学生コラム

大学を退学している人の主な理由とは?大学を退学していると就職は難しい?

大学に在籍していると、「退学した」という言葉を聞く機会があると思います。

大学は義務教育ではないので、途中で辞めることができるのですが

「どんな理由で退学しているのかな?」

と気になる方は多いのではないでしょうか?

この記事では、大学を退学している人の主な理由について解説します。大学を退学してからの就職活動についてもご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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大学を退学する人は多い?

「大学の実力2019」が実施した調査によると、大学を退学する人の確率は、「6.5%」と言われています。100人に6人程度が大学を退学すると考えると、退学する人は多いと考えられます。

退学率は性別によって異なり、男性は8%女性は5%と、女性の方が退学している確率は低いです。また、大学によっても異なり、国公立は2.9%公立は4.2%私立は8%となっています。

私立大学の方が圧倒的に学生数が多いため、このような数字になったと考えられます。
調査する年によって退学率は異なると思いますが、10%を超えることは考えにくいです。

大学を退学している人の主な理由

1人で抱え込む男性

大学を退学している人には、さまざまな理由が考えられます。

大学を退学している人の主な理由をご紹介するので、参考にしてみてください。

授業料を支払うことができない

大学を退学する理由として最も多いのは、授業料を支払うことができないということです。

授業料だけではなく、一人暮らしする費用がなかったり、実家の生活が苦しいなどの経済的な理由から大学を退学している人が多くいます

経済的な理由で退学する背景には、両親の失業や病気などが挙げられます。また、両親の離婚によって収入源が減り、退学を余儀なくされるケースも少なくありません。

「奨学金を借りれば良い」と思われるかもしれませんが、「将来の返済が不安」という理由から、退学する道を選ぶ方もいます

単位を取得できない

大学を卒業するには、定められた単位数を取得しなければいけないため、単位が取得できないという理由から退学することが考えられます

「単位を取得できない=退学」ではないのですが、進級することができずに、退学する道を選ぶ方が多いです。

大学生は、授業以外にも、バイトや部活動、サークルなどに時間を割く必要があるので、定められた単位数を取ることは簡単なことではありません。

実際に留年することなく、卒業できるのは全体の80%と言われています。

大学で学ぶ意欲が低下した

大学へ入学する目的は専門的な知識を身に付けることだと思うので、大学で学ぶ意欲が低下したという理由から退学をすることが考えられます。

学ぶ意欲が低下している状態で、大学に通っていても、授業料を無駄に支払うことになります

また、学ぶ意欲が低下していることから、「単位が取得できない」という理由にもつながると考えられます。大学の授業料は安いものではないので、学ぶ意欲が低下したと理由から退学をする方は多いでしょう。

他にやりたいことが見つかった

上記でもお伝えした通り、多くの方が専門的な知識を身に付けるために、大学に入学しています。

そのため「他にやりたいことが見つかった」という理由から、大学を退学する方は多いです。

この理由で退学する方は、他の大学に転学することが多い傾向があります。

転学の例としては、一般的な大学から、情報分野に特化している大学に転学するなどが挙げられます。転学以外にも、留学をきっかけに退学する方も多いです。大学で学ぶことよりも、熱中できることが見つかれば、退学する道を選ぶ可能性は高くなるでしょう。

病気やけがで大学に通うことが難しくなった

割合としては少ないですが、病気やけがで大学に通うことが難しくなったという理由から、退学する場合があります。

特に、一人暮らしをしている大学生は、体調管理ができなかったり、精神的に不安定になってしまうことが多いです。

病気やけがをした大学生は、「休学」という道を選ぶこともありますが、回復が見込めない場合は退学することになります。

大学を退学する前に押さえておきたいこと

経済的な理由や、病気などの理由から退学を余儀なくされる場合は仕方ありませんが、単位が取れないや、学ぶ意欲が低下したという理由から退学を考えている方は、退学する前に押さえておきたいことがあります。

大学を退学してしまったことを後悔しないために、下記の内容を参考にしてみてください。

大学には「休学」という選択肢がある

大学には退学という選択肢以外にも、「休学」という選択肢があります。

休学とは、大学に在籍したまま休むことができる制度です。休学できる期間は、「2年間まで」と定めている大学が多く、2年間は在籍しながら休むことができます。

また、休学中の学費は、公立大学では「全額免除」で、私立大学では「一部免除」になるケースが多いです。もし、「他にやりたいことがあって、退学するか悩んでいる」という方などには、ぴったりな制度になるでしょう。大学に在籍しながら、新しいことに挑戦できるので、退学以外の選択肢も視野に入れるようにしてください。

大卒資格は社会に出ると重宝される

大学在学中には感じることはないと思いますが、「大卒資格」は社会にできると重宝されることになります。

大卒資格を持っているだけで、就職できる企業が異なりますし、初任給や昇進のスピードなども異なります。

また、転職をするときにも大卒資格があると、ほとんどの求人に応募できるようになるでしょう。大卒資格は、大学を卒業した者しか得られない資格になるので、「本当に高卒で良いのか」ということを考えるようにしてください。

大学を退学すると就職することは難しい?

大学を退学するときには、「就職することは難しいのかな?」と気になることがあるでしょう。

結論からお伝えすると、退学すると就職することが難しいです。

「大学に入学したにも関わらず、退学した人」というイメージを人事に持たれてしまうので、大学に在籍している方と比較すると、圧倒的に難しくなるでしょう。

実際に大学を退学して、3カ月以内に就職できる確率は、約10%〜15%と言われています。
大学に在籍している方の就職率は約85%と言われているので、難しいことがわかると思います。

しかし、退学したことで就職できないわけではありません。しっかりと退学したことに目を向けて、就職活動をおこなえば就職することは可能です。

大学を退学して就活するときのポイント

上記でお伝えした通り、退学すると就職することが難しくなります。

そこで、大学を退学して就活するときに押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。

希望通りに就職を成功させるために、下記のポイントを参考にして就職活動をおこなってみてください。

退学した本当の理由を伝える

退学して就活をおこなうと、人事に高確率で「なんで退学したのですか?」ということを聞かれます。そのときに人事に好印象を与えたいという気持ちが生じると思いますが、退学した本当の理由を伝えるようにしてください。

もし、人事にうそがバレてしまうと、不誠実な印象を与えてしまい、採用される可能性がグンと低くなります。面接で退学した理由について聞かれたときには、本当の理由を伝えて、反省している旨を伝えることが大切です。

ただし、経済的な理由や、病気などが理由で退学した場合は、反省している旨を伝える必要はありません

そして、人事は「会社も辞めてしまうのでは?」と考えるので、就職後の目標やキャリアプランなどを明確に伝えるようにしてください。

大学を退学している場合は、少しでも人事から信頼を得ることが大事です。

時間をかけて就職先を決める

大学を退学すると、「少しでも早く就職しなければ…」と焦る気持ちが出ると思いますが、焦る必要はありません。

焦って就活をおこなっても、成功率が高まるわけではないので、時間をかけて就職先を決めるようにしてください。時間をかけることで、企業とのミスマッチが起こらずに、就職後に後悔する気持ちを抱く可能性も低くなります。

自分が納得できる企業から採用してもらえるまで、就活を続けることをおすすめします。

大学を退学しても就職しやすい業界や職種

大学を退学して就職するときには、「どの業界・職種が就職しやすいのだろう?」と悩まれることがあると思います。そこで、大学を退学しても就職しやすい業界・職種をご紹介します。

就職先で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

営業職

営業職は学歴よりも個人の能力を重要視する職種になるので、退学した方でも就職しやすいです。実際に高卒や大学を退学した人材を積極的に採用している企業が多くあります。

また、営業職は多くの業界で設けられている職種になるので、選択肢が多く、就職しやすいとも考えられます。

そして、営業職の評価は個人の成果で決められるため、大卒資格を持っていなくても、高収入を目指すことができます。

IT業界

近年、IT業界は市場を拡大し続けているため、人手不足を抱えている企業が多いです。

人手不足を抱えている企業では、学歴や経験などは関係なく、年齢の若い人材を求めているため、退学した方でも就職しやすい傾向があります。

「IT業界は専門的な知識やスキルが必要なのでは?」と思われるかもしれませんが、働きながら勉強する企業が多いため、未経験な状態でも就職できます

ただし、ある程度の知識を身に付けていると、採用されやすくなるので、スムーズに就職したい方は、IT業界に関する知識を身に付けることをおすすめします。

大学を退学することにはさまざまな理由がある

この記事では、大学を退学する理由についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
大学を退学する確率は6.5%と言われていて、100人に5人〜6人が退学しています。

大学を退学する理由として最も多いのが、経済的なことです。大学に通うことは、多額のお金が必要になるため、退学を余儀なくされる場合が多いと考えられます。

もし、大学することを考えている方は、「休学」という選択肢も視野に入れて考えてみてください。大卒資格は社会に出ると重宝されるため、可能な限り退学しないことをおすすめします。そして、大学を退学する場合は、上記のポイントを抑えて就活をおこなうようにしてみてください。

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