「いじめ」と聞くと中学生や高校生をイメージする方が多いと思いますが、大学生にもいじめは存在します。
「大学生でいじめ?どんないじめ?」と思う方が多いでしょう。
大学は誰かの指導下にある環境ではないため、いじめが発覚しにくくいじめられていても声を上げにくい環境です。
この記事では大学生のいじめの実態と対処法について解説していきます。
「大学生にもなって…」大学でのいじめの実態とは
大学生は基本的に「18歳〜22歳」で通うため、もう「大人」と言われる年齢にも関わらず「いじめ」は存在します。
「大学生になってもいじめ?」と思われるかもしれませんが、中学や高校よりも過激ないじめを受ける場合もあります。
ただし中学や高校のように「クラス」はないため、いじめを受ける可能性は低くなります。
より詳しく大学でのいじめの実態について解説していきます。
ゼミやサークル、バイト先でいじめは起こる
大学でのいじめは「ゼミ」「サークル」「バイト先」で起こる可能性が高いです。
まずゼミは中学や高校のときの「クラス」のようなものになるため、「みんなで仲良くしよう」という風習が強いです。
そのためゼミになじむことができればいじめられる可能性は低いですが、なじむことができなければいじめられることになるかもしれません。
そしてゼミは10人〜20人で編成されているため、1人だけなじめないという可能性もあります。
サークルも同様に「クラス」のようなものなため、いじめを受けやすいです。
ただしサークルは人数規模が100人以上の場合もあるため、可能性としてはゼミより少ないでしょう。
バイトでは仕事ができないといじめられる可能性があります。
「仕事ができない=邪魔者」として扱われ、早く辞めさせようといじめられる場合があります。
いじめはすべて人間関係から起こるため、ゼミやサークル、バイトではいじめが起こる可能性が高くなっています。
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お酒を飲ませるなど高校までのいじめより過激な場合も多い
上記でもお伝えしましたが大学3年生からは「20歳」になるため、お酒を飲むことができるようになりますよね。
そのためお酒を無理やり飲ませるなどのいじめが起こります。
中学や高校ではお酒を飲むことができないため、より過激ないじめになってきます。
ニュースなどでもやっていますが「一気コール」や「後輩に無理やり飲ます」などお酒のいじめは大学生の中では頻繁に起こっています。
ただしお酒を飲むことに慣れている大学生の場合は大きないじめにつながらないため、お酒に関するいじめが減りません。
お酒は「死」につながる可能性もあるため本当に注意が必要です。
大学でいじめられたらどう対処するべき?
大学でいじめられている場合の対処法をいくつかご紹介します。
いじめはすぐに解決する必要があるため、下記の方法を実践してみてください。
無視する・極力関わらないようにする
大学生でいじめを受けている場合は、無視するようにしてみてください。
いじめている人との会話を減らすことで、いじめを軽減させることができる可能性があります。
さらに無視し続けると、いじめている側も「やりすぎたかな」と反省する場合もあります。
大学生という年齢を考えると無視するだけで改善できるかもしれません。
そして極力関わらないことも大切です。
例えばサークルでいじめを受けている場合は極力サークルには参加しないようにして、参加する場合は、いじめてくる人の近くには行かないようにしましょう。
バイトなどは無視することや関わらないことが難しいため、下記の方法を参考にしてみてください。
関わる人やコミュニティを変える
大学は1000人〜1万人規模の学校が多いため、いじめを受けている場合は関わる人を変えてみましょう。
関わる人を変えることによっていじめがなくなる可能性はありますし、いじめてくる人との関わりを減らすことができます。そしてコミュニティを変えることも大切です。
サークルでいじめられているのであれば、別のサークルに入りましょう。
バイトでいじめられているのであれば、バイトを辞めることでいじめてくる人との関わりを一切断つことができます。
ただし場合によってはコミュニティを変えることが難しいこともあるため、可能な場合は変えるようにしてください。
学生相談室や信頼できる人に相談する
大学には「学生相談室」などを設けてくれている場合があるため、いじめられている人は相談してみてください。
大学内にあるため、ゼミの変更手続きを行ってくれたりサークルに注意喚起をしてくれる可能性があります。
ただし学生相談室がない大学もあるため、ない場合は信頼できる人に相談してみてください。
大学内の信頼できる人でも良いですし中学・高校の友達でも良いです。
とにかく信頼できる人の相談することで精神的に楽になりますし、場合によっては最善のアドバイスをくれる可能性もあります。
いじめられていることを打ち明けることは少し勇気がいるかもしれませんが、抱え込むことは一番よくないです。
大学以外のつながりを増やす
大学内でのつながりが多い場合は、大学以外のつながりを増やすようにしてみてください。
他大学のサークルに入っても良いですし、共通の趣味を持っている人と繋がってみることも1つの方法です。
大学以外のつながりを増やすことによって精神的にも楽になりますし、いじめられる環境から抜け出すことができます。
1つのつながりに依存してしまうと、いじめられてからどうすることもできなくなってしまう可能性があるため、初めからさまざまなつながりを持っておくことをおすすめします。
いじめにあった大学生ができること
いじめにあっていると何も考えなくなってしまうと思いますが、できることはさまざまあります。
いじめられている大学生は下記の点を参考にしてください。
死ぬことだけは絶対にしてはいけない
いじめられていると「何のために生きているのだろう」「こんな大学生になるつもりではなかったのに」と思いつめてしまいますが、絶対に死ぬことだけはしてはいけません。
あなたが死ぬことで絶対に大勢の人が悲しみます。
そして「死ぬ」という決断をする前に大学やサークル、バイトを辞めるようにしてください。
辞めるという選択肢は逃げているような気がしますが、決して逃げ道ではありません。
何かを辞めるということも正しい選択になるため、絶対に死ぬことだけはしてはいけません。
仕返し・復讐はNG
いじめられていると「仕返ししてやる」「復讐して後悔させてやる」と思うかもしれませんが、仕返しや復讐をすることはいけません。
仕返しや復讐をしても何も見返りはありませんし、気持ちも晴れません。
そのため「見返してやる」という気持ちを持って社会で活躍する活力に変えましょう。
いじめに耐えることができた気持ちがあれば社会で活躍することは簡単です。
仕返しや復讐に時間や力を使うのではなく、将来のために使いましょう。
大学だけが世界じゃないと考える
いじめられているときは視界が狭くなってしまっている場合が多いと思いますが、大学だけが世界ではないです。
大学に行っていない人もいれば日本に住んでいない人もいます。
大学なんて世界規模で考えると小さなものです。
そのため大学内で解決することだけを考えるのではなく、「大学だけが世界じゃない」と考えるようにしましょう。
そうすることによって精神的にも楽になりますし、いじめに耐えた活力を将来に変えていくことができます。
目の前の人間関係だけにこだわらない
いじめられていると、いじめてくる人との人間関係を改善しようと考えますが、世の中にはいじめてくる人以外にも多くの人がいます。
「いじめられたくない」と思えば思うほど目の前の人間関係にこだわってしまいます。
目の前の人間関係を改善することができれば問題ないですが、こだわりすぎるのには注意が必要です。
何かに熱中する
いじめられているといじめられていることだけを考えてしまいますが、他のことに熱中すると「いじめられている」ということを考えなくて良い時間が増えます。
熱中することは何でも良いです。
自分が好きなゲームやアニメに熱中しても良いですし、運動をしても良いです。
とにかくいじめられていることを忘れられるくらい、熱中できるものを始めることをおすすめします。
熱中する時間が増えれば増えるほど、いじめによる精神的につらさは減ってきます。
つらかったら休むのもひとつの手
つらいときに無理に頑張る必要はありません。
大学なりサークルなり休むことも1つの方法です。
休むことが「逃げている」と考えてしまう人もいますが、休まなければ改善できるものも改善できません。
人間には限界があるため、限界に到達する前に自分で自分を休ませてあげてください。
その場合はいつまで休むのか決めておくことをおすすめします。
期限を決めている方が精神的にも楽になりますが、無理な期限ではなくゆっくり休む期限にしましょう。
生きる意味が分からない大学生に読んでほしいモヤモヤの向き合い方
いじめられる側は悪くない!まずは誰かに話すことが大切
この記事では大学生のいじめについてお伝えしてきましたが、いじめられる側は一切悪くありません。
「何が悪いのかな」「自分のせいだ」と自分を追い込む必要はありません。
そしていじめられている場合は、まずは誰かに話すことが大切です。
誰かに話すことで、精神的にも楽になりいじめられているということを1人で抱え込まないでよくなります。
その場合は大学内にある「学生相談室」や「信頼できる人」に相談しましょう。
上記でもお伝えしましたが、大学だけが世界ではないですし目の前の人間関係だけであなたの人間関係ではないため、絶対に死ぬことだけはいけません。
つらい場合は自分で自分を休ませてあげるようにしてください。