能性も。
今回は、自分にとって意味のあるインターンに参加するための選び方を紹介します!
インターンとは?
インターンを期間で分けた場合、下記のように分けられます。
- 長期インターン・・・1ヶ月以上
- 短期インターン・・・1日〜2週間
それぞれのインターンは単純に開催期間が違うだけではなく、中身も大きく違ってきます。
もちろん興味のある企業であれば、どのインターンであっても就職に役立つ経験を得ることができるはずです。
どんなことが行われるのか知っておくことで、応募先選びがスムーズに行えるようになります。
インターンは長期休暇のタイミングで実施されることが多い
インターンが開催されるのは7月〜8月が最も多く、1月〜2月にも多くのインターンが開催されています。
また夏と冬に比べると数は減りますが、春休みの時期に併せて募集を行う企業も増えてきました。
ちなみに募集は開催の1ヶ月から2ヶ月前に行われます。
ですから参加を希望している方は、参加希望時期の1〜2ヶ月前にはインターン募集に関する情報収集を怠らないようにしてくださいね。
夏のインターンの特徴
就活のスタートとして夏のインターンに参加される方も多く、多くの企業は会社説明会を兼ねたような内容で1Dayインターンを開催しています。
短期や長期の活動の中で優秀と認められた場合は、この時期から内定を受けられる可能性はありますが、基本的には「情報収集の為のインターン」と考えると良いかも知れませんね。
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冬のインターンの特徴
冬に行われるインターンでは、企業側も「採用」を意識して学生をチェックします。
グループワークなどを行うことで、参加者の資質を試し、優秀な人材を確保しようと考えているのです。
内定直結型のインターンが多く開催されているのが冬ですので、参加するのであれば情報収集をしっかりして準備しておくことが大切になります。
春のインターンの特徴
春は選考が行われている時期なのもあり、内定をもっている学生が参加することもあります。
しかし、まだ内定を獲得できていない就活生にとっては「最後のチャンス」でもあります。
春休みのインターンについてはこちらの記事を参考にしてください。
2022年インターンに人気の業界・職種とは?
「IT業界・銀行・電子、電気」などが現在インターンで人気の業界です。
どの業界もこれからの成長が期待されており、「将来性・安定性」が意識され選ばれているようです。
職種別では総務などの事務系の人気が高く、技術系と呼ばれる研究開発・製造関係の仕事も人気があります。
ITエンジニアなども年々インターン参加者が増えており、これからも応募者が増加していくことが予想されます。
長期インターンに参加するメリット・デメリット
3ヶ月以上から半年程度の期間が設定されていることが多く、実務を通して就業体験ができるインターンです。
会社説明会などでは知ることのできない、「会社の雰囲気・理念」などを自分で感じ取ることができるのが大きな特徴です。
開催している企業も選考だけでは見えない本当の姿を一緒に働くことで見ることができるので、就活生と企業の両方に大きなメリットがあります。
また、実際の業務を任されるため、将来役に立つスキルやビジネスマナーを身に付けることが可能です。
志望する業界で働く社会人や他の大学の学生とつながれるという点でもおすすめです。
長期インターンのメリット
- スキルや経験が積める
- 企業の本当の雰囲気を肌で感じられる
- 長期インターンは給料がもらえる
- 就活に活かすことができる
長期インターンはライターやマーケティング、企画、営業、エンジニアなど、さまざまな職種の募集があります。
実際の業務を任されるため、働く中で自分にとって向いている仕事なのかを判断することができるのが特徴です。
知識や実用的なスキルが磨けるだけでなく、ビジネスマナーについても学べます。
学生のうちに身に付けたスキルやマナーは就活時にアピールポイントになるのも嬉しいですよね。
長期インターンで頑張りが認められた場合は、インターン先の企業から内定がもらえることも。
また、ほとんどの長期インターンはお給料がもらえます。
成績によってプラスでお給料がもらえるインセンティブ制度を導入している企業もあるので、スキルを磨きながら稼ぐことができるのです。
長期インターンのデメリット
- 拘束期間が長い
- 選考に通過しなくてはいけない
長期インターンはシフト制で、最低でも3ヶ月~半年の勤務が求められることが多いです。
たくさんの業界や企業について知りたいという場合は、拘束時間が長いと感じてしまうかもしれません。
また、実際の業務を任せてもらえる分、責任感もあります。
なんとなく決めた業界や職種だと長い期間働くのは難しいですよね。
そして、長期インターンにはほとんどの場合選考があります。
行きたい企業のインターンに落ちてしまう可能性もあるので、きちんと面接対策をしておきましょう。
短期インターンに参加するメリット・デメリット
短期インターンは大きく分けて2種類あります。
- 説明会・セミナー型
- ワークショップ型
「説明会・セミナー型」のインターンは「就業体験」という意味のインターンを名乗りながら、ほとんど企業説明会と同じ内容です。
一度にたくさんの学生を集めて、企業についての説明が行われます。
企業側は、自社の事業や魅力を学生に知ってもらうために開催しており、参加することで内定に近づくということはまずありません。
しかし、企業研究にはぴったりなプログラム内容なので「業界・企業について詳しく知りたい!」という方はぜひ参加しましょう。
「ワークショップ型」のインターンは「プロジェクト型」とも呼ばれ、数名のインターン生でグループを組み出された課題の解決を行います。
「ワークショップ型」のインターンは成績で1次選考が免除されたり、内々定をもらえたりする「裏ルート」が存在する可能性があります。
グループワークでの様子を見て評価される場合が多いので、積極的に発言してアピールしましょう。
また、オフィスの見学や業務の一部を体験する時間がプログラムに組み込まれていることも多く、応募先の企業をより深く知れるチャンスでもあります。
インターン中は就活生同士で話す時間が長いため、他の大学の学生への人脈を増やすことも期待できます。
短期インターンのメリット
- 複数のインターンに参加できる
- グループワークで企業へのアピールができる
- 会社の雰囲気が感じられる
- インターン生同士で情報交換ができる
短期インターンは拘束時間が短いため、いくつも参加することが可能です。
長期インターンはかけもちが難しいので、企業同士を比較検討するのには向いていません。
志望する業界や企業が決まっていないのであれば、短期インターンに参加することをおすすめします。
また、グループワークで優秀な成績を残したり、好印象を与えたりすれば内定を受けやすくなることもあるのです。
早期内定のチャンスなので、選考を含むインターンには積極的に参加してほしいです。
志望する企業の社員さんや同じ業界を目指す学生とのつながりも生まれるので、今後の就活を有利に進めることもできます。
短期インターンのデメリット
- 実務経験を積むことはできない
- 給料は支払われない
- 応募時の倍率が高い
グループワーク中心の短期インターンでは、実務の経験やスキルを高める機会はほとんどありません。
お給料も発生しないので注意してくださいね。
期間が短いため気軽に参加できるのはメリットですが、その分だけ応募が多くなる傾向があります。
人気企業の場合は数十倍という高い倍率になることも珍しいことではありません。
先着順での申し込みだったり、ESや面接などの選考があったりするので、短期インターンに参加するためには早めの情報収集が必要です。
インターンは企業の規模によっても変わる!
インターンの応募先を「会社の規模」で選んでみるというのも1つの考え方です。
大手の企業だからできることもベンチャー企業だからできることもあり、どちらが良いというわけではありません。
例えば、大手企業は「安定した給料」が望めますし、ベンチャー企業は「年齢関係なく実力で稼げる」のが特徴です。
それぞれの特徴を理解しておけば、自分がどちらのインターンに参加すべきかの判断がしやすくなりますね。
自分のライフスタイルや特性から、どのような規模の会社が合うのか考えてみましょう。
大手企業インターンの特徴
- インターン開催実績が豊富
- インターンの規模が大きい
- 参加するまでのハードルが高い
大手の企業はインターンの開催実績が豊富であることが多く、カリキュラムもきっちりと組まれていて無駄がないのが特徴です。
人数も多めに参加させることができるので、グループワークも行いやすく、インターン生同士の人脈も広げやすくなっています。
ただ、知名度があればあるほど参加するまでのハードルが高く、選考を通過するのは容易ではありません。
ベンチャー企業インターンの特徴
- 長期インターンが多い
- 内定に直結しやすい
- しっかりと実務が体験できる
実は、長期インターンを開催しているほとんどの企業がベンチャー企業です。
ベンチャー企業のインターンは規模が小さめな傾向がありますが、内容が濃く実務体験もしっかりと行えます。
また内定にも直結しやすいのが大きな特徴です。
責任のある仕事を任せてもらえる可能性も高いので、実務経験を積んだりビジネスマナーを学んだりする機会が多いのもメリットですね。
規模が小さい分、社員さんと密に関わることもできます。
インターンシップを選ぶ際のポイント5つ
「インターンシップって色々あってどれを選べばいいかわからない」といった方も多いのではないでしょうか?
ここでは、インターンシップを選ぶ際のポイントについていくつかご紹介します。
もしインターン先で悩んでいる方は、以下の要素で選んでみるといいでしょう。
- 業界
- 期間
- プログラム内容
- 興味のある分野
- 通いやすさ
➀業界
インターン先を選ぶ方法には、まず業界から絞り込むのが良いでしょう。
ある程度関心のある業界が定まっていれば、企業の選択肢を絞れるのでおすすめです。
企業が定まっていてもインターンを開催していない可能性もあるため、同業界を他社で経験できないかを探してみるのもいいでしょう。
もし「興味のある業界が定まらない」といった方は、まず自分が学校で先行している分野や気になる業界、職種から探してみると見つけやすいですよ。
②期間
先ほども述べたように、インターンには「長期インターン」と「短期インターン」とがあります。
どれだけ気になる企業があっても学業やアルバイト、サークルなどと予定がかぶってしまうと参加できません。
短期・長期それぞれのメリット・デメリットがあるので、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが何よりも大事です。
もし「あまりインターンに時間を取れない」「ほかの留学などで忙しい」方は短期、「働きたい業界が明確に決まっている」「多少時間がかかっても業界について知りたい」人には長期がおすすめ。
インターンの募集は実施機関のおおよそ1カ月前あたりから始まるので、シフトやプライベートな予定、学業などを事前に調節するようにしましょう。
③プログラム内容
インターン先はプログラム内容によって選ぶのもひとつです。
インターンは同業界であっても企業ごとにプログラムが多少異なり、自分が学びたいことが学べるかで選ぶといいでしょう。
たとえばもし「実際の仕事の現場を見たい、体験したい」といった場合、より実務経験を積めるところがおすすめです。
また「あくまで仕事の疑似的な体験がしたい」のなら、なるべくグループワークやプレゼンテーションの体験ができるところのほうが合っているかもしれませんね。
さらに「とにかくいろいろな業界の仕事を体験したい」のなら、複数回にわたって短期インターンに参加するといいでしょう。
見学や研修など受け身のものなのか、実際に業務に携わりたいのかによってもインターンの選び方は変わってきます。
④興味のある分野
とくに参加したい業界や職種がないといった方は、とりあえず自分が興味を持つサービスや商品に関連するインターンに参加してみるのもいいでしょう。
よく使っているサービスや商品を提供している企業のサイトなどをチェックしていると、インターンの募集をしているところを見つけられることもあります。
インターンに参加したからといって必ず選考を受けなければいけない決まりはないので、気軽な気持ちで参加してみて下さい。
⑤通いやすさ
インターンの期間にもよりますが、通いやすさでインターン先を決める方法もあります。
なるべくインターンを開催している場所が、自宅や大学から近いところで探してみるといいでしょう。
とくに長期インターンの場合、「週に3日以上」「1日5時間以上」などアルバイトのように、最低勤務時間が設けられているところもなかにはあります。
あまりにも遠すぎるところだと、時間的にも身体的にも負担が大きくなるので通勤時間や交通費なども考慮して考えることが大切です。
インターンシップの探し方4つ
インターンシップの選び方のポイントについてご紹介しましたが、実際「インターンシップってどこかた見つければいいの?」と悩む方もいるでしょう。
インターンシップを探す際は以下の方法があります。
- 大学のキャリアセンター
- 就活サイト
- 企業のホームページ
- 合同説明会
➀大学のキャリアセンター
インターン先を探すのなら、まずは大学のキャリアセンターに行ってみるといいでしょう。
大学のキャリアセンターではさまざまな業界・職種のインターンを取り扱っており、同じ学校から参加する人した人がいるので採用される可能性が高いです。
またキャリアセンターによっては書類や模擬面接などをおこなってくれるところもあるので、「参加しやすそうなインターンを探している」「就活のサポートも受けたい」方におすすめです。
毎日通うところだからこそ、随時情報をチェックしやすいのもうれしいポイントです。
②就活サイト
就活サイトは就活サポートだけではなく、インターン情報などもチェックできるので利用しておくといいでしょう。
サイト経由でインターンに応募出来たり、そのまま企業のインターン募集ページにアクセスできるので便利です。
また業界や職種が決まっていない人でも、就活サイトでは一度にいろいろな企業や業界を見れるので比較検討しやすいのもおすすめポイントです。
ほかにも、場所や活かせる選考などの条件でも絞れるので、「どんな企業がインターンを開催しているのか知りたい」といった方はぜひ登録してみるといいでしょう。
③企業のホームページ
もし希望企業が決まっているのなら、企業のホームページを見るのが最も手っ取り早い方法でしょう。
企業のホームページは最もサイトとしての信頼度も高いですし、直接応募ができるといったメリットもあります。
とくに募集人数が少ない企業ほど、ホームページのみで告知しているケースも少なくありません。
ただしインターンの情報を掲載していないこともあるので、気になる企業があれば就活サイトなどで検索をかけて調べてみると確実です。
④合同説明会
インターン先を探すのなら、合同説明会に参加してみるのもおすすめです。
インターンにはさまざまなタイプがあり、企業紹介だけではなくインターンに特化した説明会もあるのです。
合同説明会に参加するメリットには、一度で複数の企業や業界からの説明を受けられるといった点が挙げられます。
その場で質問もできるのでミスマッチも防げますし、思わぬ企業との出会いもあるので参加して損はないでしょう。
実際に企業で働いている社員から社風や職場の雰囲気を聞けるので、ぜひ積極的に参加してみてください。
インターン先を選ぶ際での5つの注意点
インターンシップを探す際は注意しなければいけない点がいくつかあります。
そこでここでは、インターン先を選ぶ際に気を付けるべきポイントについてご紹介します。
「思ったのと違った」とならないよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 学びたいことがあるかをチェックする
- 選択肢を絞りすぎない
- 選考の有無を確認する
- スケジュール調整をしっかりおこなう
- ベンチャー企業は下調べが重要
➀学びたいことがあるかをチェックする
インターン先を見つける際は、自分が学びたいことがあるかどうかをチェックすることが大事です。
たとえば、実務経験を積みたいと想いっているのに、実際参加したら企業の説明会や研修のみだったといったことは実はよくある話です。
インターンの募集要項や内容などをチェックして、学びたいことが含まれているかを事前に見てみてください。
「時間の無駄だった」と後悔しないようにするためにも、目的や何を学びたいかを明確にしておくことも大事です。
②選択肢を絞りすぎない
はじめから業界や職種、企業の知名度などで選択肢を絞りすぎると、なかなかインターン先が見つからないので要注意です。
インターンは就活よりもまだ時間的に余裕があるので、より選択肢を広げておくと思わぬ仕事との出会いのチャンスにもつながります。
また複数の企業のインターンに参加すれば、より吸収するものも増えるのでおすすめです。
同業界であっても企業によって仕事内容や職場の雰囲気は異なるので、業界研究や企業研究に役立てるためにも参加してみてください。
③選考の有無を確認する
インターンシップの募集人数が少ないもしくは有名企業であれば、選考をおこなうケースがほとんどです。
したがって、自分が希望する企業が選考をおこなっているかどうかを事前にチェックしておきましょう。
選考がある場合、実施日のおおよそ1ヶ月前あたりからインターンの選考が行われます。
書類選考や面接対策などは早めに、「気づいたら締め切りが過ぎていた」なんてことにならないよう必ず確認するようにしてください。
④スケジュール調整をしっかりおこなう
インターンに参加する意志があれば、スケジュール調整をしっかりおこなうことが大事です。
どれだけ参加したい企業のインターンであっても、学業やアルバイト、プライベートな用事などが入っていると参加できません。
ギリギリになって断るのは失礼ですし、自分にとっても残念ですからね。
「シフトを減らす」「学業とのバランスをとれるタイミングにする」など、実施日程を確認するようにしましょう。
とくに複数のインターンに参加する場合や、実施期間が数週間など長期に及ぶものには要注意です。
⑤ベンチャー企業は下調べが重要
特にベンチャー企業のインターンに参加する場合は、事前の下調べが何よりも重要です。
ベンチャー企業のインターンの特徴としては、人数が少ない分、より実務に関わる仕事に携われる可能性が高いです。
ただし一方で、責任のある仕事を経験で気ながらも無給だったり、ハードであることもあるので要注意。
ベンチャー企業は学生からも人気が高いですが、仕事量に見合った報酬があるかをしっかり確かめることも忘れないようにしてください。
インターンは参加する目的を明確にしておくことが大事!
今回は、インターンの選び方についてご紹介してきました。
インターンをおこなう企業や業界、職種はたくさんあるので、なかなか選べない人もいます。
インターン先を選ぶ際は、自分の参加する目的を明確にしておくことが何よりも大事です。
「いろいろな企業を見てみたい」のなら短期、「じっくり実務経験を積みたい」のなら長期がおすすめ。
反対に、企業の知名度や周囲に流されてインターン先を選ぶと、「思ったのと違った」「本当に学びたいことが学べなかった」といった後悔につながるので要注意です。
またインターンは開催期間や内容を事前にチェックしておきましょう。
今回の記事を参考に、ぜひ自分に合ったインターン先を見つけてみて下さいね。