大学院を卒業後は就職しようと考えているそこのあなた!
大学院生の就活は、すぐにやってきます。就活しようか悩んでいるという方も、大学院生ならではの選択肢や強みについて、知っておいて損はないでしょう。
今回は、大学院生の就活っていつから?何をすればいいのかわからない!という方に、大学院生の就活について徹底解説していきたいと思います!
大学院生の就活は1年生から始まる!就活スケジュール
大学院生の就活は、1年生の夏から始まります。
大学生の3,4年生の就活スケジュールを大学院生が1,2年生で行うというイメージです。
ここからは、大学院生の就活スケジュールについてもう少し詳しく見ていきましょう。
1年生6月 夏休みのインターンシップ(サマーインターン)の選考開始
この時期には、夏休みに行われる「サマーインターン」の募集・選考が開始されます。
興味のあるインターンの情報を逃さないためにも、インターンの情報は大学院に入学してすぐにチェックし始めておくのがベストですが、入学したてで何かと忙しいと思います。
そんな方でも、インターンの応募は忘れないようにしましょう。
インターンは主に夏のサマーインターンと秋冬のインターンがあり、どちらも長期休暇に合わせて開催されます。
サマーインターンでは、あまり業界や職種を絞らず、気になった企業のものにどんどん参加しましょう。
これは、秋冬のインターンよりも「企業見学」や「説明会」の要素が強く、内定に繋がるものも少ないからです。
秋冬に自分の行きたい職種・業界、または企業を決めるための準備ともいえます。
インターンには事前に選考を行うものも多いですので、応募の段階から数を絞ってしまうとサマーインターンに参加できなくなる可能性も考えられます。
「あまり興味なかったけど、意外と自分に合っているかも!」と思える企業や仕事に出会うかもしれないという点でも、サマーインターンシップには多めに申し込むことをおすすめします。
また、インターンに参加しなくとも、気になる企業や業界などがあれば情報収集をしておきましょう。早めに知っておいて損はありません。
1年生7~9月 サマーインターン開催・秋冬インターン選考開始
選考を通過することができたら、夏休みはサマーインターンに参加します。
おすすめは、「自分はどんな仕事がしたいんだろう」「どんな企業に就職したいんだろう」「自分の研究や技術を活かせる仕事はなんだろう」といったことを一度考えてから参加することです。ただなんとなく参加するのではなく、「この企業がどんな雰囲気なのか知りたい」「自分のやりたいこと、働きたい環境を知りたい」といった「目的意識」をもつことが非常に重要です。
1回のサマーインターンでできるだけ多くのことを得たほうが、時間を有効活用できますよね。
自分の希望が分かってくると同時に、自分の「こんな仕事はやりたくない」「こんな環境では働きたくない」という「これだけはやりたくない」という気持ちも分かってくると思います。
夏休みのうちに自分の気持ちを明確にできればできるほど、その後の就職活動はしやすくなります。
また、秋冬のインターンの選考も続々と開始します。企業によって募集時期は様々なので、夏休みのうちからチェックしておきましょう。
秋冬インターンはサマーインターンに比べ、内容が本格的なものが多いです。
1年生10~2月 秋冬のインターンシップ開催
秋冬のインターンは、サマーインターンに比べて実際の業務に触れたり、自分の力を試したりするプログラムが多いことが特徴です。
ですので、実際に業務を行ってみて自分に合うのか、その企業に入社して自分の力が発揮できそうかを確かめることができます。
逆に、企業側から評価を受ける場にもなるので、行きたい企業のインターンには参加しておくべきでしょう。
本命企業のインターンに参加することは、入社後のミスマッチを防ぐ効果もあります。
また、インターン参加の有無やインターンでの成績が本選考に反映される場合もあります。
インターン参加中は挨拶やマナーなども意識できると良いでしょう。
秋からのインターンで内定へ!秋からのインターンがおすすめの理由
1年生3月 企業の選考情報公開・説明会・エントリー募集開始
いよいよ企業の本選考の情報が公開されます。
それと同時に本選考の説明会、採用エントリーの募集がスタートします。
ベンチャー企業など、はやいところでは3月に選考・合否の発表があります。
選考の日は企業によってバラバラですので、本命だけ受けることはおすすめしません。
練習もかねて何度か興味のある企業の選考を受けてみましょう。
もちろん「練習だから」という気持ちで選考を受けると見抜かれてしまいます。
たとえ本命ではないとしても、対策はしっかりと行いましょう。ここで気を抜かないことが、本命で採用をもらえる確率を上げることに繋がります。
2年生6月~ 本選考の面接スタート
ついに面接本番です。自分の強みを全力でアピールしましょう。
ここで大学院生が強みにできるところは、より深い部分まで専門分野について知っているということです。
しかし、面接でうまく伝えられなければいくら仕事に活かせる知識や技術をもっていても、残念ながら採用されないでしょう。
そこで、企業が求めていることや自分をよく知っておき、話せるようにすることが重要になるのです。
大学院生を求めている企業って?
大学院生の就職先として挙げられるのが研究所です。
研究所で求められているのが高度な専門知識や技術です。
ひとつの分野を追求してきた大学院生の強みが最大限に活かせます。
また、自分が研究してきた分野を仕事にするということは、好きなことを仕事にできるということでもあります。
学生生活をかけて研究してきたことを、卒業後にも活かせるということは素敵なことです。
大学院生が就活に勝つためにするべきこと
志望動機を明確にする
「なぜこの企業が良いのか」「この企業で何がしたいのか」を明確にしましょう。
ここをはっきりさせておくことで、選考の際に企業側を納得させることができます。
エントリーシート・面接対策をする
就活のことを考え始めたら、できるだけ早くエントリーシー(ES)、面接の練習を始めることをおすすめします。
早めにES対策を始めることで、時間にも心にも余裕がもてますし、ESの精度も上がります。
就活に勝ちたいのであれば、ここは手を抜くべきではないでしょう。
また、同じ研究室のOBなど、縦のつながりがある人は添削をお願いしてみましょう。
就活経験者の強力を得ることで、効率よく就活を進めましょう。
面接も、本命の企業の選考で100%の力が出せるように話す内容を固め、自信をもって自分の強みを語れるようにしておきましょう。
研究概要の質を上げよう
大学院生が就活の際に企業にアピールできることとして、研究概要というものがあります。
自分が研究していることを、素人にも分かりやすく説明し、さらに「あなたの企業ではこの知識や技術をこんな風に活かすことができますよ」としっかり伝えることができれば、企業が大学院生を必要としますよね。
研究自体も大切ですが、就活のためには研究概要の質を上げることも大切にしてみてください。
大学院の就活には選択肢がある!
大学院生の就活には主に2つの選択肢があります。
それは、学校推薦と自由応募です。就活と聞いてイメージできるのは「自由応募」の方だと思います。
学校推薦って何?
学校推薦は、企業が大学に「採用したい人数」を伝え、その中に行きたい企業があれば応募するシステムです。
これには校内選考があり、まずはそこを突破する必要があります。
内定枠を勝ち取ることができれば、企業の採用選考を受けることができます。
学校推薦のメリットとしては、「合格率が高い」ということです。
校内選考を通過すれば、内定はかなり見えてくるでしょう。
また、学校推薦を設けている企業は、過去にもその大学院から採用していることが多いです。
企業に自分の大学院のOB・OGがいるので、そのOB・OGに選考を協力してもらえるという利点もあります。
注意点は、学校推薦は内定を断ることができないという点です。
とにかく内定が欲しいという理由で企業についてよく調べない、全く興味のない業務内容の職種に応募しないようにしましょう。
すぐにやめてしまうのは、自分にとっても、企業や大学院にとっても良くないことです。
学校推薦のある企業の中で、自分がやりたいことがある場合にのみ利用するようにしましょう。
自由応募
自由応募は、就活と聞くと一番にイメージできる、自分で企業にエントリーする就活スタイルです。
就活情報サイト等から自分で企業を探し、選考を受けます。大学生の就活とほとんど同じで、自分の行きたい企業・職種に応募しましょう。
好きな企業の選考が受けられる代わりに、人気企業であればあるほど倍率が高いです。
また、学校推薦に比べて選考を受ける企業数が多いため、就活の期間が長いのも特徴です。
研究に支障が出ないように就活をする必要があります。
長期化を防ぐためにも、エントリーシートや面接練習をきちんと行いましょう。
大学院生は生涯年収が高い?
余談ですが、大学院生は、学部卒(最終学歴が大学)の場合よりも生涯年収が高いです。
初任給も学部卒よりも高い場合が多いです。
それが企業にとって採用を躊躇する理由になる場合もありますが、内定をもらうことができれば大学院生であったメリットは大いにあると言えます。
企業が採用を躊躇するというのは、もしも学部卒と院卒で同じくらい採用したい場合、安い給料で雇えるために学部卒が選ばれる可能性があるということです。
ですので、学部卒には無い強みをアピールすることが大切なのです。
自分の特性に合った就職先を選ぼう
大学院生の就活で最も大切なのは、やはり「自分にあった就職先を見つけること」です。
大学院生だから、研究しているから…と研究職を選ぶ、就活が不利かもしれないという不安から自由応募ではなく学校推薦を選ぶことはおすすめしません。
そういった「この企業に入りたい」という理由意外の観点から就活を進めてしまうと、就職後に後悔してしまうかもしれないからです。
今、やりたいことが曖昧な方でもまずは情報をたくさん集めたり、インターンに参加したりするなど、行動してみましょう。