不動産業界を志望している就活生のみなさん。
志望する不動産会社の人事に刺さる志望動機って、一体何を書けばいいのかわかりませんよね…
不動産業界は年収が高いイメージがあり、学生に人気の業界です。
実際、平均年収トップの企業(ヒューリック)は年収約1500万円と、結果を出せば収入で反映される人気の業界です。
応募数が多い分、ありきたりな志望動機では書類選考で落とされてしまいます。
今回は、志望する不動産会社の目に留まる志望動機の書き方を紹介します!
不動産業界が求める人物像とは?
志望する不動産会社に「この人と会ってみたい!」と思ってもらうためには、不動産業界が求める人材を知る必要があります。
ここからは、不動産業界が求める人物像について解説してきます!
不動産業界は実力主義!数字にこだわる人材を求めている!
不動産業界には、他の業界と大きく異なる点があります。
それは、「もっと稼ぎたい」「結果を出したい」という人を求めているという点です。
もちろん不動産以外の業界でも向上心がある人は歓迎されますが、「稼ぎたい!」という思いを全面に出すとほとんどの場合引かれてしまいます。
不動産業界は契約数や売り上げなどの数字で評価され、年齢や性格は関係ありません。
そのため、「実力をつけてどんどん利益を出す」という意志をもつ人間であることをアピールしましょう。
また、努力ではなく結果が重視されるため、メンタルの強さも求められます。
人気の業界にも関わらず勤続年数が少ない傾向にあるのは、結果を出し続けるために精神力が求められていることを示しているのです。
粘り強く、貪欲でなくては不動産業界で長く続けることは難しいと言えます。
不動産業界は信頼される人材を求めている!
不動産業界には営業職があり、業界の中でも採用数が多い職種です。
不動産営業では、クライアントとの交渉力が求められます。
住宅やマンション、土地などの購入は、非常に大きな買い物です。
引越しをしたことがある人は分かると思いますが、信頼できる不動産会社や担当者と希望条件について話し、契約を結びたいですよね。
そのため、クライアントが「信頼できる」と感じられる人間が不動産業界に向いていると言えます。
不動産業界で仕事ができる人は、クライアントから厚い信頼を獲得できる人です。
不動産業界を志望するなら、自分が周りから信頼される人間であることをアピールしましょう。
不動産業界はチームワークを大切にする人材を求めている!
不動産業界はチームワークも重要です。
デベロッパーとして不動産開発をする場合、街のどこに建物を建てるのか、どのようなコンセプトの建物を建てるのかを考えます。
不動産開発は組織で取り組むプロジェクトですので、チームワークを大切にできる人材であることが重要です。
どれだけ頭が良くても、協調性に欠けていては良い仕事ができないと言えます。
不動産業界を志望するなら、コミュニケーション能力や協調性をアピールしましょう。
不動産業界は知識や教養のある人材を求めている!
不動産業界は、知識や教養がないと仕事ができません。
幅広い年齢のクライアントと接する不動産営業では、自分より年齢が上の人との会話を盛り上げられるスキルが求められます。
今知識や教養に自信がないという人も、クライアントとのコミュニケーションのために幅広い知識や教養を学ぶ努力ができることをアピールしましょう。
志望する企業の求める人物像を知ろう
不動産会社には、それぞれ理念や求める人物像が存在します。
先ほど説明した不動産業界の求める人物像はあくまでも業界全体で好まれる特徴です。
自分の志望する企業の人事に刺さる志望動機を書くためには、企業研究をきちんと行うことが重要です。
企業研究は、企業のホームページや就活生向けに開催される企業説明会、インターンで行うことができます。
理念などはインターネットで調べれば簡単に見つけることができますが、実際の会社の雰囲気や社員の思いまでは知ることができません。
「この人会社のことをよく理解しているな」と思ってもらうためには、実際に仕事をしている様子を見たり、社員と話す場をつくったりすることをおすすめします。
不動産業界についても事前に知っておこう
不動産業界にはさまざまな職種があるのをご存知ですか?
不動産業界が求める人物像であることをアピールできたとしても、「それで、あなたは何がしたいの?」という疑問が生まれてしまっては完璧な志望動機とは言えません。
不動産業界に入ってやりたいことを明確にするために、大まかな職種を紹介します!
- 不動産仲介・不動産販売
- 不動産ディベロッパー
- 不動産コンサルタント
不動産仲介・不動産販売
不動産仲介・不動産販売業は、学生にとって一番身近な職種と言えます。
「三井のリハウス」や「東急リバブル」などはテレビCMや電車の広告等で見たことがあるのではないでしょうか?
不動産仲介には2種類、売買仲介と賃貸仲介があります。
売買仲介であれば売主や買主、賃貸仲介であれば貸主や借主から、契約が成立した際に受け取る「仲介手数料」が不動産仲介業の売上です。
不動産業界の中では1つの契約に対しての利益が少ない職種と言えます。
個人のクライアントと1対1でやり取りすることが多い仕事です。
不動産販売は、土地や建物の買主を募集し、販売する仕事を指します。
不動産販売の会社は、ほどんどが同時に仲介も行っています。
不動産ディベロッパー
ディベロッパーという言葉、聞いたことはあっても詳しい仕事内容まで理解している人は少ないのではないのでしょうか?
不動産業界のディベロッパーは、街の開発(再開発)事業やリゾート・マンション・オフィスビル等の開発をする業者を指します。
規模が大きいため、主な取引先は法人です。
公的資金(国・地方公共団体のお金)で街づくりを行う公的ディベロッパーと、民間資本でリゾート開発などを行う民間デベロッパーが存在します。
1対1のやり取りではなく、不動産デベロッパーのプロジェクトチームと法人のやり取りのため、動かすお金が大きいのが特徴です。
大企業の場合、海外の公共事業に携わっているケースもあります。
不動産コンサルタント
不動産コンサルタントになるためには、不動産コンサルティング技能試験を受験、合格しなくてはいけません。
不動産コンサルティング技能試験を受験するためには一級建築士や不動産鑑定士などの資格が必要なため、不動産コンサルタントへの道のりは簡単なものではないと言えます。
不動産コンサルタントの主な仕事は、不動産の売買、管理、投資などを考えているに対してアドバイスする仕事です。
法律などの幅広い知識が必要なため、多くの資格試験を要するのです。
不動産業界の中では、消費者が不利益にならないように守る立場と言えます。
不動産業界の志望動機で押さえておきたいポイント
ここからは、不動産業界の志望動機を書く上で押さえておきたいポイントを紹介します!
不動産業界のどの職種を志望し、自分が不動産会社で何をしたいのかを明確にすることで、志望する企業に好印象を与えましょう!
なぜその企業が良いのかを明確にする
志望動機を書く際は、なぜその企業が良いのかをはっきり述べることが重要です。
「不動産会社で働きたいのは分かるけど、なぜウチの会社を志望するのか分からない」と思われる志望動機にならないことを意識しましょう。
「貴社を志望する理由」は具体的な言葉で書きます。
例えば
「貴社の企業理念は、○○を重要視している私にとって非常に共感できるものでした」
「貴社の開発した□□リゾートに足を運んだ時、△△というコンセプトで作ったことに感動しました」など。
不動産業界や企業を志望するきっかけとなったエピソードは、具体的に述べるほど様子がイメージがしやすく、魅力的な志望動機に近づきます。
具体的なエピソードや経験を必ず入れる
先ほども述べましたが、志望動機は言葉が具体的であればあるほど良いものになります。
例えば
- 不動産業界を志望するきっかけとなったエピソード
- 志望する企業の特色
- 自分の人間性を証明するエピソード
- 不動産業界で活かせる経験
これらは自分自身の経験やエピソードを用いて伝えることで説得力を増します。
「貴社は~~~~という理念を掲げており、私も幹部を務めたサークルでは~~~~を大切にした組織づくりをしていたため、通ずるものを感じました」
「私は学生時代のアルバイトで、自分から積極的に他のアルバイトと交流し、チームで頑張ろうという意識を共有することでサービスの向上を図りました」
ただ「貴社の理念に共感しました」「私はチームワークを大切にできます」と書いてあるより人柄が想像できますし、説得力が増しますよね。
不動産業界や志望する職種で活かせる経験は、アルバイトやサークル、部活、インターン等での実際の経験を交えて伝えましょう。
志望動機の組み立て方
志望動機のポイントをもとに、志望動機を組み立てましょう。
「結局一番言いたいことはなにか」を伝えるために、最初に「志望動機」をひとことにまとめて述べます。
後は、志望する企業の良い点や自分の強み、入社したら何がしたいのかを具体的に書いていきましょう。
志望する理由(簡潔に一言で)
- なぜ不動産業界を目指そうと思ったのか【具体的なエピソード】
- なぜ貴社が良いのか/貴社でないとだめなのか【具体的な経営理念や事業と結び付ける】
- 貴社で自分のどんなところが活かせるのか【自分の人間性を具体的に】
- 貴社で自分のどんなところが活かせるのか【自分のこれまでの経験を語る】
- 貴社で自分はどのような結果を出したいのか/社会にどう貢献していきたいのか
上記を具体的に書くには、やはり志望する企業の理念や社風、行っている事業、求める人物像を研究する必要があります。
また、自分自身の強みや不動産業界、志望する企業への思いを言語化しておいたほうが良いでしょう。
自分自身が志望する企業に対して曖昧な気持ちだと、志望動機は曖昧なものになってしまいます。
不動産業界の志望動機例を紹介!
ここからは、不動産業界の志望動機例を紹介します!
大切なのは、自分の言葉で不動産業界や志望する企業に対しての思いを伝えることです。
また、志望する企業で自分ができることを自身の経験から語りましょう。
例文は参考程度にして、自分で文章を作成することで人事に刺さる志望動機をつくります。
【例文】不動産仲介業の志望動機
「私が貴社を志望した理由は、貴社のお客様ひとり一人の現在から将来までのライフスタイルを考えた不動産仲介に感銘を受けたからです。貴社のインターンに参加したところ、ただ条件に当てはまる物件を探すだけではなく、お客様も気づいていないニーズを探り出し何年住んでも満足度を維持し続けられるような仲介を行っていると感じました。私が不動産仲介業を目指しているのは不動産売買や賃貸の仲介を通して、住民の幸福度を上げ、町全体をよりよくできると思うからです。私は大学時代、サークルの幹部として、会員ひとり一人が居心地の良いコミュニティを作るために尽力してきました。実際に会員と直接会話をすることを大切にし、要望を聞き逃さず運営に反映させることを徹底しました。その結果、私が幹部に就任してから会員数は25%増加しました。私の自ら行動していく性格は、実力が求められる不動産業界に合っていると感じています。貴社では、強みであるコミュニケーション能力と実行力を活かしたいと考えています。」
【例文】不動産ディベロッパーの志望動機
「私が貴社を志望した理由は、都市の再開発に携わり、現代的な街づくりをしたいと思ったからです。貴社がこれまでに開発したリゾート地やオフィス街は、近年の世の中で重要視されている多様性を意識したコンセプトで作られており、人々の多様性を否定しない世の中にしたいと考えている私にぴったりな企業だと感じました。私は大学時代、1年間の留学を通して文化や宗教を超えて多様な人間を認め、つながりを大切にすることを学びました。貴社は海外にも事業を展開しているため、そういった自分のどんな価値観も受け入れられるところを強みとし、都市開発を進めていけると確信しております。留学や大学でのサークル活動で身につけた協調性で、クライアントや現地のスタッフともよりアイデアを出していくことができます。貴社で不動産のプロとして日本だけでなく世界中の都市開発を手掛けるのが夢です。」
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不動産業界の志望動機は仕事への強い気持ちをアピールしよう!
いかがでしたか?
不動産業界は、結果を出せば稼げる職業として人気です。
応募数が多い分、志望動機の書き方が重要と言えます。
自分が不動産業界でやりたいこと、選んだ企業でないといけない理由、不動産業界で生き抜いていく強い意志があることを具体的なエピソードから伝えましょう!