「圧倒的成長して就活で有利になりたい!」「自分の将来やりたいことを見つけたい!」様々な理由で長期インターンに挑戦する学生が増えてきています。
しかし、せっかく希望のインターンを見つけたのに選考で落ちてしまう、ということは当然起こります。
人気に伴い長期インターンシップの倍率も高まっているため、何社も受けたのに全て落ちてしまった…という場合も珍しくありません。
長期インターンの選考に落ちてしまうのにはどんな原因があるのでしょうか。
今回は長期インターンに落ちてしまう人の特徴と、受かるための対策を考えていきたいと思います。
長期インターンに落ちる人の特徴
長期インターンに落ちるのはどんな人なのでしょうか。
長期インターンの選考は多くの場合、ESなどの書類選考と面接によって行われます。
ここでは、書類選考と面接の2項目に分けて、選考に落ちる原因を探っていきます。
書類選考で落ちる場合
本選考同様、長期インターンの選考にも数多くの応募があり、書類選考を行う採用担当者の時間も当然限られています。
そのため、誰でも書けるようなありふれた内容では、担当者の目に留まることなく落とされてしまう可能性が高くなってしまいます。
短い時間で目を通されたとしても印象に残るような提出書類のクオリティが求められます。
そのため、自分の今までの経験や長所・短所等をしっかりと深いところまで分析することが必要となってきます。
面接で落ちる場合
書類だけでは伝えきれない内容を、採用担当者に直接アピールできる場が面接です。
選考で印象に残ったとしても、面接で上手く自分を伝えられなければ落ちてしまいます。
ここでは面接での受け答えが原因で落ちてしまう人の特徴をまとめました。
インターンに対する姿勢が受動的
長期インターンをやりたい学生の中で、よくありがちなのが「いろいろなことを教えてもらって経験を積み、成長したい」という考え方をしてしまうことです。
このような受け身の姿勢では選考に受かることはできません。
企業にとって、インターン生は利益を上げるための戦力です。
そのため、なんでも手取り足取り教えてもらえる環境ではありません。
必要なのは、インターンの機会を最大限利用して自ら貪欲に学ぶという積極的な姿勢です。
企業にとっても自分にとっても利益となるような関係性を目指しましょう。
志望動機があいまい
インターンに意欲的に取り組んでくれるか、どのように貢献してもらえるのかを企業が推し量る要素として最も重要なのが志望動機です。
ここが明確に伝えられないと、受かる可能性は大きく下がってしまいます。
「とにかく成長したい」「がんばって成果を出したい」などの曖昧な理由では、企業にとっては何をやりたくて、どのように貢献してくれるかが全く分かりません。
いくら熱意を持っていても、なんとなく志望しているようにとらえられてしまいます。
その企業でインターンをしなければならない理由を明確に答えられるようにしておきましょう。
企業研究が甘い
インターンという形であるとはいえ、その会社の一員として仕事をする以上、何をやっている会社でどんなサービスを提供しているのかは事前にチェックしておきましょう。
何も分からず応募しては、採用担当者としても「本当にうちに興味があるのか」と疑問に感じてしまいます。
面接においても、企業理念や事業内容を理解しているかどうかで、質問の受け答えの質が変わります。
しっかり研究してから面接に臨むことで、企業への熱意をアピールすることができます。
また、実際の事業内容を十分に理解せずにインターンに応募してしまうと、企業にとって「この子のやりたいことはインターンの内容とはずれているのではないか」と思われてしまう可能性もあります。
現時点で将来的にやりたいことが何で、そのためにこんな経験を積みたいからここでインターンがしたい。
といった具体的なキャリアプランの中にインターンを組み込めると、目的意識や一貫性も伝わり、企業からの信頼度も高まるでしょう。
何が言いたいか伝わっていない
せっかく志望動機ややりたいことがはっきりしていたとしても、それをうまく言葉で伝えられなければ意味がありません。
例えば、学生時代頑張ったことを聞かれたとき、「部活では主将を務めました。80人の部員をまとめ、大会でチームを優勝に導きました。」といった話し方では、事実を並べているだけにすぎません。
それだけでは何が言いたいのかが全く伝わりません。
企業が見たいのは、その経験から導き出されるその人の志向性や資質です。
なぜその選択をしたのか、どのような過程で課題を解決に導いたのか、といった思考プロセスや工夫などを見せられるようにしましょう。
また、頑張って多くのことを伝えようとするあまり、話が長くなってしまい結論がわからなくなってしまう場合も多く見られます。
先に結論を示したうえで、その根拠として必要なことを順序だてて伝えられるよう話し方を考えましょう。
友達や家族に面接官役になってもらい、繰り返し話す練習をすることも効果的です。
長期インターンに落ちてしまったら何をすべき?
せっかく希望のインターンが見つかったのに落ちてしまったらとてもショックでしょう。
しかし、後悔して立ち止まる必要はありません。
いくら優秀な学生でも、短期インターンと比べて採用人数の少ない長期インターンでは落ちてしまうことは多くあります。
重要なのは、面接に落ちてしまった経験を次に生かす姿勢です。
書類選考、面接など、様々な形で行われた選考に残念ながら落選してしまった場合、必ず何か原因があるはずです。
選考をはじめから振り返り、どこに落ちる原因があったのかを考え、改善につなげましょう。
また、場合によっては自分が本当に長期インターンをやりたいかという基本に立ち返ることも重要です。
長期インターンをやること自体が目標となっては意味がありません。
自分が将来なりたいもの、成し遂げたい目標のために、長期インターンをやる必要があるのかをもう一度よく考えてみましょう。
それはなぜインターンをやりたいかという志望動機にもつながります。
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長期インターンで受かるための対策
ここまで、長期インターンに落ちてしまう人の特徴を見てきました。
では、具体的にどのような対策をすれば、長期インターンの選考で採用を勝ち取ることができるのでしょうか。
長期インターンの選考で企業は何を見ているのか
短期インターンと長期インターンでは、選考基準や企業が求める人材が異なります。長期インターンでは、企業の一員として社員と過ごす時間が多くなってきます。
それゆえ、戦力となって企業の利益に貢献できるかに加え、「価値観」が企業風土と合っているか、「性格」がほかの社員と合いそうか、ということも重要な要素となってきます。
企業がどんなところを見ているのか、どんな人と働きたいのかをまず理解することで、自分がその企業に合った人間なのかを考えたうえで、アピールすべきポイントなど、具体的な対策を考えることができます。
参加の目的を明らかにする
企業はできるだけ長い期間、熱意をもって働いてくれるインターン生を求めています。
そのため、インターンをやっていくうえでの目的を明確にもっている学生ほど、やるべきことがはっきりしているため辞めにくく、企業にとっても採用しやすいと捉えられます。
- なぜインターンをするか
- なぜその業界を選んだのか
- なぜその企業を選んだのか
- 企業に入って何をやりたいのか
以上のような問いに対して具体的な答えを用意しておくことが重要となります。
企業研究で企業に貢献できるポイントを探す
企業研究の必要性は前の項目でも触れてきましたが、企業研究を丁寧に行うメリットを紹介します。
事業内容を理解することによって、ミスマッチを防ぐとともに、自分がその企業でどんなことがしたいのか、という具体的なビジョンを示すことができます。
さらに、どのような点において自分の長所を生かし、利益に貢献することができるのかを具体的に示すこともできます。
行動した経験をアピールする
インターンの面接の際には、「今まで何をしてきたのか」を問われることが多々あります。
そういった質問の際に、何か主体的に行動した経験を語れる学生も、面接を突破することが多いです。
インターン生を募集する企業の狙いの一つに「優秀な学生を囲い込みたい」というものがあります。
昨今では長期インターンシップからそのまま内定を出す会社もあるなど、「優秀な人材の育成と獲得」を目的にしている企業も増えてきました。
また、インターンシップでは与えられた仕事を受け身でこなすだけでなく、能動的に仕事をする姿勢が求められることも、これまで触れてきました。
その点で、何かを主体的に活動してきた学生は、インターンでも同じように働いてくれるのではないか、と思ってもらえるのです。
そのため、これまでの経験もインターンシップの選考の際に有利になります。