「お金がない…」と悩む学生は多いもの。
大学生になると一人暮らしを始める人も多いですよね。
そこで注意しておきたいのが“お金の使い方”です。
生活に必要なお金や学費など、これまでは大人に任せていたことを自分で管理する必要が出てきます。
大学生はお金について学ぶ期間でもあるのです。
この記事では大学生が金欠で悩む原因とその解決策、そしてお金がないときの注意点を解説していきます。
今後のお金の使い方について、少しでもご参考になれば幸いです。
お金がない原因は“収支のバランス”
大学生に限らずお金がなくなってしまう大きな原因は、“収支のバランス”が崩れているから。
収入に対して支出が大きければ、当然ですが家計は赤字となってしまいます。
お金に余裕を持った生活を送るためには、支出が収入の範囲内に収まるように工夫する必要があるのです。
大学生の主な収入
大学生の主な収入源は、仕送りやアルバイト、奨学金などが挙げられます。
収入があるといっても学生の本業は学業であり、アルバイトで稼げる金額や仕送り額は限度があります。
アルバイト中心の生活で学業に支障が出てしまっては元も子もないですし、ご家庭の事情によっては仕送りを貰えないという人もいるでしょう。
奨学金制度を利用している学生は収入源のひとつとして奨学金も挙げることができますが、あくまでも学費に当てるお金ですので、使い道を間違えないようにしなければなりません。
大学生の主な支出
大学生の支出については、実家暮らしなのか一人暮らし・寮生活なのかで大きく金額が変わってきます。実家暮らしの主な支出は、
- 食費
- 交通費
- 教養・娯楽費
- 雑費
- 貯金
などが挙げられます。
実家暮らしでは家賃や光熱費を親が負担している場合が多く、食費も抑えられるため、全体的な生活費が低くなる傾向が見られます。
一方、一人暮らしや寮生活をしている学生は先程挙げた支出に加え、家賃や光熱費といった住居に関わるお金がかかってきます。
決まった収入の中で上手にやり繰りをしないと本当に必要なお金を支払えなくなってしまうため、実家暮らしの学生よりも収入と支出のバランスを十分に考える必要があります。
収入に対して支出が多すぎる
お金が足りなくなってしまう原因は、上記に挙げた収入に対して支出が上回ってしまっていることが考えられます。
家計を赤字にしないためには、
- ある収入の中でやり繰りをする工夫の仕方
- 収入を増やす方法
この2点を押さえる必要があります。
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お金がないときの解決策
この項では、お金がないときの具体的な解決策について解説していきます。
お金がないからと言ってどんなに収入を増やしても、同じだけ支出が増えてしまっては、お金がない状態から抜け出すことはできません。
収入と支出、どちらか一方を見直すのではなく、どちらも見直すことがポイントです。
毎月の出費は家計簿で見直す
毎月の出費の見直しには、家計簿がおすすめです。
市販の家計簿やアプリ、エクセルやノートを使った自己流の家計簿でも良いでしょう。ポイントは、
- 自分が書きやすいものを選ぶ
- 頑張って細かく書き過ぎない
- ぱっと見て収支が把握できる
以上の3点です。
例えば新しいノートの1ページ目だけを綺麗に書いてしまうのと同じように、家計簿も書き始めは頑張って書こうとしてしまうということが起こりがちです。
家計簿で大切なのは、書き続けること。
はじめの月だけどんなに頑張っても、翌月、翌々月…とそれ以降も続けることができなければ、家計簿の意味がなくなってしまいます。
月ごとの変化を見比べることで、自分の収支の癖を把握することができます。
頑張ることは大切なことですが、無理なく続けられる方法で家計を管理することが何よりも大切です。
また、毎月の収支や他の月との比較を理解しやすいようにグラフを用いると、より分かりやすい家計簿になります。
お金の使い方は見極めが大切
大学生になると、これまでとはお金の使い方が変わってきます。
服やメイク、ヘアスタイルなどでおしゃれを楽しみたくなりますし、家電やインテリアなどに興味を持つ人も多いでしょう。
おしゃれなカフェを巡ったり、流行のスイーツを友達と食べに行ったり…
これまで以上に、何にお金を使うのか自分で決めることができるようになります。
一方で、周りの友達や流行に流されて、お金に関する判断力が鈍くなってしまうこともあります。
今月は節約しなきゃと思いつつ、無理をしてお金を使ってしまい後悔することもあるでしょう。
自分の好きなことにお金を使うのはとても大切なことです。
それだけで生活が豊かになり、勉強やアルバイトも頑張ることができます。
その時に重要なのは、自分の物差しでお金の使い道を判断することです。
今の自分に本当に必要なものなのか、お金がないときは特に見極めて買い物をすることが大切です。
月の上限額を決める
毎月使っても良い上限額を決めておくことで、家計の赤字を防ぐことができます。
- 食費…2万円
- 交通費…3千円
- 教養・娯楽費…1万5千円
など、内訳に沿って細かく額を決めるのも良いですが、細かく設定するのが苦手という人は、家賃や光熱費、学費などの必要経費を差し引いた残りの金額で、まずはざっくりとした上限額を把握しましょう。
いきなり細かく制限を決めてしまうと逆にストレスが溜まって散財してしまうこともあるので、無理のないところから家計管理を始めることが大切です。
固定費を見直す
家計における固定費とは、
- 家賃
- 光熱費
- 通信費(インターネット、スマートフォン)
- 定期購入品(コンタクトレンズ、日用品、食料品など)
などが挙げられます。
生活を維持するために必ず必要なお金とも言えますね。
生活をしていくために必要な出費ではありますが、生活レベルをそこまで下げない範囲内で金額を抑えられるものが意外と隠れています。
例えばインターネットやスマートフォンなどの通信費。
最近では大手キャリアでも低価格プランが登場したり格安SIMへの乗り換えも簡単になったりと、通信料の見直しも手軽に行えるようになりました。
通信速度が落ちるのではないかと不安に感じる人もいるかもしれませんが、変更してもストレスを感じなかったという人は結構多いです。
今の生活スタイルに見合った金額を支払っているでしょうか?
毎月かかるお金だからこそ、固定費は一度きちんと見直すことをおすすめします。
収入を増やす
お金がないときは、収入を増やすことも考える必要があります。
収入を増やすといっても、無理のない範囲内で、できるところから始めるのが大切です。
アルバイトを増やす
学業に支障が出ないのであれば、アルバイトを増やすこともひとつです。
大切なのは、学業に支障が出ない範囲内で増やすということ。
お金がないときは特に、収入を増やすことばかり考えてしまいがちです。
しかし自分のキャパシティを超えた働き方をして収入を増やそうとすると、本業である学業が疎かになってしまったり、続けることができず逆に収入が減ってしまうということに繋がりかねません。
一時的にお金が足りないということであれば、短期や日払いのアルバイトを選ぶという選択肢もあります。
要らないものを売る
部屋を片付けてみると、想像以上に使っていないものが沢山あります。
なんとなく手放せないでいるものも、これを機会に売りに出してみてはいかがでしょうか?
お金になるだけでなく部屋も片付くので、気持ちの整理にも繋がりおすすめです。
スマートフォンがあれば簡単に出品できるフリマアプリは、想像以上に高く売れたり捨てようと思っていたものがお金になったりする可能性が高いので、なるべく高く売りたい人におすすめの方法です。
しかし、何でも高く売れるわけではないので注意しましょう。
早くお金に変えたいという人は、リサイクルショップがおすすめです。
こちらは早くお金に換えられる反面、あまり高い金額にならないことが多いので、自分の目的や状況によって使い分けることをおすすめします。
アルバイト+αの収入“クラウドソーシング”
学校の授業やアルバイトの合間を活用して、クラウドソーシングでお小遣いを稼ぐ方法もあります。
クラウドワークスやランサーズなどは利用者も多く耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
様々な案件の中から選ぶことができ、ライティングやデザイン、プログラミングなどのスキルも活かすこともできます。
初心者でも受注可能な案件も多数あり、スキマ時間に取り組めるところがおすすめポイントです。
カードローンの活用
カードローンを利用すれば、ATMから現金を借り入れることが可能です。
コンビニに設置されているATMでも借りることができ、急いでお金が必要な場合は特に便利な方法です。
しかし、カードローンは手軽に利用できるからこそ、慎重に判断しなければなりません。
借金をするということは、当然ですが返済が必要です。
目先のお金にばかり目を向けて判断してしまうと後で後悔するので、安易な利用は避けましょう。
お金がないときの注意点
お金がないときは気持ちに余裕が無くなり、“無い分は増やす”という単純な思考に陥りがちです。
もちろん収入を増やすことも大切です。
増えた収入の分だけ出費も増えるという負のスパイラルに陥ってしまわないために、お金の使い方についても考える必要があります。
そして、以下で解説する注意点も頭に入れておきましょう。
安易にお金を借りない
お金は人間関係を簡単に壊します。
大学生活では、これまで以上に交友関係が広がり、知らなかった世界に触れることも多いでしょう。
人間関係を深める機会を無駄にしないためにも、周りの人から安易にお金を借りないことが大切です。
奨学金の意味を理解する
奨学金はあくまでも学費に当てるお金です。
せっかく自分の力で掴んだ大学生活。
学ぶ場所を失わないためにも、奨学金の意味を正しく理解しておきましょう。
少額でも貯金する
貯金が少しでもあると気持ちにも余裕が生まれます。
100円玉や500円玉を貯めるだけでも良いでしょう。
中身が見える瓶に入れたりお気に入りの貯金箱を用意したりすると、モチベーションも上がりますよ!
大学生はお金の使い方を学ぶ期間!自分のためになるお金の使い方を知ろう!
いかがでしたでしょうか?
大学生は学びを深める期間です。
それは専攻している分野に関してだけでなく、興味のあることや人間関係、生活の知恵など幅広いことに当てはまります。
お金の使い方についても同様です。
自分のためになるお金の使い方を知り、より充実した大学生活を送りましょう!