人間誰でも「お金が欲しい」と思う瞬間があります。
それは「お金」が持つ「価値」を知っているからこそ来る欲求です。
特に大学生、あるいは早くて高校生の時からアルバイトをしている学生が初めてもらった給与のありがたみをかみしめたものでしょう。
しかし、もらえる額は社会人と比べて乏しい金額。働けど働けど大した額はもらえず気が付けば前月の稼ぎが全額消えているなんてこともしばしあります。
そんな学生の欲求を刺激してくる甘い誘いがよく飛んできます。
そう俗にいう「怪しい臭いがするビジネス」というものです。
そこで今回は、騙されてたまるか!という姿勢で大学生が手を出すべきじゃない「怪しいビジネス」の見分け方と対処法、そして逆に大学生だからこそやって損はないといえる「合法ビジネス」をご紹介します。
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大学生が騙される怪しいビジネス
違法性があるビジネス集
まずは大学生が手を出すべきじゃない怪しいビジネスについていくつかご紹介します。
ネットビジネス
まずはインターネットが発展したからこそ巻き込まれやすい「ネットビジネス」です。
「ネットビジネス」といっても、「健全かつ合法とされるもの」と「不健全かつ違法とされるもの」の2種類に分けられます。
こちらではまず後者の方をご紹介します。
違法性がある怪しいネットビジネスのキャッチコピーが
- 月収何十万円!100%稼げます
- 確実に何十万稼ぐ方法教えます
など極端な表現をしているものです。
見るからに怪しさ満載ですね。
また最近じゃあ「1日1万確実に稼げます」などの表現まで出ています。
これらのキャッチコピーを謳ったビジネスが「リストマーケティング(情報販売)」と「ネットワークビジネス」などです。
以下は上記2つの解説です。
・リストマーケティング(情報販売)
「リストマーケティング(情報販売)」とは、個人情報が掲載されている「顧客リスト」を利用して直接セールスをするマーケティング方法です。
ビジネスモデルには以下のものがあります。
リストマーケティングのビジネスモデル |
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などがあります。
特に「高額商品の売買」、衰退産業に属する小売店がよくやっている手法です。
一見すれば合法に見えるビジネスですが、違法性が取られるのが「価値が低い商材を高額な値段で売る」方法です。
この手法を用いた例は
- 毎月何十万円を確実に稼ぐ方法を「無料」で教えます
- FXで勝率80%を出す方法
などの有益ともいえる情報を最初無料で提供し、利用者がうまい具合に利益を出してきたころ合いを見て、より有益な情報が欲しいという際にその商材を何十万で売り出すものです。
違法性が取れる特徴は上記を含めて以下のものです。
- 情弱を狙った販売
- 特定の分野に詳しくない方に無理やり情報を売りつける
- 異様なまでに商品価格が高い
などが該当します。
・ネットワークビジネス
まず前提として「ネットビジネス」と「ネットワークビジネス」って同じニュアンスとして捉えられますが、全くの別モノです。
「ネットワークビジネス」の定義は、「人とのつながり」を利用したビジネスを言います。
以下は「ネットワークビジネス」のビジネスモデルです。
ネットワークビジネスのビジネスモデル |
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となっています。
俗にいう「マルチ商法」と呼ばれるものです。
「マルチ商法」は末端の人ほど稼ぎが悪く、上にいる人ほど稼ぎがいいとされています。最も悪質なのは「お金と人との信頼」を一度に失うというものです。
また近年は「現物を売る」マルチ商法ではなく、「モノなしマルチ商法」と呼ばれる、「情報」を売る商法の被害が多発しています。
SNSのDM機能を利用した副業詐欺
「ネットビジネス」の中でも近年はTwitterやInstagramなどのSNS、各種出会い系アプリには昔から「副業業者」が闊歩しています。
彼の手口はいずれも「DM」で「副業の話し」を持ち出します。内容は業者によって様々ありますが、大半の謳い文句が
- 隙間時間を利用して大金を稼ぐ方法
- 誰でも簡単に必ず稼げる方法
- 必要なのは時間とスマホだけ
など、仕事の実態が読み取れない極端な表現です。
また言葉だけで釣れるとは業者側も思ってはいません。そこでこのような謳い文句と併せて実際に稼げている人(サクラ)の画像を添付して、信用性を上げようとしてきます。
どちらにせよ「詐欺」であることに変わりはないので無視していいでしょう。
またこれらの「詐欺行為」で多いものが以下の4つです。
- フィッシング詐欺
- 恋愛詐欺
- 投資詐欺
- 求人詐欺
などです。
そしてこれらの詐欺行為でよく使われる手法が2種類あります。
それが
- LINEに誘導し、違法サイトに登録させる方法
- ネットショップなどのサイトを作ることを装って、作成費用を支払わせる
とされています。
なぜ大学生の被害が多いのか
今回取り上げた「悪質かつ違法ビジネス」の被害者の多くは学生であることが多いです。では、なぜ「学生が狙われやすい」のか。
「違法ビジネス」を仕掛けてくる側の目線でいうと以下の点が挙げられます
- 自己防衛できるだけの知識がない
- 就活などの将来に不安を抱いている学生が多いから
- 自分で使えるお金の量が増えたこと
の3点が挙げられます。
中でも「知識がない」は致命的なものといえます。そこに付け入るかのような学生の不安を煽る「謳い文句」と「言葉」で学生の心に揺さぶりをかけていきます。
また近頃の学生は「真面目」ということもあり、「この人の言う通りにすれば自分もうまくいく」という過度な信頼から「洗脳」され、気づかぬうちに搾取されていく事例があります。
怪しいビジネスに騙されないための心得
アポイントを受けない
一番は「アポイント」を受けないことです。
勧誘を受ける際は大きく分けて2パターンあります。
- 1対1で話すケース
- 複数人で話すケース
があります。
いずれもいななりアポイントを取るような形のメッセージを取ってきます。受けては探りを入れるように「連絡をしてきた内容」を聞いてみましょう。
また探りを入れて内容に対して的外れな返事をしてきた場合は、100%勧誘のメッセージの可能性が高いです。
最も手っ取り早いのは「返信しないこと」です。
話を聞いた後に断る
見知らぬ人からであれば「無視」してもいいでしょう。
しかし、友人からとなれば「無碍」に扱うのは友人として心苦しいということで、断り切れず話を聞きに行くことが多いでしょう。
もし断り切れず話を聞く流れになってしまった場合、話を聞くだけにして契約や話の賛否を提示なしいようにしましょう。
話しを終えたら
「要検討する」といってすぐに断りを入れるのではなく、1日2日時間をおいてから断るのがいいでしょう。
断る際も「自分のやりたいこととかけ離れているから」などの理由を添えて断りを入れましょう。
それでも断り切れない場合は、支払いをしない・クーリングオフをする
断りを入れてなお、しつこいようであれば関係性を断ってでも無視をするか、言い訳をしつつ支払いを遅らせるのがいいでしょう。
また「ネットワークビジネス」においては「クーリングオフ」と呼ばれる制度を用意しているケースがあるので、利用ができるものであれば利用しましよう。
ただし、投資案件など「モノなし」の場合は、当制度が使えないことがあるのでご注意ください。
ここでの注意すべきことは、消費者金融に行かないこと。そしてお金を絶対に支払わないことの2点です。
一度でも支払いをすれば返金されることはまずありません。
もし支払ってしまったら「集団訴訟」を検討する
彼に支払いをしてしまった場合、高確率で返金をしてもらえることはまずありません。
また同じ被害に遭った方が多かったら、「弁護士」を雇って裁判を起こすことが可能です。
強引な勧誘とされる「ブラインド勧誘」であれば、法に触れる行為に該当するので、返金してもらえる可能性がわずかながらあります。
身近に潜む怪しいネットビジネスの罠
SNSを用いた勧誘は100%アウト!
「Twitter」や「Instagram」などのSNSで使用できるDM機能を用いた勧誘は、100%信用してはなりません。
そもそもネットに掲載している「プロフィール」情報は、個人の裁量でいくらでも「盛る」ことが可能です。また、アイコンも本人かどうか怪しいところです。
ここで疑うべき怪しいアカウントの特徴をまとめておきます。
怪しいSNSアカウント
現金の画像 | 本当に稼げている人であれば、アカウントのアイコンを「現金画像」にはしませんし、作成も容易です。 |
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旅行写真 | 「お金を稼げれば、そのお金で旅行もできる」という意思を持って張っている方です。もし自己紹介文がこれと似たような表現について「稼ぐ方法教えます」とつけばほぼアウトです。 |
子どもの写真 | 子どもの写真を利用している多くの場合は「隙間時間に稼げる」「素人からでも始められる」ことを謳っています。 自己紹介文で似たような文句があればアウトです。 |
長文DM | 勧誘の多くは長文DMです。 媚にきらびやかな絵文字が入っている場合や極端な言い回しなどが添えられている場合、詐欺の疑いが高いです。 また長文DMの多くは使い回しが多いために似た文章をTL等で見かけた場合は詐欺と思っていいでしょう。 |
自己紹介に「LINE@」や「サイトへのリンク」がある | アイコンのにおわせと合わせて自己紹介文に「LINE@」や「サイトのリンク先」が添付されている場合も疑っていいでしよう。 特に「詳しくは自己紹介の」ときたら100%勧誘です。 |
逆に学生はこの「合法」ビジネスに手を出すべき!
ここからは違法とは逆に、「合法」と呼べる「ネットビジネス」をご紹介します。
ブログやWebメディアの運営
まずは「ブログ」や「Webメディア」の運営です。
いずれも「インターネット」を用いたビジネスになりますので、経験して損はありません。
では具体的に「ブログ」や「Webメディア」で「何」をしてみるかというと、1つは「アフィリエイト」です。
「アフィリエイト」は「成果報酬型広告」を利用するものとなりますので、合法的かつブログやWebメディア初心者にも最適なネットビジネスです。
オススメの理由は
- 低コスト低リスクで始められる
- ビジネスを学びながら取り組むことができる
- 好きなタイミングで取り組むことができる
の3つです。
好きな分野の記事を書くと同時に、これらを運営しながら「プログラミング」「マーケティング」の2スキルを同時に学ぶことが可能です。
クラウドソーシング
2つ目は「クラウドソーシング」です。
「クラウドソーシング」では、「プログラミング」を軸として「Webサイトデザインの構築」や「動画編集」などの仕事を受注できる場所です。
もちろん仕事を受ける場合は、クライアント側から「信頼」を得ていないことには仕事を受けることはできません。
YouTubeの運営
最後は「YouTube」の運営です。
今後YouTubeの市場価値は爆発的成長を見せますし、「スマホ」が一台あれば誰でも簡単に動画撮影を行うことができます。
しかし懸念されるのは「有名人の参入」です。
テレビ業界で輝いていたスターたちが新たな活動場所として今「YouTube」に参入しています。しかしわざわざ同じ土俵で戦う必要はありません。
勝てない戦をしても勝てないのは当然です。
大切なことは「動画作成」を楽しむことに価値があります。
また1つの動画コンテンツを作成するにして「企画」「撮影」「編集」などあらゆる要素が合わさったとき、はじめて動画コンテンツが完成するのです。
ここで得られるものは
- 思考力
- 企画力
- プレゼン能力
- マーケティングスキル
- 動画編集スキル
です。
特に「プレゼン能力」と「企画力」「思考力」「マーケティングスキル」は社会進出をした時に役立つものです。
ここでご紹介した「合法」と呼べるネットビジネスの多くは、低コストかつ低リスクで需要あるものばかりです。
おまけに将来的に利用できるスキルを多く得る機会でもありますので、ぜひ取り組んでみましょう。
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まとめ
以上が、大学生が手を出すべきじゃない怪しいビジネスのご紹介と、騙されないための対処方法、そして逆に大学生がやるべき合法的ネットビジネスの一例をご紹介しました。
最も「怪しいビジネス」の始まりは、友人や知らない人からのDMからすべてが始まります。
勧誘を受けたからと言って、「あなたの力を必要としている」というわけではありません。あくまで詐欺業者の多くはあなたを「絶好のカモ」として見ています。
「簡単に稼げる」「確実に稼げる」などの謳い文句や「特別感」を漂わせる表現の裏には必ず「罠」が潜んでいます。
甘い言葉に惑わされない、釣れないためにも、「疑いの目を持つこと」がもっともな対処方法といえるでしょう。
また念を押していうと、ビジネスの世界はそんなに甘くはありません。
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