入学する大学を選ぶときには、各大学の偏差値や知名度を判断材料にするケースが多いでしょう。
また、各大学のランクも1つの判断材料になると思いますが、
- Fラン大学とは?
- Fラン大学ってなに?
と悩まれることがあるのではないでしょうか?
この記事では、Fラン大学について詳しく解説します。
Fラン大学に該当する大学や、Fラン大学から就職することなどもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
Fラン大学とは?
Fラン大学とは、「Fランク大学」の略語で、明確な定義は決められていません。
河合塾が2000年に、大学のランクに「Fランク」を追加したことから、Fラン大学という言葉が一般化されました。
Fラン大学と呼ばれる大学のポイントは以下のポイントです。
- 入学しやすい大学
- 日東駒専産近甲龍よりも偏差値が低い大学
- 大学の中で最もレベルが低い
などさまざまな捉え方がされています。
数字でFラン大学を表す場合は、「偏差値が50未満の大学」と言われています。
Fラン大学に対して、あまり良いイメージを持っていない方は多いかもしれませんが、歴とした大学になるため、「入学することが悪い」などといったことはありません。
偏差値だけで大学を評価するのではなく、学生生活で得られるものや学んだ学問によって評価されるべきでしょう。
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Fラン大学と呼ばれる可能性のある大学一覧
Fラン大学とは、ということを上記でお伝えしたしたが
「どの大学がFラン大学になるの?」
と気になる方は多いでしょう。
実際のところ、Fラン大学には明確な基準はありません。
しかしインターネット上では様々な人がFランク大学として、大学を定義しています。
その中でFランといわれる可能性がある大学は、以下の通りです。
旭川大学、弘前学院大学、札幌学院大学、札幌国際大学、札幌大谷大学、盛岡大学、苫小牧駒澤大学、函館大学、八戸学院大学、八戸工業大学 など
つくば国際大学、浦和大学、関東学園大学、国士舘大学、松蔭大学、城西国際大学、足利大学、筑波学院大学、鶴見大学、明海大学、和光大学 など
金城大学、金沢学院大学、北陸大学、愛知みずほ大学、金城学院大学、皇學館大学、身延山大学、静岡福祉大学、中京学院大学、中部学院大学、朝日大学、東海学院大学 など
芦屋大学、関西国際大学、京都先端科学大学、京都文教大学、高野山大学、四天王寺大学、大阪国際大学、大阪産業大学、神戸学院大学、神戸国際大学、大谷大学、阪南大学 など
岡山学院大学、吉備国際大学、広島国際学院大学、高松大学、山陽学園大学、聖カタリナ大学、中国学園大学、東亜大学、徳山大学、徳島文理大学 など
沖縄国際大学、沖縄大学、宮崎国際大学、宮崎産業経営大学、九州国際大学、九州産業大学、志學館大学、鹿児島国際大学、長崎純心大学、南九州大学、日本経済大学 など
Fラン大学の特徴
Fラン大学に明確な定義はありませんが、共通している特徴があります。
Fラン大学の特徴をいくつかご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
一般試験で入学する学生が少ない
Fラン大学は、一般試験で入学する学生が少ないという特徴があります。
大学の一般試験とは、各大学が作成した試験の点数によって合否が決まる仕組みのことで、今までの学歴や資格などは評価の対象になりません。
Fラン大学を偏差値50未満の大学と仮定した場合、一般試験で入学する割合は「約26%」です。反対に偏差値50以上の大学の割合は、「約58%」になります。
Fラン大学は、一般試験で入学する学生は全体の約25%で、他の75%はスポーツ推薦や指定校推薦などで入学しています。
退学率が高い
Fラン大学は、退学してしまう学生が多いという特徴があります。
Fラン大学を偏差値50未満の大学と仮定した場合は、退学率は「約15%」と言われています。
反対に偏差値50以上の大学の退学率は、約5%と言われていて、Fラン大学の1/3の割合になります。
大学にとって、退学率が高いことをプラスに捉えることは難しいです。入学者数はFラン大学の方が多いということもありますが、退学率が約15%というのは高い数字と考えられます。
Fラン大学に入学するメリット・デメリット
Fラン大学に入学しようか悩んでいる方は、メリットとデメリットを比較することが大事です。
メリットとデメリットを比較することで、Fラン大学に入学したことを後悔する可能性が低くなります。
Fラン大学に入学するメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
Fラン大学に入学するメリットは、卒業しやすいということが挙げられます。
Fラン大学の退学率は高いですが、講義の内容や、単位の取得基準は他の大学よりも甘く設定されているため、「大卒資格を取りたい」という方にはぴったりな大学です。
また、卒業しやすいことで資格の勉強をしたり、留学に行ったり、自分の時間が増えるというメリットも考えられます。ただし、Fラン大学以外の大学に比べると、単位が取りやすいだけで、決して簡単に取れるわけではありません。
そして、Fラン大学は何より入学しやすいというメリットがあります。
高校である程度の成績を残していれば、指定校推薦で入学できるケースが多く、一般試験でも入学しやすいです。
「大学試験に時間をかけたくない」という方には、大きなメリットになるでしょう。
デメリット
Fラン大学に入学するデメリットは、授業のレベルが低いことが挙げられます。
Fラン大学は入学する学生のレベルが低いので、授業のレベルも低くなっているケースが多く、専門的な知識を身に付けられない可能性があります。また、授業のレベルが低いことから、勉強する意識が薄れてしまい、遊びばかりに時間を割いてしまうことも考えられます。
Fラン大学に入学する場合は、しっかりと専門的な知識を身に付ける意識を持ち続けることが大事です。
そして、Fラン大学は世間からのイメージが悪いというデメリットもあります。
世間一般ではFラン大学に対して
- サークルで遊んでいるだけ
- 専門的な知識を身に付けていない
などといったイメージが多く、良い評価をされるケースが少ないです。世間のイメージを気にしない方にとっては問題ありませんが、1つのデメリットして考えられるでしょう。
Fラン大学から就職することは難しい?
Fラン大学に入学しようか悩んでいる方は、「就活することが難しいのかな?」と就活に関する不安を抱いていることが多いでしょう。
結論からお伝えすると、人によります。
Fラン大学から大手企業に就職する人もいれば、偏差値の高い大学から大手企業に就職できない人もいます。そのため「Fラン大学だから就職ができない」ということはありません。
しかし、日本の就活には「学歴フィルター」というものがあります。
学歴フィルターとは、「〇〇大学以上の学生しか採用しない」などといった条件を決めることです。大手企業では学歴フィルターをかけていることが多いため、Fラン大学からでは就職できない企業も存在します。学歴フィルターは企業が公にしていないため、明確にお伝えできませんが、金融業界やコンサル業界はかけていることが多いようです。
Fラン大学から就職することが難しいわけではありませんが、就職できない企業も存在します。
高卒の方が就職しやすいということはない
学歴フィルターがあることから、「Fラン大学よりも高卒の方が就職しやすい」と言われることがあるのですが、そのようなことはありません。
Fラン大学でも「大卒資格」を取れるため、高卒よりも就職しやすいです。また、就職後の給料なども大卒の方が高く設定されています。
大学に通う余裕がある方は、Fラン大学でも入学することをおすすめします。
Fラン大学から就職するうえで抑えておきたいポイント
Fラン大学から希望している企業へ就職を成功させるには、いくつか抑えておきたいポイントがあります。
少しでも就職成功率を高めるためにも、下記のポイントを参考にしてみてください。
部活動やサークルに注力する
Fラン大学では、他の大学の学生に学歴で勝ることは難しいため、部活動やサークルに注力することが大切です。
例えば、「硬式野球部で全国大会に出場しました」という経験があれば、Fラン大学でも高い評価を得られます。
他にも、
- 100人規模のサークルの代表をしていました
- サークルでボランティアをしていました
などといった経験があれば、他の学生よりも就職しやすいです。
そして、部活動やサークルに入りたくない人は、アルバイトなどの経験を積むことをおすすめします。
学歴以外でアピールできる経験を積んでおくと、就職成功率が高くなります。
需要の高い資格を取得する
Fラン大学は人事から「学歴が低い」というイメージを持たれているため、需要の高い資格を取得すると、就職成功率が高くなります。
資格は共通の合格基準が定められているため、人事からの信頼を得やすく、Fラン大学ということは関係なく評価を得られます。
ただし、需要の低い資格では評価を得られないので、「需要の高い資格」ということを意識してください。
就活において需要の高い資格は下記の通りです。
- ITパスポート
- ファイナンシャルプランナー
- 社会保険労務士
- 宅地建物取引士
- 日商簿記検定
- TOEIC(600点以上) など
需要の高い資格ほど合格率が低くなりますが、大学生活は4年間あるので、取得できる可能性は大いにあります。
就活の準備を早く始める
Fラン大学からの就職成功率を高めるには、1日でも早く就活に準備をすることが大切です。
偏差値の高い大学になればなるほど、就活に対する意識も高くなり、大学2年生の頃から準備を始めます。
Fラン大学に通っている学生は、大学3年生の夏頃からスタートさせることが多いため、学歴に差があることに加えて、約1年以上早く準備されてしまいます。それでは他の大学に通っている学生に勝てないので、1日でも早く就活の準備を始めることが大切です。
特に、SPIの勉強などは大学1年生の頃からスタートしても良いでしょう。
Fラン大学とは入学しやすい大学を指している
この記事ではFラン大学についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
Fラン大学に明確な定義は定められておらず、入学しやすい大学という認識をされていることが多いです。
他には「偏差値が50未満の大学」や「日東駒専産近甲龍よりも偏差値の低い大学」などと言われることがあります。
Fラン大学では、就活が不利になると言われることがありますが、人によって異なります。
Fラン大学でもしっかりと就活に向けて準備ができている人は、大手企業へ就職できます。
しかし、「学歴フィルター」というものがあるため、Fラン大学からでは就職できない企業も存在します。この記事でお伝えした内容を参考にして、Fラン大学に入学するのか、判断してみてください。
また学歴以外にも、学部によって就職のしやすさは変わると言われています。
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