これから就活を本格的に始める、あるいはもう始まっているという大学生のなかには、
「就職活動に身が入らない」
「どの仕事にも興味がわかない」
「働きたくない…」
そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?
“なぜ働くのか”という問いは、自分の生き方を考えることでもあります。
働き方や就職以外の方法は、思っている以上に沢山あります。
一度きりの自分の人生です。
自分が後悔しない選択をするために、知っておくべき考え方と選択肢について解説していきます!
なぜ働きたくないの?多くの大学生が答える理由
まずは、多くの大学生が働きたくないと考える理由をまとめていきます。
自分の働きたくない理由と当てはまるものはありますか?
- やりたいことが分からない
- 興味のある仕事がない
- 周囲は就活モードだけれど、そこに自分を合わせることができない
- 人間関係や残業が大変そう、面倒くさそう
- 割に合わないお金のために、無意味な時間を過ごしたくない
- そもそもなぜ働くのか分からない
- 他にやりたいことがある
- 就活に疲れてしまったなど
働きたくないと思う理由は様々ですが、これから始まる(または始まっている)就職活動に、漠然とした不安や疑問を感じている人も多いのではないでしょうか?
そのような不安や疑問を感じていても、周りの就活モードに自分も合わせていく人もいれば、疑問を感じて方向転換を考える人もいます。
何が正解なのかは、一概に決めることはできません。
大切なことは、その時その時に、自分で自分の進む方向を決めているかどうかということではないでしょうか。
自分で自分の進む方向を決める時には、なぜそう考えているのかということをできるだけ明確にすることが、選択のヒントになります。
働きたくないという気持ちからすぐに結論を出す前に、自分がなぜそう考えているのかということを整理してみましょう。
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働きたくない大学生の選択肢は4つ
働きたくない大学生には、今後どのような選択肢があるのでしょうか。
考えられる選択肢は主に4つです。
働かないという選択をした後の、現実的な部分もしっかりと理解しておきましょう。
休学する
休学すると、必然的に卒業を繰り延べることができるため、大学に籍を置きながら将来を考える期間を作ることができます。
4年制大学は最長4年、6年制大学は最長6年休学することができますが、休学期間が長くなるとさらに気力がなくなってしまうこともあるので、あらかじめ休学期間を決めておくなどの工夫が必要です。
休学期間に自分の興味のあることに挑戦してみることも、将来を考える良いきっかけになります。
休学期間をどう使うのかが大切になります。
大学院・専門学校に進学する
もっと勉強したい、専門的な分野を極めたいという場合は、大学院や専門学校に進学するという方法もあります。
進学することで、極めたい分野を学びながら将来を考える時間も作ることができます。
一方で、その分学費がかかるという点や、数年後には就職活動が待ち構えているということを理解したうえでの判断が必要です。
就職留年をする
就職留年という方法を選ぶ人も。
就職活動期間を1年間伸ばすことができるので、人によっては落ち着いた気持ちで就活に臨めるという人もいます。
一方で、面接時に留年について深く質問されることもあるため、なぜ留年するのかという目的を明確に持っておくことが大切です。
安易な気持ちで就職留年してしまうと、留年期間でさらに就職への意欲がなくなってしまう場合もあります。
しっかりと考えたうえでの判断が必要です。
何もせず実家で生活する
実家を出て生活している人の場合は特に、生活するにもお金がかかります。
帰れる実家があるという人は、実家で生活するという選択肢も考えられます。
家族が近くにいる(生活を共にする人がいる)ということが、就職への意欲を上げる場合もあれば、ますます何もしなくなってしまう可能性も十分に考えられます。
周りにいる家族も不安になりますが、何もしない自分自身を責めてさらに悪循環にはまってしまうこともあるので、安易な決断は避けた方が良いでしょう。
いずれも長くは続かない
働きたくない大学生のその後の選択肢を4つ挙げてきましたが、いずれの選択も長くは続かないということを理解しておく必要があります。
あくまでも自分の将来を立ち止まって考える期間として捉えることが、決断を先延ばしにし過ぎないためのポイントです。
どの選択肢も、あらかじめ期間を決めて選択することが、結果として自分のためになります。
悩んでいる期間というのは、精神的にかなり追い詰められることがあります。
分っているのに動けないという時期もあります。
結論を先延ばしにすることは、決して悪いことではないと思います。
大切なことは、自分で作りだした時間をどう使い、そこから何を考えたのかということではないでしょうか。
いつかは結論を出して動き始める時が来るということは、あらかじめ理解しておきましょう。
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会社員になりたくないなら就職以外の働き方を考える
就職というと会社員を思い浮かべる人も多いかと思いますが、働き方は他にもあります。
働くということを考える際に、働き方をひとつに絞り過ぎないことも大切です。
様々な働き方の中から、自分に合ったものを選択することもひとつです。
フリーター
フリーターのメリットは、シフトの融通が利く、職を変えやすいというように、正社員よりも自由に働けるという点がメリットです。
しかし、収入の安定や社会的信用の観点から考えるとデメリットも多く、生活のしにくさを感じたり、気持ちの余裕を得られなかったりすることもあります。
今でこそ働き方の多様性は広がっていますが、それでも社会的な信用が得られないということで生きにくさを感じることも多いのです。
メリットだけでなくデメリットも理解したうえでの選択が必要です。
個人事業主(フリーランス)
自らが事業主となるフリーランスという働き方も、耳にする機会が多くなってきたかと思います。
フリーランスとして働く場合は特に、技術やスキルを持っていないと収入に結びつかないという難点がありますが、会社員と比べ自分の実力を活かした仕事ができ、実力に見合った収入が期待できる点がメリットとして挙げられます。
しかし、個人事業主ということは、経営面など仕事以外の身の回りのことも自分で管理する必要があります。
好きなように働けるという印象も強いフリーランスですが、その分実力やセンスがないと生計を立てることが難しいということも頭に入れておきましょう。
起業する
自分で新しいビジネスを立ち上げるという方法もあります。
自分のやりたいことができるという反面、立ち上げた事業が必ず軌道に乗るとは限りません。
知識やセンスだけでなく、根気も必要です。
何よりも自分自身が楽しむことができないと、続けることは難しいでしょう。
人柄や柔軟な考え方を持ち、人を惹きつける魅力が必要になります。
その分自分の立ち上げたビジネスが大きくなり、人からのリアクションが得られるようになると、自分にとって大きなやりがいを感じられる仕事になるでしょう。
就職にはメリットもたくさんある
働きたくないという気持ちが大きくなると、デメリットばかりに目が向いてしまいがちですが、就職にはメリットもたくさんあります。
デメリットだけでなく、メリットもしっかりと理解したうえで自分の将来を考えることが大切です。
視野を広げて考えてみましょう。
ある程度お金がもらえる
会社員になることの大きなメリットとして、収入が安定するという点が挙げられます。
勤続年数によって収入が上がっていくだけでなく、ボーナスや福利厚生面でも、金銭面ではかなり手厚いサポートが受けられます。
収入の安定は精神的な安定にもつながります。
収入の安定を一番に考えるのであれば、会社員として働くことも視野に入れて今後の将来を考えてみましょう。
社会的信用が得られる
社会的信用が得られるという点も、大きなメリットです。
社会的信用と聞くと、漠然とした社会の考え方ではないかと思う人もいるかもしれませんが、生活を送るなかで、この社会的信用に大きな影響を受けて生きづらさを感じることがあるということも事実です。
これからの長い人生を考えると、家族ができたり、車や家を買ったり、ローンを組んだりという機会が出てくる可能性もあります。
このような場面で、社会的信用が得られずに思い通りに事が進まない可能性も十分に考えられます。
社会的信用が得られないために苦労することは、想像以上に沢山あるということを頭に入れておきましょう。
組織の一員として存在し成長できる
会社員になるということは、一つの組織の一員になるということです。
会社員になるということは、長い時間をかけて組織としても人としても成長できる、大きなチャンスでもあるのです。
組織や自分自身の成長を感じることができるのは、想像以上に大きな喜びを感じることができます。
組織の一員になるからこそ得られるやりがいもあるのです。
整った環境の中でスキルアップできる
環境が整っているかどうかということも、働くうえで重要なポイントです。
ここで言う環境というのは、企業の設備ということだけでなく、上司や同僚、部下といった職場の人間関係や企業の制度が整っているかどうかということも含まれます。
整った環境は、自身のスキルアップにも大きな影響を与えます。
企業の成長には人の力が必要です。
人が成長していくことで企業はさらに大きくなり、社会をまわしていきます。
自身のスキルアップは、自分の成長だけでなく社会をまわす重要な要員にもなるのです。
社会に関わっているという強い実感を得ることもできます。
働きたくない大学生に試してほしい考え方
働きたくないと考えている大学生に、ぜひ試してほしい考え方があります。
働きたくないという今の気持ちを否定するのではなく、その気持ちも大切にしながら以下に挙げることも考えてみてください。
就職と切り離して自分の好きなこと・やりたいことを考える
働くことを考える時に、就職と自分の好きなこと・やりたいことがごちゃ混ぜになってはいませんか?
好きなこと・やりたいことを仕事にしたいと考えることも大切ですが、好きなことややりたいことは、仕事にしなくても工夫次第でできるという視点を持つことも大切です。
実際に仕事をすると、やりたいと思っていたことができないと感じることも多いです。
仕事にするなら自分に何ができそうかという、これまでとは別の視点で考えると、見えなかった世界に興味を持つきっかけにもなります。
業界や職種にこだわらず働き方で企業を選ぶ
就職先を探す時に業界や職種から仕事を絞る人も多いですが、働き方から企業を絞るという選択の仕方もあります。
同じ会社員でも、企業によって働き方は様々です。
自分が働くときに何を大切にしたいのかを整理しておくと良いでしょう。
大切にしたいことが勤務時間なのか、なるべく残業の少ない働き方をしたいのか、オフィスではなく外回りの多い仕事をしたいのかということだけでも、ある程度仕事を絞ることができます。
長く働くことを考えるのであれば、働き方も重要です。自分に無理のある働き方の企業を選んでしまうと、入社してから自分自身が辛い思いをすることになりかねません。
就活の時期ややり方こだわらず就職について考える
どうしても就活の時期が近づかないと就職について考えられない、王道のやり方にこだわってしまいがちということがあるかと思います。
就職について考えるのは大学生の就活の時期だけと考えている人もいるかもしれませんが、社会に出てからも働くことや、自分の将来について考える機会は出てきます。
むしろ、社会に出てから悩む人も大勢います。
就活の時期ややり方にこだわらず、普段から色々な方向にアンテナを張ることはとても大切です。
何がきっかけで就職につながるか分からないということも知っておきましょう。
焦らずじっくり自分の人生について考えて良い
働きたくないと悩むことは、自分の人生と向き合おうとしているということでもあります。
人生はこれから先も続いていきます。
自分が生きる人生です。焦らずじっくり、自分の人生について考えましょう。
色んな大人に会ってみる
どんな人も、実際に話しをしてみなければ、その人がどんなことを経験して何を考えているのかということは分かりません。
見た目だけでは判断できないことは沢山あります。
色々な大人に会って、実際に話をしてみると、様々な人生や価値観、考え方に触れることができます。
きっと、これからの自分の人生を考える時に参考になるものが、沢山隠れています。
好きなこと・やりたいことをお金にする方法を考える
自分の好きなことややりたいことがお金になれば、それが生きる楽しみにもなるでしょう。
どうすればお金になるのか、これを機会に考えをより深めてみてはいかがでしょうか?
新しいアイデアが、思いもよらなかったビジネスにつながるかもしれません。
生き方は就職だけじゃない!働きたくないなら自分の足を動かそう
特に就活シーズンは、周りの学生がどんどん就活を始め内定を獲得していきます。
そのような周りの流れに乗れないことは、決して悪いことではありません。
生き方は人の数だけあります。
大切なことは、自分が納得して自分の人生の選択をしていくことではないでしょうか?
働きたくないという気持ちも原動力にして、自分の足を動かして沢山の考え方に触れてみましょう!
大学生でアルバイトしないのってやばい?バイトをしないメリットとデメリット