大学生になればアルバイトを始める学生も多いでしょう。
しかし、アルバイトの収入だけでは友達の飲み会や合コン、趣味、生活費などあらゆる物事にかけるお金が足りないと思う日々があります。
「遊ぶ」以外にも旅行や突然の怪我で大きな出費を伴うこともあるでしょう。
そんなお金がないという学生の救済処置としてあるのが、「銀行から融資を受ける」つまり「借金」をすることです。
- 借金をすることが救済処置?
- そもそも学生でも銀行から融資を受け取ることができる?
と様々な疑問が浮かび上がるでしょう。
結論を述べると、学生でも「特定の条件」を満たしているならば受けることができます。
そこで今回は、学生が利用できる各銀行からお金を借りることができる方法、その利用条件と審査、利用のメリット・デメリット、そして学生だからこそ利用できる借り入れ方法をご紹介します。
学生が借金を作る状況
突発的な出費でお金が必要となるケースが多い
学生が銀行から融資を受けて「借金」をするケースで多いとされているのが
- 生活費が足りない
- 旅行に行くため
- サークルの合宿費
- 自動車免許取得費用
- 就職活動費の足し
などのケースで、借金を作ることが多いです。
またその中には「学費の足し」「支払い」の為に借金をする学生もいます。
しかし、「学費関連」の支払いとなれば、国が設けている「教育ローン」である「教育一般貸付」を利用するといいでしょう。
親バレしないで借り入れをする方法
「お金が足りない」ということで、「借金」をするとなればどうしても「親バレ」をしたくないと思う学生も少なくはないでしょう。
- 消費者金融系カードローン
- 銀行系カードローン
- クレジットカードによるキャッシング枠
- 学生ローン
- 奨学金制度
などがあります。
その中で「親バレ」をしないで済む方法として選ばれているのが
- Web完結型の借り入れ
- カードレスによる申し込み、契約ができるもの
- 利用明細書などの郵送物をなしとしてくれるところ
などです。
それら方法を用いるとなれば「消費者金融系カードローン」がいいでしょう。
また「審査」の過程で「在籍確認」を金融業者は取ります。
「在籍確認」は、申し込み時に本人が本当にそこにいるかを確認するための電話です。基本的に「在籍確認」をスキップすることは不可能です。しかし、事前に「給料明細書」など、アルバイト先が分かるものを提出しておくといいでしょう。
また「在籍確認」では申込者のことを「プライバシー」を配慮して電話してくれます。
学生が自分名義でお金を借りる方法
ここからは学生が利用できる借り入れ方法中の「銀行系」「消費者金融系」「学生ローン」それぞれの利用条件、審査、利用におけるメリット・デメリットのご紹介です。
銀行系カードローン
利用条件
当カードローンを利用するための条件は
- 満20歳以上であること
- アルバイトなど、毎月安定かつ継続的な収入を得ていること
の2つを満たしていることが必須となります。
つまるところ、「年齢」をクリアしていても、「バイト」をしていない学生は不可となります。
利用可能限度額
学生が当カードローンを利用するにあたっての利用可能限度額は高くても「10万円」以内で収まるケースが多いです。
理由には「アルバイトの収入」を考慮した審査で決定されているためです。
在籍確認の有無
「銀行系カードローン」では必ず「在籍確認」が実施されます。
ただし、実施するにあたって電話担当者は「業者名を伏せて」電話をしてくれます。
よって、借り入れをしていることがバレることはそうないでしょう。
利用にあたってのメリット・デメリット
最後に「銀行系カードローン」の利用にあたっての「メリット・デメリット」を、それぞれまとめると以下のようになります。
- 他のカードローンと比べて「金利」が低く設定されている
- 銀行系の金利:1.8%~15.0%
- 消費者金融系の金利:3.0%~18.0%
- 低金利に設定されている分、審査が厳しい傾向にある
- メガバンクに位置する一部銀行では「学生への融資」を行っていない
- 融資受け取りまで日数を要する
消費者金融系カードローン
利用条件
当カードローンを利用することができる条件は
- 満20歳以上であること
- アルバイトなど、毎月安定かつ継続的な収入を得ていること
の2つを満たしていることが必須となります。
「銀行系」同様の条件を満たしていれば、学生からでも利用はできます。また当然ながらアルバイトをしていない学生が利用することはできません。
利用可能限度額
「消費者金融系カードローン」で融資を受けられる「利用限度額」は「1万円~Max50万円」とされています。
ただし限度額いっぱい借りることができるという保障はありません。
当然ながら申込者の収入額を考慮した審査によって、可能限度額が大きく変動をします。
またお金を借りる以上、「必ず返済をする」という意思を持っておくことです。
在籍確認の有無
「消費者金融系カードローン」もまた必ず「在籍確認」を実施しています。
ただし、「在籍確認」が証明できる「給料明細書」などの提示をすることによって回避することができる業者もありますが、「在籍確認はあるもの」と思っておくのがいいでしょう。
利用にあたってのメリット・デメリット
最後は「消費者金融系カードローン」を利用するにあたっての「メリット・デメリット」です。
- 銀行系カードローンよりも審査が通りやすい傾向にある
- 必須条件「年齢」と「収入」の2点をクリアしていれば申し込みは可能
- 即日融資を受けることができる
- Web完結で申し込み、契約完了までできるところがある
- 銀行系カードローンより金利が高く設定されている
- 銀行系の金利:1.8%~15.0%
- 消費者金融系の金利:3.0%~18.0%
- 基本的に収入がないと、借り入れは不可能
学生ローン
利用条件
最後に「学生ローン」を借りるための条件です。
- 高卒以上の学生(大学生・短大生・専門学生・大学院生・予備校生)
- 安定かつ継続した収入があること(勤続年数が長いほど安定しているとみなされる)
の他のカードローン同様の条件を満たしていることが原則となります。
また学生ローンの中には「保護者の同意書」があれば、未成年でも申し込みができる金融業者もあります。
利用可能限度額
学生が「学生ローン」を利用する際に借りることができる「利用可能限度額」は「1万円~Max50万円」とされています。
また年率も平均で「14.5~18.0%」とされています。高いところでは「20.0%」としているところもあります。
また利用使途が「学費」となれば、金利優遇処置を施してくれるところもありますので、契約内容を確認して検討をしましょう。
在籍確認の有無
「学生ローン」会社によっては、「在籍確認」を取っていないところが多いです。
しかし、「在籍確認」そのものをスキップしているということではありません。申し込み内容によっては、審査の過程で取っているところもあります。
とはいえ、しっかり申込者のことを配慮して電話をしているので心配することはありません。
利用にあたってのメリット・デメリット
最後は「学生ローン」のを利用するにあたっての「メリット・デメリット」です。
- 原則「満20歳以上の学生」であれば利用は可能
※一部高卒以上18歳以上から利用できるものもある
- 一部低金利で利用できる学生ローンもある
- 「自由返済」が可能
※在学期間中に利息分だけ支払って、以降は元金を支払っていく方法ができる
- 「学生証」または「在学証明書」のどちらかを提示する必要がある
- 返済が不便(銀行振込・来店返済・現金書留による郵送を基本とする
- 会社によっては来店して本契約を結ばなければならないところもある
- 自由返済が反ってデメリット
※在学期間中に利息分を支払っても「元金」の支払いが行われていないため、奨学金を併用している学生にとっては、自己破産に繋がる恐れがある。
バイトをしていない学生が借金をする場合
収入がないと基本的に借り入れはできない
原則として「銀行系カードローン」「消費者金融系カードローン」「学生ローン」などの「貸金業者」を利用する場合は、「満20歳以上」という年齢による壁を突破していたとしても、アルバイトなど「収入が得られること」をしていないと、申し込むことは不可能です。
理由は「日本貸金業協会」と呼ばれる機関が定めた規定の1部に「返済能力の調査」を義務としているためです。
そのため、アルバイトをしていない、収入がない学生は「無職当然の扱い」かつ「返済能力がない」と見なしています。
バイトをしていない学生でも借りられる方法はある
アルバイトをしていない学生でも「法規制内」で借りることができる方法はあります。
それが「内定者向けローン」と呼ばれる方法です。
「内定者向けローン」とは、直近で仕事を始めることが決まっている学生を対象にして借り入れができる方法です。つまり、これから「アルバイト」を始めるという学生が利用できる方法ということになります。
申し込みには「内定証明書」の提出が義務とされています。
また当然ながら、申し込み後には「審査」がありますのでご注意ください。
加えて「内定者向けローン」は全国展開していません。
当ローンを取り扱っている金融業者は以下のところとなります。
- 東海ろうきん
- 長野ろうきん
- 静岡ろうきん
- 武蔵野銀行
- きらぼし銀行
となります。
ゆうちょ銀行の自動貸付
また高校卒業をした18歳以上の学生の中にも、融資を受けたいという学生がいるでしよう。しかし、原則未成年者が融資を受けることはできません。
しかし、「ゆうちょ銀行の自動貸付」はアルバイトをしていない未成年者でも融資を受け取ることができる方法です。
- 担保定額貯金
- 担保定期貯金
- 総合貯金
いずれかに該当する通帳をもっており、「定額または定期貯金」をしていることが条件となります。
また「ゆうちょ銀行の自動貸付」は、貯金額の90%までであれば何度でも利用ができます。
また未成年者の中には、保護者の通帳を借りて自動貸付をするケースもあります。
ここで知っておいてほしいことは、あくまで「貯金からお金を借りている」ということなので当然ながら借りた貯金額には「マイナス」が付きます。
なので、保護者の通帳を勝手に借りて、自動貸付を行うのは絶対にしてはなりません。
未成年者が「合法的」に借り入れをするならば
未成年が「合法」に借り入れできる方法
原則として「未成年者」がお金を借りることはできません。それは法的に禁止されているというより「民法」によって制限がされているためです。
理由は「未成年」だからという理由で禁止することは、「社会的身分差別」に抵触するためです。
未成年者がお金を借りるとなれば、「保護者の同意」が必須となります。
しかし、2022年4月以降は成人年齢引き下げに伴って、高卒以上の18歳以上であれば「合法的」に借りることができます。またそれ以外にも「合法的」に借りる方法はあります。
婚姻していること
高校卒業を機に結婚される学生も少なからずいるでしょう。
未成年者が結婚をした場合、民法では「成人に達したものとみなす」と記載されているので、親の同意なしで借りることが可能です。
親の会社を引き継いでいること
自営業をしている親の会社を引き継いでいる学生もまた、「成人」と見なされ借りることができます。理由は「未成年」として扱った場合、取引や契約も親の同意がなければできないものとなり、経営に支障をきたすためです。
これら2つをしている学生はそう多くはないでしょう。
しかし、2022年4月からは、自分名義でお金を借りることができるようになるため、それまで待つのが賢明と言えるでしょう。
学生だからこそ利用できる借り入れ方法「奨学金」
未成年の学生でも利用できるものを紹介してきましたが、一番無難な借り入れ方法として「奨学金制度」と呼ばれるものがあります。
当制度を利用している学生は多くいます。
ただし「奨学金」を利用するための申し込み時期や振り込み開始時期などはしっかり把握しておくことが求められます。
まず申し込み時期は毎年「4月」に限定され、振り込みが開始される時期は遅くとも6~7月となりますので、すぐにお金が必要とする学生には向いていません。
まとめ
以上が、学生が利用できる各銀行からお金を借りることができる方法、その利用条件と審査、利用のメリット・デメリット、そして学生だからこそ利用できる借り入れ方法のご紹介でした。
「年齢」と「収入」の2点をクリアしていれば、学生でも銀行から融資を受けることは可能です。
ただし限度額は、審査の過程で上がったり下がったりと希望通りに行くことはありませんのでご注意ください。
また借りたお金は必ず「返済する」という意思を持って借りましょう。
さもなくば、今後手痛い目に遭うでしょう。
借り入れを利用する際は、返済ができる許容範囲内までとしておくなど、計画的に利用をしましょう。