急を要する思いがけない大きな出費が発生して今の現預金残高じゃ賄いきれないという状況に遭遇することがたまにあります。
親に仕送りを頼もうにも、「無理を承知で一人暮らしをさせてもらっている」という気持ちが先行してどうしても頼みにくさがあります。
モノを売ってお金を得るにしても賄いきれない。
そんな時の最終手段として「キャッシングサービス」というものがあります。
でも、「学生じゃ信用がないから借りにくい」「申込ができたとしても審査で落ちるのが目に見えている」というイメージがありますが、「特定の条件」と「クレヒト」を得ていれば学生からでも「キャッシングサービス」を利用することができます。
今回は、学生が利用できるおすすめ「キャッシングサービス」の紹介と併せて、利用するための「条件」、「審査内容」「利用上の注意」を解説していきます。
基本情報「キャッシング」とは
「キャッシング」は主に2種類から成り立っている
「キャッシング」とは、各クレジットカード会社や消費者金融機関が設けている「利用限度額」の範囲内であればお金を借りることができるサービスです。
この「キャッシングサービス」は主に「クレジットカードのショッピング枠」と「カードローン」の2種類に分けられます。
【クレジットカードのショッピング枠】
「クレジットカードのショッピング枠」は、クレジットカードに付与された機能の1つです。主に枠内で設定されている「利用限度額」を上限として、現金の借入ができます。
お金を借りる場合、所有の銀行口座に振り込んでもらう方法が通ですが、それ以外にも銀行やコンビニATMから借りることができます。
もちろん「借りる」ためには、会社が設けた「審査」を突破する必要があります。
後述する消費者金融のカードローンとは異なり、即日の借入ができません。
【カードローン】
「カードローン」は消費者金融や各銀行が設けている「無担保・保証人不要」のキャッシングサービスです。
「カードローン」は主に「銀行系」「消費者金融系」に分けられます。
・銀行系カードローン
「銀行系カードローン」は、「クレジットカードのキャッシング」や「消費者金融系カードローン」とは異なり、低金利でお金を借りることができます。
その一方で申込者が反社会勢力との関わりがないかを調査するため、「即日融資不可」となっています。
・消費者金融系カードローン
「消費者金融系カードローン」は、「アコム」や「アイフル」「プロミス」などの大手消費者金融が提供しているキャッシングサービスです。
「銀行系カードローン」とは異なり、即日融資を受けることが可能です。また初回利用に限り「30日間の無金利サービス」を実施している会社もあります。
学生がキャッシングを利用するための条件
結論から述べると、学生が「キャッシングサービス」を利用することは「可能」です。
ただし、ある2つの条件を満たしておく必要があります。
- 満20歳以上であること
- 定期的かつ継続した収入を得ていること
これらの条件を満たしたとき、学生ははじめて「キャッシングサービス」を利用することができます。
また「クレジットカード」のキャッシング枠利用も上記2つの条件を満たしておくことが求められます。またキャッシング枠に限り、保護者の同意があれば「未成年者でも利用」ができます。
以下は条件についてもう少し解説します。
・満20歳以上であること
「銀行系」「消費者金融機関系」「クレジットカードのキャッシング枠」ともども、「学生」「社会人」の身分を問わず「満20歳以上」であることが、サービス利用の必須条件となります。
つまり、年齢に達していない場合の利用は、不可能ということです。逆に「満20歳以上」であれば、「学生(大学生/短大生/専門学生)」と学生の種類を問わず利用ができます。
・定期的かつ継続した収入を得ていること
「学生」が各系統のキャッシングサービスを利用する場合、「アルバイト収入」など、定期的かつ継続的収入が得られることが求められます。
この「定期的かつ継続的収入」には、「親からの仕送り」は含まれませんのでご注意ください。
つまり「各系統のキャッシングサービス」を利用するためには
- 満20歳以上であること
- アルバイトなどから定期的かつ継続した収入を得ていること(仕送りは含まない)
と覚えておくといいでしょう。
未成年がキャッシングを利用するならば「学生ローン」を利用しよう
未成年者の中にも「キャッシングサービス」を利用したい!と考えている方がいるでしょう。そんなときは「学生ローン」と呼ばれるものを利用しましょう。
原則「学生ローン」も「各系統のキャッシングサービス」同様利用条件に「満20歳以上」という条件を設けています。
しかし一部「学生ローン」では、高校生を除く18歳以上の学生であれば利用できるものがあります。
カレッヂ学生ローン
日本国籍で高卒以上の大学生、短大生、専門学生、予備校生が利用できる学生ローン
フレンド田
満18歳以上で大学、短大、大学院、専門学校、予備校のいずれかに通っている学生が利用できる学生ローンです。
利用に伴ってはいずれも、「保護者」の同意書が必要となりますので、親に黙って借りることは不可能です。
成人年齢引き下げが執行されたらどうなるのか?
2022年4月1日より、成人年齢が満20歳から満18歳に引き下げられます。
それに伴い、各系統のキャッシングサービス利用可能とされている年齢条件も「満18歳以上(高校生を除く)」に変更されるでしょう。
また上記でご紹介した2つの「学生ローン」の利用時に必要となる同意書が不要となります。
ただし、「申し込み」ができるようになるだけであって、間に設けられている「審査」を突破できるかは別の話しとなります。
学生が利用できるおすすめキャッシング9社
消費者金融系キャッシング
まずはおすすめ消費者金融系のキャッシングサービス3選です。
プロミス
まずは「プロミス」です。
大手消費者金融業者の中でも抜群の知名度を持つ当社の、「最大金利」の値は「17.8%」と同業他社と比較した時、圧倒的に低く設定されていることにあります。
平均最大金利は18.0%とたった0.2%しか違わないと思われますが、これを利息金額に換算すると1000円近くも変わります。
即日融資にも対応をしているので、無駄に支払う利息分を極力抑えて即利用したい場合に適しています。
公式サイト:プロミス
アイフル
次は「アイフル」です。
当社もまたプロミスと並ぶ大手消費者金融業者の1社です。当社の特徴は「スマホ一台簡単に申し込みができるカードレス」で借入申し込みができることです。
わざわざ店頭や無人契約機を操作する必要がないため、誰にも見られることなく申し込みができます。
また即日融資にも対応しているで、緊急時にまとまったお金が必要な時に利用するといいでしょう。
公式サイト:アイフル
アコム
次は「アコム」です。
アコムでキャッシングサービスを利用する際、考慮されているのが「定期的かつ継続的な収入がある」という点です。
この条件では「2~3ヶ月以上を目安としてアルバイトをしていること」で審査通過が可能とされていますが、当社では「約1ヶ月程度アルバイトをしていた」ということが確認できれば審査通過が可能となっています。
また初めてのキャッシングサービス利用者の為にコールセンターからの説明を受けることができます。
公式サイト:アコム
銀行経由のキャッシング
次はおすすめの「銀行系キャッシングサービス」の紹介です。
三井住友銀行カードローン
まずは「三井住友銀行」が提供しているカードローンです。
当銀行の銀行口座を持っており、利用条件である「年齢」「収入」の2点を満たしているならば、申し込みをしてみましょう。
また各社銀行系カードローンが定めている金利が最も低く設定されています。また即日融資に対応していなくとも、申し込み後最短で翌日には所定口座にお金が振り込まれています。
公式サイト:三井住友銀行カードローン
三菱UFJ銀行カードローン
次は「三菱UFJ銀行カードローン」です。
当銀行が提供しているカードローン「バンクイック」を利用するには、当銀行の銀行口座を持っていない方でも利用ができる点です。
基本的に「銀行系カードローン」を利用するためにはその銀行の口座を開設しておくことが必須となります。
しかし、当銀行のカードローンは銀行講座を持っていない方でも申し込みができますので、口座開設にかける時間を省いて利用ができます。
公式サイト:三菱UFJ銀行カードローン
楽天銀行カードローン
最後は「楽天銀行カードローン」です。
当銀行が提供している「カードローン」もまた、「楽天銀行の銀行口座」を持っていない方でも利用ができるものとなっています。
利用するにあたって登録する銀行口座は、お手持ちのもので利用頻度が高いものを登録することで、会社側からお金が振り込まれます。さらに返済する場合も同様に、利用頻度が高いものを登録しておくといいでしょう。
公式サイト:楽天銀行カードローン
学生ローン
最後は「学生ローン」です。
「学生ローン」とは、学生を対象に資金繰りのサポートを実施している金融会社を指します。
身分が「学生」となるうえで利用条件を満たしているならば申し込みが可能です。
また一部金融会社では「保護者」の同意書があれば利用が可能です。
ここでは前節で取り上げた2社以外の学生ローンを取り扱っている企業をご紹介します。
マルイ
まずは「マルイ」という金融会社です。
当社が設けている金利は15%~17%で限度額50万円と、学生ローンを取り扱っている同業他社との平均に位置しています。
また当社では「即日融資」に対応しており、最速で30分以内には指定口座に振り込みが完了しています。
ただし申し込みはWeb上で完結しますが、契約を交わす場合は店頭がある「高田馬場」まで出向く必要があります。
公式サイト:マイル 学生ローン
アミーゴ
次は「アミーゴ」という金融会社です。
当社では「審査の過程」で実施される「在籍確認」をなしで利用することができます。
通常は申込時に記入した勤務先に本人が在籍しているかの確認を取ることがキャッシングサービスを受けるときにはあります。
しかし、当社では原則「在籍確認」を設けていません。そのため、アルバイト先や自宅に借り入れを利用していることがばバレる心配がありません
公式サイト:アミーゴ 学生ローン
イー・キャンパス
最後は「イー・キャンパス」と呼ばれる金融会社です。
当社の学生ローンは完全Web完結型契約を取っているため、全国からの申し込みにも対応しています。
また午前中に借り入れの申し込みをすれば即日融資を受け取ることができます。また「アミーゴ」同様に「在籍確認」を設けていないので親バレの心配がありません。
公式サイト:イー・キャンパス 学生ローン
一部借り入れをしてはならない業者あり
キャッシングサービスを低起用している金融業者の中には、手を出してはならない「闇金」と呼ばれる違法業者があります。
当業者は主に「個人経営」の金融業者や、法外ともいえる金利を設けているなどがあります。
申し込みをする「金融業者」が、正規のところかを見極めるポイントとなるのは
- 金利上限が年0%~20%以内であること
- 金融庁のデータベース記載の「登録賃金業者」であること
の2点で見極めることができます。
キャッシング利用に伴う注意点
ここからは各系統のキャッシングサービスを利用するにあたっての注意点のご紹介です。
金利手数料が高い
「クレジットカード」の「キャッシング」や各系統のカードローンを利用すると、利用金額に応じて「金利手数料」が発生します。
「金利手数料」は、借入金額に応じて大きく変動します。特に信用が低い学生がキャッシングサービスを利用した場合の平均年利は約18%となっています。
他とはAという会社で「年利18%で10万」を30日間借りた場合に発生する利息は
10万×18.0%÷365×30日=1480円
となります。
借りる際はどれくらいの利子が発生するのかを、事前に確認しておくといいでしょう。
利用履歴が信用情報に登録される
当然ながらキャッシングサービスを利用すれば、その利用履歴は「クレヒト(信用情報)」に登録されます。
「クレヒト」には、過去のクレジットカードの利用履歴からローンの利用履歴まで個人のあらゆる「信用情報」が記録されています。
そのため、一度返済を滞った場合、一度は警告という形で済みますが、信用情報に傷をつけるため、今後の借り入り利用の際の審査が通りにくくなります。
また滞りが続くようであれば「ブラックリスト」「自己情報」として処理され、向日5年間はローンや新規クレジットカードの契約などができませんのでご注意ください。
キャッシング枠がショッピング枠に入っていること
「クレジットカード」によっては「キャッシング枠がショッピング枠」に含まれていることがあります。
例えば総枠50万でそのうちキャッシング利用上限が20万円のクレジットカードで、キャッシング枠20万円を利用した場合、ショッピング枠は残り30万となり、キャッシング枠は残高0円となります。
見方としてと、「キャッシング枠+ショッピング枠」のトータル(総枠)が50万とされており、その中に「キャッシング枠」「ショッピング枠」が別途設定されていることとなります。
返済の遅延を招かないように利用は計画にする
「キャッシングサービス」を利用するということは各金融業者から「借金」をしている状態にあります。
借入をした元手と発生した利息分を合わせて、所定の期日までに返済を済ませていくことが義務付けられます。万が一、返済を滞ってしまった場合は「遅延損害金」を支払うこととなります。
「遅延損害金」には「利息制限法」で定められた利息で、いくら支払わなければならないかが分かります。
たとえば10万借りて3ヶ月遅延した場合
10万×20%(遅延損害金利息)÷365日×90日=4,931円
を支払うこととなります。たったのと思いますが、これは借入金額と延滞日数が長ければ長いほど損害金は大きくなっていきます。
借入時の審査
銀行系キャッシングサービスは審査がかなり厳しい
「クレジットカードのキャッシングサービス」や「各系統のキャッシングサービス」を利用するにあたっての申し込み方法は「Web完結型」をはじめ、「店頭申し込み」や「郵送受付」などがあります。
満20歳以上でアルバイトによる収入もある学生も、「キャッシングサービス」を申し込むことは可能ですが、審査段位で落とされることが多々あります。
その中でも特に銀行系キャッシングサービスでは、その傾向が強いです。
その多くが「アルバイトによる収入」があったとしても「返済能力が乏しいもの」として見ており、一部の銀行では学生を対象外としています。
在籍確認は必須事項
学生ローン会社では、「在籍確認」実施していないところがありますが、原則として「キャッシングサービス」を利用する場合、審査の過程で申込者本人が本当に申込用紙記載の勤務先に勤めているかの確認を実施しています。
とはいえ、電話をかける側も借りる側のことを配慮して電話をかけています。
たとえば、金融業者の名前を伏せて、申込者の名前を聞いて在籍しているかの確認を取る業者もあります。
また「派遣会社」でアルバイトをしている学生は、「派遣元会社」を記入すると同時に、あらかじめ自分宛てに電話が来たら対応をお願いしておくとスムーズに事が進みます。
まとめ
以上が、学生が利用できるおすすめ「キャッシングサービス」の紹介と併せて、利用するための「条件」、「審査のポイント」「利用上の注意」の解説でした。
「キャッシングサービス」は「満20歳以上」で「アルバイトなど安定した収入が得られている」ならば学生でも申し込みをすることができます。
ただし、審査の段階で「返済能力が乏しい」と判断された場合は借り入れができませんのでご注意ください。
特に「銀行系」に属するキャッシングサービスの中には、「学生の借入」を消極的と考えている機関もあります。
当然ながら、「キャッシングサービス」は、金融業者からお金を借りる行為です。若いうちから借金を作って後から返済できませんでした。ということだけは絶対に避けましょう。お金が必要となれば、日雇いのバイトをして稼ぐなどの方法もありますので検討してみましょう