高校生の子どもがいる親御さんは、大学に入学するにあたって、大学の授業料をいつ用意すれば良いのだろうと、悩むこともありますよね。
今回は、大学の授業料、入学金の支払うタイミングや、どれくらいの費用がかかるのか、紹介しようと思います。
是非参考にして、はやめの準備を心がけてください。
授業料は学費に含まれる
大学の授業料は学費に含まれる一部です。
学費には授業料の他にも施設設備費が含まれ、その費用は大学や学部によって大幅に異なります。
大学の費用は決して安くはないいため、自分が学びたいと考えている分野は費用にいくら必要なのか、事前に確認しましょう。
初年度納付金
初年度納付金とは、授業料と施設設備費に入学金が加わったものであり、大学に入学する際に支払う費用です。
大学4年間の中で一番高い出費であり、一年目の後期以降は、ほとんど同じ額の学費を支払い続けることになります。
初年度納付金にどれくらいの費用が必要になるか事前に調べて、貯金がなくて払えないという状況を防ぐように気をつけましょう。
学費はいつ支払う?
学費は基本的に年に二回、前期と後期に分けて支払うことが一般的です。
支払期日が近づいてきたら、もう一度確認して支払い漏れがないように注意しましょう。
入学金と前期の授業料は入学手続き時
学費は一般的に春と秋に払いますが、初年度納付金のうち、入学金と前期の授業料、施設設備費は払う時期が早いため、注意してください。
基本的に入学金と前期の授業料、施設設備費は、大学入試の合格発表後から1~2週間の間に払います。
大学受験のシーズンは1月から2月のため、2月から3月に支払うのが一般的です。
しかし、推薦入試やAO入試の場合は、一般入試に比べて時期が早いため、8月から12月の間に支払うことになる可能性もあり、10月前後に支払うことが多いです。
自分の入試の時期をしっかりと確認して、合格発表の時期を把握することで、入学金は早めに準備しておくのが良いでしょう。
大学別の初年度納付金と学費総額の目安
では大学別の細かい費用の目安を紹介します。
大学によってどれくらい異なるのか、4年間で大体いくら用意すれば良いのか、疑問に思っている方もぜひ参考にしてみてください。
自分がはいりたいと考えている大学と照らし合わせてみましょう。
国立大学
国立大学の初年度納付金の目安は81万7800円であり、4年間の学費の目安は242万5200円です。
国立大学は他の大学に比べて一番費用が安いですが、それでも学費だけで250万円弱必要になります。
国立大学は学部や学科による費用の差が無いので、学びたい分野ごとの費用という点においては、そこまで気にしなくても問題ありません。
また、大学生活は学費以外にも必要な費用が多いので、少なくとも300万円は準備しておいた方が良いでしょう。
公立大学
公立大学の初年度納付金の目安は93万2251円であり、4年間の学費の目安は254万8150円です。
国立大学と学費総額は10万ほどの差であり、ほとんど変わらないことがわかります。
公立大学も国立大学同様に、理系文系などで費用の差がありません。
公立大学の場合は300万より少し多めに準備すると良いでしょう。
私立大学
では私立大学の初年度納付金と学費の総額を紹介します。
私立大学は国公立大学とは異なり、学ぶ分野によって費用が大きく変わります。
自分が目指している分野を確認してみましょう。
文科系学部
私立大学の文科系学部の初年度納付金の目安は116万6992円であり、4年間の学費の目安は397万7697円です。
私立大学の中で、文科系学部は費用の負担が少ないですが、国公立大学に比べると、100万以上の差が出ることが分かります。
学費以外の費用も考慮し、少なくとも450万ほどの用意があると安心できるでしょう。
理科系学部
私立大学の理科系学部の初年度納付金の目安は154万4963円であり、4年間の学費の目安は541万6925円です。
同じ私立大学でも文科系学部に比べると、150万ほどの差が出てきます。
理科系学部だと文科系学部に比べて、教材や研究の際に必要なものが多いことがあるので、
学費以外の費用も含め、少なくとも600万ほど用意する必要があるかもしれません。
理科系学部を目指している方は、事前に保護者に相談することが大切です。
どうしても行きたい大学がない場合には、少しでも費用を抑えるためにも、国公立大学を目標に勉強することも良いでしょう。
学費を準備する際のコツ
大学の学費はとても高く、簡単に払える額ではありませんよね。
今回は学費を準備する際のポイントを紹介します。
将来自分の子どもを大学に行かせたいと考えているかたは参考にしてみてください。
必要額を把握する
大学にかかる学費やその他の費用を事前に把握し目標額を設定することが大切です。
明確な目標額があることで、事前に貯金の計画を立てやすくなります。
必要額が不鮮明なまま貯金を続けていると不安になるだけでなく、いざ大学入学してからお金が足りなかった、という状況にぶつかるかもしれません。
貯金をする際は、長期的に継続することが大切なので、しっかりと必要額を計算して、無理のない計画を立てて貯金しましょう。
貯金は早ければ早いほど楽
大学生活の費用においては学費以外にも、交通費や生活費、教材費などおおくの費用が必要になります。
もちろん大学費用だけでなく、自分たちの生活費や日用品にもお金は必要になりますよね。
そのため、大学費用のための貯金は早ければ早いほど、後が楽になります。
将来的に、子どもが大学に行く可能性が少しでもあれば、生まれたときから貯金を始めても早すぎることはありません。
大学費用に対して不安があるのならば、そう感じたときにすぐ貯金を始めることで、余計に心配することなく安心して大学に通わせることができるかもしれません。
学費を払うことが厳しいときは奨学金や教育ローン、大学への相談も
大学に子どもをいかせてあげたいけど、どうしてもお金が足りない、ということはどなたにも起こりうることだと思います。
今回は学費や入学金を支払うことが難しい方に、いくつか対処法を紹介します。
お金がないからといって進学を諦める前に、一度確認してみてください。
奨学金
奨学金は、条件を満たせば借りることができる制度であり、利用している方もとても多いです。
奨学金には給付型と貸与型があり、給付型の中にも無利子、有利子と種類があるので、自分が当てはまる奨学金はどれか、どのような違いがあるか、事前に確認しましょう。
奨学金は、経済的困難な学生でも、安心して学ぶことができる救済制度ですが、その分借りることのリスクもあるので、全て踏まえた上で、借りるか借りないか決断する必要があります。
奨学金を借りた際は、卒業後に返済が始まるので、将来のことも考えて必要な分だけ借りるようにしましょう。
また、自分が社会人になったときに月々いくらの返済が必要になるのか計算して把握しておくことが大切です。
教育ローン
教育ローンとは子どもの教育費や学費の工面するために利用できるローンです。
奨学金とは違い、返済義務があるのは本人ではなく保護者のため、子どもに負担をかけることなく借りることができます。
また、入学金にも使えるため、入学前にお金が必要な場合は、奨学金ではなく教育ローンを組むようにしましょう。
しかし、奨学金よりも金利が高いなどのデメリットもあるので注意しましょう。
教育ローンには国の教育ローンと金融機関の教育ローンがあるのでそれぞれの特徴を説明します。
国の教育ローン
国の教育ローンには年収の制限があるので、自分に当てはまっていないか、事前に確認しましょう。
国の教育ローンの特徴として、主に以下の三つがあります。
- 固定金利
- 担保不要
- 長期返済
金利や返済期限に関しては、家庭環境によって優遇制度があるので、とてもありがたいですよね。
事前に対象となる条件や、詳しい内容を確認して決めましょう。
金融機関の教育ローン
金融機関の教育ローンは、金融機関によって、上限額や金利は固定か変動か選べるようになっています。
様々な金融機関の教育ローンを見比べて、自分に合ったものを選びましょう。
教育ローンにももちろんデメリットがあるので、把握した上で組むようにしてください。
延納や分納を大学に相談する
学費を払えないとなった時に大学に相談することで、大学によっては延納や分納といった対応をしてくれるところもあります。
制度の詳しい内容や、制度の有無は大学によって異なるので事前に確認しておくと良いでしょう。
もし救済制度がなさそうな場合でも、相談することで何かしらの対応をしてもらえることもあるので、諦めずに一度相談してみましょう。
学費は未納状態が一番良くないので、そうなってしまう前に早い段階で動き出すことが大切です。
まとめ
大学の学費や初年度納付金ついて紹介しましたが、大学の学費は高く不安になった方もいるかもしれません。
何よりも前もって貯金をすることが必要なので、無理しない程度に頑張りましょう。
どうしても学費を貯めることができない場合でも救済制度はあるので、諦めない自分で色々調べてみてください。