「長期インターンにわざわざ県外から参加するのってどうなの?」
「長期インターンってどんな感じ?本当に成長できる?」
大学生のうちからスキルや経験を手に入れ、志望する企業を目指す…そんな市場価値のある東京の大学生と戦うことに焦りや不安を感じますよね。
しかし、長期インターンを募集している企業のほとんどは東京にあり、地方大学生が簡単に参加できるものではありません。
今回は、県外から長期インターンに参加するとどうなるのか?そこまでするべきなのか?について、現在東京で長期インターンに取り組む地方出身者の私が解説します。
この記事を読んで分かること
- 地方大学生は就活に不利なのか
- 地方大学生が長期インターンに参加する意味はあるのか
- 長期インターンで成長するために大切なこと
長期インターンに参加できない地方大学生は不利?
長期インターンに参加したくても、地方には受け入れている企業がほとんどありません。
「就活のためにも、その先の人生のためにも、実際に働いて成長したい!」
そう思っている地方大学生は多いです。
しかし、思っているだけで実際に動こうとはしなかったり、どう動けば良いか分からないまま就活の時期を迎えてしまったりする人がほとんど。
関東の大学生にチャンスが多いのは事実
長期インターンを受け入れている企業が多かったり、就活イベントがいたるところで行われていたりする東京。
関東に住む大学生であれば、それらに気軽に参加できるのは事実です。
また、さまざまな企業や人が集まっているため、人生を輝かせるような出会いをする確率も高いといえるでしょう。
しかし、東京の大学生が勝ち組、地方大学生は…ということは決してありません。
どこに住んでいても、どう考え、どう動くかで将来は決まります。
地方大学生だからといって絶望する必要はありません、安心してくださいね。
「長期インターン=就活に有利」は勘違い
長期インターンについても同じことがいえます。
長期インターンに参加したからといって必ず成長できて、就活やその後成功できるとは限りません。
自分が長期インターンを通して何を得るのか、長期インターンに参加したことをどう正解にしていくのかによって価値が決まるといえるでしょう。
たしかに長期インターンはスキルや経験、人脈を得る機会として非常に魅力的です。
ただ、地方大学生が上京してわざわざ長期インターンに参加するのであれば、それなりの目標や目的をもつべきだといえます。
地方大学生が県外の長期インターンに参加するメリット
では、地方大学生が長期インターンに参加するメリットはどれくらいあるのでしょうか?
本記事では6つのメリットを紹介します。
- 地方大学生だからこそ感じられることがある
- 大学生のうちに働く経験ができる
- 業界や企業について深く知れる
- スキルや経験、実績をつけられる
- 東京の大学生や社会人とつながりができる
- 東京の企業の内定を目指せる
地方大学生だからこそ感じられることがある
地方大学生が長期インターンに参加して得られる衝撃はかなり大きいといえます。
東京の大学生が長期インターンに参加してももちろん新しく知ることばかりですが、地方大学生は東京で働くイメージがつきづらい分、人生を変えるきっかけになりやすいのです。
そのため、環境が大きく異なる地で暮らし、さらには企業で働くという経験を一度はしてみることをおすすめします。
大学生のうちに働く経験ができる
長期インターンの最大のメリットは、社会人になる前に企業で働く経験ができるということです。
「働く経験だったらアルバイトでもできるのでは…?」と思う人もいるでしょう。
しかし、大学生がアルバイトとして働く飲食店、塾講師、カラオケ、アパレルなどで将来も働く人がどれくらいいるでしょうか。
アルバイトをしていても、就職後のイメージがつかない人がほとんどではありませんか?
飲食業界に就職する人が飲食店でアルバイトをするなら、お金をもらいながら就職してから役立つスキルや経験も身について一石二鳥ですよね。
また、実際に働いたことあるため、適性があるかどうか、自分が楽しいと思えるかどうかも大学生のうちに確かめることができます。
では、飲食業界を目指す人が飲食店でアルバイトすることに意味があるように、自分の就職可能性のある業界で働く経験をすることには意味があるのではありませんか?
お金稼ぎプラスアルファがあるのがアルバイトと長期インターンの違いです。
- 就職後のミスマッチを防ぐため
- 自分が納得できる就活をするため
- 大学在学中にスキルや経験をつけるため
大学生のうちに働く経験ができるということは、このようなメリットがあります。
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業界や企業について深く知れる
長期インターンに参加することで、他のどんな方法よりも業界や企業についての理解を深めることができます。
なぜかというと、実際に働くからです。
業界や企業について深く知っていればいるほど、自分に合う業界かどうか、自分に合うのはどんな企業なのかなどが分かります。
また、就活でも業界について深く知っている人がその業界を志望しているとわかれば、好印象を与えられるのではないでしょうか?
スキルや経験、実績をつけられる
長期インターンに参加することで、スキルや経験、実績をつけられます。
「成長したい!」「なにかスキルがほしい!」「色んな経験をしたい!」と考えている人には非常に良い手段なのです。
また、東京の企業に就職しようと考えている場合、長期インターンや学生団体などでスキルや経験、実績をつけてきた学生と比べられることになりますよね。
長期インターンがすべてではありませんが、自分のやりたいことをやるために使う手として参加して損はありません。
東京の大学生や社会人とつながりができる
上京して長期インターンに参加して得られるのは、スキルや経験だけではありません。
将来に対する意識が高い大学生や社会人に出会えるのです。
人脈としてのメリットもありますし、単純に良い刺激がもらえるでしょう。
さまざまな考え方や価値観、経験をしてきた大学生や社会人と出会えることが、地方大学生がわざわざ長期インターンに参加するメリットなのではないでしょうか。
東京の企業の内定を目指せる
長期インターンは内定直結型のものが非常に多いです。
どういうことかというと、長期インターンに参加して評価されると、そのまま内定がもらえる場合があるということ。
地方大学生が東京の企業で働きたいとなると、就活時に面接のために交通費や宿泊費をかけて上京しなければなりませんよね。
また、長期インターンに参加しない場合、社内の雰囲気や細かな業務内容が分からないまま志望動機を固めて面接を受けることになります。
まとまった時間を使ってガッツリ企業について知り、そのまま内定がもらえる長期インターンは東京の企業を目指す大学生にとって非常に魅力的です。
地方大学生が県外の長期インターンに参加するデメリット
次に、地方大学生が県外の長期インターンに参加するデメリットをお話します。
- お金がかかる
- 東京は物価が高い
- 身体にも精神にも大きな負荷がかかる
お金がかかる
地方大学生が長期インターンに参加しようと思うと、かなりお金がかかります。
長期インターンは3ヶ月以上働く場合が多いため、部屋を借りる必要があるのです。
東京は物価が高い
東京都内の場合、家賃はシェアハウスなどで安くて6万円~。
さらに、外食だけではなく野菜などの値段も高いため、すべて自炊をしても高くついてしまいます。
生活していくだけでも月に10万円以上かかるため、親に協力してもらったり貯金をしておいたり、ある程度準備が必要です。
身体にも精神にも大きな負荷がかかる
地方大学生が県外の長期インターンに参加するのは、東京周辺に住む大学生が長期インターンに参加するよりも負担が大きいです。
先ほどお話した金銭面の問題もありますし、そこから自分にプレッシャーをかけてしまう人もいます。
また、以下のような負担もあるため、理解した上で長期インターンに挑むことが大切です。
- 生活と長期インターンどちらにも慣れる必要がある
- 東京の大学生と比較してしまう
- 周りに頼れる人がいない
生活と長期インターンどちらにも慣れる必要がある
短期間とはいえ東京で生活をするとなると、これまで地方に住んでいた大学生はまず生活に慣れるのに精一杯になります。
しかし、生活になれるまでのんびり過ごすわけにはいかず、長期インターンに行かなければならないのです。
毎日社会人が働くオフィスに出社し、アルバイトよりも責任感のある仕事を任されたり、主体性をもって動くことを求められたりします。
自分にこれまでにないような負荷をかけることで得られる経験や自信は大きいですが、辛いと感じることもあるでしょう。
ただ、自分が頑張った分だけ成長できるため、前向きに考えられる人にはおすすめです。
東京の大学生と比較してしまう
東京の大学生は、実家から出勤したり、1,2年生から色々な経験をしていたり、比較するとどうしても敵わない部分があります。
インターン先で出会う大学生は東京の大学生の中でもかなり行動力のある方ですので、「今まで自分何やってきたんだろう…」と落ち込むこともあるでしょう。
しかし、こうして意識の高い大学生に出会い、刺激を受けることも捉え方によってはかなりプラスだといえます。
県外の長期インターンに参加しなければ得られない経験ですので、挑戦したい人は是非自分への負担を前向きに捉えてみてください。
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周りに頼れる人がいない
地方大学生が辛いと感じることのひとつに、上京してすぐは頼れる人が周りにいないということが挙げられます。
精神的にも身体的にも追い詰められてしまうと、長期インターンで結果を出すことも難しくなりますよね。
食生活や睡眠など、健康管理はきちんと行う、辛いときはすぐに誰かに相談するなど、自分を守るルールを決めることをおすすめします。
最近は休学や東京留学する地方大学生が多い
ここまで地方大学生が県外に出て長期インターンに参加する意味についてお話してきましたが、そもそも実際に長期インターンに参加する地方大学生はいるのでしょうか?
実は、休学したり、授業の少ない3,4年生の時間を活用したりして、東京留学する人が増えています。
就職という手段を取らず、企業で働くことができるのは大学生のうちだけですので、思い切って休学するという手もアリかもしれませんね。
休学が就活に悪い影響を与えることはほとんどないため、大学生活で何か挑戦をしたり、成し遂げたかったりする人には良い機会だといえます。
そして、長期インターンは自分や世の中について知り、スキルや経験を積む絶好の機会なのです。
上京や長期インターン「意味なかった」と感じる人も
上京や長期インターンを経験した地方大学生の中には「意味がなかった」と感じる人もいます。
たしかに、長期インターンにとらわれすぎると空回りする可能性は大いにあるでしょう。
地方からわざわざ時間やお金をかけて長期インターンに参加したのに、「意味がなかった」「成長できなかった」という結果ではかなしいですよね。
では、地方大学生が「意味なかった」で上京や長期インターンを終わらせないためにはどうすれば良いのでしょうか?
地方大学生が「意味なかった」で長期インターンを終わらせないためには?
本記事では、県外の長期インターンに参加する地方大学生に、3つのアドバイスをします。
- 長期インターンに目標や目的をもつ
- 自分を追い詰めすぎない
- 自己管理をきちんと行う
長期インターンに目標や目的をもつ
まず、「長期インターンに参加した方が就活が有利になる」などという手段任せの考え方は捨てましょう。
自分を変える・成長させるのは長期インターンではなく自分自身です。
長期インターンは手段ですので、そこで何を得たいのか、どうありたいのかなどの目標や目的を明確にもちましょう。
仕事以外からも学べることがたくさんある
長期インターンの目標・目的といっても
「営業スキルを上げる」
「マーケティングができるようになる」
「ビジネスマナーを学ぶ」
など、スキルに関わることだけではありません。
「目標にしたい人を見つける」
「自分にとって働くとは何なのかを考える」
「疑問に思ったことは必ず質問する」
など、考え方やスタンスなど、心の成長に重きを置いても良いのです。
長期インターンという挑戦を通して、何を学ぶのか、どんな自分になるのかを言語化しましょう。
自分を追い詰めすぎない
県外の長期インターンに参加することになれば、当然気合が入りますよね。
「ちょっと無理してでも頑張って、絶対結果を出すぞ!」
「自分を変えたい!至らない部分はどんどん指摘してほしい!」
最初は困難を前向きに捉えられるかもしれませんが、無理をしすぎると一気に疲れが出たり、精神的に参ってしまったりする可能性があります。
自分を追い詰めすぎず、少しずつ環境に慣れていきましょう。
自己管理をきちんと行う
生活面でも、精神面でも、自己管理をきちんと行いましょう。
特に頑張りすぎて睡眠時間や食事を削ってしまうことのないように気をつけてください。
後で自分が後悔することになりますし、インターン先の企業にも迷惑をかけることになります。
また、自分が落ち着ける時間を作ったり、たまに自分にご褒美をあげたりするなど、精神面を管理することも大事です。
「長期インターンをしてよかった!」「成長した!」といえるためにも自己管理は徹底しましょう。
そもそも長期インターンの定義って?
そもそも長期インターンってどんなことをするの?という方はこちらの記事を参考にしてください。
ベンチャー企業での長期インターンはおすすめ!特徴とメリットを解説
長期インターンと短期インターンはどう違う?働く期間やメリット・デメリットを徹底比較!
結論、地方大学生が長期インターンに参加する意味は大いにある!
いかがでしたか?
地方に住む大学生が県外の長期インターンに参加するメリットはたくさんあります。
ただし、成長できるかできないか、意味があるかないかは自分次第です。
県外の長期インターンに参加するなら、目標・目的をもちましょう!