大学生のバイトでの収入は平均3万3,000円!
日本の大学生のバイトによる一か月あたりの収入は、平均3万3,000円です。
時給1,000円のバイトとすると、33時間なので一週間で8時間程度の勤務になります。
一日4時間のバイトで週2日の出勤なので、比較的時間に余裕ができます。
大学生はバイトに多くの時間を割くことができますが、本業である学業に支障が出ない程度にしたいですよね。
また、収入をなるべく多くしたい大学生は、たくさん稼げてシフトに融通が利くバイトを選ぶことが大切です。
大学生のバイトでの収入は年々増えている
大学生のバイトでの収入は、以下の通り年々増えています。
2018年 | 3万3,000円 |
---|---|
2016年 | 3万円 |
2014年 | 2万7,000円 |
2012年 | 2万7,000円 |
近年は働く人材の不足や、消費税の増税によって、各都道府県の最低賃金も上昇しています。
したがって、バイトの時給もあがるため、大学生のバイトでの収入は増加傾向にあります。
収入が増えるとともに勤務時間も増えている
大学生のバイトや定職での勤務時間は、以下の通り年々増加傾向にあります。
年/月間 | 0時間 | 1~5時間 | 6~10時間 | 11~15時間 | 16~20時間 | 21~25時間 | 26~30時間 | 31時間以上 |
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2018 | 21.7% | 10.6% | 17.0% | 20.6% | 16.8% | 7.5% | 2.6% | 2.7% |
2016 | 28.2% | 10.2% | 16.4% | 18.5% | 14.9% | 6.4% | 2.5% | 2.5% |
2014 | 32.3% | 8.8% | 14.7% | 17.6% | 13.9% | 6.6% | 2.6% | 2.7% |
一番大きな変化としては、働いていない大学生の割合が、2014年から2018年で約10%も減少しているところです。
一方、月の勤務時間が20時間以上の大学生の割合は、大きな変化はありません。
よって、バイトや定職に就いていない大学生が減り、働く大学生の割合が大きく上昇したこととなります。
近年の傾向として、実家からの仕送りの減少や、奨学金に頼りたくない大学生の増加により、バイトにより多くの時間を費やす大学生が増えています。
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大学生は1ヶ月でいくらまで稼げる?
親の扶養に入っている大学生は、1年間で103万円以上稼いでしまうと、支払わなければならない税金が増えてしまいます。
稼ぎすぎると自身で払う税金だけでなく、親が支払う税金も増えることになります。
1年間で130万円以上稼いでしまうと、健康保険料や年金も自分で納める必要が出てくるので、注意が必要です。
次項から大学生が稼げる額の詳細について、ご説明していきます。
1ヶ月で8万5000円程度は稼げる
扶養に入っている人は、年間で稼ぎが103万を超えると、所得税の支払いが発生します。
したがって、扶養に入っている大学生は1ヶ月で8万5000円(12カ月で102万)までは、所得税の支払いが発生せずに、稼げることになります。
また、この金額には交通費は含まれません。
直接税金を納めるわけではなく、会社があらかじめ税金を差し引いてくれます。
したがって、月間でいくら稼いでいるかを、毎月の給与明細でしっかり確認するようにしましょう。
また、バイトを途中で辞めた際は、確定申告をすることで、会社が自動的に差し引いた税金が返ってきます。
103万円以上稼いでいないうちに、バイトを辞めた場合、自分で確定申告をすることを忘れないようにしましょう。
年間で103万以上稼がないように注意!
年間103万以上稼ぐと、所得税を払う必要があります。
厳密には、学生のバイトは勤労学生控除があり、130万円までは非課税です。
しかし、103万以上稼いだ時点で親の扶養控除から外れることになるので、自分は税金がかからなくても、親が支払う税金がより増えることになります。
また、130万円以上稼ぐと、健康保険や年金も自分で納めなければなりません。
したがって、その分手に残る収入は減ってしまいます。
上記のことから、103万を年間のバイトで稼ぐ額の上限としている大学生が多いです。
月に8万円以上稼いでいる大学生はどんな生活をしている?
月に8万以上稼ぐのは簡単ではありません。
時給1000円のバイトで、月80時間働くことになります。
1週間で20時間になるので、講義の時間を考慮すると週4日程度は出勤する必要があります。
月に8万円以上稼ぐ多くの大学生は、下記のようなバイト中心の生活を送っています。
- バイトを掛け持ちする
- 週3~4程度働いている
上記の詳細について、ご説明していきます。
バイトを掛け持ちする
バイト先によっては、多くの出勤日で希望を出したとしても、その通り出勤できるとは限りません。
よって、月に8万以上稼ぐ大学生は、バイトを掛け持ちしている人も多くいます。
バイトを掛け持ちすることで、出勤日を多くして収入を多くすることできます。
また、掛け持ちした分だけ、様々な仕事を経験することができます。
しかし、日々の生活自体が忙しくなる可能性が高いので、学業と両立できるように、工夫する必要があります。
よって、シフト制のバイトと、出勤に融通が利く日雇いバイトとの掛け持ちがおすすめです。
週3~4程度働いている
月に8万円以上稼いでいる大学生は、週3~4程度働いています。
1週間のうち約半分がバイトになるので、バイト中心の生活になる可能性が高いです。
大学生の場合、テスト期間には出勤を少なくしなければならない可能性もあります。
また、サークルやゼミの合宿などのイベントごとに休みをとり、その分別の日にバイトを多く入れることになります。
したがって、大学生のバイトで月8万円以上稼ぐとなると、出勤日数にばらつきがでて、比較的忙しい時期も出てくるようになるでしょう。
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大学生は学業と両立できるバイトを選ぼう
大学生には学業と両立ができるバイトがおすすめです。
大学生はテストやサークルや部活の合宿、就活などもあります。
バイトが原因で単位を落とすことや、就活に悪い影響が出ることなど、本業に支障がでることは避けるべきです。
したがって、大学生が選ぶべきバイトは以下の2つになります。
- テスト期間にシフトの融通がきくバイト
- 長期休暇にがっつり働けるバイト
上記それぞれの特徴について、ご説明していきます。
テスト期間にシフトの融通がきくバイト
大学生は一定の単位がとれないと卒業ができません。
よって、テスト期間に勉強するための時間を確保することが重要です。
大学生でバイトをしていて、シフトに融通が利かないと、テスト期間中でもいつも通り出勤しなければなりません。
せっかく普段から出席していた講義を、テスト期間のバイトが原因で単位を落とすのは、それまでの努力と時間が無駄になってしまいます。
したがって、シフトに融通が利きやすい、個人経営の飲食店バイトや、日雇いバイトのイベントスタッフなどがおすすめです。
また、基本的にシフトに融通が利かないバイトても、テスト期間だけでも調整してもらえるよう、相談することも大切です。
長期休暇にがっつり働けるバイト
大学生は長期休暇があり、その期間でバイトをすることで、短期間で高額の収入を得ることができます。
夏には音楽フェスのスタッフ、冬にはスキー場のバイトが人気で、友人と一緒に住み込みでバイトをする大学生も多いです。
長期休暇の住み込みバイトは日給が高額なうえ、友達が増えたり、楽しみながら働けたりするメリットがあります。
長期休暇は大学生ならではの特権なので、休暇を有効活用したバイトがおすすめです。
稼ぎたい大学生におすすめのバイト5選
どうせバイトを始めるなら、時給が高く稼ぎやすいバイトをしたいですよね。
たくさん稼ぎたい大学生におすすめのバイトは以下の5つになります。
- 塾講師バイト
- コールセンターバイト
- 深夜まで営業する飲食店バイト
- イベントスタッフ
- 引っ越しバイト
上記それぞれの特徴について、ご説明していきます。
塾講師バイト
「塾講師バイト」は時給が高いことで知られ、多くの大学生が実際に勤務しています。
小学生や中学生、高校生向けの塾がありますが、そのなかでも受験生を担当することで、時給があがるところもあります。
また、講師ひとりに対して指導人数も異なり、1対1のところから、1対2,3の塾もあり、指導人数が多い方が時給は高いです。
さらに、塾講師の経験があれば、さらに時給が高くなることもあります。
塾講師のバイトでも、集団指導の塾講師バイトは時給が特に高くなります。
それなりのスキルが必要となりますが、集団指導をすることを目標にするのもおすすめです。
塾講師バイトの注意点としては、時給は講義の時間のみだけ発生し、講義の準備時間や、後片付け時間は時給が発生しないというケースもある点です。
募集要項をしっかりチェックしたうえで、応募しましょう。
コールセンターバイト
「コールセンターバイト」は、お客様の電話対応をする仕事です。
オフィスワークを経験でき、時給も高いという点で、大学生に人気があるバイトのひとつとなっています。
コールセンターバイトは、未経験者でも採用され、資格も必要がありません。
コールセンターバイトの中でも、発信業務のテレフォンアポインターは、特に時給が高いので、高収入を狙いたい大学生におすすめです。
オフィスワークなので、ビジネスマナーやPCのスキルが身につき、大学生にとっては就活に活かせる経験にもなります。
また、髪型や服装も自由なところが多く、快適なオフィスで働くことができる点も、メリットのひとつです。
注意点としては、バイトにしては覚えることが多かったり、クレームがきたときの精神的なストレスがかかったりするところです。
詳細な業務内容を確認したうえで、応募しましょう。
深夜まで営業する飲食店バイト
飲食店での深夜帯バイトは時給が高く、大学生に人気です。
深夜帯でも営業する飲食店は以下のような店舗になります。
- 居酒屋
- カラオケ
- ファミレス
- ファーストフード店
深夜の飲食店は立地や時期によって、混雑度が異なります。
駅に近かったり、年末年始などは利用する人が増えたりするので忙しいこともあります。
しかし、特別駅近ではない店舗で、通常時であれば混雑することは少ない傾向にあります。
客足が少ない店舗でも、深夜帯のバイトは時給が高く、収入を増やしたい大学生にとってはおすすめです。
年末年始だとさらに手当が出る店舗もあり、深夜帯での勤務が気にならない大学生であれば、ぜひ応募を検討してみてください。
イベントスタッフ
ライブ、コンサート会場のイベントスタッフは、日給が高いです。
基本的に日雇いなので、急にできた休みに出勤することができます。
テスト期間やサークルのイベントごとで、なかなか時間が確保しづらい大学生には、短期間で高収入を狙えるのでおすすめです。
また、芸能人やアーティストをみかけることも多くある点で、大学生に人気のバイトとなっています。
一方、イベントスタッフの中でも、「会場設営の業務」は力仕事が多く、深夜帯の業務になるため体の疲労が溜まりやすいリスクがあります。
応募する際は、自分が担当したい業務内容で、希望が出せるか確認しましょう。
引っ越しバイト
引っ越しバイトは、短期間で高収入を狙えることで、大学生から人気です。
移動中や休憩時間にも時給が発生する現場が多くあります。
また、お客様からチップとしてお金をもらえたり、差し入れをもらえたりすることも少なくありません。
また、基本的にシフトに融通が利きやすく、日雇いで働くこともできるので、イベントごとが多い大学生におすすめです。
注意点として、引っ越しバイトは力仕事で、体力を多く使います。
出勤した次の日は、筋肉痛になったり、腰が痛くなったりすることもあるようです。
また、限られた時間内で、お客様の指示に対して正確に動く必要があるので、緊張感がある現場が多いです。
力に自信があるひとや、短期間で高収入を狙いたい人はぜひ応募してみましょう。
大学生のバイトの平均収入は約3万!学業との両立を忘れずに!
今回はそんな人に向けて、大学生のバイト収入について、税金面や、稼ぎたいひとにおすすめのバイトも含めご紹介しました。
大学生にとって、収入を増やすためには稼ぎやすいバイトをすることが大切です。
そのためには、バイトを掛け持ちして出勤日数を増やしたり、高時給のバイトを選んだりするようにしましょう。
しかし、バイトをしすぎて学業がおろそかになり、単位を落としてしまうことは避けるべきです。
バイトを選ぶときは、シフトに融通が利くかどうかという点も検討しましょう。
ぜひこの記事を参考に、バイトで効率よく収入アップを目指してみてください。