様々なことに興味関心が湧き、人生で最も多感な時期とされる「大学生時代」において
「映画」を嗜むということは、読書同様に多くの教養、人生感、そしてその世界観から得られない「感受性」「影響」というものがあります。
「映像コンテンツ」という1つのカテゴリーでいうと「ドラマ鑑賞」も映画同様の効果をもたらしてくれます。
今回は、そんな「映像コンテンツ」の中の1つ「映画鑑賞」を通じて得られる学び、メリットと併せて、多感な大学生時代を有意義に過ごせるオススメ映画作品をご紹介します。
映画を観ることの「意味」
多感な時期だからこそ映画を観よう
「多感な時期」だからこそ映画を観るとはどういうことか。この言葉の真意は「大学生のうちに読書をしよう」とまんま同じニュアンスとして捉えてください。
「読書」同様に「映像」から得られる情報は、流れる映像を観たまんま頭の中に刷り込ませ、あたかもその世界にいるような追体験をよりリアルなものへと昇華しています。
おまけに「読書」にかける時間よりも短時間で、作品の情報を得ることができるので、読書にかける時間があまりない、そもそも活字を追うことに抵抗がある方は、映画を嗜んでみるといいでしょう。
遊ばない大学生でいいの?なぜ「若いうちに遊んでおいたほうがいい」のか教えます
大学生の遊び場ランキング!思い出つくりたい大学生は絶対読むべき!
【大学生必読おすすめの本10選】読書で得た知識が今後の人生に実りを与えてくれる
ジャンル別おすすめ映画
「映画を観よう」と言っても、人それぞれに好みがあり、観るなら「学びがあり」「自分の興味関心を掻き立ててくれる」作品を観たいと思うのが人間の性です。
そこで以下はジャンル別に大学生へ進める映画12選を紹介します。
その時代背景を学ぶにふさわしい作品
①「永遠の0」
「永遠の0」は2006年百田尚樹作の小説を原作とした映画です。
当作品の時代背景は「第二次世界大戦期」を舞台として作品であり、今ある日本の形を作ったとされる史実に基づいているため、「戦争」という惨劇を知らない今の若い世代が「戦争」を知る総合的機会学習の一環となります。
②「硫黄島からの手紙」
当作品は「クリント・イーストウッド」監督作の『父親たちの星条旗』の続編にあたる戦争映画です。
作品の時代背景は①同様「第二次世界大戦期」を時代背景とし、「硫黄島」を舞台として日米双方の視点から当作品は作られています。
この作品から得られる学びはもちろん「戦争」というものです。さら学びの視野を広げると、第二次世界大戦期で最も激しい戦として語られた「太平洋戦争」の光景を物語っています。
③「この世界の片隅に」
当作品は「こうの史代」による日本の漫画であり、2016年に片渕須直監督によって劇場アニメーション映画として公開された作品です。
当作品は「戦争と広島」をテーマとして手掛けられた作品です。
テーマから読み取れるように「戦時中の広島」といえば「原爆」が頭に思い浮かぶ方が多いでしょう。しかし、当作品のコンセプトは「原爆以外での死」つまり「戦争」という惨劇の「全体像」を描いた作品です。
本気で「恋」がしたくなるロマンス作品
①「きみに読む物語」
当作品はニコラス・スパークス原作の小説を、ニック・カサヴェテス監督が2004年に劇場公開されたアメリカ映画です。
この作品のテーマは「身分の違い」という障害をものともせず「互いへの愛を貫いた」「純愛ラブロマンス作品」となっています。
同作と似た点がある「タイタニック」同様純愛物語となっているので、「真実の愛」というものの形がはっきりと可視化できる物語となっています。
②「アバウト・タイム」
当作品は「リチャード・カーティス」監督による「SF恋愛映画」となっています。
作品の売りは「タイムトラベル能力」を有した青年が意中の相手との関係をより良いものへと進展させようと奮起させていく過程で「愛」や「幸せ」とはなんなのかを知るところにあります。
「タイムトラベル」は過去の出来事をなかったことにできるなどあるべきルートを別のものと干支変えられるほどのものです。しかし、その代償は戻ってみないことには分かりません。主人公はこの能力を使っていく中で「1日1日を生きる」という意味のすばらしさに気づきます。
③「ソラニン」
当作品は「浅野いにお」原作の漫画作品を2010年に実写映画化した作品になります。
当作品「自由」を求めて会社を辞めた「芽衣子」と、フリーターをしながら「バンド活動」を続ける「種田」の2人を主人公とし「夢を追い続ける」ということに対するリアルを追求した作品です。
現状に不満もなければ絶望するほどのこともない。どちらかといえば「幸せ」。その中でも「ゆるい幸せ」の部類に入るこの現状から抜け出して「幸せ」を掴もうと奮起する若者2人の物語です。
「人生」の意味を考えさせられる「驚き」と「刺激」がある作品
①「セブンティーンアゲイン」
当作品は「バー・スティアーズ」監督が2009年に劇場公開したコメディ映画です。
作品の売りは「負け組」として人生を甘んじていた30代の男性が、バスケ選手として輝いていた17歳のころの姿に戻って、人生をリスタートしようと奮起する点です。
「過去を変えることはまず不可能」なことです。現実だと「現状」を変えるしか方法はありません。
しかし、「変えられる」となれば話は別になってきます。人間誰と変えたいことの1つや2つは持っているものです。この作品はそのチャンスを掴み、新たな人生を歩もうとする男の奮起を描いています。
②「天使にラブ・ソングを…」
当作品は「エミール・アルドリーノ」監督が1992年に劇場公開した「ミュージカルコメディ作品」です。
当作品の売りは「歌唱力」がイマイチな聖歌隊が、型破りな指導者によって輝いていく王道を行く物語にあります。
この作品を通して「ゴスペル」の良さを知った方も多いのではないでしょうか。退屈な毎日から抜け出したいという方にお勧めの1作品です。
③「最強のふたり」
当作品は「リュック・ベッソン」監督が2011年に劇場公開した「コメディドラマ映画」です。
この作品の売りは「実話」を基にして制作された映画という点と、衝突することがあっても互いことを尊重し合い、共に過ごしていく中でその関係性が変化していくプロセスを観ることができる点です。
思いっきり「泣きたい」時に観たい感動の映画作品
①「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」
2001年に劇場公開された『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズの9作目となります。
当作品の売りは誰もが持つ「懐かしい」という感情を武器に洗脳を受けるという点です。
私たちにも「懐かしい」と思えることはあるでしょう。当作品はその感情をいいように利用されてしまうことです。
この作品は見ている側も、「あの頃は懐かしい」そう口づさんでしまうようなシーンが多数あり、つい自分の思い出を語りたくなってしまう『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズの中の大傑作といっても過言ではありません。
②「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」
当作品は『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズの10作目となります。
①同様「子ども向け映画」の枠を超え、当シリーズの中で初めて映画賞を受賞した作品でもあります。
もちろんのことながら「クレヨンしんちゃんシリーズ」なのでギャグはあります。しかし、その中で織りなされる感動のシーン、特にラストは涙なしでは観られない。そんな作品です。
③「おおかみこどもの雨と雪」
「時をかける少女」「サマーウォーズ」でおなじみの「細田守」監督が2012年に劇場公開した作品です。
当作品は「母と子」をテーマとしており、「人間」と「狼」2つの顔をもつ「おおかみこども」の姉弟を、女手ひとつで育て上げていく人間の女性・花の13年間の物語です。
おとぎ話のような出会いから、甘美なひと時とはそういかず、出産から子育てと、視点が子へと移り変わる。
前作の「サマーウェーズ」の真髄ともいえる「家族の絆」をより深く描いたのが同作品といえる。
映画を観ることで得られること
「映画」を観ることで得られるメリットをまとめると、以下の点が挙げられます。
観た作品によって知識・教養・感受性を育める
まずは観た作品を通して「知識・教養・感受性」の3つを育むことができるという点です。
この3点は「読書」からも育めるものです。しかし、映画などの「映像コンテンツ」の類はより短時間でこれら3つを吸収することが可能です。
当然のことながら作品は、主人公を軸として進行していきます。進行によって当時要する人物の「役割」「感情」など多くの情報が渦巻いています。それらの情報を視聴者は主人公の目線から吸収して処理していきます。
映像である以上読書以上に感情の表れをキャッチしやすく、共感力に磨きをかけることができます。
視聴した作品世界で生きる主人公の視点でその人生を追体験できる
読書同様、映画からもその世界でしかでないことを「追体験」することができます。しかし、読書では、著者の知性、経験から「追体験」しています。一方の「映画」は、スクリーンという一枚の壁を隔てた状態だとしても、見ている映像からそれを「今それを体験している」「やっている」といった「自分ごと」のような追体験を実現できます。
つまりは、作中の世界に「自分がいる」というイメージで作品を観ているということです。結果としてそれを夢に描いたり、作品を通して自分の人間性を形成する手本となります。
映画を通して自分の人生について考えさせられる。
「人生」とはその人によって多種多様なものであるように、映画作品に登場する人物たちの生き様もまた同様のことが言えます。
作中に登場人物は外的要因から様々な影響を受けて、己が進むべき道を選んで前へと進んでいきます。
生き様というものは様々あります。もし「あの時この選択肢を選んでいなければ今の自分はなかったか」と考えるように、映画は自分の人生を見直す1つの指南書とも呼べるものです。
話題作りの一環となる
多くの映画を嗜めば嗜むほど、本同様に多くの知識を蓄えることができます。同様に作品に触れた数だけ「話題作りの一環」としても役に立ちます。
最近のものから過去の名作まで、世代を超えて「映画作品」というものは多くの人に観られています。
例えばちょっと年の離れた方と2人きりになったとき、なんとなく「何か話題を振らなきゃ」と思います。そんな時「映画」を話題の起点とすれば、そこから会話のキャッチボールが始まります。
気まずい雰囲気に耐えかねない時の話題として、「映画」というワードは世代を超えた1つのコミュニケーションツールとしても役に立ちます。
大学生のおすすめデートスポットは?誘うコツや過ごし方も解説!
映画を観るときの「視点」
「映画」という娯楽は、「思考を停止して展開を追って進む映像」として楽しむのもいいですが、より一層映画作品を楽しむ方法があります。それは様々な視点から流れる映像を観ること、つまり「複合的視点から物事を観察する」ことです。
これをするかしないかで映画作品から学べる情報量は大きく事となります。
視点ショット
映画に「視点ショット」と呼ばれる技法が多く使用されています。たとえば主人公の視点で撮影されているもの、悪役の視点で撮影されているものといった「登場人物の視点」で撮影したものをいいます。
この技法で撮影されたカットを見ているあなたは今、まさにその光景を見ている登場人物と視覚を共有している状態にあります。
この技法に注目するだけで、作り手が観客に何を伝えたかったのか、その意図を考察できます。
時代背景を知る
映画作品によって作品の舞台背景ともいえる「時代」に注目してみましょう。
「時代」に注目すると、おのずとその時何があったのかが見えてきます。特に「ノンフィクション作品」を題材とした作品からは、その時代に何かあったのかという「時代背景」を色濃く表しています。
特に「戦争」を題材とした「ノンフィクション」作品は「戦争」を知らない今の若い世代が「戦争」というものを知る1つの総合学習といえます。
「学生」という特権をフルに活用して映画を観よう
「学生」という身分である以上、身分証明書となる学生証を提示すれば映画館は「学割料金」で視聴することができますが、映画館で視聴する度に入場料金を支払うのは、アルバイトをしていたとしても生活に響くものです。
しかしこの「学生」という特権を合理的かつフルに活用できるサービスがあります。それが「Prime Student」と呼ばれる「大学生」を対象とした「Amazon Prime」サービスの利用です。
このサービスは、年契約であれば「4,900円」、月契約であれば「500円」のところ、「学生」であることを証明することができれば、その通常料金の半分の値段で利用することができます。
また当サービスは「6か月間」の無料体験期間が設けられています。期間内に解約すれば料金はかかりませんし、その間利用できるサブスクには制限がありません。
そのほかにも「U-NEXT」など「動画配信サービス」を利用してみるのもいいでしょう。ただし、試用期間は「動画配信サービス」会社によって異なるため、利用前に一度確認をしておきましょう。
大学生の春休みにやること17選!!ダメな過ごし方・後悔しない過ごし方を解説!
まとめ
以上が多感の大学生時代に観るべきおすすめ映画ジャンル別12選のご紹介でした。
「映画鑑賞」は、娯楽の1つとして多くの世代に親しまれていると同時に、作品を通して様々なことを教えてくれる「学習時間」でもあります。
作品によって得られる教養や知識、感受性などに違いはあれ、今後の人生に多大なる影響をもたらしてくれるのは間違いありません。
新たな価値観を構築する、気づくチャンスは興味関心が向く「大学生」という多感な時期に限られています。
ぜひこの機会を活用して様々な作品に手を伸ばしてください。
大学生のうちにやるべきこと20選!就活で有利になる大学生活とは?