大学生になってある程度の時間が経つとちらほらと、周りにはカップルが誕生してきます。
そんなカップルの中には「毎日一緒にいたい」ということで、「同棲」を考える学生も少なくはないでしょう。
しかし、「同棲」をする手前、親御さんへの相談は必須であり、約9割近くの親御さんが「同棲」に反対をしています。
そこで今回はなぜ大学生カップルの「同棲」を、約9割もの親御さんが反対しているのか、その理由をご紹介します。
大学生カップルの同棲に親が反対する理由
約9割の親が学生同棲を反対する理由4選
大学生カップルの同棲に反対する親御さんの理由には以下のものが挙げられます。
- 経済的自立をしていない
- 学業に専念してほしい
- そもそも相手のことを信用していない
- 別れた時のいざこざ
などが挙げられます。
それでは1つずつ解説していきます。
経済的自立をしていない
「同棲」を始めるということは、親元を離れ自分たちで生活をするということを指しています。
大学生の中には親元を離れて、「1人暮らし」を始めるという学生も少なくはありません。モノを言いかえれば「1人暮らし」も「自立」しているといってもいいでしょう。
しかし、生活費や家賃を自分で支払っている状態としても、足りない分は仕送りで補填、あるいは全額出してもらっている方も中にはいます。さらにいえば学費の支払いは親御さんに出してもらっていること方が多いでしょう。
「経済的自立」とは、生活費、家賃を自分で支払っているということではなく、「1人で生活できるだけの余力を持っている」ことを指します。
故に「親元を離れ、1人暮らしをしている」という状況であっても、「経済的自立」ができていない以上は、認めないという親御さんが多いでしょう。
学業に専念してほしい
2つ目の理由は「学業に専念してほしい」という理由です。
「大学生の本分は学業」ということから、恋愛やアルバイト以上に勉強に打ち込んでほしいという考えを持った親御さんも、今なお少なくはありません。
特に学費の支払いが経済的重荷になっている家庭ほど、学業専念してほしいという思いが強い傾向にあります。
恋愛をするかしないかは自由として、学業を疎かにして色恋に現を抜かすことをあまりよろしくないと思う親御さんもいます。
そもそも相手のことを信用していない
次に相手のことを「信用していない」という理由です。
「信用」していない理由の中には
- 付き合いが浅い
- 誠実さが見られない
- 経済的自立ができていない
などが挙げられます。
特に彼氏が大学生の場合、相手が「娘のヒモにならないか」「望まぬ妊娠をするのではないか」など、の心配事をする親御さんがいます。
これらの理由を踏まえて、相手のことを信用していない親御さんがいます。
別れた時のいざこざ
最後は「別れた時のいざこざ」を心配しているからです。
「同棲を始める」ことは至って簡単です。
しかし、「同棲を解消する」「別れる」となれば、話は難しくことは難しくなります。
親御さんが「別れた時のいざこざ」を心配している理由には
- 同棲生活中にそろえた家具
- 退去時にかかる費用の負担割合
などがあります。
特に「退去費用の負担」が家庭の経済的負担になることを、懸念している親御さんもいます。
反対を押し切ってでも同棲するための方法
同棲を承認してもらうためには「説得」するしかない
大学生カップルの「同棲」を反対する親御さんから、どうしても「同棲をする」ことに対する「承認」を得るためには「説得をする」しか手はありません。
「説得」と一言で片していますが、ただ「情に訴えればいい」というものではありません。
そこで以下は、同棲を承認してもらうためのポイントです。
2人して両家に挨拶へ行く
「説得」をしに行くならば、息子・娘の同棲相手が誰であるかを知ってもらうためにまずは挨拶をしに行きましょう。
相手が分からないままで「同棲」に踏み切っても、親御さんは首を縦に振ることはありません。
もちろん「挨拶をしに行く」という点において、注意すべきことがあります。
それは
- 服装や髪型などの身なりを整えてから行くこと
- 言葉遣いや態度
の2点です。
初対面ということになりますので、この2点は抑えておく必要があります。
学業を疎かにしないことを伝える
学生の本分である「学業」を疎かにしないということを、明確にしましょう。
「学業」を疎かにしないという具体的なことは
- 前後半期の単位を落とさない
- 生活費を稼ぐためのバイトを理由に講義を休まない
- 成績が下がったら同棲解消も考える
などの覚悟を持っていることです。
学業に専念しながらも、相手とは真剣にお付き合いをすることを伝えましょう。
生活費
親御さんが反対する理由の中には「金銭トラブル」を心配している場合があります。
その心配を拭うためにも、あらかじめ相手と「生活費」や「家賃」などの負担額をどのように分担して支払っていくかを話し合で決めておきましょう。そうすれば説得をする際、スムーズに話を通すことができます。
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結婚を視野に入れていることも伝える
「大学卒業を機に結婚を考えている」と、いうように相手と真剣に交際をしていることを伝えるのもいいでしょう。
「結婚前提の同棲」ともなれば、親御さんの考えも改まるはずです。
また「結婚をするまでは子どもは持たない」ことも伝えましょう。
もし妊娠をしてしまったら、生活費を稼ぐためにはバイトに専念し学業を疎かにして、最悪中退という事態になるのではと親御さんは思うからです。
「言うは易し」といいますが、真剣な趣でことを伝えればきっと親御さんも納得してもらえます。
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円満な同棲生活を実現させるためのポイント
親御さんに挨拶を行く手前、「同棲する」ことに対してお互いがどう考えているかを話し合う必要があります。
「同棲」をして喧嘩別れするカップルは多いです。
喧嘩別れをせず、円満な同棲生活を実現させるためにもまずはお互いの考えを話し合っておくことが大切です。
以下は円満な同棲生活を実現させるためのポイントです。
「生活費」などの金銭問題の解消
学生カップルが「同棲」を始めて間もなくして、喧嘩別れをする原因の多くはこの「金銭問題」が主です。
長く同棲生活を続けるためにも「金銭問題」の解消は避けては通れません。
具体的に決めておくべきことは
- 毎月かかる生活費、家賃の等分
- 生活状況に応じて負担金額の分配
- 仕送り金額やバイト給与を考慮して負担額を決める
ことです。
特に注意すべきは「片方に負担をかけすぎない」ことです。
生活費は基本的に「等分」するのが妥当ですが、生活リズムや習慣などによっては片方が不利を被る恐れがあります。このことを踏まえて、片方が生活費の1つを相手よりも負担するからもう片方が別の支払いを同じ割合で負担するなどの調整をしましょう。
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生活ルール
金銭問題以外でも喧嘩別れをするきっかけはあります。
それが「生活リズム・スタイル」「価値観の違い」です。
「恋人」も元を辿れば「赤の他人」です。生まれた環境が違えば、育ってきた家庭環境も違います。
いざ同棲生活を送っていけば、次第に相手の「粗」と呼べる側面が見えてきます。
それが不満へと転じて、つい物申して喧嘩へと発展してつい別れてしまうということも多々あります。
このような事態を避けるためにも「生活のルール」を決めておきましょう。
- 生活費は共有の財布・口座で管理する
- 帰宅時間が遅くなる場合は、連絡を入れる
- 友人を自宅に招く際は事前に連絡すること
- 大きな出費を伴う買い物は、一度相談すること
- プライベートな時間には干渉しない
などです
いずれのルールも固すぎず設けないのがポイントです。
また毎月1回は話し合いの場を設けて、生活ルールの改定をしていくといいでしょう。
家事の分担
同棲生活を順風満帆に進めていくためにも、「掃除」や「ゴミ出し」「料理」「洗濯」などの家事は「分担」しましょう。
家事を片方に押し付けていた結果、別れてしまったというカップルも少なくないです。
生活をしていく上での「家事」の分担は「曜日別」に割り振る方法や、得手不得手を補うような形で担当するなどの方法があります。
注意すべきは「押し付けるような形を取らない」ことです。
親に内緒で同棲に踏み切ることはやめておけ
「同棲の承認」を得るために、両家に挨拶をしに行ったものの「承認」が得られないことにもどかしさを感じて、中には親に内緒で「同棲」を始めるカップルもいます。
しかし、この行為は親御さんに100%バレますのでやめておきましょう。
では、なぜ「バレる」のかをご紹介します。
賃貸契約の保証人届
学生が賃貸契約を組む場合、万が一「家賃滞納」などの金銭事故を起こした際の責任を取ってもらう「保証人」を立てておく必要があります。
この「保証人」には親御さんがなるケースが多く、保証人契約のサインをしてもらうための書類が親御さんの手に渡ります。その時、書類上には2人の名前がありますので、バレるといってもいいでしょう。
大家さんや管理会社からの連絡
次は「大家さんや管理会社からの連絡」です。
このケースでバレることが多いのは、お互いに、あるいは片方が「1人暮らし」をするために契約を組んでいる住宅に同棲していることです。
基本的に「1人暮らし」をするために契約している「物件」では「同棲」をする行為そのものを禁止しており、発覚すれば「契約違反」となります。
ついては保証人当てに連絡がいきますのでバレます。最悪の場合、「強制退去処分」が下ることとなり、片方が済む家を失うことにもなりますので控えましょう。
住民票や大学からの書類
最後は大学や就職先からの書類上に明記する「住所」でバレるケースです。
同じ大学に通っているならばなおのことですが、大学に提出する書類上に同じ住所明記のものがあれば、大学側は「同棲しているもの」と思い、親御さんに確認の電話をします。
また市役所にて住民票を移す行為もまた同様です。
内緒で同棲を始めたとしても、100%バレることとなりますのでやめましょう。特に単身者用の物件に内緒で同棲する行為は契約違反であると同時に、住む場所を失うことにつながります。相手のことを思うのであればやめるに越したことはありません。
説得に成功したらいよいよ同棲の準備
両家への挨拶を終え、無事に同棲をすることへの「承認」を取り付けたら、いよいよ同棲の準備に取り掛かります。
有意義な「同棲生活」を始めるためにも以下の点を抑えて、住むお部屋を決めといいでしょう。
通っている大学から約30分以内のエリアに絞る
まず大切なのが、通学時間です。
通学のしやすさを優先して大学から約30分以内で通える範囲で探すといいでしょう。
ここで注意すべきは片方の通学距離が遠くて時間がかかり、もう片方が大学から近く時間が短いなど相手に不満が募るような場所で選ばないことです。
もっとも、別の大学に通う者同士で同棲をするとなれば、この点はよく抑えておくべきでしょう。
家賃は2人分のバイト給与の1/3以内
同棲先となる住宅の家賃総額は、2人のバイト収益を足した金額の1/3以内にあたる物件を選ぶことです。
物件を選び、入居契約を結ぶ前に大家さんや会社からの「入居審査」を通過する必要があります。この審査を通過するためにも、収入合計額の1/3以内に止めていることが望ましいです。
万が一1/3を超えるような場合は余裕ある生活を送れないばかりか、生活も圧迫しかねません。
そのような事態にならなくていいようにするためにも、家賃は1/3以内に収まるところを選びましょう。
また「家賃」には「管理費」と「共益費」を含めておくことを忘れてはなりません。
間取りは2DKがおすすめ
物件の間取りは、2つの個室とダイニングキッチンを備えた「2DK」の物件がおすすめです。各自の部屋を2つも出るのでプライベートな時間を過ごすことが保証されているだけでなく、築年数が古いものほど安く住むことができます。
また物件選びでは必ず「2人入居可」を条件に探しましょう。
2DKで探す場合でも必要ですが、特に家賃をより安く抑えるために1R~1LDKの物件を探す際は必須条件といえます。
元々1R~1LDKの物件は単身者用の物件であり、近隣トラブルを避けるために入居人数を限定しています。
なので、この手の物件を探す際は同棲人数を誤魔化さず、「2人入居可」の条件をもって探すようにしましょう。
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まとめ
以上が、大学生カップルの同棲に親御さんが反対する理由の紹介でした。
親御さんが学生カップルの同棲に反対する多くの理由が、「経済的自立」ができてないという点を理由として反対しています。
「経済的自立」の定義そのものは各家庭によって様々な考え方を持っていますが、共通していることとしては「1人で生活できるだけの余力を持っている」ことが「経済的自立」をしているのではないかといえます。
それでも「同棲」を実現したいというカップルは、両家に挨拶をしに行って「説得」をするしか手はありません。
今回ご紹介した方法がうまくいくかの保証はできかねますが、勢いかつ無計画に始めるよりもまずはどういう考えと計画をもって「同棲をしようと思ったのか」を話すことができれば、成功率は上がるといえるでしょう。
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