「長期インターンに参加したいけど周りにやっている人がいない…」
「参加率ってどれくらい?私も参加したほうが良いのかな…」
長期インターンは内定直結型のものがほとんどですし、実務を通して社会で通用するスキルを身に付けられることも魅力的ですよね。
有給なので、アルバイトの代わりにすることもできます。
しかし、長期インターンはまだまだ実施する企業・参加する学生ともに少ないのが現状です。
今回は、長期インターンの参加率の理由と、長期インターンに参加したほうが良い学生・参加するメリットについて解説します!
気になってるのに始めないなんてもったいないですよ!
この記事を読んで分かること
- 長期インターンの参加率の理由
- 長期インターンのメリット
- 長期インターンに参加するべき学生の特徴
長期インターンの参加率は3%!? 一体なぜ?
長期インターンの参加率は就活生の約3%です。
就職みらい研究所の「就職白書2020(2020年6月11日発行)」によると、インターンに参加した20卒の中で、1ヶ月以上のものに参加した人は5.2%でした。
- 1ヶ月以上3ヶ月未満…2.3%
- 3ヶ月以上…2.9%
インターン(短期・長期)に参加した20卒が全体の約6割だったため、就活生全体の中で長期インターンに参加する人は3%程度(0.6×3%)だといえます。
また、株式会社ディスコの「キャリタス就活2020 学生モニター インターンシップ特別調査レポート」(2019年4月発行)によると、20卒で実務のあるインターンを経験した人は5.2%、1ヶ月以上のインターンを経験した人は1.0%でした。
- 20卒で実務のあるインターンを経験した人…5.2%
- 1ヶ月以上のインターンを経験した人…1.0%
目的や責任の重さ以外はアルバイトと違いのない長期インターンですが、アルバイトの参加率が73.7% であるのに対してかなり少ないですよね。
本記事では、長期インターンの参加率が低い理由をまとめました。
- 長期インターンは行動が早い人のほうが参加しやすい
- 日本の長期インターンは倍率が高い
- 参加率3%だからこそ参加するのがおすすめ
長期インターンは行動が早い人のほうが参加しやすい
長期インターンは、その名の通り長い期間を要するインターンです。
長期インターンは1ヶ月~参加できますが、スキルを習得したり結果を出したりしたいのであれば半年以上はコミットする必要があります。
ここに、長期インターンの参加率が低い理由があるのです。
「長期インターンに参加したい!」と思う学生って、
- 就職について意識し始めた
- 学生のうちに色んなことに挑戦したい
- スキルや実績を得て市場価値を高めたい
などといった特徴がありますよね。
しかし、就活に対して時間にも心にも余裕がある1.2年生は上記のような思いをもつことは少ないです。
また、大学3年生になると、サマーインターンや企業説明会への参加、業界研究、企業研究、自己分析、ES(エントリーシート)作成、面接練習などやらなければいけないことがたくさん出てきます。
長期インターンの存在や価値に気付いた頃には、長期インターンに参加できない状態に陥っているのです。
つまり、長期インターンに参加しやすい1.2年生の中で行動する人は少なく、長期インターンに参加したい3.4年生は時間と心に余裕がない状態だといえます。
日本の長期インターンは倍率が高い
また、現在の日本では「長期インターン=意識高い学生がするもの」という認識をもつ人が多いです。
本記事を読んでいるあなたも、そう思っているのではありませんか?
実はアメリカでは、企業で実際に働いてから就職先を決めるスタイル、つまり長期インターンに参加することは当たり前です。
しかし、日本にはまだ長期インターンが浸透しておらず、受け入れる企業や存在を知っている学生が少ないといえます。
長期インターンを受け入れる企業が少ないということは、学歴や実績があったり、面接で好印象を与えられる一部の学生しか参加できないということ。
周りに長期インターンをしている人がいないから、多くの学生は「意識高い系の学生がやるものなんだろうな」と感じます。
つまり、長期インターン自体にはメリットがたくさんあるのに、まだまだ参加のハードルが高い(高く感じる)のです。
長期インターンの参加率が低い理由は以下の3つ
ここまでの話をまとめると
- 参加したい人ほど時間や気持ちに余裕がない
- 受け入れている企業数がまだ少なく倍率が高い
- 周りに長期インターン経験者がいないためハードルが高い
これらが理由で、長期インターンの参加率は3%にとどまっています。
参加率3%だからこそ参加するのがおすすめ
長期インターンを実施する企業、参加したい学生は年々増加しています。
長期インターンからそのまま就職したい、学生のうちからスキルや社会で働く経験をして今後に活かしたいという考えが徐々に広まっているのです。
「今は参加率が低いし、やらなくていいや。」
そう考える人もいるかもしれませんが、視点を変えて考えるとこれってチャンスじゃないですか?
参加率3%の時代に長期インターンをすることと、就活生が全員長期インターンをする事態に長期インターンをすること、前者の経験のほうが強みにしやすいですよね。
参加率が3%の今だからこそ、長期インターンに挑戦したこと・得たスキルや経験が評価されます。
「長期インターンが気になるな…」そんな人は、一歩踏み出してみませんか?
長期インターンに参加するメリット5つ
ここからは、長期インターンに参加するメリットについて具体的にお話します。
メリットがたくさんある長期インターンですが、参加することで必ず成長するというわけではなく、自分が成長する手段のひとつとして捉えることが重要です。
自分にとって意味があると思えるのであれば、是非参加してみてください。
- 業界や職種について深く知れる
- 適性など自分自身について知れる
- 給料をもらいながら成長できる
- ベンチャー企業のリアルを知れる
- 意識の高い学生や社会人と関われる
業界や職種について深く知れる
短期インターンやOB訪問、インターネット、本を使った情報収集などよりも業界や職種について深く知れるのが長期インターンです。
実際にその職種に就き、その業界で働くのですから当たり前ですよね。
就職後に「こんなはずじゃなかった…」と理想と現実のギャップに落ち込むことを防げます。
適性など自分自身について知れる
実際に働くことで、自分に合った仕事や、自分の本当にやりたいことが見えてきます。
机に向かって考えているだけでは、実際にやったことのないことが本当に得意か、好きかなんて分かりませんよね。
また、新しい人との出会いがあることで、自分自身にも新しい発見があるかもしれません。
社会人になるにあたり、自己分析がきちんと行えているかはかなり重要です。
長期インターンに参加しながら少しずつ自分を知っていきませんか?
給料をもらいながら成長できる
長期インターンは有給です。(無給のものは違法である可能性があります。)
「つまらない」「同じことの繰り返し」と思いながらも、生活のためにアルバイトをしているそこのあなた!
ただ時間をお金に代えるのではなく、同時に自分自身を成長させたくありませんか?
長期インターンを始めたあと、そこが成長できる環境かどうか考えることも大切です。
ベンチャー企業のリアルを知れる
長期インターンを実施している企業のほとんどがベンチャー企業です。
大企業を志望している人も、ベンチャー企業に就職したい人も「ベンチャー企業って実際どんな感じなの?」というところは気になりますよね。
私は実際にベンチャー企業で長期インターンをして「ベンチャーマインドってこんな感じかあ」「ベンチャー企業って面白いなあ」と感じました。
学生のうちにしか気軽にベンチャー企業に飛び込むことってできないです。
気になる人は是非一度挑戦してみてくださいね。
意識の高い学生や社会人と関われる
長期インターン先での人との出会いも自分にとって刺激やきっかけとなることがあります。
視座の高い学生と一緒に働くことで、自然と自分の気持ちや目指す場所が上を向くのです。
また、社会人と関わる機会って日常にはなかなかないですよね。
就活や就職、人生の先輩から学べることはたくさんあります。
長期インターンに参加するべき学生の特徴
次に「長期インターンに参加したらなにか変わるかも!」と期待できる、長期インターンに参加するべき学生の特徴を紹介します。
迷っている人は是非参考にしてくださいね。
もちろん下記に当てはまらなくても、長期インターンに参加する目的や意思があれば参加することをおすすめします。
- 時間に余裕のある1,2年生
- 他の学生と人間力やスキルで差をつけたい人
- やりたいことが見つからない人
時間に余裕のある1,2年生
時間に余裕のある1.2年生で
- アルバイトがつまらない
- なにか他の学生と違うことがしたい!
- 学生生活でなにか頑張りたい!
- 就活嫌だな…不安だな…
という人は長期インターンへの参加がおすすめです。
まだまだ就活については考えられないと思いますが、長期インターンでの経験は1,2年後に効いてきます。
明確なゴールがなくても「とりあえず動いてみる」で新しい世界が見えることもありますよ。
他の学生と人間力やスキルで差をつけたい人
人間力とは、コミュニケーション能力や適応力などの社会で生き抜く力だけではなく、心の豊かさなども含まれます。
人間力は、行動・経験・気付きの繰り返しで向上していくもの。
それらを得るための手段として、長期インターンは非常に効率の良いといえます。
やりたいことが見つからない人
「やりたいことが見つからない!」という人がやみくもに長期インターンを始めることには否定派もいるでしょう。
しかし私は「やりたいことって、考えて出てくるものなの?」「とりあえず足を動かすことって大事じゃない?」ということをみなさんにお伝えします。
やりたいことが見つかるまで、家で待っていてもきっと見つかる日は来ません。
そのうち就活の時期が来て、やりたいことが分からないまま就職先を決めることになるかもしれないのです。
長期インターンをどのような目的で始めるのかは人それぞれ。
「やりたいことを見つけるため」に始めるのもアリではないでしょうか?
長期インターンに参加する学生の目的
では、実際に長期インターンに参加する学生の目的にはどんなものがあるでしょうか?
本記事では、よくある目的を3つ紹介します。
- スキルや経験を身に付けるため
- 業界・職種・企業研究のため
- 意識の高い学生や社会人と関わるため
スキルや経験を身に付けるため
「強みとして言えることが何もない!」
「就活でアピールできることがほしい…」
上記のような理由でスキルや経験を身に付けたいと思う人が多いのではないでしょうか。
スキルアップ、企業で働くという経験をするということも立派な目的です。
「成長したい」という思いから長期インターンを始める
長期インターンに参加する学生の多くが「成長したい」という思いをもっています。
そんな学生が集まる環境で刺激を受けられるのもメリットです。
業界・職種・企業研究のため
興味のある業界や職種があっても、イマイチそこで働く自分を想像できないですよね。
実際にやってみたことがないのですから当たり前のこと。
「じゃあ、実際にやってみよう」と行動に移せた人が、長期インターンに参加します。
意識の高い学生や社会人と関わるため
先ほども触れましたが、意識の高い学生や社会人と関わるために長期インターンを始める人もいます。
「人は環境の生き物」自分を変えたいなら環境を変えよう
なぜ、意識の高い学生や社会人と関わることが自分にとって良いことなのか分かりますか?
実は、人って周りにいる人にかなり影響される生き物なのです。
「自分を変えたい!」「成長したい!」と思うのであれば、周りにいる人を選ぶのが一番効果的。
自分を変えたいと思ったら、新しい環境にチャレンジしてみましょう。
そもそも、長期インターンの定義って?短期との違いは?
長期インターンと短期インターンの違いは以下の通りです。
長期インターン | 短期インターン | |
---|---|---|
期間 | 1ヶ月~ | 1日~2週間 |
企業の目的 | 優秀な人材を採用したい |
|
学生の目的 |
|
|
内容 | 実務 |
|
給料 | 有給 | ほとんど無給 |
ポイントは
- 長期インターンは「有給」「1ヶ月以上」「実務」である
- 短期インターンは期間だけでなく内容や目的が大きく違う
ということです。
長期インターンについてもっと詳しく知りたい方にはこちらの記事がおすすめです。
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長期インターンと短期インターンはどう違う?働く期間やメリット・デメリットを徹底比較!
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長期インターンにはどんな職種がある?
長期インターンの職種には
- 営業
- マーケティング
- ライター
- デザイナー
- 企画
- エンジニア
- ディレクター
- 事務
などがあります。
長期インターンの職種ついてもっと詳しく知りたい方にはこちらの記事がおすすめです。
長期インターンは募集サイトで探すのがおすすめ
長期インターンには専用の求人サイトがあります。
条件を絞って検索したり、簡単に企業とやりとりができたりするため、是非利用してみてください。
「今すぐ長期インターンを探したい!」という人はこちらがおすすめです。
長期インターンの参加率がまだまだ低い今がチャンス!
いかがでしたか?
長期インターンの参加率は3%程度ですが、だからこそ参加する価値があります。
みなさんも長期インターンへの一歩を踏み出してみませんか?