就活前に学生のほとんどが参加するインターンシップ。
体育会に所属している部活生はやはり部活が忙しいので、インターンシップに参加する時間が限られてしまっていますよね。
今回はそんな部活生に向けて、部活とインターンシップの両立について徹底的にご紹介します。
インターンシップに参加しようか迷っている人は是非参考にしてみてください。
また、インターンシップに参加しない場合でも、部活生が効率よく就活を成功させるコツもご紹介します。
部活生でもインターンシップに参加できる?
賢く選べば部活生でもインターンシップに参加できます。
例えば、長期インターンシップは週3日からで数か月間の参加を求められる場合が多いため、部活生が参加することは難しいでしょう。
しかし、短期インターンシップであれば1日だけの参加で済むものもあるので、部活生でも問題なく参加できます。
インターンシップは就活前に自分の志望業界や志望職種を決める判断材料になります。
筆者の個人的な意見としては、就活前にやりたいことが決まっていない部活生は可能であれば、インターンシップに参加した方が良いと思います。
そこで、次にインターンシップに参加する場合には、どのような点に注意して部活と両立させるかをご紹介します。
スケジュールは出来るだけ早く把握する
部活の日程はもちろん、参加する企業のインターンシップの日程も事前に把握できるはずなので、インターンシップに参加する期間のスケジュールは早めに計画を立てましょう。
注意したいのが、インターンシップに参加する際に、ESの提出や面接が必要な場合があることです。
事前準備の時間もとれるようにスケジュールを組む必要があります。
また、企業の短期インターンシップは日にちを分けて複数回開催することが多いので、選べる場合はできるだけ部活のイベントと被らないように調整しましょう。
優先順位を常に考える
部活とインターンシップの予定が被ってしまった場合に、どちらを優先するのも個人の自由です。
部活もインターンシップも学生期間にしかできない大切な活動です。
そのため、今の自分にとってより大切な予定はどちらかを自分で決めましょう。
日によっては部活の方が大切な時もインターンシップが大切な時もあるでしょう。
優先順位は固定してしまうことなく、スケジュールを確認するたびに考え直すことが大切です。
両立すると決めたなら、どちらかが疎かにならないように気を付けましょう。
部活を休む時はきちんと報告
当たり前ですが、インターンシップに参加する関係で部活を休まなければならない場合は、事前に報告しましょう。
インターンシップへの参加を複数回行う場合、心理的にもだんだん部活を休みづらくなってしまいますよね。
しかし、事前の報告と休んだ後のフォローをしっかり行えば部活の仲間も分かってくれます。
大切なのは部活の皆に「部活もインターンシップもどちらも同じくらい大切にしている」ということを分かってもらうことです。
部活生はインターンに参加しなくても良い?
そもそも部活生はインターンシップに参加した方が良いのでしょうか。
部活生は体育会に所属してるおかげで就活も有利といわれているので、わざわざインターンシップに参加しなくても良いと考える人も多いですよね。
結論から言えば、部活生はインターンシップに参加しなくても、きちんと就活を頑張れば内定をもらえるでしょう。そ
もそもインターンシップの参加が内定獲得につながることはあまりないので、就活のために焦って参加する必要はありません。
筆者としても、インターンシップに行く前から志望業界や志望職種が決まっている部活生は、部活を疎かにしてまでインターンシップに参加することはないと思います。
ここで、インターンシップが内定獲得にはあまり関係がない理由と、部活生が就活に有利な理由を詳しくご紹介します。
インターンシップから内定につながる人はとても少ない
インターンシップを開催する企業は、インターンシップで優秀な学生を見つけると「囲い込み」を行い、インターンシップ後の特別選考で学生に内定を出す場合があります。
ただし囲い込みは、普通に就活して内定をもらうよりも難しいと言われています。
HR総研の2019年度調査を見てみましょう。
全内定者に対するインターン経由内定者の割合
| 1人も内定を出していない | 39% |
| 10%未満(10人に1人未満) | 34% |
| 20%未満(10人に2人未満) | 13% |
| 30%未満(10人に3人未満) | 9% |
このデータによると、約4割の企業が囲い込みを行っていませんし、残りの企業のほとんどは、内定者10人に対してインターンシップがきっかけで内定を出した学生は、3人に満たない割合になっている状態です。
そもそもインターンシップに参加する時点で選考を行う企業もあるので、インターンシップから内定につながる確率はかなり低いことになります。
つまり、インターンシップに参加したからといって就活に有利になるというわけではないということが分かります。
部活生は就活で有利
体育会に所属していることは就活において非常に有利に働くとされています。
理由は主に2つあります。1つは、体育会に所属していると企業から好印象で覚えられやすいためです。
企業が学生の採用基準として重視しがちな「リーダーシップ」「協調性」「強靭な精神力」は、体育会に所属していると自然と身に着きます。
自己PRでしっかりアピールできれば採用担当も必ず評価します。
特に、過去に部活生を多く採用している企業は、その後も部活生を採用する傾向にあるため、他の学生に比べると非常に有利です。
もう1つの理由は、体育会のつながりを利用できるためです。
体育会は歴史が古いところが多く縦のつながりが強いため、体育会OB・OGが就活の時の頼れる存在となってくれます。
OB・OG訪問はもちろん、なかにはリクルーター制度がある体育会もあります。
以上のように、堅実に就活をすれば他の学生より内定をもらえる可能性が高くなるでしょう。
インターンシップや就活のために部活を辞めるのは最終手段
どこの体育会でも、毎年就活前に体育会を抜けてしまう部活生が数人います。
部活生は大学生活のほとんどを部活に費やしていて、それでなくとも忙しかったのに就活の時期になると、プライベートの時間はほとんどないという人が多いです。
そのため、インターンシップが始まる時期や就活の時期になると、将来部活の競技のプロになるわけではないのに、中途半端に続けても就活に支障をきたすだけ、という理由で辞める人がいます。
しかし、これはあまりにもったいない決断です。
前述したとおり、部活生であることは就活で非常に有利です。
就活の時に活かせる繋がりを切ってしまうのは得策ではありませんし、部活を途中で辞めたと分かれば企業が抱く印象はやはり悪くなります。
何より、1、2年生の期間を部活に捧げた経験を「無駄だった」としてしまう行為は後悔する可能性が高いので、できれば最後までやり続けることをおすすめします。
インターンシップ関係なし!部活生が就活を効率よく成功させるためのコツ
部活生にとって部活と就活の両立は最大のミッションです。
学年が上がるにつれて責任が増す部活と自分の将来を決める就活、どちらも成功させて満足して大学を卒業したいですよね。
そこで、インターンシップに参加しない場合でも、就活を成功させるコツを次にいくつかご紹介します。
就活の準備は早めに
部活生にとって就活で不利な点は、他の学生に比べて就活に割ける時間が少ないことです。
他の学生と同じ時期に就活を始めてしまうと時間がないせいで選考の課題が疎かになってしまう可能性があります。
そのため、空いた時間にできそうな就活準備は出来るだけ早めに始めた方が良いでしょう。
例えば自己分析や企業研究、試験対策は企業説明会が開催される数か月前から少しずつ準備しておきましょう。
インターンシップに参加しない場合は、他の学生より業界・企業研究が遅れていることを自覚してカバーできるように行動することが大切です。
部活生は他の学生よりも就活で有利ですが、そこに奢らず努力しましょう。
隙間時間は有効に使おう
部活生にとって、どのくらい時間を有効に使えるかが就活成功の鍵になります。
就活期間は心を鬼にして、今まで休憩に使っていた時間を就活の時間にしましょう。
ESの添削や企業研究も余裕をもって行えるよう、事前準備のスケジュール管理を行うことも大切です。
特に面接対策はいくら練習してもしすぎることはありません。
同級生やキャリアセンターなどで、面接の相手役を頼んで自信がつくまで何度も行いましょう。
OB・OG訪問に力を入れよう
部活生の強みである縦のつながりを活かして積極的にOB・OG訪問をしましょう。
先輩とお話しする際に注意したいのが、仕事や会社について話を聞くだけでなく自身の仕事に対する熱意を分かってもらうことです。
体育会にはリクルーター制度といって同じ体育会出身の先輩が後輩をヘッドハンティングしたり、非公式の座談会に紹介したりとOB・OGが頼りになる場面があります。
ただ興味があって話を聞いているわけではなく、本気で就職しようとする熱意を伝えれば、必ず動いてくれる先輩がいるのでOB・OG訪問は真剣に行いましょう。
女子部活生は注意
特に女子の体育会で多いようですが、同じ体育会でも歴史の浅いところは縦のつながりが強みになりにくい場合もあります。
これは就活前に気づける問題なので、つながりが薄い場合は早めに就活を始めるなど対策を行いましょう。
もちろんつながりがなくても部活生は就活に有利なので心配しすぎることはありませんが、就活は将来にかかわる一大イベントなので慎重に行動することが大切です。
自己PRを練りまくろう
部活生にとって体育会に所属していたことは最大のアピールポイントです。
そのため、自己PRでは部活で得たスキルや経験をきちんと伝えられるようにしましょう。
例えば、自分の強みを具体的なワードやエピソードで覚えてもらうことが大切です。
企業が学生の採用基準として重視する「リーダーシップ」「協調性」「強靭な精神力」などと絡めて自分なりにキャッチフレーズやエピソードを作ってみましょう。
せっかく体育会に所属していたのに具体的なアピールができないと、同じように体育会に所属していた人のなかで埋もれてしまって、採用担当の印象に残りにくくなってしまうので注意しましょう。
逆に、採用担当に響く自己PRができれば選考はとてもスムーズに進みます。
色々な人に添削してもらいながら自分なりの自己PRを完成させましょう。
まとめ
いかがでしたか。今回は部活生がインターンシップに参加する際の、部活とインターンシップを両立させるためのコツをご紹介しました。
しかし、筆者としては部活生は志望業界や志望職種が決まっているなら、無理してインターンシップに参加しなくても良いと思います。
就活前は部活に打ち込んで部活に貢献することが自分のためにもなるでしょう。
部活生にとっては部活と就活の両立は非常に難しいですが、堅実に就活を行えばインターンシップに参加しなくても内定を獲得できるので、安心して自分にはインターンシップへの参加が本当に必要かどうかを考えてみてください。