「長期インターンって実際どれくらいの期間参加するものなの?」
「みんなの長期インターンを始めるタイミングが知りたい!」
長期インターンを始めたいけど、期間の目安が分からないとなかなか一歩踏み出せませんよね…
「とりあえず始めてみればいいんじゃない?」と先輩に言われているけど、そんなに軽く長期インターンを始めていいのかと悩んでいる人もいるでしょう。
今回は、長期インターンの期間や開始時期について、私が実際に長期インターンに参加してみて分かったことからアドバイスします!
この記事が、長期インターンを始めるきっかけになれば幸いです。
この記事を読んで分かること
- 長期インターンに参加する期間
- そもそも、長期インターンの目的について考えたことはありますか?
- 長期インターンに参加して成功する人が考えていること
長期インターンは期間によって得られることや意味合いが大きく違う
みなさんは、長期インターンに対してどのようなイメージを抱いているでしょうか?
「意識高い大学生が参加するもの」?
「優秀な学生になれるから就活で有利」?
「長期インターン」といっても、期間によって得られることや意味合いは大きく違います。
しかし、長期インターンに長く参加すればするほど成長できるとは限りません。
長期間働けば得られることは増えますが、それが実際に得られるかどうかはあなたの働き方・時間の質次第です。
それでは、上記のことを踏まえて長期インターンの期間について詳しくお話していきます。
長期インターンは1ヶ月・3ヶ月・半年が節目
長期インターンの期間を大きく分けると
- 1ヶ月
- 3ヶ月
- 半年
- 1年
となります。
長期インターンの期間は、長ければ良い・短い方が良いなどといった正解はありません。
ここでは、それぞれの期間で何が得られるのか、その期間をなぜ選ぶのかについて解説します。
- 長期インターンを始めて1ヶ月で辞める人
- 長期インターンを3ヶ月経験して辞める人
- 長期インターンを半年経験して辞める人
- 長期インターンを半年以上経験する人
- 長期インターンを1年以上経験する人
長期インターンを始めて1ヶ月で辞める人
長期インターンを1ヶ月前後で辞める人は、企業と自分がミスマッチであった可能性が高いです。
- 企業の求める人材と自分が合わない
- 自分がやりたいこと・求める働き方ができない
などといった理由で辞める人が多いでしょう。
しかし、1ヶ月前後で辞めた人がダメだとか、長期インターンに失敗しただとか、そういうことではありません。
長期インターンを1ヶ月前後で辞めたことに対して、ネガティブな捉え方をするのはもったいないです。
「社会人に何が求められているのか分かって良かった」
「自分が本当にやりたいこと・譲れないことが分かって良かった」
「就職する前に自分とミスマッチする企業の特徴を知れてよかった」
「じゃあ次はこれに挑戦してみよう」
など、結果はどうであれ挑戦すれば気付けることはたくさんあります。
そのため、「どうなるかはやってみないと分からないし!」「失敗したらその時だ!まずはやってみよう」といった気持ちで長期インターンを始めるのはアリです。
ただ、企業について知る・経験やスキルを得るということは1ヶ月前後働いたくらいでは分からないといえます。
長期インターンを3ヶ月経験して辞める人
「企業の雰囲気や社会人の意識の高さが分かってきた」
「まずは業務内容を必死になって覚えてきた」
「社員さんや先輩インターン生と仲良くなってきた」
長期インターンを3ヶ月経験して辞める人は、ようやく働くことに慣れてきた時期にその環境から離れることを決めた人だといえます。
長期インターンの最初の3ヶ月間は、人によってはかなりキツいと感じるでしょう。
そのため、1ヶ月前後で辞める人と同じく企業とのミスマッチや「自分のやりたいことはコレじゃない…!」と感じて辞める人もいれば、社会の厳しさに耐えられずに辞める人もいます。
どちらにせよ、自分が納得して決めたことであれば特に問題はありません。
ただ、3ヶ月働いて十分な経験やスキル、実績を得られることはまずないため「気付き」以外の成長を求めている人には短い期間だといえます。
3ヶ月企業で働くメリット
長期インターンに3ヶ月参加するメリットは
- 業界や企業の雰囲気が知れる
- ビジネスの基本的なルールやマナーが分かる
- 他のインターン生や社員さんとの繋がりがもてる
- ある程度働くことに慣れる
「へえ~社会人ってこんな感じなんだ~」「〇〇業界ってこんな感じなんだ~」と自分の目でイメージを掴むまでに3ヶ月かかると考えて良いでしょう。
「長期インターンに参加して結果を出しました!」と大きな声で言いたい人はもう少し長期インターンを長い目で見る必要があります。
長期インターンを半年経験して辞める人
長期インターンを半年経験すると、企業によっては自分で企画をしたり、裁量のある仕事を任されたりします。
半年程度働く経験をしないと分からないことも多いため、最初から半年程度は働くつもりで長期インターンを始めると良いかもしれません。
ただ、先ほどもお話しましたが「長く働いたら成長できる」というわけではないことはわかっておくべきです。
学生が任される業務の内容や、上司によって長期インターンと一口にいっても中身はさまざまですし、何よりも自分自身の長期インターンに向かう姿勢や考え方が大切だといえます。
3ヶ月~半年企業で働くメリット
長期インターンを3ヶ月~半年経験して得られるものは
- 他のインターン生や社員さんとの信頼関係
- 企業で働くという経験
- 業務をこなすことで得られるスキル
- 企業で働ける自分に対する自信
半年程度働いてやっと就活で語れることが出てくるのではないでしょうか。
とはいえ、企業で半年働いて得られる信頼や経験、スキルは微々たるものだといえます。
長期インターンを半年以上経験する人
長期インターンを半年以上経験する人は、その企業に入社する意欲がある人や、就活までにまだ時間がある人が多いです。
大学3年生になってから長期インターンを始めた場合、就活などでそもそも十分な経験やスキルを得られる期間働けない可能性が高いといえます。
そのため、長期インターンの目的が「企業に貢献すること」であったり「スキルアップ」であったりするならばできるだけ早く始めるのがおすすめです。
半年~1年企業で働くメリット
長期インターンに半年以上参加するメリットは
- インターン先の内定を目指せる
- 裁量のある業務に取り組める
- 企業で働く経験によってより多くのことが分かる
- 就活などでアピールできるレベルのスキルが身に付く
半年以上働いてやっと社員さんからの信頼を得られます。
長期インターンを自分にとって意味のあるものにしたいのであれば、半年以上は働くつもりで始めましょう。
ただし、先ほどお話したように自分のやりたいことじゃなかったり、やりがいを感じなかったりする場合にも「長く働いた方が良い」という考え方でいると非常にもったいないです。
自分の目的や、インターン先の状況を考えた上で最良の選択をしましょう。
長期インターンを1年以上経験する人
同じ長期インターンを1年以上経験する人は、労働時間に対する質にもよりますがかなり価値のある経験をしているといえます。
また、同じ長期インターンを続けなくても、さまざまな企業で実際に働く経験をすれば違った意味で強みとなりますよね。
重要なのは、どこで働くのか、何をするのか、どれくらいの期間働くのかではなく、どれだけ自分が経験に対して気付けるのかではないでしょうか。
長期インターンに慣れてしまい、緊張感やチャレンジ精神のない状態でただなんとなく働くのであれば、そればアルバイトと同じです。
思考停止せず、常に自分にとって最良の選択をし続けることで、長期インターンで得られるものや時間の価値は決まります。
1年以上企業で働くメリット
長期インターンで1年以上働くと
- 社会人と同じレベルの意識の高さで仕事ができる
- 普通の大学生にはない経験とスキルが身に付く
- 業界についてある程度詳しくなれる
- 自分自身の強みや特性を知れる
- 自分なりの判断基準=軸がもてる
1年以上長期インターンを続けると、多くの大学生と自分を差別化できるようになります。
また、注意点として、同じ企業で1年以上働くと新卒の強みである柔軟性が欠けてしまう可能性があります。
企業が社会人経験のない学生を採用するメリットは、自社の色に染めやすいところです。
そのため、長期インターン先とは別の企業に就職する場合に自分も企業も苦労することになる可能性があります。
長期インターンでお世話になった企業を離れ、新しい場所に挑戦する際には経験やスキルを活かしつつ素直に新しい場所のやり方を受け入れていきましょう。
長期インターンを始めるおすすめのタイミング
ここまでで、長期インターンの期間によって得られるものや意味合いが違うことが分かりました。
自分が長期インターンに参加する目的は何か・その目的はどんな企業で、どれくらいの期間働けば達成できそうかを考えることが大切です。
次に、長期インターンを始めるタイミングについてお話します。
- 大学1,2年生
- 大学3年生前半
- 大学3年生後半
- 長期休暇が始まる少し前
大学1,2年生
大学1,2年生で長期インターンを考えている人の中には「挑戦したい気持ちはあるけどやりたいことが分からない」という人が多いです。
どんな業界・職種につけば良いのか分からないため、意味のない長期インターンにしてしまう可能性が高いといえます。
しかし、やりたいことが見つかるまで待っていることが本当に正しいのでしょうか?
家で「やりたいことってなんだろう」と考えても、やりたいことは見つかりません。
「自分がやりたいことはこれだ!」「自分は将来○○業界に就職するんだ!」と明確に分かっていなくても良いので、まずは足を動かしてみませんか?
目的なく働くことで気付けることもあるかもしれないですし、働いてみてやりがいを感じることに出会うこともありますよ。
さらに、先ほどもお話したように長期インターンは始める時期が早ければ早いほど大学生のうちに結果を出せる確率が上がります。
「成長したい」「後悔したくない」「他の大学生よりも多くの経験やスキルを手に入れたい」という人は今すぐ動き出しましょう。
大学3年生前半
大学3年生前半に長期インターンを始めるメリットは、長期インターンにも就活にもある程度余裕がもてることです。
大学3年生の夏休みにはサマーインターンと呼ばれる短期インターンが多くの企業で開催されます。
長期インターンを始めるタイミングと短期インターンや就活が忙しくなるタイミングが被ってしまうと、精神的にも体力的にも余裕のない状態になるリスクがあるのです。
長期インターンと就活、どちらともおろそかになってしまえば本末転倒ですよね。
そのため「長期インターンで結果を出したい!」「悔いのない就活がしたい!」と考える人にとっては大学3年生の前半が長期インターンを始めるラストチャンスといえるでしょう。
大学3年生後半
大学3年生後半で長期インターンを始めるのであれば、大学1,2年生よりも就職先として意識できる企業を選ぶ必要があります。
経験やスキルアップのために長期インターンを始めるのも良いですが、せっかくなら業界研究や内定につながる企業が良いですよね。
長期インターンを始めると、かなりの時間と労力を使うことになります。
就活に自分の力をすべて注げない分、長期インターンでも内定を狙っていくことを考えるべきです。
また、大学3年生後半~4年生で長期インターンを始める人の中にはその企業の内定者もいます。
内定者はかなり高い意識をもって長期インターンに取り組むため、就活の片手間で参加する人よりも評価を上げていけるのです。
そのため、大学3年生後半は何にどれだけの時間や思考を費やすのかをしっかりと見極める必要があります。
長期インターンがすべてだと考えず、自分にとって最良の選択を常にしていくことを忘れないようにしましょう。
長期休暇が始まる少し前
どの学年にもいえることですが、長期インターンは長期休暇が始まる少し前から始めることをおすすめします。
先ほどもお話しましたが、長期インターンは環境に慣れるまでの3ヶ月間がかなり重要です。
そのため、時間に余裕がもてる長期休暇を上手く利用して一気に長期インターンに慣れると良いでしょう。
メンタルや体調を崩すと企業に迷惑をかけますし、何よりも自分がつらい思いをします。
「挑戦したい!」「成長したい!」という思いをもつことは素晴らしいですが、無理せず長期インターンをスタートさせましょう。
長期インターンでリモート・在宅ワークってどうなの?
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、リモートワークや在宅ワークを取り入れる企業が急増しました。
そのため、オフィスに出社せず自宅やカフェから長期インターンに参加する人が今後増えるでしょう。
オフィスでも在宅でも長期インターンを経験した私は、それぞれのメリット・デメリットを身をもって知りました。
直接社員さんからフィードバックをもらえたり、相談ができたり、企業の雰囲気や勢いを感じられることが長期インターンの良さだとすれば、在宅ワークは少し物足りないといえます。
ただ、在宅のほうが圧倒的に時間があるため(移動がカットされるため)、読書や勉強、趣味などで長期インターン以外の生活を豊かにしたい人は在宅が向いているでしょう。
私は元々「場所に縛られない働き方がしたい」と思っていたため在宅ワークをすることになったときは嬉しかったですが、実際にどちらのスタイルでも働いてみて「長期インターンはオフィスでやりたい」と感じました。
できればどちらのスタイルでも実際に働いてみてほしいですが、まずは自分が長期インターンで何を得たいのかから考えることをおすすめします。
企業は 3ヶ月以上を前提としていることが多い
長期インターンを受け入れる企業は、採用や教育にお金をかけるためできるだけ長く働いてほしいと考えています。
そのため、面接は簡単には通りませんし、アルバイトよりも責任をもって働くべきです。
ただ「辞めたいのに辞めるのが申し訳ない」と考えるのは逆にお互いを苦しめることになります。
できれば長く続けてほしいという企業の思いも理解しつつ、自分の人生のために意思決定を行いましょう。
結論、自分の目的を達成することを考えよう
本記事では、長期インターンの期間や始める時期についてお話しました。
3ヶ月~半年程度働く学生が多いですが「だからそれくらい働こう」という期間の決め方はあまりおすすめできません。
始める時期も同じで、早い層は大学2年生後半~長期インターンを始めますが「だから大学2年生後半に始めよう」という考え方はナンセンスです。
- 長期インターンに参加する目的って何?
- そのためにいつまでやる?区切りをつける?
と、自分の頭で考えて動くことができると良いでしょう。
長期インターンを長く続けることが正解ではない
長期インターンを長く続けた人が偉いとか、長期インターンをしていた人が強いとか、そういった事実は一切ありません。
長期インターンは自分を成長させるため・やりたいことをやるための一手段なのです。
長期インターンをしている学生は週にどれくらい働いている?
週にどれくらい長期インターンをするかによって、同じ期間でも経験量が変わりますよね。
授業の多い学生であれば、週2~週3。
大学4年生や長期休暇中の学生であれば、週3~週4で参加する人が多いです。
1日あたりの時間は、授業のある日は3時間~5時間、ない日は8時間(フルタイム)で働きます。
企業によってルールやノルマが異なるので、採用される段階で確認しておきましょう。
出勤日数や労働時間は企業と学生の目的によってさまざま
社員さんが数名しかいないスタートアップで働く場合と、100人以上いるメガベンチャーで働く場合では教育の整い方が違います。
また、企業の方針によって学生の扱い方がかなり変わってくるため、働く頻度や時間にも正解はありません。
ただ、週2よりも週4、3時間よりも5時間のほうが早く成長できたり、裁量のある仕事を任されたりする確率は上がりますよね。
自分の捉え方次第ですが、せっかく長期インターンに参加するのであればできるだけコミットすることをおすすめします。
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長期インターンの期間や開始時期は自分の判断基準で決めるのがベスト
いかがでしたか?
長期インターンの期間は、就活の進み具合や自分の目的によります。
どれだけ長く働いても、アルバイト感覚であれば長期インターンとしての意味がないです。
ただ、開始時期に関しては、興味をもっている今がタイミングだといえるでしょう。
是非この機会に長期インターンに挑戦してみてください。