数ある職業の中で、華やかできらびやかな世界というイメージが強いブライダル業界。
そんな世界に夢見て、当業界を志望される学生が通年多いのは、ご存じでしょうか?
しかし、「華やかな世界」というイメージが強すぎる業界だからこそ、業務内容や業界医そのものの実態を掴まないまま入社して、イメージとのギャップに驚く学生が一定数はいます。
ブライダル業界のことを詳細に知るなら、まずはインターンに参加して業務内容や社風を理解していきましょう。
そこで今回は、ブライダル業界のインターン内容と、インターン参加中に得られるスキル・経験、そして業界でのやりがいについてご紹介します。
ブライダル業界のインターン内容
ここでは、ブライダル業界のインターンの内容をご紹介します。
1day・短期インターンの内容
以下は1day・短期期間のブライダル業界インターンのプログラム内容です。
【インターン内容】
- 会社概要・業務内容
- グループディスカッション
- 懇親会・座談会
- 質疑応答
上記4つが1day・短期間のインターンでは行われます。
いずれも実施期間に限りがあるため、会社概要や業務説明をした後、先輩社員が過去にどのような取り組みをしたのかという話を聞いたり、業界全体が今どのような動きをしているのかについて話してくれます。
この期間のインターンでは、「ブライダル業界」の触り程度の理解を得られます。
参加者にとっては、業界・企業研究の一環になりますが、具体的な内情を知ることができないもどかしさを感じるでしょう。
長期インターンの内容
ブライダル業界の長期インターンでは、先輩社員とともに、実務体験ができます。
【インターンの内容】
- ウェディングプランナー・ドレスコーディネーターなどの業務体験
- 営業をしている先輩社員アシスト
- 結婚式の事前準備のアシスト
- 事務作業
など、企業によって内容は異なりますが、上記のことをインターン期間中に体験します。
また長期インターンの開催期間は5カ月以上です。
その間に、結婚式の準備を先輩社員とともに進めたり、営業活動に同行して実務の様子を見学したりします。
さらに、お客様の結婚式に参加して、受付やホールスタッフの一員として立ち会う機会もあります。
インターンを通じて得られるスキル・経験
ここでは、インターンを通して得られるスキル・経験をご紹介します。
コミュニケーション能力
ブライダル業界のインターンでは、社内の方と交流をする機会よりも、結婚式を挙げる新郎新婦、その他多くの方たちの関わりを持つ機会が多いです。
式前日までの準備では、主役である新郎新婦はもちろん、式に関わるスタッフ、そして当日はたくさんのゲストと直接関わります。
長期インターンに参加される学生は、先輩のアシストという立ち回りで実務をこなしていきますが、1人の社員として見られているため、多くの人との関わりを持つ機会が多く、実務を通して、自身のコミュニケーション能力が養われていきます。
礼儀作法に詳しくなる
実務や結婚式のスタッフとして仕事をしていく中、日常生活ではまず学ぶ機会がない礼儀作法や結婚式特有のマナーを学びます。
いずれも、ブライダル業界にその身を置いている以上は、知っていて当然ともいえるものばかりです。
ここで身に着けた礼儀作法やマナーといった立ち振る舞い、言葉遣いは今後の就職活動で大いに役立ちます。
最重要イベントに関わっているという責任感
結婚式にかかる総額は数十万~数百万までする高額商品の1つであると同時に、新郎新婦にとってかけがえのないイベントでもあります。
そんな一大イベントにインターン生である自分が関わっているという、とてつもないプレッシャーと「成功させる」という責任感を覚えるでしょう。
結婚式は、新郎新婦のこだわりや思いが強く表現されているので、のしかかるプレッシャーや責任感は計り知れません。
しかし、このプレッシャーに負けず式を成功させたとき、今後のしかかる強い責任感にも耐えられる強靭な精神力を身に付けられます。
ブライダル業界のやりがい
ブライダル業界のやりがいは、「挙式」という一生に一度のイベントに立ち会い、一生の思い出になるような演出をスタッフ総出でサポートするところにあります。
こんな式を挙げたいという思いやイメージを形にして現実に起こすという、お客様とともに式の計画を立てていくところに魅力を感じる学生もいます。
またイメージ通りのモノを形に起こせた時に見られる新郎新婦たちの幸せそうな表情を見られたとき、今までの苦労が報われ、今までにないほどの充実感と達成感を得られるのも、この仕事ならではです。
インターン中も1人のスタッフとして挙式に立ち会いますので、前記したやりがいを充分に感じられるでしょう。
インターン参加で気を付けること・業界に適性がある人
ここでは、ブライダル業界のインターン参加に伴って、業界に適性がある人の特徴とインターン面接で気を付けることを解説します。
ブライダル業界に適性がある人の特徴3選
以下はブライダル業界に適性がある人の特徴3選です。
【適性あり】
- 礼儀があり、裏方回りができる方
- 柔軟な発想力の持ち主
- コミュニケーション能力
適性①礼儀があり、裏方回りができる方
結婚式は主役である新郎新婦にとって生涯忘れられない特別なイベントです。
そのサポートに回るスタッフとして、新郎新婦はもちろん、招かれたゲストの方々を不快にさせるような対応をしてはなりません。
そのため、ある程度の礼儀作法・マナーや一般常識、相手への気配りが身についている方に適性があります。
また、プランナーはあくまで裏方回りの仕事に徹するいわゆる「式をプロデュース」する側に立ちますので、人の尽くせる人、サポートに徹することが好きな方にも適性があるといえます。
適性②柔軟な発想力の持ち主
挙式の形も現在では様々です。
新郎新婦から寄せられた要望を如何に叶えるかは、プランナーの発想力にかかっています。
場数をこなして得た事例に基づいて提案するのもいいですが、第一に考えることは、「新郎新婦の思いや願い、要望をいかなる手段を用いて叶えるか」を最優先に提案できる発想力を持っていることが現場で求められます。
常識や型に捉われない、常に新しいことが思いつく人に適性があるともいえます。
適性③コミュニケーション能力
式を挙げたい新郎新婦の中には、たくさんの希望をスタッフに話してくれる方もいれば、なかなか希望を出してくれない方もいます。
また近年は晩婚化が進んでいるため、年代層も様々です。
来訪されるお客様がどのよう方でも、常にコミュニケーションが取れる方が業界では重宝されます。
ただお客様との会話が上手や受け答えが適切なだけでは、「コミュニケーションが取れる」とは言い難いです。
大切なのは、相手の会話から求める要望を聞き出して、適切な問題解決の糸口になる提案ができることです。
面接で問われる3つの「なぜ」
ブライダル業界の長期インターンでは、参加人数を絞るためにインターン選考面接を設けています。
この面接で要になる「志望動機」を問われた時に出す答えでは、以下の「3why」を軸にして答えると、面接官から納得をされやすいです。
【志望動機の3why】
- なぜブライダル業界なのか?
- なぜうちを選んだのか?
- なぜ自分がこの業界に向いているといえるのか?
の3つをベースに考えてみましょう。
Q1.なぜブライダル業界なのか?
ブライダル業界は、「結婚式」という人生における一大イベントをプロデュースする役割を担っている業界です。
その業界を「なぜ」志望するのか、選んだのかという理由を簡潔かつ具体的に述べましょう。
理由を述べるとき、自分が過去にゲストとして見届けた思い出を交えて伝えると、考えやすいです。
Q2.なぜうちを選んだのか?
ブライダル業界に属する各企業では、「人の幸せを祝う」という特性から、各々が掲げる価値観や理念が企業によって異なります。
ここで大切になるのが、選んだ企業がどのような理念と価値観を持って取り組んでいるのかを理解したうえで、自分はこの企業の「ここに惹かれた」「個に共感した」ことを説明しましょう。
Q3.なぜこの業界が向いているといえるのか?
ブライダル業界を志望する学生の中には、以下のことを強く思っている学生がいます。
- 人の為になることをしたい
- 裏方回りやプロデュースするのが好き
もちろん、これら思いは仕事をしていく上で欠かせない大切なことですが、気持ちだけで仕事が成り立つことはありません。
プロデュースする側に立つ以上、相手が求める要望を会話の中から引き出して、適切な提案ができる「ヒアリング力」と「コミュニケーション」そして「発想力」の3つがあって初めてこの業界が自分には向いているといえます。
また新郎新婦が求めるものも時代を経るごとに多様性を帯びています。その変化に適宜対応できる力があれば申し分ないでしょう。
まとめ
以上が、そこで今回は、ブライダル業界のインターン内容と、インターン参加中に得られるスキル・経験、そして業界でのやりがいについてご紹介します。
「結婚式」という人生における一大イベントをプロデュースする側に立って新郎新婦の幸せを祝える最高な仕事に、インターン参加で見届けられます。
ブライダル業界を志している方や企画や接客が好きな方も、ぜひ一度ブライダル業界の長期インターンに参加して濃い時間を体験してみましょう。
1dayや短期インターンでは、まず味わえない充実した就業体験になるはずです。