「英語を1から勉強するとなればどこまで遡る必要があるの?」
「そもそも英語を学ぶメリットってどこにあるの?」
中学高校の学習の中で「英語」という科目に嫌気がさした学生は多いのではないでしょうか?
しかし、大学で学ぶ「英語」は、中学・高校で学ぶものとは違い、1言語とみた「コミュニケーションツール」として勉強をしていきます。
そんな「交流を深めるため」に学ぶに興味が湧いて、また1から「英語」を学びなおすとなればどこまで遡るのが妥当なのか…考える学生もいるでしょう。
そこで今回は、1から英語の勉強をやり直すときの取り組み方、勉強の順序、そして「コミュニケーションツール」として見た英語学習のポイントを解説していきます。
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大学生が英語学習をすべき理由と目的
1から英語の勉強をするときの方法を解説する前に、なぜ大学生が「英語」学習をすべきかを解説します。
英語学習をすべき理由
大学教授やサークルの先輩たちもよく
「大学生は英語の勉強をしておいた方がいい」
と、言いますが、実際「大学生が英語を勉強する理由って何なのか」その理由をここでは解説します。
勉強時間の確保がしやすい
大学生は、講義やサークル、バイトに割く時間を除いても中学生や高校生、ましてや社会人以上に時間の確保がしやすいです。
この空いた時間をうまく活用すれば、英語学習に着手できます。
講義も朝から夕方までがっつり入っている日があるわけでもないので、思い思いに自由なひと時を過ごせます。
また「英語学習」は、一朝一夕で取得できるものではありません。
取得にはある程度時間を要するため、時間確保がしやすい「大学生」という貴重な時間をフルに活用すれば根気よく学習に取り組めます。
交流の場・世界が広がる
「英語」は、世界共通言語として使用されている1つの「コミュニケーションツール」です。
大学の異文化交流や異文化サークル交流会などの場で、海外から日本に短期留学をしてきた学生と友好関係を結ぶことができます。
このような「交流の場」を持てるのは大学生だからこその特権です。
また「英語」をコミュニケーションツールとして使用することで、「リスニング力」と「スピーキング力」の2つに磨きがかかります。
そもそも「英語」は1つの「言語」であり、「コミュニケーションツール」です。実際に「英語」を用いて発信をしていかなければ、身につきません。
海外文学・洋画を楽しめる
「英語」が分かってくると、海外文学や洋画などの異文化を楽しめます。
「ハリーポッター」や「星の王子さま」などの海外小説や「MARVEL」作品などの洋画を翻訳なしで楽しめます。
日本語訳されていない分、「原文」ならではの言い回しや表現がそこにあります。
学んだ先にあるもの・メリット
「英語学習」に取り組むことで、この先以下のような転機を迎えます。
世界観が広がって選択肢が増える
「英語」を学ぶことで視野が日本に留まらず、「世界」に向けられます。
これから大学進学を控えている高校生であれば、海外の大学に進学することも現実に起こせます。また大学生となれば、海外の企業に就職することも移住することもできます。
「英語」を学ぶことで、人生をより良いものへとする選択肢を増やしてくれます。
チャレンジ精神が身につく
「英語学習」に取り組むことで、今までの自分とは何かが違うということから「新しいことにチャレンジしてみたい」気持ちになります。
【英語を学ぶことでしてみたいこと】
- 海外留学・旅行をしてみたい
- SNSを通して英語学習に関する情報を発信
- 異文化交流会に参加してみる
など、これまで縁遠いものと思っていたことに挑戦してみたい気持ちで満たされ、行動に移しやすくなります。
行動に移して小さな結果を出していくことで、より大きなことに挑戦したい気持ちが湧き立ちます。
成長の実感・自信につながる
「英語学習」に取り組みをしていく中で、今の自分にどれほどの「英語力が身についているのか知りたい」という方は、「TOEIC」や「英語検定」などの資格取得を目指しましょう。
これまでの取り組みが「スコア」という形で可視化されるので、成長の実感、自身に繋がりより、「英語学習」に磨きがかかります。
またこの結果を持って就職活動に臨む学生が多く、企業側も「英語ができる」学生を、高く評価しています。
大学生が英語の勉強に取り組むためには
ここからは、大学生が1から英語の勉強をし直していく流れを解説します。
1から学びなおすなら中学レベルからリスタート
「英語を学びなおすならどこから学びなおすのがいいのか」
と、疑問に思う学生が多いでしょう。
実際にこれから本気で英語学習を1から学びなおすならば、「英語学習の基礎」となる「中学レベル」まで遡ります。
理由は、「中学レベル」は、英語学習の基礎であり、土台となる内容が多いためです。
また高校で学ぶ英語は、中学英語で築いた基礎を中心にした応用レベルになります。土台がしっかりしていないと、この先ずっと苦労します。
勉強で大切なのは「躓いたところまで遡って勉強し直す」というのが王道です。この王道を「英語学習」に取り入れるとなれば、すべての基礎がある「中学レベル」から始めていくのが妥当です。
英語学習のステップは「単語・文法」→「精読」→「多読」
次に英語学習ステップです。
「英語学習」で最も大切な「基礎」となるのは「単語・文法」を学ぶことで身につく「語彙力」を高めることから始めます。
最初のステップ「単語・文法」の基礎を固めていかないことには、この先の「精読」「多読」で躓きます。
【ステップ1: 単語・文法】
英語学習のすべての基礎に当たる「単語・文法」の勉強方法は
- 英単語帳の作成・何度も声に出していく
- 復習用CDを活用して音読・清聴する
- 文脈から単語を覚えていく
- 動詞、名詞、形容詞を色分けする
などがあります。
【ステップ2:精読】
ステップ1で基礎ができたら次は「精読」です。
「精読」とは、1つの文章をじっくり読んでいく勉強方法です。
精読のやり方でポイントとなるのは
- じっくり時間をかけて長文を読むこと
- 文法を意識して、分からないところにはマークを付ける
- 再度同じところを読む
の3つです。
その中でも「じっくり時間をかけて読む」ことで、文章の構造そのものを理解することができます。
また「英文が読める」ことはこの先「話す英語」「書ける英語」の基礎となります。
【ステップ3:多読】
最後は「多読」で、これまで身に着けてきたものすべてを「アウトプット」していきます。
「多読」は、精読と違って、「理解できる文章」を読むことで「スピーキングやライティング」に使用できる力をアウトプットしていきます。
「多読」のポイントは、「理解できる文章を大量に読むこと」です。
この「理解できる文章」を読むことで「英語脳」と「リスニング力」を高めることができます。
また「多読」には以下のルールがあります。
【多読のルール】
- 辞書を引かない
- 返り読みをしない
- 自分のレベルに合ったものを選ぶ
- 多読する洋書は「興味があるもの」を選ぶこと
以上の3ステップで、基礎を固めていきましょう。
ステップ1の「単語・文法」で嫌気がさしたのなら、英語学習はそこまでです。何事も地道にコツコツ積み重ねていくことで以降のステップ2、3で大きな真価を発揮します
実用性を高めるなら「リスニング力」と「スピーキング力」
前節の英語学習の3ステップで基礎を固めることができれば、もう英語はペラペラというのはありません。
前節の3ステップではあくまで「基礎」を身につけたにすぎません。
「コミュニケーションツール」として「英語」を活用していくならば、「リスニング力」と「スピーキング力」を高めていく必要があります。
そのためには、前節の3ステップの「単語・文法」が最も重要となります。
【リスニング力】
まず「リスニング力」を身に着け、高める方法は
- シャドーイング
- 発音
の2つです。
「シャドーイング」とは、付属CDから流れる音声を聞いて、2ステップ遅れてから復唱して頭の中に刷り込んでいく方法です。
「シャドーイング」のポイントは、「聞いた音声を真似て復唱すること」です。
利いた音声を真似ると、まず「音声知覚」処理が実施されます。
このステップでは、聞いた音を「言葉」として認識して、次の「意味理解」へと進みます。この工程で「言葉」として認識したものの意味を、データベース中にある「単語・文法」が検索して理解へと至ります。
これがシャドーイングの効果です。
【スピーキング力】
「リスニング力」を身に付けたら、次は「スピーキング力」いわゆる「発信する・話す力」を身に着けます。
「英語」は、「発信」してこそ輝きます。
この「スピーキング力」を身につける方法は、「発信するための環境を見つけて実践形式で話していく」のが1番です。
そのための環境として英会話教室に通うという学生もいますが、発信する環境は「英会話教室」だけではありません。
たとえば、TwitterやFacebook、Instagram、YouTubeなどのSNS・オンライン環境を発信の場として活用する方法があれば、洋画や洋書のセリフを声に出して真似することで身に付けられます。
目的応じた勉強方法
「英語学習」をしていく上で欠かせないのが、勉強する「目的設定」です。
「目的」がないと、「自分はいったい何のために「英語」を1から勉強しているのか」という、勉強意義の喪失やモチベーションの低下を招きます。
学生が「英語」を勉強する目的ベスト3は
- 就職活動で英語を活かしていきたい
- 海外留学や旅行をしてみたい
- 英語を話せるようになりたい
の3つが上位に来ます。
以下はそれぞれの目的に応じた英語学習です。
就職活動で英語を活かしていきたい
就職活動で英語を活かしたい方の勉強方法は
- TOEICの受験
- 海外ボランティアに参加
- 異文化交流会の開催
の3つです。
中でも「TOEIC」は企業からの評価も高く、多くの学生が受験して取得している資格の1つです。
ただし、問題集を手にしても勉強が続かず、挫折する学生もいます。
受験するか否かは、志望する企業で「TOEIC」が評価されるかを調べてから取り組みしょう。
途中で投げ出してしまえば、これまでの努力そのものを溝に捨てるようなものです。
海外留学や旅行をしてみたい
海外留学や旅行をしてみたい方の勉強方法は
- TOEFLの勉強
- 言語返還アプリを用いた英会話
の2つです。
「TOEFL」とは、英語4技能「話す・聞く・書く・読む」のすべてを取り入れた資格試験です。
また「言語返還アプリを用いた英会話」では、オンラインを還して日本語を学んでいる海外の方と繋がることができるコミュニケーションツールです。
「スピーキング力」と「リスニング力」の2つを鍛えるなら、このアプリを利用するのが効率的です。
英語を話せるようになりたい
「英語」を話せるようになりたい方の勉強方法は
- 言語返還アプリを用いた英会話
- オンライン・通学タイプの英会話教室に通う
- 異文化交流イベントに参加
- 英語で情報を発信してみる
の4つです。
本腰を入れて学ぶとなれば、オンライン・通学タイプの英会話教室に通って実践形式で学ぶのがいいです。
ただし、ある程度の「英単語・文法」基礎理解がないと、授業についていけない可能性があります。
また大学やサークル主催の異文化交流会に参加するのも1つの手です。
コミュニケーションツールとしてみた英語
「英語学習」を中学高校と長期間に渡って学習をしていきますが、「英語を話せる」学生というのは非常に数か少ないです。
それは「英語」を、1つの学問科目として取り扱っていると同時に、英語を暗号解読のように学んでいるためです。
俗にいう「日本式英語学」です。
これでは身につくものも身につきません。
「英語」とは、「日本語」と同じ「言語」であり、「コミュニケーションツールの1つ」です。
感覚としては私たち日本人が言葉巧みに「日本語」を使うのと同じように、「英語」を使ってこそ輝きます。
「日本語」と同じ「語学」に「英語」も属するならば、その扱い方は必然的に同じといえます。
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まとめ
以上が、1から英語の勉強をやり直すときの取り組み方、勉強の順序、そして「コミュニケーションツール」として見た英語学習のポイントを解説でした。
中学高校で嫌悪していた「英語」を今一度学びたいと思う気持ちにさせる動機は人それぞれにあります。
その気持ちを大切にして、基礎となる「中学レベル」から学びなおしていきましょう。
小さなことから学んでいくのは、「英語」に限らずどの教科にも通用する「王道の勉強方法」です。
分からないことは、分からないままにするのではなく、徹底的に調べて穴を埋めて前に進んでいきましょう。
そしてインプットしたら、培ったことを活かすアウトプットに転じましょう。
このステップに至ったとき、初めて英語が生きたという瞬間に立ち会います。