就職活動

時期別に行われる合同説明会で得られる情報とは?知って得する就活事情

例年3月初頭に解禁される就職活動の合図を機に、開催される「合同説明会」。

大学や就職活動支援会社が行ったセミナーで得た情報を頼りに、いざ就職活動に取り組んでいきますが、一般的に知られているスケジューとは異なる進み方をして戸惑いを感じる就活生が一定数います。

そこで今回は、時期別で行われる「合同説明会」の意味を解説すると同時に、なぜ一般的に知られている就活スケジュールとは異なる動きで就職活動が進んでいくのかについて解説します。

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時期別で見る合同説明会の役割

ここでは、1年を通して各時期に実施される「合同説明会」の意味について解説していきます。

3年生6~8月開催の合同説明会

その年の就職活動が解禁されてから3ヶ月後の夏季、6月~8月中に開催される合同説明会は主に、翌年の就職活動を控えている大学3年生、2~3年後の就職活動を控えた学生を対象に「夏季インターン情報」を提供しています

当合同説明会に出展している会社の多くが、インターン開催を「予定」しているものばかりです。

【説明会の内容】

  • 会社概要(事業内容・経営活動など)
  • インターン当日のプログラム
  • 業界・企業研究に役立つセミナーの実施

3年生10月~2月開催の合同説明会

夏季の合同説明会を終えた後の10月~翌年2月中に開催される合同説明会は主に、夏季同様の学年を対象に「登記インターン情報」を提供しています

形式は夏季に開催された合同説明会とほぼ同じです。

【説明会の内容】

  • 会社概要(事業内容・経営活動など)
  • インターン当日のプログラム
  • 業界・企業研究に役立つセミナーの実施

3年生3月~4年生5月開催の合同説明会

就職活動解禁の3月~5月にかけて開催される合同説明会は主に、「応募・選考」に向けて情報を集めたい就活生を対象にした会社説明会です

この合同説明会で出展する会社の数は、前年度の夏季・冬季に出展していた数の倍以上です。

そこでは、1度は名前を聞いたことがある会社から、まだ見ぬ会社に出会えます。

【説明会の内容】

  • 会社概要(事業内容・経営活動など)
  • 会社本選考への募集要項
  • 業界・企業研究に役立つセミナーの実施
  • 面接・グループディスカッションなどの対策セミナー

4年生6月以降開催の合同説明会

就職活動が解禁されてから3ヶ月後の6月以降に開催される合同説明会も、その年の就活生を対象にした「会社説明会」をメインに行っています。

また説明会を開くと同時に、その場で本選考・面接を実施する会社がこの時期を境に増えていきます

ただし、この時期に開催されるものの規模は小さく、出展する企業数も30~50社ほどです。

【説明会の内容】

  • 会社概要(事業内容・経営活動など)
  • 会社本選考・面接

3月解禁の合同説明会を境に就活の準備を始めるのは遅すぎる?

ここからは一般的に知られている「就活スケジュール」通りに就活が進まないのかについて解説します。

従来の就活スケジュールが通じない

【就活スケジュール】

  • 3月~5月:合同・個別会社説明会
  • 6月~9月:本選考・面接
  • 10月:内定式

上記が経団連・政府が定めている一般的な「就活スケジュール」です。

しかし、このスケジュールを守る会社は少なく、7割近くの会社が3月解禁日を合図に開催される合同説明会をきっかけに、個別会社説明会、本選考、面接、内々定を行っています。

早いところで3月中旬以降には本選考・面接を開催して4月上旬に内々定を得ている就活生が出てきます。

Q.なぜスケジュールとは異なる早さで就職活動が進んでいくのか?

A.採用直結型インターンの実施、早期選考など、選考プロセスの多様化が進んでいるため

一般的に知られている就活スケジュールは、あくまで学業に支障をきたさないように配慮して考えられた「就活ルールの目安」のようなものです。

その裏で目安通りに採用活動をしている会社は少ないです。

理由は「答え」に書いている通り、採用直結型のインターンの実施など、選考プロセスに多様化が導入されたからです

偏に各業界ともに「人手不足」というのも絡んでいますが、早期選考が実施される1番の理由は「選考プロセスの多様化」にあると考えられます。

10月の内定式を境にその年の就活は幕を閉じる

一般的に知られている就活スケジュール通りに進むならば、毎年10月の内定式を境にその年の就職活動は幕を閉じます。

しかし、これはあくまで「就活ルールの目安」で、この時期よりも前に、その年の採用活動に幕を下ろす会社が増えています。

考えられる理由は、早期選考の実施に伴い、その年の就活生の母体数が月を追うごとに減少するためです

就活生によって、早いところで4月上旬から5月上旬を目処に1~2社内定を得ています。

加えて「内定獲得=就活のゴール」という認識でいる就活生が毎年一定数はいることも考えられ、内定を獲得すればその時点で就活を終える就活生もいます

結果として、10月を前に採用活動が終わることが考えられます。

業界・職種によって就活スケジュールが異なる

政府が定める「就活ルール」に縛られず、採用活動を行っている会社は多数存在します。

その中でも、外資系・ベンチャー系に属する会社が設けている「就活スケジュール」は、異なるスケジュールで実施しています。

以下は、それら会社が取っているスケジュールの一例です。

【外資系:1例】

  • 3年生5~7月:インターン選考
  • 3年生8~9月:夏季インターン開催
  • 3年生10月:企業説明会
  • 3年生11月:エントリー受付、本選考の実施
  • 3年生12~翌年2月:内々定

外資系の採用活動は夏季に開催したインターンが、後の本選考に直結しているケースが多く、中にはインターンの成績に上位者のみに特別選考を設けている会社もあります。

外資系を志望されている就活生は、5月以降に解禁される「インターン情報」を取り扱っている合同説明会に参加して情報を得ましょう。

【ベンチャー系:1例】

  • 3年生5~7月:夏季インターン選考
  • 3年生8~9月:夏季インターン開催
  • 3年生9~11月:冬季インターン選考
  • 3年生12~翌年1月:冬季インターン開催
  • 3年生12~翌年2月:企業説明会、本選考、内々定
  • 3年生3月~4年生6月以降:企業説明会、本選考、内々定

ベンチャー企業では、夏季・冬季の長期休暇期間中にインターンを開催して、会社説明会、本選考へとスケジュールを進めている会社があります。

ただし、この期間に実施されるものに参加できるのは、「夏季・冬季開催のインターンに参加した学生のみ」など参加時要件が設けられている場合があります。

また本腰を入れた就活解禁以降にも採用活動を行っている会社や一般スケジュールに則って行うケースもあります。

ベンチャー系に志望する会社がある方は、例年の採用活動スケジュールを確認しておくのがおすすめです。

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就職活動は、好きなタイミングで始められる

毎年3月が「就職活動解禁日」にされています。

多くの就活生がこの日を合図に就職活動を始めていきますが、あくまでこの解禁日とは「本腰を入れた採用活動が始まった」にすぎません。

「就職活動」は、何も採用活動のみをさしているわけではなく、解禁日以前に行うインターン、自己分析などの準備期間を含めて「就職活動」です

とどのつまり、就職活動は好きなタイミングで始められるということです。

大学に入学し立ての1年生の時から自己分析、企業・業界研究を始めて、インターンに参加しても問題ありません。

逆に「解禁日から就職活動を始めるのは遅すぎる」という声を聞きますが、まだ巻替えが効きます。

就職活動は、自分が始めたいと思ったタイミングで始めるのがおすすめです。

業界・企業研究、自己分析は早めに手を打つ

こと就職活動を始めていく上で欠かせない「自己分析、企業・業界研究」は学年を問わず始められます。

業界・企業研究

世の中にはどんな業界があり、どんな企業があるのかを知らずに、就職活動を始める学生が毎年一定数います。

実際企業・業界研究の材料になる情報は、月に1回行われる合同説明会の他に、ゼミやサークルの先輩たちの就職先や大学の就職先データベースから得られます。

調べて興味・関心が湧いたものがあれば積極的に調べてみましょう。

自己分析

「自己分析」は、エントリーシート(ES)や履歴書などを書く時に欠かせない「自己取扱説明書」のようなものです。

今までの人生経験を振り替って、自分は何が得意で、どんなことが好きなのか、興味・関心があるのかを分析します。

この時点で多くの学生が「自分に向いている仕事がどんなものなのか分からない」って思うでしょう

しかし、これまで人生を振り返る中で、やりがいを感じたこと、うまく立ち回れたこと、興味・関心があることをヒントに探してみると、自分に向いている仕事が見つかります。

積極的にインターンに参加

会社の事業内容や社風などの「内部情報」を得る方法として、最も効率的なのがインターンに参加することです。

一般的に「インターン」に参加できるのは、大学3年生からっていうのが通説です。

しかし、選考プロセスが多様化すると同時に、インターンも多様化を見せています。

近年では、大学1、2年生のうちからインターンに参加している学生がチラホラ出ています。

早い時期から「インターンに参加する」ことも1つの経験であり、就活における実績の1つになります。

興味ある会社がインターンの募集をかけているときは、積極的に参加しましょう。

まとめ

以上が時期別で行われる「合同説明会」の意味を解説すると同時に、なぜ一般的に知られている就活スケジュールとは異なる動きで就職活動が進んでいくのかについて解説しました。

その年の就活生が求める情報の多くは、解禁日から5月末で開催されるものが多く、以降は、事前に自社のことを知っていることを条件に選考を行う企業が出展する合同説明会が多くなります。

対して6月以降は、翌年以降に就活生になる学生を対象にインターン開催の情報を提供している合同説明会が多くなります。

時期に応じて合同説明会で得られる情報には、限りがあります。

まだ就職活動をどう進めていいのかわかっていない学生は、近々開催されるものに参加して情報を得ていくのがおすすめです。

また就活の進め方は、個々人で異なると同時に、会社・業界によってスケジュールが大きく異なります。

一般的に知られているものはあくまで「目安」です。

「この時期にこれがあるから安心」と思っていると、足元をすくわれる恐れがありますのでご注意ください。

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